先日、車でハクビシンを轢きそうになりました。
ネコ目ジャコウネコ科。割とまるっとしていたので、狸かと思いました。
舞台芸術公園のちょうど入り口のところで、ヤツは茂みから勢い良く車の正面へ。
幸い減速走行中だったので助かりました。お互いに。
ドタドタと走り去るハクビシンを、近くで丸まっていた猫が首だけ付き出して、
ものすごく凝視していたのがちょっと面白かったです。
山の生態系は豊かですね。
そんな緑と野生動物たちに囲まれて早幾日、最近のタニノさんはお部屋で台本作りに明け暮れています。
折角なので、その現場へお邪魔してみました。
舞台芸術公園内にある宿舎群、タニノ部屋。
長期滞在となるタニノさんの宿舎は、中へ足を踏み入れると、
既にその一角が作家の仕事場と化していました。
タニノ作品が生まれる現場。壁には劇場と舞台美術の絵や写真が。
この時タニノさんは舞台のイメージ画に向かって、考え込みつつも時おり何やら描き込んでいました。
そう言えば、タニノさんは舞台を「絵作り」から始める人でした。
前作「チェーホフ?!」では、言葉の書かれた台本ではなく、絵を俳優に渡していたとも聞きます。
「台本作り」と言っても、格闘する相手は原稿用紙ではないのですね。
お仕事の邪魔をしてはと、大人しく静かにネタになりそうなものを物色していたら、
ありました。
タニノさんがいつも持っているスケッチブック。黒いし「タニノート」と名付けようと思いましたがやめておきました。
これはまさにタニノさんが作品のためのスケッチを描きためたスケッチブック!
言わばネタ帳なのだから、当然秘密なものなんだろうと思ったら、
割とあっさりと許可が出たので少し中身を紹介します。
左のページにはシーンやセリフ付きの絵が。アウトコースぎりぎりの表現もあったので遠目の写真です。
舞台のイメージ。……あれ?野外劇場の後ろの木って、かなり背が高いはずですよね……。
一体どんな作品になるんでしょうか。
ちょっとワクワクしてきました。
因みに舞台設定はどういうところなんですかね?
「老人養護施設みたいなところ。それで、遊具がいっぱいある」
……え?
老人、養護施設?
……はっ!
そう言えば、先日謎の会合が……!
謎の会合@芸術劇場ロビー。因みに、向かって左に立っている人はSPAC芸術局長のあの人です。
まさかあの人たちは……!
と、適度にわざとらしい引きを残しつつ、次回に続きます。
ふじのくに⇄せかい演劇祭2011
「エクスターズ」
詳細?はこちら。