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2020年1月25日

『グリム童話~少女と悪魔と風車小屋~』ブログ#2
『グリム童話』開幕しました!

ブログの更新がすっかり遅くなってしまいましたが、『グリム童話〜少女と悪魔と風車小屋〜』の一般公演が、先週1月18日(土)に開幕しました!!
初日はあいにくの雨模様だったにも拘わらず、たくさんのお客様が足を運んでくださいました。
 

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▲カーテンコールは初日/2日目ともに、トリプルコールをいただきました。たくさんの暖かい拍手をありがとうございました!
 
この週の少女役は池田真紀子が演じました。2012年に引き続き、今回は2度目の少女役。凛とした中にも優しさが溢れる池田の少女は、いかがでしたでしょうか?

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そして、観劇後のお客様からはたくさんの感想が寄せられています!今回はその中からいくつかをご紹介させていただきます♪
 
ストーリーと衣裳と音楽がすべてマッチして、とても魅力的でした。(40代/女性)
この公演を観に来れたことも、“奇跡” だと思っています!!(10代/男性)
本がペラペラとめくられていく感じが、動きで伝わりました。また観てみたいです!(10代/女性)
記憶がフラッシュバックしたり、新しい気持ちになったりして泣いてしまいました。(30代/男性)
背中がゾクゾクしました。(60代/女性)
 

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そして、18日・19日の終演後にはアーティストトークを開催。2日間にわたって素敵なゲストの方々が登壇してくださり、大変な盛り上がりをみせました!
 
18日のトークには、作家の那須田淳さんと、日本の演劇界をリードする劇作家・演出家の平田オリザさんが登壇してくださいました。
 
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『グリム童話』に出てくる“悪魔”の存在や“森”の話、また戯曲の作り方や“ことば”について、それぞれの立場から興味深いお話をしてくださいました。普段は聞けないような充実した内容トークで、あっという間の40分間でした。
 
☆トーク内容は、こちらからお聞きいただけます。(諸事情により音声のみの公開となります)

 
また、19日のトークには、テレビでもお馴染みの脳科学者・茂木健一郎さんにご登壇いただきました。
 
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とてもパワフルな方で、まるでご自身がMCであるかのように、次から次へと宮城へ質問を投げかけ、本作についての感想から現在の演劇界への見解に至るまで、多岐にわたる話題で盛り上がり、熱気に包まれた時間となりました。
 
☆トーク内容は、こちらからご覧いただけます。

 
また、茂木さんご自身も東京駅に戻ってすぐにレポート動画をアップしてくださっています!
「地方でこそ花開く濃い演劇文化がある」

こちらもぜひ合わせてご覧ください♪
 
 
そして、いよいよ本日の一般公演は、森山冬子が少女役を演じます。
森山が一般公演に登場するのは、本日のみとなりますので、ぜひ、お見逃しなく!!

 

文:宮川絵理(制作部)

 
  
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SPAC秋→春のシーズン2019-2020 #4
『グリム童話〜少女と悪魔と風車小屋〜』
2019年1月18日(土)、19日(日)、25日(土)、2月1日(土)、2日(日)
各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場

演出:宮城聰
作:オリヴィエ・ピィ
原作:グリム兄弟
訳:西尾祥子、横山義志
音楽監督:棚川寛子

出演:池田真紀子、森山冬子、鈴木真理子、武石守正、大内米治、貴島豪、大道無門優也、永井健二、宮城嶋遥加、若宮羊市
★公演詳細や関連企画はこちら
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2020年1月24日

『グリム童話~少女と悪魔と風車小屋~』スタッフインタビュー

◆中高生鑑賞事業「SPACeSHIPげきとも!」パンフレット連動企画◆

中高生鑑賞事業公演では、中高生向けの公演パンフレットをみなさんにお渡ししています。パンフレット裏表紙に掲載しているインタビューのロングバージョンを掲載します。
『グリム童話~少女と悪魔と風車小屋~』にて照明操作を担当する樋口正幸(SPAC創作・技術部 照明班チーフ)に照明の役割やお仕事について訊いてみました。舞台のお仕事に興味のある方はぜひお読みください。(インタビューは2019年11月16日に行ったものです)
 
 
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--どのように照明の仕事を始めたのですか?

 照明をプロの仕事として始めたのはSPACに入ってから。それまではサラリーマンをやりながらアマチュアで演劇活動を続けていて、役者として舞台に立つこともあれば、照明を担当することもありました。SPACが設立された年に団員募集のオーディションがあったのですが、照明スタッフでも募集があるのを知って、そのときに照明家として生きていこうと思ったんです。

 最初に演劇を始めたのは大学生のときで、照明もそのとき始めました。当時はインターネットもないから独学で本を読んだり、テレビ局の照明アルバイトにいって教えてもらったり、地道に学んでいきました。学生の頃は自由な時間がたくさんあったので、徹夜で色々なことを試したりして。実践で学ぶことが一番多かったですね。
 
