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2020年1月25日

『グリム童話~少女と悪魔と風車小屋~』ブログ#2
『グリム童話』開幕しました!

ブログの更新がすっかり遅くなってしまいましたが、『グリム童話〜少女と悪魔と風車小屋〜』の一般公演が、先週1月18日(土)に開幕しました!!
初日はあいにくの雨模様だったにも拘わらず、たくさんのお客様が足を運んでくださいました。
 

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▲カーテンコールは初日/2日目ともに、トリプルコールをいただきました。たくさんの暖かい拍手をありがとうございました!
 
この週の少女役は池田真紀子が演じました。2012年に引き続き、今回は2度目の少女役。凛とした中にも優しさが溢れる池田の少女は、いかがでしたでしょうか?

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そして、観劇後のお客様からはたくさんの感想が寄せられています!今回はその中からいくつかをご紹介させていただきます♪
 
ストーリーと衣裳と音楽がすべてマッチして、とても魅力的でした。(40代/女性)
この公演を観に来れたことも、“奇跡” だと思っています!!(10代/男性)
本がペラペラとめくられていく感じが、動きで伝わりました。また観てみたいです!(10代/女性)
記憶がフラッシュバックしたり、新しい気持ちになったりして泣いてしまいました。(30代/男性)
背中がゾクゾクしました。(60代/女性)
 

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そして、18日・19日の終演後にはアーティストトークを開催。2日間にわたって素敵なゲストの方々が登壇してくださり、大変な盛り上がりをみせました!
 
18日のトークには、作家の那須田淳さんと、日本の演劇界をリードする劇作家・演出家の平田オリザさんが登壇してくださいました。
 
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『グリム童話』に出てくる“悪魔”の存在や“森”の話、また戯曲の作り方や“ことば”について、それぞれの立場から興味深いお話をしてくださいました。普段は聞けないような充実した内容トークで、あっという間の40分間でした。
 
☆トーク内容は、こちらからお聞きいただけます。(諸事情により音声のみの公開となります)

 
また、19日のトークには、テレビでもお馴染みの脳科学者・茂木健一郎さんにご登壇いただきました。
 
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とてもパワフルな方で、まるでご自身がMCであるかのように、次から次へと宮城へ質問を投げかけ、本作についての感想から現在の演劇界への見解に至るまで、多岐にわたる話題で盛り上がり、熱気に包まれた時間となりました。
 
☆トーク内容は、こちらからご覧いただけます。

 
また、茂木さんご自身も東京駅に戻ってすぐにレポート動画をアップしてくださっています!
「地方でこそ花開く濃い演劇文化がある」

こちらもぜひ合わせてご覧ください♪
 
 
そして、いよいよ本日の一般公演は、森山冬子が少女役を演じます。
森山が一般公演に登場するのは、本日のみとなりますので、ぜひ、お見逃しなく!!

 

文:宮川絵理(制作部)

 
  
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SPAC秋→春のシーズン2019-2020 #4
『グリム童話〜少女と悪魔と風車小屋〜』
2019年1月18日(土)、19日(日)、25日(土)、2月1日(土)、2日(日)
各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場

演出:宮城聰
作:オリヴィエ・ピィ
原作:グリム兄弟
訳:西尾祥子、横山義志
音楽監督:棚川寛子

出演:池田真紀子、森山冬子、鈴木真理子、武石守正、大内米治、貴島豪、大道無門優也、永井健二、宮城嶋遥加、若宮羊市
★公演詳細や関連企画はこちら
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2020年1月24日

『メナム河の日本人』の魅力② 第一期稽古振り返り

すっかり更新が遅くなってしまいました!作・遠藤周作、演出・今井朋彦『メナム河の日本人』、1月5日より第二期稽古がスタートし、日々丁寧に一つずつシーンを組み立てています。
明日26日(日)は稽古の様子をのぞける「おためし劇場」を開催するのですが、その前に、夏に行われた第一期稽古の様子をご紹介します!(※「おためし劇場」は定員に達したため、予約を締め切りました。後日レポートブログをアップする予定ですのでお楽しみに!)
 
★演出・今井朋彦インタビュー
第一期稽古の様子を動画でもご覧いただけます!

