2017年8月29日

ANGELSを見ながら、カメルーンみたいな日本と世界を夢想する(文芸部・横山義志)

先日、8年目のスパカンファン・プロジェクトとなる『ANGELS』の公演が大盛況のうちに終了いたしました。
ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。
あっという間に終わってしまった夏を惜しみながら、メンバーはそれぞれの日常へ、ニヤカムさんはフランスへと帰っていきました。
またすぐに同じ笑顔で会えることを願って・・・!

SPAC文芸部の横山が、過去のブログに加筆する形で、以前と比べて大きく成長した本作品について執筆いたしました。どうぞお読みください。

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ANGELSを見ながら、カメルーンみたいな日本と世界を夢想する

SPAC文芸部 横山義志
2017年8月19日

『タカセの夢』につづいて、カメルーン出身の振付家メルラン・ニヤカムさんが静岡の子どもたちと『ANGELS』を作ってくれた。二年前のワーク・イン・プログレス公演とも昨年の公演とも、それどころか二週間前の稽古とも、全然ちがう作品になっていて、驚いた。『タカセの夢』とは、つながっているようで、だいぶちがう世界。ニヤカムさんの舞台を見るたびに、そこにいる子どもたちがうらやましくなる。あまりにかっこよくて、美しくて。こういう美しさというのは、日本であまり見る機会がないような気がする。自分の美しさに確信を持っている美しさ。

『タカセの夢』をはじめるときに、「日本の子どもたちがアフリカの子どもたちみたいにおしりを振ってくれるようになったらいいね」なんて話をしていた。実際に作品づくりがはじまって、ちょっと分かった気がする。踊るアフリカの子どもたちが持つ不思議な魅力はきっと、自分のおしりが、そしてその動きが美しい、ということに確信を持っているところから来ていたんじゃないか。ニヤカムさんは子どもたちに、「朝、鏡に向かって、自分はなんてきれいなんだろう、かっこいいんだろう、って言ってみるといい」という話をしていた。

でも美しさは、だれかが見ないかぎり、存在しない。そして他のだれかと分かちあえば分かちあうほど、美しさは増えていき、強くなっていく。分かちあうものとしての美しさ。そして誰かより美しいのではなく、それ自体としての美しさ。人の美しさを見つけることで、自分の美しさも発見することができる。だけど、それは他の誰かと同じものを見つけるからではなくて、同じ視線で、ちがうものを見つけるからだろう。そもそも体にも動きにも、他の人と同じものなんて一つもない。

動きの美しさに触れることのメリットは、それが伝染することだ。あくびが「うつる」ように、笑顔も「うつる」。どうせなら、笑顔の人を見ていた方がいい。ヒトにはミラーニューロンとか「ものまね細胞」とか呼ばれる神経細胞があって、目の前にいる人の動きを自然と真似してしまうという。踊っている人を見ると体が動いてしまうのも、そのためだ。どうせなら、すてきな動きを見ていたい。同じくらい足が高く上がらなくてもいい。同じ呼吸になるだけでも、その人が見つけた美しさが、体のなかに入ってくるのかも知れない。

2014年に『タカセの夢』のツアーではじめてカメルーンに行ってみて、人も踊りも本当にいろいろで、驚いた。カメルーンには200以上の言語があるという。ちょっと山を越えると、そこには別の民族が住んでいて、別の言葉を話していて、別の踊りがある。首都ヤウンデには、そんないろいろな人たちが国中から集まっていて、街中でもことあるごとに、いろんな踊りを踊っている。言葉が通じないときにも、踊りは大事なコミュニケーションの手段になるらしい。ニヤカムさんは池田町内会の夏祭りでも、すぐに盆踊りの輪に入ってくれた。違っていても、一緒に分かちあって、楽しめるものがあるということ。料理みたいに。