--舞台作品における照明の役割について教えてください。

 照明の役割は「視覚」「写実」「審美しんび」「表現」の4つに分けられると言われています。「視覚」は「見せる」こと。劇場の中は真っ暗なので、そもそも明かりをつけないと何も見えない。まずはお客さんに俳優の姿が見えるようにすることが基本にあります。逆に、見せたくないものに明かりを当てないことも重要で、「何を見せる/見せないか」を考える仕事ですね。
 次に「どう見せるか」を考えます。「写実」というのは季節感や時間の移り変わりなどをお客さんに伝えること。たとえば太陽の光といっても昼と夜とでは明るさや色は変わってきますよね。「審美」というのは、どのように美しく見せるかです。演劇も芸術作品なので「美しく」見せる必要があります。最後の「表現」というのは、たとえば登場人物の心理状態などを照明で表現することです。俳優が一人で立っていて、頭上からそこだけが照らされていれば、お客さんは孤独を感じるかもしれない。逆に下からだけ光を当てれば、お化けみたいにも見える。明かりの当て方によって見え方を変えることができるんです。
 大切なのは、演出家が表現しようとしていることを理解して、それをどのように照明で実現していくか、あるいは役者の演技をどのように見せていくのかを考えること。同じように、舞台美術や衣裳にどのような明かりを当てればよいのか、あるいは音響にもマッチするのかなども考えなければならないので、照明という仕事は他のセクションとの共同作業になるんです。
 
--『グリム童話』での樋口さんのお仕事を教えてください。

 今回の『グリム童話』では、私は主に本番の照明操作(オペレーター)を担当します。舞台照明の大変なところは、照明が場面ごとに細かく移り変わっていくことです。俳優の台詞などを合図にして変化させるのですが、俳優の動きに合わせてタイミングを考えることが求められます。1回ボタンを押せば、いくつかの変化があらかじめプログラミングされた通りに実行されるのですが、俳優はロボットではないので、早口になったり、つっかえたりすることもある。そういうときには、舞台を見ながら照明の変化を速めたり遅らせたりするんです。オペレーターが役者と一緒の気持ちになっていると、急なアドリブがあってもうまく対応できるようになるんですよ。オペレーターをやっていると、俳優たちと一体になって演劇をやっている感じがするので楽しいですね。
 オペレーターとしての仕事のほかには、プログラミングも担当します。舞台照明では明かりの変化が何秒で変わるのかということも考えます。たとえば昼から夜への変化が1秒で変わっていいのか、会話の中で数分かけて変化するのか。また、その変化もすべての照明が同時に同じ速さで変わると不自然なので、速く変わる照明やゆっくり変わる照明がそれぞれあり、それをひとつひとつプログラミングしていくんです。
 
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--『グリム童話』の見どころは?

 この作品では絵本をめくるようにグリム童話の世界が展開していきます。視覚的にも本当にきれいな作品なのですが、照明も俳優のフォルムを美しく見せることに力を入れていますので、ぜひ注目してほしいですね。
 また、作中で影が出てくるのですが、その影を出すために膨大な数の照明を設置しています。全部で200~300くらいの照明を使用しています。光と影の関係性も見どころのひとつだと思いますね。
 明かりを当てると必ず影が出ますよね。どこから当てるのか、どのくらいの明るさで当てるのかによって影の濃さが変わってきます。屋外の場面だから明るくしようと思っても、単純にたくさん照明を当てるだけだと影がたくさん出てきてしまって、屋外らしさがなくなってしまう。舞台照明では影の処理も重要なポイントなんです。
 
--お仕事で気を付けていることはありますか。

 普段の生活の中で、色々なものを観察しています。部屋の中の明かりと部屋の外の明かりとでは、見え方がどう変わるのか。照明器具がどこにあると、どんな影ができるのか。朝焼けと夕焼けは色に違いはあるのか。など、日常的に考えて、どうやったら舞台上で再現できるか。それを日常的に見て覚えるように心がけています。
 たとえば、太陽光だけに当たったリンゴと、LED電球だけで照らしたリンゴとでは、色が違って見えるんです。どちらも白い光に見えるんだけど。ふだん日常でみているものをきちんと見ていないと、違いが分からない。太陽光での自然な色と人工的な光の色の違いを理解できないといけないなと思っています。
 
--最後に、演劇の魅力を教えてください。

 自分が演劇を長く続けて来られているのは、「正解がないから」だと思っています。本番が始まってからも、「こうするともっと良くなるかも…」とずっと考え続けていられる。完成したら終わり、ということがないから面白いですね。
 また、自分だけではできないというのも理由のひとつですね。人付き合いの苦手な自分が、否が応でも多くの人と関わらなければいけない。演劇をやっていなかったら人とあまり関わらずに生きていたと思うんだけど、他の人と一緒にやらないとできないというのが、大変だけど、演劇の魅力だなと思います。
 
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SPAC秋→春のシーズン2019-2020 #4
『グリム童話〜少女と悪魔と風車小屋〜』
2019年1月18日(土)、19日(日)、25日(土)、2月1日(土)、2日(日)
各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場

演出:宮城聰
作:オリヴィエ・ピィ
原作:グリム兄弟
訳:西尾祥子、横山義志
音楽監督:棚川寛子

出演:池田真紀子、森山冬子、鈴木真理子、武石守正、大内米治、貴島豪、大道無門優也、永井健二、宮城嶋遥加、若宮羊市
★公演詳細や関連企画はこちら
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2020年1月9日

『グリム童話~少女と悪魔と風車小屋~』ブログ#1
宮城聰の『グリム童話』が帰ってきた!