 
 
『メナム河の日本人』第一期稽古は、昨年の夏6月28日~7月12日、舞台芸術公園のBOXシアターにて行われました。
初日はスタッフ一同の顔合わせをし、早速本読みからスタート。
 
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明日も本読みかなと思いきや、、稽古終わりに演出・今井さんから座組全員に課題が!
その内容は、今井さんが戯曲から取り上げたキーワード『祈』『謀(はかりごと)』『暑』のいずれか・または複数をテーマにした小パフォーマンスを作って披露する、というもの。

詩の朗読、落語、キリストの降誕を1シーンとして演じる、アツアツのカップル、お経etc…
稽古2日目・3日目にかけて、まるでもう一度オーディションが行われているかのような雰囲気で進みました。
「僕も俳優をやっているので、皆さんの気持ちはよく分かります、すみません(笑)」と今井さん。
『メナム河の日本人』には熟練のSPAC俳優たちが集まっているのですが、身体寄りのパフォーマンスが得意な方、言葉を重視する方など、多彩な俳優が集まったことがよくわかる2日間でした。
 
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▲「暑」をテーマに、プロ野球チームの客席スタンドの掛け声を全力で再現する、というパフォーマンス
 
翌日からは配役を替えながら、何回も戯曲を読み込むことに。
『メナム河の日本人』は、江戸時代初め日本を離れアユタヤ(タイ)にわたり活躍した山田長政を主人公とした歴史活劇ですが、長政の英雄譚にとどまらない、登場人物の多様な生きざまが描かれています。
今井さんのキーワードに『謀(はかりごと)』とあったように、主人公・長政を取り巻く王宮の高官たちや日本人町の人々が、それぞれの思惑から長政を利用しようと近づいてきます。
それぞれどんな思いを抱いて行動していたのか、書かれていないシーンとシーンの間ではどのような心境の変化があったのかなど、今井さんと俳優たちが活発に意見を交わしながら本読みが進められました。
 
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▲シーンごとに分けて車座になって机を取り囲んで本読み。全員で読むときよりも、より会話のやり取りに重点を置いて行いました。
 
最終日近くには少しだけ立ち稽古にも取りかかりました。
今井さんが俳優たちに「自分のなかだけで感情が成立しないように」「影響を与え合って話すことを心がけて」という言葉をかけていたのが印象的でした。
 
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約2週間の濃密な稽古を終え、これから夏真っ盛りの7月に「よいお年を」とご挨拶。
そして半年経った2020年1月5日より、第二期稽古が始まったのでした。
 
★1月20日放送のYoutube配信番組「石井萠水の主役になりたい!」に今井さんが生出演しました!
こちらでも稽古の様子や本作の見どころを語っていますので、ぜひアーカイブ放送をご覧ください。
今井さんオススメの座席は「大がかりな動きをする舞台装置もあるので、全景を見渡せるようにすこし後ろ側」だそう。チケットのご予約もぜひお早めに。
 

 
気になる舞台装置については、今後のブログで紹介していきますのでお楽しみに!

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SPAC秋→春のシーズン2019-2020 #5
『メナム河の日本人』
2020年2月15日(土)、16日(日)、23日(日・祝)、24日(月・休)、29日(土)、
3月1日(日)、7日(土)
各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場
演出:今井朋彦
作:遠藤周作
出演:阿部一徳、大内智美、大高浩一、奥野晃士、加藤幸夫、小長谷勝彦、佐藤ゆず、たきいみき、林大樹、布施安寿香、三島景太、山本実幸、吉植荘一郎、渡辺敬彦
★公演詳細はこちら
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『グリム童話~少女と悪魔と風車小屋~』スタッフインタビュー

◆中高生鑑賞事業「SPACeSHIPげきとも!」パンフレット連動企画◆

中高生鑑賞事業公演では、中高生向けの公演パンフレットをみなさんにお渡ししています。パンフレット裏表紙に掲載しているインタビューのロングバージョンを掲載します。
『グリム童話~少女と悪魔と風車小屋~』にて照明操作を担当する樋口正幸(SPAC創作・技術部 照明班チーフ)に照明の役割やお仕事について訊いてみました。舞台のお仕事に興味のある方はぜひお読みください。(インタビューは2019年11月16日に行ったものです)
 
 
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--どのように照明の仕事を始めたのですか?

