2011年5月7日

《エクスターズ観察日記・7》ずいぶん建ちました

思えばこのブログで舞台の様子について書いたのは、
4回前の「何か建ちました」が最後になっています。
ブログの日付は4月17日。内容は4月10日のこと。
早いもので、もうあれから一ヶ月も経ちました。
前回既にお見せしましたが、現在の舞台は色々と物が増えています。

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あれからずいぶん建ちました。

タニノさんの舞台デザインが決まり、打ち合わせを重ね、具体的に物の形が決まって、実際に作り始めたのは、2週間ほど前からです。
ちょっとこの2週間ほどを振り返ってみましょう。

パート1 肉色日和

別の仕事で野外劇場を離れていたある日のこと。
すっかり日も暮れてから山へ戻ると、あらびっくり。

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肌色(肉色?)の板、板、板

舞台いっぱいに板を並べて色を塗っていました。
タニノさんのオーダーは「適度にムラのある鶏肉色」。
納得のいく質感を出すために、全部手塗りです。
一体どれだけの量を塗っていくのかというと、

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次の日も朝から色塗り。一日かけてこの量×3~4とか。

さてやっと終わったかと思ったら、板追加。
来る日も来る日も色塗り放題。

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雨が降ったら舞台袖の軒下で。

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厳しいチェックも入ります。左の人についてはあまり気にしないでください。

だいたい丸4~5日はひたすら色塗りでした。
何故こんなに大量の板を塗るのか?
以前タニノート(仮)を見せてもらったとき(ブログの4回目参照)に、既に嫌な予感はしていましたが、三方を板張りの壁に囲まれた形で描かれたタニノさんの舞台画、よく見るとその壁の高さは野外劇場の屋根まで届いています。
ピンと来ない人のために、写真で解説するとこんな感じです。

パネル高さ比較
だいたい郷さん6人前の高さ=約10m。

た、高い……!
ゆうに3階建てアパートくらいの高さがあるじゃないですか……。
舞台の全面これですか……半分家を建てるようなもんですよ……。
因みに我々が丹精込めて塗り上げたこの大量の板たちは、この後製材所に送られてパネル状に組み上げられ、後日再び野外劇場へ戻ってきて建て込みます。

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先日製材所に行って、仮組みされたものを見てきました。長すぎて遠近感がおかしなことになってます。

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製材所に積み上げられた肉色の板たち。ちょっとアートっぽい。

何せ高さが相当なものなので(SPAC創作技術部長談「おそらくこの野外劇場史上最大の高さ」)、建て込み当日には鳶職人の方が何人か来ます。
もはや建築の領域に片足突っ込んでます。

パート2 気がつけばそこに道具

板の色塗りに終わりが見えだした頃から、今度は舞台に乗せる道具作りが始まりました。
舞台のコンセプトが固まったタニノさんから次々と出てくる(時に無茶な)道具のアイディアを、舞台スタッフが現実的に作るにはどうしたら良いか考えながら立体化していきます。
気がついたらいろんな道具ができてました。

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取材に来たD&Departmentの森千夏さんに道具の説明をするタニノさん。何の取材に来たのかはこちらをご参照ください。

舞台上に板を広げての色塗り作業が終わると、出来上がった道具を次々に舞台上に設置していきます。

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昼夜問わずの舞台作業。タニノさんも参加します。

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ある日劇場に来たら滑り台が。忘れていた少年の心を取り戻しかけました。

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気がつけばこんな感じに。左下には舞台スタッフの山田さんと竹内さん。

さらに昼夜を問わずに作業は続き……

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稽古中でも、裏で作業は続きます。

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今ではずいぶん色んな物が建ちました。

色々と道具が増えて賑やかになってきた舞台ですが、これからもまだまだ道具は増えていきます。
そして忘れてはならないのが、あの大量の肉色板たち。
あれが野外劇場にそびえ立ったとき、一体どんな空間になるのか?
もうすぐその日がやって来るかと思うと、ワクワクが止まりません。

あれ?
衣装の竹田さんからメールが。
画像が添付されてる。
何だろう?「衣装イメージ」?