あけましておめでとうございます。
2020年のSPACは、宮城聰演出『グリム童話〜少女と悪魔と風車小屋〜』でスタートします!この作品を上演するのは、なんと8年ぶり。再演を待ってました!という声も、また今回はじめて観るから楽しみ!という声も多く、とても嬉しいです。
皆さまに観劇をより楽しんで頂けるように、作品の魅力や見どころ、稽古場や公演の模様をお届けしていきたいと思います♪千穐楽までどうぞお付き合いください!

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▲2020年始業式の後、富士山を背景にキャスト・スタッフ一同で。

グリム童話というと、子どもの頃に絵本で読んだことがある人も多いのではないでしょうか? 本作は、フランスを代表する劇作家・演出家であるオリヴィエ・ピィが、グリム童話の「手なしむすめ」というお話をもとに台本を書き、宮城聰が演出した作品です。

舞台の上で美しく紡ぎ出されるセリフの数々は、まさに「珠玉しゅぎょくの言葉」。心の中にスーッと染みわたっていくようなセリフが多く、観ている人は不思議な感覚に包まれていくでしょう。また、俳優による歌と生演奏、そして白い折り紙のような舞台美術や衣裳も大きな見どころとなっています。
 
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▲2011年初演の舞台写真。まるで、飛び出す絵本であるかのようなビジュアルです。
 

▲オリヴィエ・ピィ自身が演出をした「オリヴィエ・ピィのグリム童話『少女と悪魔と風車小屋』」は、Shizuoka春の芸術祭2009ふじのくに⇄せかい演劇祭2016(2016年は新バージョン)で上演されました。(© Christophe RAYNAUD DE LAGE / Festival d’Avignon)

 
『グリム童話〜少女と悪魔と風車小屋〜』は、2011年に初演し、翌年2012年に再演されました。
今回は8年の歳月を経て、3度目の上演です!!
 
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▲2011年(初演)フライヤー
 
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▲2012年(再演)フライヤー。この年は『グリム童話〜本物のフィアンセ〜』と2本立てで上演されました。(公演詳細はこちら
 
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▲2020年(再々演)ポスター
 

☆物語のあらすじ☆

風車小屋に住む粉屋が森の中をさまよっていると、ひとりの見知らぬ男に出会います。「風車小屋の裏にあるものをくれるなら金持ちにしてやろう」と言われた粉屋は、その提案を受け入れ瞬く間に金持ちに。ですが、そのとき風車小屋の裏には、洗濯物を干していた粉屋のひとり娘がいました。男は悪魔だったのです。3年後、再び父娘の前にあらわれた悪魔は、父親に娘の両手を切り落とすよう命じます。両手を失った娘は悲しみのあまり旅に出て…。

 
新年早々の1月4日より、劇場での稽古が始まりました。いま行われているのは、8年前に舞台の上で行われていたことを復元していく作業。じつはこの作品、俳優・舞台装置・照明・衣裳、楽器演奏の各セクションを緻密ちみつに組み合わせてシーンを作っています。タイミングを合わせる作業はとても難しいのですが、頼もしいSPACのスタッフたちが着々と問題を解決していく姿が見られます。
 
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▲照明の見え方を調整しているところ。8年前に使われていた機材が新しくなっているので(具体的にいうと、今回のライトはLEDが使用されています。たしかに8年前にはなかったアイテム…!)、光の当たり方を入念に確認します。
 
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▲こちらは演技と演奏を合わせている様子。舞台上にいる池田真紀子(少女役)と永井健二(王様役)は、出ハケのタイミングも同時に確認していきます。
 
日々の稽古や舞台裏の様子はSPACのFacebookとInstagram(@spacshizuoka)で連載している、永井健二(SPAC内での通称は「王子」。)のお届けする「王子の撮っておき」でもご覧いただけます♪ぜひそちらも合わせてご覧いただけると嬉しいです。

さて次回のブログでは、この作品のなかで宮城聰が試みている表現方法「弱い演劇」についてお話しします。「弱い演劇」とはいったい何なのでしょうか?!

どうぞお楽しみに!!

文:宮川絵理(制作部)

 
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SPAC秋→春のシーズン2019-2020 #4
『グリム童話〜少女と悪魔と風車小屋〜』
2019年1月18日(土)、19日(日)、25日(土)、2月1日(土)、2日(日)
各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場

演出:宮城聰
作:オリヴィエ・ピィ
原作:グリム兄弟
訳:西尾祥子、横山義志
音楽監督:棚川寛子

出演:池田真紀子、森山冬子、鈴木真理子、武石守正、大内米治、貴島豪、大道無門優也、永井健二、宮城嶋遥加、若宮羊市
★公演詳細や関連企画はこちら
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2020年1月8日