日本列島にはいろいろな歴史の偶然で、今では多くの人が同じような言葉を話すようになった。でも昔も今も、このあたりには、南から北から、西から東から、いろんな人たちが次々とやってきている。もしかしたら、違う歴史の偶然で、日本もカメルーンみたいな国になっていたかも知れない。実際子どもたちの顔を見てみれば、顔の形も肌の色も、カメルーンに負けないくらい、すごくいろいろだ。

近所の子どもたちに習い事を聞いてみると、習字、サッカー、バレエ・・・といった答えが返ってくる。それぞれがやってきたところを地球儀の上にマーキングしてみたら面白いかも知れない。いろんなところで生まれた、すてきな体の動きを、時間をかけて身につけていく。大人だって、Tシャツを着てジーンズをはいて、あるいはワンピースを着て、あるいは背広にネクタイで、お昼はラーメンにしようか、スパゲティーにしようか、カレーにしようか、などと考えている。縦割りの歴史なんか気にせずに、舌の先から足の先まで、みんな毎日、ちがう体のちがう動きを身につけていくのを楽しんでいる。

国ができて、国境ができて、でも国境も少しずつ簡単に越えられるようになってきた。地球が一つになっていく。でもそのときに、言葉も一つでいいんだろうか。言葉には「同じ言葉」がある。「同じ」でないと通じないから、「同じ」ものがあるということにしてしまう。「ちがう」ものがあっては通じないので、困ってしまう。だけど体には、ヒトはみんな大体「同じような」体ではあっても、「同じ」体はない。それでも、笑顔だってあくびだって、同じじゃないけど、通じてしまう。「同じ言葉」ではなくて、「同じような体」を持っていることで結びつくような、「一つになる」別のやり方もあるんじゃないか。そしてそのきっかけになるのは、他の人の美しさを見つけることなんじゃないか。「美しい」という気持ちは、同じだけど、同じじゃない。同じ「美しい」という言葉を使ってみても、そのときどきで、見つかるものも、感じるものも、全然ちがう。だけど、それが大事なもの、うれしいもので、分かち合うほど増えていき、強くなるものだということには変わりがない。そんな美しさが、地球が一つになっていくときに、みんなが話す言葉になっていけば、もっと楽しい世界になるんじゃないだろうか。

この静岡の子どもたちが、そんな世界を作るために、日本平の丘の上でニヤカムさんと夏休みの日々を過ごしているのかと思うと、やっぱりうらやましく思えてくる。

(※2015年8月公演時のブログに加筆)


2017年8月16日

<スパカンブログ vol.3>本番目前!ラストスパート!

2017年のスパカンファン『ANGELS』
7月末のオーディションから始まった稽古もいつの間にか残り少なく、もう公演日が目前となりました…!

みんなの目の色が変わり始め、稽古場はますます集中した空間に。
(毎年、本番が近くなると一気にスイッチが入るのがわかります。)

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そして先日、いよいよ衣裳を身にまとっての通し稽古も始まりました。
新しい要素が加わっただけでなく、2016年バージョンから引き継がれたシーンも、細部にわたってパワーアップしています。なんだか、子どもたちと一緒に作品もどんどん成熟して大人になっていくようです。

そんな新生ANGELSの舞台を、ほんのちょっとお披露目。

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ニヤカムさんも、本番に向けてますますテンションを上げていきます。残されたわずかな時間の中で、溢れるアイデアをどう形にしていくか。毎日、子どもたちが帰ったあともスタッフとディスカッションを続けています。

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そして修正、調整、思いついてしまった(?)アイデアの追加…。稽古場の床には、いつも膝をついて作業するスタッフの姿が。

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ひと夏を経て大きくなった子どもたちと『ANGELS』。
これまでの『ANGELS』をご覧いただいていた方にも、初めての方にも、お楽しみいただけること間違いなしの作品です!

19日、20日ともに残席が少なくなってまいりました。
ご予約をお急ぎください!劇場でお待ちしております!