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あら可愛い。

な、なにこれぇー!
これ、どういう事なんですか?!
どうなってるんですか、竹田さん!?
竹田さん、たーけーだーさぁーーーん!(衣装室の方へ走り去る)

……という、あざとい引きで今回は締めてみました。
そのうち衣装の方も観察しに行きますので、お楽しみに!

ふじのくに⇄せかい演劇祭2011
「エクスターズ」
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2011年5月6日

《エクスターズ観察日記・6》エクスターズついに集結

山で芝居作りに明け暮れている間に、世間ではゴールデンウィークに突入してしまいました。
暦上の休日と関係なく、むしろ休みの日にこそ働いている私たちようなの職業についていると、たまにいつから休みになるのか忘れてしまうことがあります。

何が言いたいかというと、
ゴールデンウィークに入ることをすっかり失念していて、
通勤途中でうっかり大渋滞につかまりました。

舞台芸術公園のある日本平、その山の登り口あたりには日本平動物園があります。
大変人気の動物園で、休日には県内外からたくさんの親子連れの車がやってきます。
ただ、場所が場所だけに道が狭いんですね。
あっという間に大渋滞。
通勤時間が3倍になりました。
このやるせなさよ。

レッサーパンダ
日本平動物園のシンボル動物レッサーパンダ。渋滞憎けりゃレッサーパンダまで憎……めない。

みなさんも、休日に舞台芸術公園へお越しの際は渋滞に気をつけてくださいね!

さて、そんな私のがっかりムードも吹き飛ばす、エクスターズの新たな展開。
ついに、出演俳優が勢ぞろいし、稽古が始まりました!

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稽古初日の顔合せ。関係者大体勢揃いしました。

改めての自己紹介や、タニノさん自身による作品の説明などを終え、いよいよ稽古開始です!

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ん?何でタニノさんがそこに?……え、ピアノ?

あれ、舞台稽古じゃなくて、なんか歌の稽古が始まりました。

そう、実はこの「エクスターズ」、俳優陣による混声合唱が何曲かあります。
約一ヶ月という決して長くはない稽古期間の中で、しっかりと「聴かせる」歌にしたいというタニノさんの要望により、急遽歌のレッスンをやってくれる先生が呼ばれたのです。

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望月智代先生(愛称:ちよちよ)。優しく、時に厳しく、的確で分かりやすい指導をしてくれる大変いい先生です。そして笑顔がとってもチャーミング。

それではここで、ついに集結したエクスターズ出演俳優陣、改めて歌稽古中のスナップと共にご紹介いたします。
あ、BGMは「ふるさと」(混声合唱版)でお願いします。

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飯田一期さん。ギターも弾きます。

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山田伊久磨さん。にこやかで控えめな方です。

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森準人さん。普段はメガネ男子です。

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小谷野桂子さん。コーラスグループもやっているそうです。

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杉浦南美子さん。おでんの味は絶品だとか。

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鈴木久美子さん。実は絵本も書いてらっしゃる。

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長澤洋子さん。新舞踊もなさるとか。

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星出三貴さん。ピアノも弾けば、指揮もとります。

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前田展子さん。チャンゴ(韓国の太鼓)を叩くそうです。

以上9名が「エクスターズ」俳優陣です。
彼らが歌い、動きまわる舞台は一体どういうものになるのか?
まだまだ謎は多いままです。

初日の稽古は歌のレッスンのみで終わりました。
俳優陣が初めて野外の舞台を踏むことになるのは、明けて翌日。
稽古開始2日目で、いよいよ舞台入りです!

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なんか増えてる。

お気づきでない方もいないかと思いますが、舞台上の物が明らかに増えています。
そう、ブログの更新が遅れている間に、優秀な舞台スタッフの手によって着々と舞台道具が作り続けられていたのです!
この道具作りの模様は次回のブログでお届けします!
……出来るだけ早く書き上げたいと思います。

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舞台監督の三津さん(仕事早い)から俳優へ舞台道具の説明。明らかに話を聞いていない手前の2名は森さんと演出助手の海老原さん。

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野外劇場に入って、飯田さんはテンションが上がっているようです。

そして初の舞台稽古が始まります。
演出家タニノクロウは一体どんな稽古をするのか?