【レポート】第6回SUAC×SPAC連携事業「ワークショップ研究会」開催の様子

カテゴリー: その他

2019年12月6日、静岡文化芸術大学内・文化芸術研究センターにて、第6回静岡文化芸術大学×SPAC-静岡県舞台芸術センター連携事業「SPAC俳優片岡佐知子&関根淳子による現代劇 実演-ワークショップ研究会」を開催しました。今回のワークショップには、大学生だけでなく近隣の高校生も参加してくださり、また静岡市や袋井市からも一般の方が見学に訪れてくださいました。
 
まず片岡佐知子さんによる俳優の基礎トレーニングのレクチャーワークショップが行われました。重心を意識して呼吸したりジャンプしたりするワーク、「指を広げ」身体をひらいていくワーク、「ホー」という声を使ったワーク、スズキ・トレーニング・メソッド2番、シッティング スタチュー、スタンディング スタチューがレクチャーされました。
 
スタチューではブレスやポーズを意識しながら、マクベスの名台詞「明日、また明日また明日と・・・」を声に出すワークも行いました。参加者は初めて体験する基礎トレーニングでの身体の動かし方、声の出し方に驚いていました。
 
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次に関根淳子さんによるワークショップでは、『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~』などのワンシーンの台本(楽器演奏指示付)が配られ、各グループごとに短い時間で稽古をおこない、楽器演奏とともに実演するワークが行われました。
 
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参加者からは「演劇系のワークショップに参加するのは初めてでした」「SPACについて知ることができて良かったです」「また参加してみたいです」といった声があり、見学者からは「今回は見学でしたが、次に機会があれば参加します」「2人の先生の体の動きに驚きましたし、その指導力もすばらしいと感銘しました」という感想をいただきました。
 
 
その後、梅若猶彦教授による指導のもと静岡文化芸術大学の学生が創作した小作品『ありふれた心中』、『戯れ』の2作品が発表されました。
 
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片岡佐知子さんと関根淳子さんは「発表された小作品を今後ふくらませ、ちゃんとした作品として発表されることに期待します」と講評し、見学者からは「とても良かった。短い間によくここまで完成させたと感心しています」「学生さんたちの頑張りはすばらしかった」といった感想をいただきました。ワークショップのみで終えることなく、学生が大学で学んでいる成果を近隣の一般市民、高校生に観ていただく良い機会ともなりました。
 

髙林利衣(SPAC制作部)

2019年12月26日

【新人ルカのセチュアン・レポート♯8】閉幕しました!

みなさん、こんにちは。

12月22日(日)の公演をもって『RITA&RICO(リタとリコ)~「セチュアンの善人」より~』の全公演が終了いたしました。

私は、第2期稽古開始日に演出・敬彦さんがおっしゃった「僕のせいかもだし、おかげになるかもしれない。何を言いたいのかわからないかもしれないがそれを説明できないような気もするからキツイかもしれない…。わからないまま終わってしまうかもしれない…。僕にとってよいと思える作品をつくる。」という言葉が心に残っていました。

敬彦さんは感性を大事にする演出方法で、俳優・スタッフともに時折敬彦さんが思い描いていることがわからず悪戦苦闘することもありましたが、「今まで見たSPAC作品の中で1番おもしろかった」という感想もいただき、常連のお客様からも、初めてSPACをご観劇くださったお客様からも好評でした。
「僕にとって」ではなく「お客様にとっても」おもしろい作品になったのではないでしょうか。

また、『RITA&RICO』は私が初めて制作担当についたシーズン作品でした。
平日に行われた「中高生鑑賞事業公演SPACeSHIPげきとも」では、上演前と後にSPACや作品の説明をしました。
 
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毎回とても緊張しましたが、どこの学校の生徒さんも真剣に聞いてくださり、嬉しかったです。
他にもたくさんの経験をさせてもらえた作品となりました。

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▲リタ・リコを演じた山本実幸さん
 
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▲水売り・弟を演じた泉陽二さん
 
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▲タバコ屋の前の店主・家主を演じた大内智美さん
 
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▲祖母・神?1・床屋の犬を演じた木内琴子さん
 
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▲床屋・夫・神?2を演じた貴島豪さん
 
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▲飛行機乗り・妻を演じた小長谷勝彦さん
 
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▲洋服屋のばあさん・建具屋・失業者・借金取り・警官・神?3を演じた三島景太さん
 
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▲飛行機乗りの母・洋服屋のじいさん・祖父を演じた吉植荘一郎さん
 
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劇場にお越しくださったみなさま、
応援してくださったみなさま
ありがとうございました。

残念ながら来られなかったみなさまは、
ぜひ「また『RITA&RICO』をやって欲しい!」という声を、お寄せください。
意外と早く再演されるかもしれませんよ!
 
<これまでのブログまとめ>
新人ルカのセチュアン・レポート
#1 俳優じゃないの?演出家なの?渡辺敬彦って?
#2 ブレヒトってだれ?どんな人?
#3 「静岡の善人」を探しました。
#4 リタとは?リコとは?
番外編 スタッフインタビュー 衣裳・清千草(SPAC創作・技術部)
#5 おためし劇場が開催されました!
#6 『RITA&RICO』開幕しました!
#7 関連企画のご紹介!
#8 閉幕しました!