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SPAC-ENFANTS(スパカンファン)プロジェクト
『ANGELS』
振付・演出:メルラン・ニヤカム
出演:SPAC-ENFANTS(スパカンファン)
2017年8月19日(土)・20日(日)各日12時30分開演
会場:舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」
*詳細はこちら
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2017年8月7日

<スパカンブログvol.2>稽古は続くよ&夏祭りデビュー!

夏の暑さにも負けず、連日稽古が続いているスパカンファンプロジェクト。
オーディションで選出された新メンバーも、あっという間にスパカンファンの一員として溶け込みました。
みんなそれぞれに部活や学校の行事で忙しい中、少しでも毎日の稽古の密度を高いものにしようと、日々奮闘しています。

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▲ほかのメンバーが稽古を受けている間も、集中して見ることが大事。

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▲制作部で今回アシスタントを務める太田垣(写真左)も、ニヤカムさんのメッセージを正確に伝えるため、努力を重ねています。

前作の『ANGELS』を踏襲しつつ、少しずつその姿を変えている作品。
毎日ニヤカムさんから飛び出す新しいアイディアに、出演者もスタッフも驚かされています。

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ニヤカム写真2
▲ニヤカムさん、本当に楽しそう…。後ろでややあっけにとられるスタッフ。

さて、そんな日々の中、8月5日(日)に、5名のスパカンファンメンバーで、池田島崎公園にて行われた夏祭りでパフォーマンスを行ってきました!
現地に到着すると、すでに太鼓の音が響き、輪になって盆踊りを踊る大勢の人たち…。
幾度もの公演で場慣れしているメンバーも、久しぶりのアウェーでちょっとそわそわ。
リノリウム(舞台で使用される床材)が敷かれた稽古場と違って、公園の地面は砂利そのまま。滑らないように細心の注意を払います。

盆踊りが終わり、お祭りの第一部が終了したところで、スパカンファンの出番。
子どもたちが飛び出して…と思いきや、なんとニヤカムさんの歌唱(!)からスタート。
いかにも日本的な夏祭りの会場に突如として響くアフリカンな響きの歌にお客さんが引き付けられたところで、ニヤカムさんの号令に応えて子どもたちが踊り始めました。

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お客さんの手拍子にのって、『ANGELS』のほんの一部をお披露目。
ところどころで歓声があがり、とても親密な空気の中、パフォーマンスを無事終えました。
驚いたのは、稽古のときとは一味違う、子どもたちの表情。やっぱり人前で踊るのが本当に好きなんだな、と思わせる最高の笑顔でした。

公演でもその笑顔を皆さんにお見せできるように、稽古再開です!

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SPAC-ENFANTS(スパカンファン)プロジェクト
『ANGELS』
振付・演出:メルラン・ニヤカム
出演:SPAC-ENFANTS(スパカンファン)
2017年8月19日(土)・20日(日)各日12時30分開演
会場:舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」
*詳細はこちら
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2017年7月24日

2017年、『ANGELS』は新しいステージへ!

長らくお待たせいたしました!
いよいよ2017年夏、新しいスパカンファンが始動いたします。
2015年に創作が始まった、スパカンファンプロジェクト二作品めとなる『ANGELS』。
ワークインプログレス、コミュニティダンスフェスティバル、大道芸ワールドカップin静岡などを経て、
昨年夏に本公演を成功させました。
今年はオーディションによって新しいメンバーが加わって、新しくパワーアップした『ANGELS』を再創造します!

オーディションは7月22日、23日の二日間にわたって行われました。
昨年までのおなじみの顔ぶれと、新しい希望者たちが入り交じります。
オーディションとはいっても、机を並べて一人ずつ面接して…といった形ではありません。
自己紹介が終わったら、ウキウキしたニヤカムさんに促されておなじみのウォーミングアップからスタート!
どこか緊張していた面持ちの子どもたちも、すぐにほぐれていきます。
午後には昨年の『ANGELS』の動きをみんなで復習。
きっとこれからは前回の『ANGELS』にはなかったシーンもたくさん生まれることでしょう。

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オーディションには、昨年までアシスタントをつとめてくださった木野彩子さんも駆けつけてくださいました!