 照明をプロの仕事として始めたのはSPACに入ってから。それまではサラリーマンをやりながらアマチュアで演劇活動を続けていて、役者として舞台に立つこともあれば、照明を担当することもありました。SPACが設立された年に団員募集のオーディションがあったのですが、照明スタッフでも募集があるのを知って、そのときに照明家として生きていこうと思ったんです。

 最初に演劇を始めたのは大学生のときで、照明もそのとき始めました。当時はインターネットもないから独学で本を読んだり、テレビ局の照明アルバイトにいって教えてもらったり、地道に学んでいきました。学生の頃は自由な時間がたくさんあったので、徹夜で色々なことを試したりして。実践で学ぶことが一番多かったですね。
 
--舞台作品における照明の役割について教えてください。

 照明の役割は「視覚」「写実」「審美しんび」「表現」の4つに分けられると言われています。「視覚」は「見せる」こと。劇場の中は真っ暗なので、そもそも明かりをつけないと何も見えない。まずはお客さんに俳優の姿が見えるようにすることが基本にあります。逆に、見せたくないものに明かりを当てないことも重要で、「何を見せる/見せないか」を考える仕事ですね。
 次に「どう見せるか」を考えます。「写実」というのは季節感や時間の移り変わりなどをお客さんに伝えること。たとえば太陽の光といっても昼と夜とでは明るさや色は変わってきますよね。「審美」というのは、どのように美しく見せるかです。演劇も芸術作品なので「美しく」見せる必要があります。最後の「表現」というのは、たとえば登場人物の心理状態などを照明で表現することです。俳優が一人で立っていて、頭上からそこだけが照らされていれば、お客さんは孤独を感じるかもしれない。逆に下からだけ光を当てれば、お化けみたいにも見える。明かりの当て方によって見え方を変えることができるんです。
 大切なのは、演出家が表現しようとしていることを理解して、それをどのように照明で実現していくか、あるいは役者の演技をどのように見せていくのかを考えること。同じように、舞台美術や衣裳にどのような明かりを当てればよいのか、あるいは音響にもマッチするのかなども考えなければならないので、照明という仕事は他のセクションとの共同作業になるんです。
 
--『グリム童話』での樋口さんのお仕事を教えてください。

 今回の『グリム童話』では、私は主に本番の照明操作(オペレーター)を担当します。舞台照明の大変なところは、照明が場面ごとに細かく移り変わっていくことです。俳優の台詞などを合図にして変化させるのですが、俳優の動きに合わせてタイミングを考えることが求められます。1回ボタンを押せば、いくつかの変化があらかじめプログラミングされた通りに実行されるのですが、俳優はロボットではないので、早口になったり、つっかえたりすることもある。そういうときには、舞台を見ながら照明の変化を速めたり遅らせたりするんです。オペレーターが役者と一緒の気持ちになっていると、急なアドリブがあってもうまく対応できるようになるんですよ。オペレーターをやっていると、俳優たちと一体になって演劇をやっている感じがするので楽しいですね。
 オペレーターとしての仕事のほかには、プログラミングも担当します。舞台照明では明かりの変化が何秒で変わるのかということも考えます。たとえば昼から夜への変化が1秒で変わっていいのか、会話の中で数分かけて変化するのか。また、その変化もすべての照明が同時に同じ速さで変わると不自然なので、速く変わる照明やゆっくり変わる照明がそれぞれあり、それをひとつひとつプログラミングしていくんです。
 
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--『グリム童話』の見どころは?

 この作品では絵本をめくるようにグリム童話の世界が展開していきます。視覚的にも本当にきれいな作品なのですが、照明も俳優のフォルムを美しく見せることに力を入れていますので、ぜひ注目してほしいですね。
 また、作中で影が出てくるのですが、その影を出すために膨大な数の照明を設置しています。全部で200~300くらいの照明を使用しています。光と影の関係性も見どころのひとつだと思いますね。
 明かりを当てると必ず影が出ますよね。どこから当てるのか、どのくらいの明るさで当てるのかによって影の濃さが変わってきます。屋外の場面だから明るくしようと思っても、単純にたくさん照明を当てるだけだと影がたくさん出てきてしまって、屋外らしさがなくなってしまう。舞台照明では影の処理も重要なポイントなんです。
 
--お仕事で気を付けていることはありますか。

 普段の生活の中で、色々なものを観察しています。部屋の中の明かりと部屋の外の明かりとでは、見え方がどう変わるのか。照明器具がどこにあると、どんな影ができるのか。朝焼けと夕焼けは色に違いはあるのか。など、日常的に考えて、どうやったら舞台上で再現できるか。それを日常的に見て覚えるように心がけています。
 たとえば、太陽光だけに当たったリンゴと、LED電球だけで照らしたリンゴとでは、色が違って見えるんです。どちらも白い光に見えるんだけど。ふだん日常でみているものをきちんと見ていないと、違いが分からない。太陽光での自然な色と人工的な光の色の違いを理解できないといけないなと思っています。
 