2019年12月20日

【新人ルカのセチュアン・レポート♯7】関連企画のご紹介!

みなさん、こんにちは。

12月14日(土)、15日(日)の一般公演終了後、関連企画が行われました。

14日には俳優・演出家の今井朋彦さんをお招きし、アーティストトークを実施!
SPAC芸術総監督の宮城聰さんが司会を務め、台本・構成・演出を担当した渡辺敬彦さんと、出演俳優の三島景太さんが登壇しました。

★当日のトークの様子はこちらからご覧いただけます。

 
今井さんは、自身が教鞭をとっていた桜美林大学で、2016年に『セチュアンの善人』を演出されています。
実は私は桜美林大学出身で、実際に今井さん演出の『セチュアンの善人』を観ました。
その公演の演出について聞くことができ、その時の舞台のことを思い出しながら話を聞くことができました。
今井さんと敬彦さんには、俳優でありつつ演出もやるという共通点があり、生み出す作品にも通ずるものがあるのでは?というトークが繰り広げられました。
そんなトークの中で私は、今井さんからの感想の「俳優が剥き出しになって、晒されている」という言葉が印象に残りました。

また、『RITA&RICO』の演出・敬彦さんや出演俳優の多くは来年2月15日(土)から上演する今井さん演出のSPAC秋→春のシーズン #5『メナム河の日本人』に出演します。
今井さんは「『RITA&RICO』には、敬彦さんと俳優たちとの今までの関係があってこそ出ている色がある。『メナム』では自分と俳優たちだからつくれる色を出していきたい」と意気込みを語りました。
『メナム河の日本人』も楽しみですね!
 

15日にはバックステージツアーが行われました。
20名ほどのお客様が参加して下さり、初めてSPACに来てくださった方も数名いらっしゃいました。

バックステージツアーでは、『RITA&RICO』の舞台監督を務めている守山真利恵さんによる裏方の仕事説明のほか、参加してくださったお客様に実際に今回使用しているマイクでしゃべってもらったり、スモークマシーンを使用した光に当たってもらったりしました。

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その後は、『RITA&RICO』で使用している舞台装置や衣裳などに触れてもらうことに!
 
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舞台で使用している装置や衣裳を間近で見ることができ、またそれを製作したスタッフからの話も聞くことができ、参加してくださったみなさんにもご満足いただけた様子でした。
 
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▲衣裳担当の清千草さんが説明をしています。後ろでは俳優が舞台で実際に使用している衣裳の試着も。
 
今週末の12月21日(土)、22日(日)の一般公演では、アーティストトークを実施します。
21日のトークゲストは、静岡県民には「コンコルゲン」でおなじみの古舘寛治さん
NHKの大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』にも出演されていました。
SPACでは2016年に『高き彼物』(マキノノゾミ作)を演出され、その時の主演を渡辺敬彦さんが務めています。
 
22日のトークゲストは、「演劇実験室◎万有引力」の主宰であるJ・A・シーザーさん
アングラ演劇を代表する寺山修司の「演劇実験室・天井桟敷」にて音楽・演出を担当されていた方ですが、アニメファンの方なら『少女革命ウテナ』の音楽担当としてご存知の方も多いのではないでしょうか?
敬彦さんはこれまで、シーザーさんの演出作品にも多数出演してきました。

どんなトークが繰り広げられるのか楽しみです!

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SPAC秋→春のシーズン2019-2020 #3
『RITA&RICO(リタとリコ)~「セチュアンの善人」より~』
2019年12月14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場
原案:ベルトルト・ブレヒト
構成・演出・台本:渡辺敬彦
台本協力:守山真利恵
出演:山本実幸、泉陽二、大内智美、木内琴子、貴島豪、小長谷勝彦、三島景太、吉植荘一郎
★公演詳細はこちら
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2019年12月19日

【新人ルカのセチュアン・レポート#6】『RITA&RICO』開幕しました!

12月5日(木)の掛川市文化会館シオーネで行われた出張公演を皮切りに中高生鑑賞事業公演「SPACeSHIPげきとも!」が始まり、12月14日(土)に一般公演も初日を迎えました。

特に「げきとも!」公演では、生徒さんたちの反応が毎回顕著に違っていて、とても面白いです。
どこの学校の生徒さんも真剣に観てくださり、終演後友達と感想を言い合っている姿も!
観劇した生徒さんには、全員アンケートを書いて送ってもらっているのですが、感想が届くのが楽しみです!
 
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▲掛川でのげきとも出張公演では出演俳優・三島景太さんの筋肉を触る生徒さんがたくさん!
 
14日(土)、15日(日)に行われた一般公演では、既にたくさんの感想をいただきました。
これからその一部をご紹介いたします!
 