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演出席からマイクで指示を出すタニノさん。ここから彼はどんな指示を出すのだろう……?

期待に胸が高鳴ります!

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やっぱりここでも歌っていました。

え、やっぱり歌なんですか!?

ここに来て歌へのこだわりを見せ始めたタニノさん。
まさか舞台上でもセリフより先に、歌から作品作りに入っていくとは予想外でした。

タニノ「かつて誰も見たことのないシチュエーションの「ふるさと」をやりますよ」

稽古が始まり、全容が明らかになっていくどころか謎が広がっていくタニノ流創作。
彼らの動向から、全く目が離せません。

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「エクスターズ」
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2011年4月30日

《エクスターズ観察日記・5》 エクスターズな彼女たち

完全新作となるこの「エクスターズ」。タニノさんが野外劇場へ来てから作っているので、出演者についてもまだ詳細が決まっていませんでした。
現在こちらの紹介ページでは、

「出演:飯田一期、山田伊久磨 ほか」

と記載されています。
飯田一期さん、山田伊久磨さんは、タニノ作品ではもうおなじみのと言っていい俳優さんです。

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飯田一期さん。手術中です。

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山田伊久磨さん。何中だ。

じゃ、「ほか」って誰?

まずは先日、5月からの舞台稽古開始を前に合流したのが森準人さん。
タニノ作品には3年前から参加しているという期待の若手(イケメン)俳優です。

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森準人さん。色塗り中。舞台稽古がまだ始まらないので、舞台装置づくりに参加してもらっています。いい目をしています。

そして更に―――。

あれは「エクスターズ」のプロジェクトが動き出してまだ間もない頃、打合せをしているときに、タニノさんが言いました。

タニノ「老人を何人か出したいんです。60歳以上のおじいちゃん。集められますか?」
制作 「おじいちゃんですか……。それは勿論俳優で?」
タニノ「んー、未経験の人でも、まあみっちり稽古が出来ればなんとかなるとは思いますけど」
制作 「そうですか……」
タニノ「……難しいですか?」
制作 「そうですね……」
タニノ「……」
制作 「……おばあちゃんなら」
タニノ「え?」
制作 「おばあちゃんなら、いい人が何人かいるんですけどねぇ……ハハッ」
タニノ「……良いかもしれない」
制作 「え?」
タニノ「おばあちゃんでいきましょう」

大体こんな感じで決まりました。
そこから方々へ連絡して集められた妙齢のご婦人方。
みなさん以前にSPACの舞台や、県民劇団へ参加されたこともある女優たちです。
集まったところで先ずは顔合わせ、という事で開かれたのが前回の会合です。

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妙齢のご婦人方との会合。後ろに立っているのは局長です。出演はしません。

実際に会ってみて、タニノさんも大分お気に召した様子。
本格的に稽古に入る前に、彼女たちの動きを見てみたいということで、
数日後に簡単なワークショップが行われることになりました。

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色んな意味でドキドキのワークショップ。

今回のワークショップは、進行を演出助手の郷さんが行い、タニノさんは見ることに徹するという形でした。

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いつにも増して鋭い目付きのタニノさん。

内容は、歩く、表情を作る、踊る、歌う、朗読する、といった大変シンプルなものでしたが、女優各人の個性がそこここに光っていました。

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画面の中の人にあわせて踊る皆さん。

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一番年上の星出さんによる朗読。声に深い年輪の刻まれた良い読みでした。思わず故郷の九州へ帰りたくなるほどに。

本格的な舞台稽古が始まるのは5月に入ってからになります。
各人の紹介は、いずれまた改めて。

早いもので、4月ももうすぐ終わろうとしています。
物も人も、だんだんと集まり始めたエクスターズ。
次は一体どんな変化が待っているのでしょうか。

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「エクスターズ」

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2011年4月26日

《エクスターズ観察日記・4》 山の創作現場

先日、車でハクビシンを轢きそうになりました。

ハクビシン
ネコ目ジャコウネコ科。割とまるっとしていたので、狸かと思いました。

舞台芸術公園のちょうど入り口のところで、ヤツは茂みから勢い良く車の正面へ。
幸い減速走行中だったので助かりました。お互いに。
ドタドタと走り去るハクビシンを、近くで丸まっていた猫が首だけ付き出して、
ものすごく凝視していたのがちょっと面白かったです。
山の生態系は豊かですね。