--最後に、演劇の魅力を教えてください。

 自分が演劇を長く続けて来られているのは、「正解がないから」だと思っています。本番が始まってからも、「こうするともっと良くなるかも…」とずっと考え続けていられる。完成したら終わり、ということがないから面白いですね。
 また、自分だけではできないというのも理由のひとつですね。人付き合いの苦手な自分が、否が応でも多くの人と関わらなければいけない。演劇をやっていなかったら人とあまり関わらずに生きていたと思うんだけど、他の人と一緒にやらないとできないというのが、大変だけど、演劇の魅力だなと思います。
 
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SPAC秋→春のシーズン2019-2020 #4
『グリム童話〜少女と悪魔と風車小屋〜』
2019年1月18日(土)、19日(日)、25日(土)、2月1日(土)、2日(日)
各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場

演出:宮城聰
作:オリヴィエ・ピィ
原作:グリム兄弟
訳:西尾祥子、横山義志
音楽監督:棚川寛子

出演:池田真紀子、森山冬子、鈴木真理子、武石守正、大内米治、貴島豪、大道無門優也、永井健二、宮城嶋遥加、若宮羊市
★公演詳細や関連企画はこちら
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2020年1月9日

『グリム童話~少女と悪魔と風車小屋~』ブログ#1
宮城聰の『グリム童話』が帰ってきた!

あけましておめでとうございます。
2020年のSPACは、宮城聰演出『グリム童話〜少女と悪魔と風車小屋〜』でスタートします!この作品を上演するのは、なんと8年ぶり。再演を待ってました!という声も、また今回はじめて観るから楽しみ!という声も多く、とても嬉しいです。
皆さまに観劇をより楽しんで頂けるように、作品の魅力や見どころ、稽古場や公演の模様をお届けしていきたいと思います♪千穐楽までどうぞお付き合いください!

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▲2020年始業式の後、富士山を背景にキャスト・スタッフ一同で。

グリム童話というと、子どもの頃に絵本で読んだことがある人も多いのではないでしょうか? 本作は、フランスを代表する劇作家・演出家であるオリヴィエ・ピィが、グリム童話の「手なしむすめ」というお話をもとに台本を書き、宮城聰が演出した作品です。

舞台の上で美しく紡ぎ出されるセリフの数々は、まさに「珠玉しゅぎょくの言葉」。心の中にスーッと染みわたっていくようなセリフが多く、観ている人は不思議な感覚に包まれていくでしょう。また、俳優による歌と生演奏、そして白い折り紙のような舞台美術や衣裳も大きな見どころとなっています。
 
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▲2011年初演の舞台写真。まるで、飛び出す絵本であるかのようなビジュアルです。
 

▲オリヴィエ・ピィ自身が演出をした「オリヴィエ・ピィのグリム童話『少女と悪魔と風車小屋』」は、Shizuoka春の芸術祭2009ふじのくに⇄せかい演劇祭2016(2016年は新バージョン)で上演されました。(© Christophe RAYNAUD DE LAGE / Festival d’Avignon)

 
『グリム童話〜少女と悪魔と風車小屋〜』は、2011年に初演し、翌年2012年に再演されました。
今回は8年の歳月を経て、3度目の上演です!!
 
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▲2011年(初演)フライヤー
 
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▲2012年(再演)フライヤー。この年は『グリム童話〜本物のフィアンセ〜』と2本立てで上演されました。(公演詳細はこちら
 
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▲2020年(再々演)ポスター
 

☆物語のあらすじ☆

風車小屋に住む粉屋が森の中をさまよっていると、ひとりの見知らぬ男に出会います。「風車小屋の裏にあるものをくれるなら金持ちにしてやろう」と言われた粉屋は、その提案を受け入れ瞬く間に金持ちに。ですが、そのとき風車小屋の裏には、洗濯物を干していた粉屋のひとり娘がいました。男は悪魔だったのです。3年後、再び父娘の前にあらわれた悪魔は、父親に娘の両手を切り落とすよう命じます。両手を失った娘は悲しみのあまり旅に出て…。