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「SPACの公演は初めてでしたがすごく楽しめました。光(照明)の演出がすばらしかったです。もっと演劇のことを勉強したいと思いました。演劇に興味を持てました」(30代・女性)
 
「演出や音楽、役者の表現がとても面白い」(10代・男性)
 
「演出の一つ一つ、役者のささいな動きなどのどこもかしこも洗練されていて、とても面白かったです」(10代・女性)
 
上記3つのご感想は初めてSPACの作品を観劇してくださったお客様からのもの。
SPAC作品を楽しんでいただけたようで嬉しいです。
 
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「おためし劇場に参加してからの観劇でした。作品の興味が湧くのでおためし劇場をたくさんやって欲しいです」(30代・女性)
 
11月30日(土)に実施した「おためし劇場」に参加してくれた方が公演にも来てくださいました!
「おためし劇場」を機に公演にも来てくださる方がいるのは嬉しいです。
★「おためし劇場」開催レポートは、こちらをご覧ください。
  
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「ユーモアもありおもしろかったです」(40代・男性)

「すごくひきつけられてあっという間に終わってしまいました」(50代・女性)
 
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「ブレヒトというと、“難しい”とすぐに思い浮かび、なかなか手が出ない作品でしたが、今回のスタイリッシュな作品はとてもわかりやすくあっという間でした」(50代・女性)
 
確かにブレヒトと聞くと難しいという印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか?
しかし、『RITA&RICO』はそんなことありません!
難しそうだから行くのやめようかな…と思っている方、諦めてはいけません!
ブレヒトの『セチュアンの善人』を大幅にリライトした本作品は、クスクスッと笑えるような小ネタがたくさんある作品となっております。
上の写真のような「家族」のシーンは、そういった笑えるシーンがいくつかある、私のおすすめのシーンです!

一般公演は残すところ12月21日(土)、22日(日)の2公演のみとなっています。
まだお席ございますので迷っている方はぜひお越しください!
 
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SPAC秋→春のシーズン2019-2020 #3
『RITA&RICO(リタとリコ)~「セチュアンの善人」より~』
2019年12月14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場
原案:ベルトルト・ブレヒト
構成・演出・台本:渡辺敬彦
台本協力:守山真利恵
出演:山本実幸、泉陽二、大内智美、木内琴子、貴島豪、小長谷勝彦、三島景太、吉植荘一郎
★公演詳細はこちら
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2019年12月6日

【新人ルカのセチュアン・レポート♯5】おためし劇場が開催されました!

みなさん、こんにちは。

11月30日(土)に「おためし劇場」を開催しました。
今回のブログではその様子をお伝えします!

「おためし劇場」とは、「演劇を観に行ってみたいけど敷居が高そう…」などと思われている方々に、まずは気軽に劇場に来てもらい稽古の様子などを見てもらおう!というもの。
この企画も今回で13回目となります。

常連のお客様はもちろん、ちいさいお子さんをお連れのお客様から、初めて静岡芸術劇場に来たというお客様まで様々な方が参加してくださいました!

最初に、舞台稽古を見てもらいました。
「RITA&RICO」では、俳優が客席に降りて演技をするシーンもあるので、実際にお客さんが座っている状態でやったことによって、俳優も普段の稽古場ではわからなかったことが感じられたのではないかと思います。
 
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▲客席で語る泉陽二さん
 
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▲実際に演出が俳優に対して指導をしているのもおためし劇場だからこそ見られる光景です。
 
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▲8人の出演俳優による自己紹介タイム。作品のみどころなどを話してくれました。
 
参加者のみなさんからは、
「想像していたものより、はるかにすばらしかったです!演技に引き寄せられました。」
「とても良かった。続きが気になり本公演を是非みたい。」
「たのしくて、本番がさらにさらに楽しみになりました!」
などの感想をいただきました。
 
その後は演出・渡辺敬彦さん(写真左)、出演俳優・三島景太さん(写真右)が登壇し、質疑応答タイムへ
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渡辺敬彦さんの人柄がわかり、よかったとの声が多く、とても好評でした。
また、三島さんによるこの作品の裏話も聞けました。
登場人物が多いのに出演俳優は8人。
1人何役も演じているからこその苦労があるんですね。
 
最後に、本作品で舞台監督を務めている守山真利恵さんから、技術スタッフの仕事についての紹介がありました。
音響や照明が公演で行っていることを、参加者の方に協力していただいて実際にやってみながら紹介しました。
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▲照明の効果の違いを実際に見てもらいました。
 同じ場所に立っていても光の色や当て方などが違うとまったく違う印象になりますよね。

 
今回、「おためし劇場」に参加してくださった方にも、ご覧いただいていないシーンや仕掛けがたくさんあります!
「おためし劇場」で観た続きが気になる方、
このブログを見てどんな作品なのか気になった方、
ぜひご観劇ください!
 
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SPAC秋→春のシーズン2019-2020 #3
『RITA&RICO(リタとリコ)~「セチュアンの善人」より~』
2019年12月14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場
原案:ベルトルト・ブレヒト
構成・演出・台本:渡辺敬彦
台本協力:守山真利恵
出演:山本実幸、泉陽二、大内智美、木内琴子、貴島豪、小長谷勝彦、三島景太、吉植荘一郎
★公演詳細はこちら
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2019年12月3日

『RITA&RICO(リタとリコ) ~「セチュアンの善人」より~』スタッフインタビュー

◆中高生鑑賞事業「SPACeSHIPげきとも!」パンフレット連動企画◆

中高生鑑賞事業公演では、中高生向けの公演パンフレットをみなさんにお渡ししています。パンフレット裏表紙に掲載しているインタビューのロングバージョンを掲載します。
『RITA&RICO』にて衣裳を担当する清千草(SPAC創作・技術部)にSPACで働き始めたきっかけや、衣裳のお仕事内容などを訊いてみました。舞台のお仕事に興味のある方はぜひお読みください!
(インタビューは2019年10月13日に行ったものです)
 
 
――SPACで衣裳の仕事を始めた経緯は?