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おなじみのメンバーはもちろん大喜び!
8年にわたってスパカンファンを見つめてきた木野さんからのメッセージを胸に、新しいステージへ。
今年からは、制作スタッフの太田垣悠がアシスタントをつとめます。

オーディションの最後には、保護者の皆さんにもお越しいただいて、ニヤカムさんからのお話。オーディションの結果は決して能力で決まるわけではないこと、一人ひとりのかけがえのない個性と才能を伸ばすため、いろいろなことにチャレンジしてほしいこと。「子どもたちは私たちの希望です」という言葉は、プロジェクト開始から8年がたっても、変わりません。

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さっそく明日25日からは新しい顔ぶれでの本格的な稽古が開始。
8月19、20日の公演まで、暑い夏を走り抜けます!

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SPAC-ENFANTS(スパカンファン)プロジェクト
『ANGELS』
振付・演出:メルラン・ニヤカム
出演:SPAC-ENFANTS(スパカンファン)
2017年8月19日(土)・20日(日)各日12時30分開演
会場:舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」
*詳細はこちら
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2016年8月30日

<スパカンファン>また会う日まで!

8月21日、スパカンファン・プロジェクト『ANGELS』の公演が、無事終了いたしました。

おかげさまで急きょ決定した追加公演日まで含め、連日満員のお客様にご来場いただきました!
公演後のニヤカムさんとの交流タイムも大盛況!その場で初めて会った人同士でハイタッチ!ニヤカムさんがダンスを通じて伝えたいメッセージが、ぎゅっと凝縮されたような時間でした。

交流タイム写真

公演日が近づくにつれ緊張しているように見えた子どもたちも、幕が開けてからはぐんぐん勢いを増していき、自信をつけていくようでした。最後の最後までとどまることなく成長を続ける姿はとてもまぶしく、ちょっとうらやましくもなってしまうのでした…

千穐楽を終えて、集合写真。いつものメンバーでこうして集まれるのも、これが最後の日…そう思うと、涙があふれそうになりますが、グッとこらえて笑顔!当たり前だと思っていたものが、本当はかけがえのない奇跡の積み重ねだったんだと気づく瞬間でした。

集合写真1

そして、そんなみんなの大好きなニヤカムさん。まさに太陽のように、子どもたちのエネルギーを全部受け止めて、それを何倍にもして返しくれていたようです。
底抜けに明るいニヤカムさんですが、「明日は何が起きるかわからない。だから、いつでも今が一番大事なんだ」といった言葉の端々から、彼が『ANGELS』という作品について言う通り、「天使的なものも、悪魔的なものも」見てきたからこその前向きなパワーを感じます。
そして、みんながこれから乗り出していく世界にも、天使的なものと悪魔的なものが共存しています。きれいごとでは済まないことにも、たくさんぶつかるかもしれません。
それをすべて受け止めながら、自分を信じ続ける強さとそこから生まれる希望を表現していく、そんな作品になったのではないでしょうか。

集合写真2

次にANGELSに会えるのはいつになるかわかりませんが、
その日までお互いに自分の道を元気に進んでいけることを願って。
皆様、長らくの応援、誠にありがとうございました!


2016年8月8日

<スパカンファン>追加公演決定!

いよいよ暑さが増すなか、絶賛稽古中のスパカンファンプロジェクト『ANGELS』ですが、早くも21日の公演チケットが完売、その他の日程も残席少!の大好評におこたえしまして、追加公演が決定いたしました!
日程は8月18日(金)18:30開演です。
他の日程ではチケットがとれなかった…というお客様、どうぞお急ぎくださいませ。

8月に入って、稽古はますます本格化してきました。
進化し続ける舞台の様子を、ちょっとだけお披露目…

スパカン写真1 (1)