 
新年早々の1月4日より、劇場での稽古が始まりました。いま行われているのは、8年前に舞台の上で行われていたことを復元していく作業。じつはこの作品、俳優・舞台装置・照明・衣裳、楽器演奏の各セクションを緻密ちみつに組み合わせてシーンを作っています。タイミングを合わせる作業はとても難しいのですが、頼もしいSPACのスタッフたちが着々と問題を解決していく姿が見られます。
 
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▲照明の見え方を調整しているところ。8年前に使われていた機材が新しくなっているので(具体的にいうと、今回のライトはLEDが使用されています。たしかに8年前にはなかったアイテム…!)、光の当たり方を入念に確認します。
 
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▲こちらは演技と演奏を合わせている様子。舞台上にいる池田真紀子(少女役)と永井健二(王様役)は、出ハケのタイミングも同時に確認していきます。
 
日々の稽古や舞台裏の様子はSPACのFacebookとInstagram(@spacshizuoka)で連載している、永井健二(SPAC内での通称は「王子」。)のお届けする「王子の撮っておき」でもご覧いただけます♪ぜひそちらも合わせてご覧いただけると嬉しいです。

さて次回のブログでは、この作品のなかで宮城聰が試みている表現方法「弱い演劇」についてお話しします。「弱い演劇」とはいったい何なのでしょうか?!

どうぞお楽しみに!!

文:宮川絵理(制作部)

 
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SPAC秋→春のシーズン2019-2020 #4
『グリム童話〜少女と悪魔と風車小屋〜』
2019年1月18日(土)、19日(日)、25日(土)、2月1日(土)、2日(日)
各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場

演出:宮城聰
作:オリヴィエ・ピィ
原作:グリム兄弟
訳:西尾祥子、横山義志
音楽監督:棚川寛子

出演:池田真紀子、森山冬子、鈴木真理子、武石守正、大内米治、貴島豪、大道無門優也、永井健二、宮城嶋遥加、若宮羊市
★公演詳細や関連企画はこちら
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2020年1月8日

【レポート】第6回SUAC×SPAC連携事業「ワークショップ研究会」開催の様子

カテゴリー: その他

2019年12月6日、静岡文化芸術大学内・文化芸術研究センターにて、第6回静岡文化芸術大学×SPAC-静岡県舞台芸術センター連携事業「SPAC俳優片岡佐知子&関根淳子による現代劇 実演-ワークショップ研究会」を開催しました。今回のワークショップには、大学生だけでなく近隣の高校生も参加してくださり、また静岡市や袋井市からも一般の方が見学に訪れてくださいました。
 
まず片岡佐知子さんによる俳優の基礎トレーニングのレクチャーワークショップが行われました。重心を意識して呼吸したりジャンプしたりするワーク、「指を広げ」身体をひらいていくワーク、「ホー」という声を使ったワーク、スズキ・トレーニング・メソッド2番、シッティング スタチュー、スタンディング スタチューがレクチャーされました。
 
スタチューではブレスやポーズを意識しながら、マクベスの名台詞「明日、また明日また明日と・・・」を声に出すワークも行いました。参加者は初めて体験する基礎トレーニングでの身体の動かし方、声の出し方に驚いていました。
 
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次に関根淳子さんによるワークショップでは、『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~』などのワンシーンの台本(楽器演奏指示付)が配られ、各グループごとに短い時間で稽古をおこない、楽器演奏とともに実演するワークが行われました。
 
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参加者からは「演劇系のワークショップに参加するのは初めてでした」「SPACについて知ることができて良かったです」「また参加してみたいです」といった声があり、見学者からは「今回は見学でしたが、次に機会があれば参加します」「2人の先生の体の動きに驚きましたし、その指導力もすばらしいと感銘しました」という感想をいただきました。
 
 
その後、梅若猶彦教授による指導のもと静岡文化芸術大学の学生が創作した小作品『ありふれた心中』、『戯れ』の2作品が発表されました。
 
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片岡佐知子さんと関根淳子さんは「発表された小作品を今後ふくらませ、ちゃんとした作品として発表されることに期待します」と講評し、見学者からは「とても良かった。短い間によくここまで完成させたと感心しています」「学生さんたちの頑張りはすばらしかった」といった感想をいただきました。ワークショップのみで終えることなく、学生が大学で学んでいる成果を近隣の一般市民、高校生に観ていただく良い機会ともなりました。
 

髙林利衣(SPAC制作部)