 小さい頃から服に興味があって、お母さんと一緒に、人形に着せるための小さい服を作っていました。中高時代はソフトテニス部に入っていて部活に励んでいましたが、服には興味を持ち続けていて、ファッション雑誌を読みながら「こんな服を着てみたい」とか「このアイドルにこういう服を着せたら素敵だろうな」とか考えていました。自分で服を作れたら、自分のサイズに合った好みの服を着られると思い、静岡デザイン専門学校のファッションデザイン科に入学しました。

 専門学校1年のときにSPACへ見学にきたのですが、そこで初めて舞台衣裳の魅力を知りました。『真夏の夜の夢』という作品では新聞紙を素材にしていたり、『天守物語』では鯉のぼりを衣裳の一部に使っていたり…。衣裳が舞台美術の一部にもなるという発見がありました。普段なら服として絶対に使わない素材でも、舞台では衣裳として使うことができて、普通の服づくりとは全然ちがう面白さがあると思いました。

ちなみに専門学校では玉結びのやり方やデザイン画の描き方など、衣裳制作の基礎から学びました。自分たちでコンセプトから立ち上げて、布や糸もひとつずつ選んで制作したものを、デパートで売るというところまで体験しましたね。先生の勧めでいろいろなデザイン・コンテストに千本ノックのように応募したり、色彩検定の資格取得に向けて勉強したり…。そういった経験は今の舞台衣裳の制作にも役立っています。

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――舞台衣裳のお仕事はどんなことをするのですか?

大きく分けてデザインとワードローブの2種類の仕事があります。まず、ワードローブというのは担当する作品の衣裳を管理する仕事です。本番中の俳優の着替えを補助したり、衣裳を洗濯したり、直したりもします。公演終了後は、誰がどのタイミングで着替えるかとか、どういう洗い方をするかなどの情報も資料として記録しておきます。

デザインをするときは、稽古中の雰囲気や実際の俳優の動きを観察したり、作品に関する資料を集めたり、様々な情報を集めることが大切ですね。『RITA&RICO』では演出の渡辺敬彦さんからコンセプトとなる具体的な絵画などを提示されたので、そこからデザイン画を描き、何度も話し合いを重ねて決定しました。今回は1人の俳優が複数の役を演じるのですが、たとえば、ジャケットを着るとか、スカーフを巻くとか、簡単な動作で役が変わったことが分かるようにしなければならず、演出家と相談しながら工夫しました。また、舞台美術とのバランスも考えなくてはいけません。今回は木材が多く使われるので、衣裳も綿麻の素材を使うなど少し古めかしい感じにして、舞台全体の色調や雰囲気を整えていくことも重要でした。

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――お仕事の魅力はなんですか?

 一年中、衣裳を作っていられる環境がよいですね。試行錯誤しながらクリエイティブに製作していくことができる。工場のように同じものを何枚もつくるのではなくて、一点物のように作りこむことができるのが魅力です。毎日違うことができるし、新しい発見があって退屈しません。こんなに恵まれた環境は珍しいと思います。SPACには2つの活動場所があるのですが、日本平の山中にある舞台芸術公園で作業するのは、すごく気持ちが良いんですよ!(笑)

また、SPACでは海外の人と仕事をできるのが楽しいです。様々な人との出会いがあって、情報や知識を交換できる。こちらの常識が海外では常識でないこともあるんですよね。先日のニューヨーク公演で現地の衣裳担当者と一緒に作業したときにも、仕事のこだわりポイントが違っていて面白かったです。

これまで韓国、中国、フランス、サウジアラビア、アメリカの5か国へ行きましたが、外国の人と仕事をするときには、単語だけの会話でもだんだんとコミュニケーションがとれるようになっていくので不思議ですね。2017年にSPACで創作した『MOON』という作品では、ドイツの美術デザイナーと一緒に衣裳を作ったのですが、お互い英語がうまく話せないという状態で、それでも目指す場所が一緒だから衣裳は出来上がっていく。そういう体験は新鮮で、大変だったけど楽しかったです。
 
 
――中高生へのメッセージをどうぞ。

 「あの車ってどういうつくりになっているのかな」とか「あの飾りつけはどこの会社がデザインしているのかな」とか、なんでも興味を持ったら調べてみると良いと思います。

アルバイトをしてみるのも、世の中の人がどんな働き方をしているのか知る機会にもなって良いかもしれません。自分も衣裳とは関係のないところでアルバイトをしていましたが、接客をしながら人見知りをしなくなるなどよいこともありましたし、逆にアルバイトをしていたからこそ、「やっぱり自分は服飾の仕事がしたいのだ」と再認識できました。

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――今後の目標はなんですか?