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おなじみのバオバブの木の影が、とっても美しいですね。いつも舞台上にいる子どもたちも、先日初めて舞台上の映像を客席から眺めてみたのですが、みんなとてもびっくりしていました。自分たちの舞台がこんなにきれいに彩られていると思うと、とってもワクワクしますよね。

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そして、この日にはニヤカムさんのお友達、イヴァンさんが遊びにきてくださいましたよ。
イヴァンさんはニヤカムさんと同じくカメルーン出身で、ヨーロッパを拠点に活躍されているダンサーです。日本が好きで、今ちょうど大阪、奈良、東京と旅をしているところなんだとか。
ニヤカムさんが静岡で子どもたちとのダンス作品にかかわっていると知って、立ち寄ってくれました!

子どもたち一人ひとりと「初めまして、私はイヴァンです」(もちろん、日本語で!)と挨拶を交わした後は、もちろんウォーミングアップに参加。
さすが、ニヤカムさんのお友達…初めてなのに、あっという間に動きをつかんでしまいました。

スパカン写真4 (1)

そんなイヴァンさん、『ANGELS』の稽古を見た後には…
「本当に美しい!この作品は希望が何かを教えてくれる。みんな、自分がやっていることを心から愛して、信じて、頑張ってください!!」と、大絶賛。
一人ひとりとパワフルなハグ(?)を交わして、応援してくれました。

スパカン写真5

子どもたち自身の頑張りに加え、多くの人たち(それも、世界を舞台に活躍されている方ばかり!)からもエネルギーをもらってますます成長する『ANGELS』。
イヴァンさんの言うとおり、希望に満ちた、幸せな作品になることは間違いなさそうです。

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スパカンファン・プロジェクト
『ANGELS』
公演日程:
8/18(木)18:30開演←New!!
8/19(金)18:30開演
8/20(土)13:30開演
8/21(日)13:30開演
会場:舞台芸術公園稽古場棟「BOXシアター」
公演詳細はこちら
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2016年7月30日

<スパカンファン>『ANGELS』本番目指して、いよいよ最後の稽古期間!

昨年度の「ワーク・イン・プログレス」「大道芸ワールドカップ」「コミュニティダンス・フェスティバル2016 byダンス王国Shizuoka」など、さまざまな場でこれまでの成果を発表してきたスパカンファン・プロジェクトが、いよいよ8月19日、20日、21日の『ANGELS』本番公演に向けて最後の稽古期間を開始いたしました!

これまでの公演はあくまでも「経過発表」。8月の本公演は、SPACでこれまで上演してきた国内外の一流の演出家たちによる作品と全く同じ、「世界レベル」のクオリティが求められます…

…と、眉間にしわを寄せていても始まりません、
久しぶりに稽古場にやってきた夏休みの子どもたちは相変わらず超・元気!
慣れているはずのスタッフも、このパワーにはいつも圧倒されます。
ニヤカムさんとともに、いざトレーニング開始!

スパカン写真1

SPAC俳優のたきいみきさんも、ここ数日トレーニングに参加してくださっています。実は私たちスタッフも余力がありそうなときには(笑)参加していますが、とってもエネルギーをもらえるんです。ニヤカムさんが考案したこのトレーニングには、ただ身体を動かしてすっきりするというだけではなく、生まれたときから自分たちが持っている生命力を呼び覚ますような秘密があるようです。
とはいえ、ダンサーとしてめきめき力をつけていく子どもたちに合わせて、このトレーニングもどんどん進化・複雑化していて、単純なストレッチですらイテテテ…な私にはかなり難易度が高いのですが(笑)。

スパカン写真2

そして稽古場ではもう一つのニュースが。
今回、振付アシスタントの木野彩子さんが数日間不在にしていた間、来てくださったのが、ニヤカムさんと木野さんの共通のお知り合いだった上野天志さん。
フランスと東京を拠点にして、ダンサー・振付家として活躍されている方です。
この日はその上野さんのアシスタント最終日でした。
みんなからのプレゼントが渡される場面も。
(中央左の男性が上野天志さん)

スパカン写真3

本番まであとわずか。ここからどれだけ大きな成長を見せてくれるのか、どうぞお楽しみに!

