完全新作となるこの「エクスターズ」。タニノさんが野外劇場へ来てから作っているので、出演者についてもまだ詳細が決まっていませんでした。
現在こちらの紹介ページでは、
「出演:飯田一期、山田伊久磨 ほか」
と記載されています。
飯田一期さん、山田伊久磨さんは、タニノ作品ではもうおなじみのと言っていい俳優さんです。
飯田一期さん。手術中です。
山田伊久磨さん。何中だ。
じゃ、「ほか」って誰?
まずは先日、5月からの舞台稽古開始を前に合流したのが森準人さん。
タニノ作品には3年前から参加しているという期待の若手(イケメン)俳優です。
森準人さん。色塗り中。舞台稽古がまだ始まらないので、舞台装置づくりに参加してもらっています。いい目をしています。
そして更に―――。
あれは「エクスターズ」のプロジェクトが動き出してまだ間もない頃、打合せをしているときに、タニノさんが言いました。
タニノ「老人を何人か出したいんです。60歳以上のおじいちゃん。集められますか?」
制作 「おじいちゃんですか……。それは勿論俳優で?」
タニノ「んー、未経験の人でも、まあみっちり稽古が出来ればなんとかなるとは思いますけど」
制作 「そうですか……」
タニノ「……難しいですか?」
制作 「そうですね……」
タニノ「……」
制作 「……おばあちゃんなら」
タニノ「え?」
制作 「おばあちゃんなら、いい人が何人かいるんですけどねぇ……ハハッ」
タニノ「……良いかもしれない」
制作 「え?」
タニノ「おばあちゃんでいきましょう」
大体こんな感じで決まりました。
そこから方々へ連絡して集められた妙齢のご婦人方。
みなさん以前にSPACの舞台や、県民劇団へ参加されたこともある女優たちです。
集まったところで先ずは顔合わせ、という事で開かれたのが前回の会合です。
妙齢のご婦人方との会合。後ろに立っているのは局長です。出演はしません。
実際に会ってみて、タニノさんも大分お気に召した様子。
本格的に稽古に入る前に、彼女たちの動きを見てみたいということで、
数日後に簡単なワークショップが行われることになりました。
色んな意味でドキドキのワークショップ。
今回のワークショップは、進行を演出助手の郷さんが行い、タニノさんは見ることに徹するという形でした。
いつにも増して鋭い目付きのタニノさん。
内容は、歩く、表情を作る、踊る、歌う、朗読する、といった大変シンプルなものでしたが、女優各人の個性がそこここに光っていました。
画面の中の人にあわせて踊る皆さん。
一番年上の星出さんによる朗読。声に深い年輪の刻まれた良い読みでした。思わず故郷の九州へ帰りたくなるほどに。
本格的な舞台稽古が始まるのは5月に入ってからになります。
各人の紹介は、いずれまた改めて。
早いもので、4月ももうすぐ終わろうとしています。
物も人も、だんだんと集まり始めたエクスターズ。
次は一体どんな変化が待っているのでしょうか。
ふじのくに⇄せかい演劇祭2011
「エクスターズ」
詳細?はこちら。