そんな緑と野生動物たちに囲まれて早幾日、最近のタニノさんはお部屋で台本作りに明け暮れています。
折角なので、その現場へお邪魔してみました。

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舞台芸術公園内にある宿舎群、タニノ部屋。

長期滞在となるタニノさんの宿舎は、中へ足を踏み入れると、
既にその一角が作家の仕事場と化していました。

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タニノ作品が生まれる現場。壁には劇場と舞台美術の絵や写真が。

この時タニノさんは舞台のイメージ画に向かって、考え込みつつも時おり何やら描き込んでいました。
そう言えば、タニノさんは舞台を「絵作り」から始める人でした。
前作「チェーホフ?!」では、言葉の書かれた台本ではなく、絵を俳優に渡していたとも聞きます。
「台本作り」と言っても、格闘する相手は原稿用紙ではないのですね。

お仕事の邪魔をしてはと、大人しく静かにネタになりそうなものを物色していたら、
ありました。

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タニノさんがいつも持っているスケッチブック。黒いし「タニノート」と名付けようと思いましたがやめておきました。

これはまさにタニノさんが作品のためのスケッチを描きためたスケッチブック!
言わばネタ帳なのだから、当然秘密なものなんだろうと思ったら、
割とあっさりと許可が出たので少し中身を紹介します。

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左のページにはシーンやセリフ付きの絵が。アウトコースぎりぎりの表現もあったので遠目の写真です。

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舞台のイメージ。……あれ?野外劇場の後ろの木って、かなり背が高いはずですよね……。

一体どんな作品になるんでしょうか。
ちょっとワクワクしてきました。
因みに舞台設定はどういうところなんですかね?

「老人養護施設みたいなところ。それで、遊具がいっぱいある」

……え?
老人、養護施設?
……はっ!
そう言えば、先日謎の会合が……!

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謎の会合@芸術劇場ロビー。因みに、向かって左に立っている人はSPAC芸術局長のあの人です。

まさかあの人たちは……!

と、適度にわざとらしい引きを残しつつ、次回に続きます。

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2011年4月17日

《エクスターズ観察日記・3》 何か建ちました

ちょっと間が空いてしまいましたが、4月10日のこと。
舞台芸術公園は桜満開真っ盛り。
この日はお天気にも恵まれて、桜見に訪れるお客さんが大変多かった。

私はと言えば、こういう舞台とは無関係に訪れる人々にせっせと「ふじのくに⇄せかい演劇祭2011」のチラシを配って宣伝に勤しんでおりました。
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舞台芸術公園内一番の桜スポット。春ですね。

やがて日も西に傾き始める頃になると、風の冷たさも相まって、桜見物のお客さんも一段落。
私もお客さん対応を切り上げて、そう言えば彼らはどうしているかなと、野外劇場へ足を向けました。

入り口の回廊を抜けて、視界が広がるとまあびっくり。
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何か建ってる。

今朝方まで、まだ何も無かった野外劇場にもう何か建ってました。
素直に驚きの声を上げる私に、舞台監督の三津さんが一言。
「仕事早いでしょ」
か、かっこいい……!

因みに上の写真で一番目立っている青いものの正体は、演出席でした。

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早速演出席に構えるタニノさん。全天候型で意外と居心地が良いみたいです。

舞台の方に立っているのは、実際に美術を建て込んだ時の感じを見るための仮装置。
普通だと、先ずミニチュアの模型を作って具合をみるのですが、思い立ったら即実地でやってしまうのがエクスターズ流です。
もちろん、夜になったら実際に照明を当てて、色味なんかを見てみます。
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ありそうであんまりない、照明目線の舞台写真。ちょっと熱かったです。

何せ野外ですから、昼と夜とでは明かりの感じが全く違ってきます。
当然、舞台上にあるものも別物かと思うくらい違って見えます。
そこが野外の面白さでもあり、難しさでもあるところです。