スパカン写真4

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スパカンファン・プロジェクト
『ANGELS』
公演日程:
8/19(金)18:30開演
8/20(土)13:30開演
8/21(日)13:30開演
会場:舞台芸術公園稽古場棟「BOXシアター」
公演詳細はこちら
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2016年3月31日

『ANGELS』再び始動!

桜が咲き始めている舞台芸術公園。
BOXシアターでは、スパカンファン『ANGELS』の稽古が行われていました。
ニヤカムさんと久しぶりの再会を果たしたメンバーは、元気いっぱい!!

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野外芸術フェスタ、ワーク・イン・プログレス公演、大道芸ワールドカップin静岡、コミュニティダンス・フェスティバル2016と経験を積み、進化し続ける『ANGELS』。
本公演は、映像とのコラボレーションも見どころのひとつです。
真っ白な「バオバブの樹」に、色鮮やかな「ニヤカムワールド」が映し出されます。

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撮影も行いました。
ニヤカムさんのあふれるアイディアに、スタッフもメンバーも応えていきます。
チームワークは抜群!

本公演は8月下旬を予定しています。どうぞご期待ください。
公演の詳細は決定次第、SPAC公式サイトで発表いたします。

☆スパカンファン・プロジェクトの詳細はこちら
http://spac.or.jp/spac-enfants
☆『ANGELS』ワーク・イン・プログレスの舞台写真はこちら
http://spac.or.jp/blog/?p=20272


2015年10月21日

<スパカンファン>劇場を飛び出して街へ!?『大道芸ワールドカップin静岡』に緊急参戦!

去る8月、全公演満員御礼で幕を閉じました「スパカンファン・プロジェクト『ANGELS』ワーク・イン・プログレス」
たくさんのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました!

これが完成形ではなく、まだまだこれから、子どもたちの成長と共に作品も進化し続けます。
これからも、応援よろしくお願いいたします!

そして・・・、大ニュースです!なんと、スパカンファンが「大道芸ワールドカップin静岡」に出演することに決定いたしました!
スパカンファンのパフォーマンスは11月1日(日)の14:30と17:00の計2回、各10分程度の予定です。
劇場から外に飛び出して、果たしてどのシーンが繰り広げられるのかはお楽しみに!なお、当日はSPAC新作『王国、空を飛ぶ! ~アリストパネスの「鳥」~』の脚本・演出を手掛ける大岡淳と出演者チームも登場しますよ!
パワー全開の子どもたちVS負けじとハチャメチャに遊ぶ大人たち!?うーん、このコラボはもう、盛り上がらないわけがない・・・!!
みなさん、ぜひ遊びに来てくださいね♪

大道芸ワールドカップin静岡

SPACは下記の日程で出演します。
◆10月31​日(土)17:30
​◆11月1日(日)14:30/17:00
  (※スパカンファン・プロジェクト『ANGELS』はこの日のみの上演です)
◆11月2日(月)17:30

会場:駿府城公園メイン広場
料金:入場無料(投げ銭形式)


WEBマガジン「しずおか賢人」にスパカンファン・メンバー吉田燦さん、永田茉彩さんのインタビュー記事が掲載されました。
★スパカンファンに密着!(前編)「新しい自分に出会う!」(吉田燦さんインタビュー)
★スパカンファンに密着!(後編)「言語を超えて繋がる世界」(永田茉彩さんインタビュー)
★<NEW!!>スパカンファン新作舞台『ANGELS』経過発表の初公演を終えて