 今回、レギュラーシーズンの公演で初めてデザインから担当させてもらいましたが、与えられたチャンスでしっかりと成果を出して、これからもデザインを任される機会を増やしていくのが目標です。

 でも、ワードローブの仕事もとても好きです。急ぎで俳優の着替えを間に合わせなければならない作品などは、大変だけど達成感を得られるし、自分が上演している作品の一部になれている感じがして楽しいですね。

 実際、ワードローブの仕事もデザインをするうえでとても役に立っています。俳優が衣裳を着ているところを間近で確認できるので、どのような仕組みにすれば舞台の進行上で便利なのか、ということにも気づける。たとえば「ここはマジックテープにすればすぐ着替えられるんだな」とか。これまでの経験や知識の蓄積を活かして、尊敬する先輩に追いつけるように頑張りたいと思っています。
 
 
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SPAC秋→春のシーズン2019-2020 #3
『RITA&RICO(リタとリコ)~「セチュアンの善人」より~』
2019年12月14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場
原案:ベルトルト・ブレヒト
構成・演出・台本:渡辺敬彦
台本協力:守山真利恵
出演:泉陽二、大内智美、木内琴子、貴島豪、小長谷勝彦、三島景太、山本実幸、吉植荘一郎
★公演詳細はこちら
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2019年11月19日

【新人ルカのセチュアン・レポート#4】リタとは?リコとは?

みなさま、こんにちは。
10月下旬より『RITA&RICO(リタとリコ)~「セチュアンの善人」より~』第2期稽古がスタートしました。

今回のブログでは作品タイトルにもある「RITA(リタ)」と「RICO(リコ)」について書いていきたいと思います。
タイトル公開後、どっちが男の子でどっちが女の子なの?と聞かれることが多々あります。
名前だけ見ると「リタくん」と「リコちゃん」だと思いがちですが、正解は「リタちゃん」と「リコくん」です。
実はこの二人の名前には、ちゃんと意味があるんです!

原作『セチュアンの善人』の主人公は「シェン・テ」と「シュイ・タ」。
貧しいながらも心優しく、自分の生活が危うくなるまで知人を助けてしまうシェン・テ。
シェン・テのいとこで冷酷な資本家のシュイ・タ。
『RITA&RICO』の台本も書いている演出・渡辺敬彦さんは、原作を読んだときに他人のために生きるシェン・テと、自分のために生きるシュイ・タを見て、これは利他主義と利己主義の話だと思い、シェン・テとシュイ・タの名前をリタとリコに変えました。
そして正式タイトルは悩みに悩み、『RITA&RICO(リタとリコ)~「セチュアンの善人」より~』とすることに!
他のタイトル案としては、主人公(原作のシェン・テ)が物事をすぐに鵜呑みにしてしまうことから『UNOMI』などの案が挙げられていました。
 
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▲誰にでも優しいリタ(山本実幸 写真右)。この後三人の神様を家に泊めてあげます。
 
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▲自分の利益しか考えないリコ(山本実幸)。
 
そんな『RITA&RICO』は、現在絶賛稽古中!
まだ何もなかった8月の第1期稽古が終わってから、舞台装置が少しずつ作られていて、第2期稽古では稽古場に仮装置が登場。再び色々と試しながら稽古が進められています。
 
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▲イスを担いだり被ったり。様々な使い方をしています。
 
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▲一体何のポーズなのでしょうか!?尚、これを実際の公演でやるかは未定です(笑)
 
原作をご存じの方からするとあれあれ、登場人物に対して出演俳優が少ないのでは?と思うかもしれません。

そうなんです!
『RITA&RICO』では、1人で複数の役を演じています。
みんな個性の強いキャラクターばかりで面白いです。
(私は稽古を見ながら思わずクスクスと笑ってしまうことも多々……)
1つの作品で様々な役を演じる姿を見ることができるので、ファンの方々必見な作品となっています!

そんな実験的な稽古場を、ちょっと覗いてみたくありませんか?
今回『RITA&RICO』では、稽古を覗ける「おためし劇場」を開催いたします!
このブログをご覧の方は、そんなことないと思いますが、
「興味はあるけど、舞台は敷居が高くてちょっと…」という方、あなたの周りにいませんか?
そんな人へのお誘いにもピッタリ!
まずは、おためしあれ~。

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『RITA&RICO(リタとリコ)~「セチュアンの善人」より~』

定員:50名(要予約)
開催日時:2019年11月30日(土) 13:30~15:00
会場:静岡芸術劇場(グランシップ内) 静岡市駿河区東静岡2丁目3-1
◆ご予約・お問い合わせ SPACチケットセンター
TEL.054-202-3399 (受付時間:10:00~18:00)
詳しくはこちら

 
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SPAC秋→春のシーズン2019-2020 #3
『RITA&RICO(リタとリコ)~「セチュアンの善人」より~』
2019年12月14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場
原案:ベルトルト・ブレヒト
構成・演出・台本:渡辺敬彦
台本協力:守山真利恵
出演:泉陽二、大内智美、木内琴子、貴島豪、小長谷勝彦、三島景太、山本実幸、吉植荘一郎
★公演詳細はこちら
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