さて、舞台美術についてはこれからしばらくは準備期間に入ります。
図面を書き、資材を揃え、作成スケジュールを立てて……
実際打合せや机仕事ばかりが続くので、目に見えて大きく動き出すのはもうちょっと先になります。

次回の更新では、ちょっと違うところを観察してみたいと思います。

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2011年4月7日

《エクスターズ観察日記・2》 もうすぐ一週間

タニノさんたちが静岡滞在を始めてもう一週間が経とうとしています。

実は一昨日の5日、東京で「ふじのくに⇄せかい演劇祭2011」の記者発表会がありました。

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壇上に居るのは左から野田秀樹さん、宮城さん、タニノさん、たきいさん

「真夏の夜の夢」潤色の野田秀樹さんと、ご存知我らがSPAC芸術総監督・宮城さん、司会進行を務めたSPAC俳優のたきいみきさんと共に壇上に登るタニノさん。
大勢の記者を前に、やや緊張されているようでした。
記者発表会の詳しい様子は、いずれまた別の機会にでも。

さて、日付は戻って本日7日。
今日は「エクスターズ」舞台監督の三津さんが静岡入りです。
いよいよ舞台美術の具体的な製作打合せを開始します。

打合せの席で、タニノさんから出されたのは1枚のスケッチ。
誰も予想し得なかった舞台イメージに、戸惑うスタッフ一同。
ここでお見せできないのが残念!

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タニノスケッチと素舞台を見比べる、舞台スタッフの山田さん

ひとしきり打ち合わせたあと、早速劇場で具体的な計測など。
野外劇場での作品作りは、半分自然を相手に戦うようなものなので、
机の上の作業だけではなかなか上手くいきません。
実際に現地であーだこーだと修正を入れながら、製作方法を詰めていきます。

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野外劇場の客席から何かを見上げる面々。期せずして90年代トレンディドラマ風の絵に。

上の写真は、一体どんな舞台なのかの、ちょっとしたヒントを含んでます。
ただの面白写真ではありません。
あと、私の頭の中では浜田省吾が熱唱していましたが、本作とは全く関係ありません。

タニノさんの頭の中を飛び出して、
だんだんと、その全容が明らかになってきた「エクスターズ」。
先ずは一体どんな美術が作られるのか。
ワクワクが止まりません。

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2011年4月3日

《エクスターズ観察日記・1》 4月2日のこと

気がつけばもう4月。
三寒四温で暖かい日もだんだんと増えてきました。

20110402エクスターズ入日 001s
日本平の舞台芸術公園でも桜が咲き始めています。

そんな麗らかな春の日に、
これから2ヶ月あまりに渡る野外劇場での作品作りに入るべく、
庭劇団ペニノのタニノクロウさんがいらっしゃいました。

20110402エクスターズ入日 009s
さっそく野外劇場で構想を練るタニノさん。気になるお顔は次回のお楽しみに。

今回「ふじのくに⇄せかい演劇祭2011」で上演される「エクスターズ」は、
この劇場で考え、この劇場で作られていく、完全新作です。
その全貌は、未だタニノさんの頭の中!

つまり、これから一体何が作られていくのか、
タニノさん以外知る者はいません。

とりあえず、作品タイトル「エクスターズ」の意味を聞いてみました。
※注:「エクスターズ(Extase)」はフランス語。英語で言うところの「エクスタシー」(忘我、恍惚、法悦)

タニノ:
「こういう状態(長期滞在し、劇場を自由に使いながら作品作りができること)は、(舞台作品のつくり方として)すごく良いつくり方だと思うし、こんな素晴らしい機会は、他ではまず得られない。今回のクリエーション自体が自分にとって「エクスターズ」なことだから。」

素晴らしい……!
てっきり作品の内容が「エクスタシー」な感じで刺激的な作品になるんじゃないかしらと考えて、ちょっとドキドキしていた自分が恥ずかしいほどに!
野外劇場での作品作り、それ自体がうっとりとするほど素敵なことだなんて。
ちょっとカッコイイじゃないですか!
一体どんな作品になるんですかね、タニノさん!

ふじのくに⇄せかい演劇祭2011
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