2015年8月26日

ANGELSの稽古を見ながら、カメルーンみたいな日本と世界を夢想する

SPAC文芸部
横山義志

『タカセの夢』につづいて、カメルーン出身の振付家メルラン・ニヤカムさんが静岡の子どもたちと新作『ANGELS』を作ってくれている。昨日は通し稽古。『タカセの夢』とは、つながっているようで、けっこう違う世界。ニヤカムさんの稽古場に足を運ぶたびに、なんだかそこにいる子どもたちがうらやましくなる。あまりにかっこよくて、美しくて。こういう美しさというのは、日本であまり見る機会がないような気がする。自分の美しさに確信を持っている美しさ。

『タカセの夢』をはじめるときに、「日本の子どもたちがアフリカの子どもたちみたいにおしりを振ってくれるようになったらいいね」なんて話をしていた。実際に作品作りがはじまって、ちょっと分かった気がする。踊るアフリカの子どもたちが持つ不思議な魅力はきっと、自分のおしりが、そしてその動きが美しい、ということに確信を持っているところから来ていたんじゃないか。ニヤカムさんは子どもたちに、「朝、鏡に向かって、自分はなんて美しいんだろう、と言ってみるといい」という話をしていた。

でも美しさは、だれかが見ないかぎり、存在しない。そして他のだれかと分かちあえば分かちあうほど、美しさは増えていき、強くなっていく。分かちあうものとしての美しさ。そして誰かより美しいのではなく、それ自体としての美しさ。人の美しさを見つけることで、自分の美しさも発見することができる。だけど、それは他の誰かと同じものを見つけるからではなくて、同じ視線で、違うものを見つけるからだろう。モデルのない美しさ。そもそも体にも動きにも、他の人と同じものなんて一つもない。

去年『タカセの夢』のツアーではじめてカメルーンに行ってみて、本当に人も踊りもいろいろで驚いた。カメルーンには200以上の言語があるという。ちょっと山を越えると、そこには別の民族が住んでいて、別の言葉を話していて、別の踊りがある。首都ヤウンデにはそんないろいろな人たちが国中から集まっていて、ことあるごとに、いろんな踊りを踊っている。言葉が通じないときにも、踊りは大事なコミュニケーションの手段になるらしい。違っていても、一緒に分かちあって、楽しめるものがあるということ。料理みたいに。

日本列島にはいろいろな歴史の偶然で、千数百年前にはけっこう大きな国ができて、多くの人がそれなりに同じような言葉を話すようになっていった。でもその前にもそのあとにも、このあたりには南から北から、西から東から、いろんな人たちが次々とやってきている。もしかしたら、違う歴史の偶然で、日本もカメルーンみたいな国になっていたかも知れない。実際子どもたちの顔を見てみれば、顔の形も肌の色も、カメルーンに負けないくらい、すごくいろいろだ。

国ができて、国境ができて、でも国境も少しずつ簡単に越えられるようになってきた。地球が一つになっていく。でもそのときに、言葉も一つでいいんだろうか。言葉には「同じ言葉」がある。「同じ」でないと通じないから、「同じ」ものがあるということにしてしまう。だけど体には、「同じような」体はあっても、「同じ」体はない。「同じ言葉」ではなくて、「同じような体」を持っていることで結びつくような、「一つになる」別のやり方もあるんじゃないか。そしてそのきっかけになるのは、他の人の美しさを見つけることなんじゃないか。「美しい」という気持ちは、同じだけど、同じじゃない。同じ「美しい」という言葉を使ってみても、そのときどきで、見つけるものも、感じるものも、全然ちがう。だけど、それが大事なもの、うれしいもので、分かち合うほど増えていき、強くなるものだということには変わりがない。そんな美しさが、地球が一つになっていくときにみんなが話す言葉になっていけば、もっと楽しい世界になるんじゃないだろうか。

この静岡の子どもたちが、そんな世界を作るために、これからもう一年過ごすのかと思うと、やっぱりうらやましく思えてくる。

スパカンファン・プロジェクト
『ANGELS』
日時:8月29日(土)16時開演、30日(日)12時30分開演/16時開演
場所:舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」

詳細は↓
http://spac.or.jp/angels_201508.html


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