こんにちは!
今回は8月5日(土)・6日(日)に上演するダンス演目、SPAC-ENFANTS-PLUS=スパカンファン-プラス『Reborn -灰から芽吹く-』の創作風景をご紹介!
演出家・振付家のメルラン・ニヤカムさんと、オーディションで選ばれた静岡県内の中高生&55歳以上のメンバーが、コロナ禍の3年を経て昨年初演された本作を好評につき再演。
さらにパワーアップして帰ってくる『Reborn -灰から芽吹く-』の上演に向けてアツい夏を駆け抜けるスパカンファン-プラスのメンバーとSPACのスタッフ達の様子を、制作担当の坂中が密着&激写スクープ!!その様子をお伝えします!
■稽古休憩中の出演者&スタッフを制作担当の坂中が自撮りショット!
SPAC-ENFANTS=スパカンファンは、オーディションで選ばれた静岡県の中高生とともに新しい舞台を創造する、SPACによる国際共同制作プロジェクトです。フランスを拠点に国際的な活動を展開する振付家・ダンサーのメルラン・ニヤカム氏を迎え、2010年にスタートしました。「世界中の子どもたちが未来への希望を取り戻すことができるダンス」がコンセプトのこのプロジェクト。2019年からは人生経験を重ねた55歳以上のメンバーが加わり、世代をつなぐダンスプロジェクトSPAC-ENFANTS-PLUS=スパカンファン-プラスとして新しい段階に突入しました。
★これまでの活動はこちら
SPACスタッフ、参加者は親しみを込めて「スパカン」と呼んでいるこのプロジェクト。
今年もメンバー達は、公演が近づくまでは月一回の定期稽古に励みながら、学校や仕事など日々の生活の中でスパカンに参加しています。
そして『Reborn -灰から芽吹く-』の再演に向けて7月22日から連日の稽古がスタートしました!
■フランス在住のニヤカムさんとZOOMを使っての稽古の様子
演出・振付を務めるメルラン・ニヤカムさんはカメルーン出身のアーティスト。アフリカのリズムに合わせ、爆発するようにダイナミックな身体表現を作中に散りばめます。
重心を低く保ち、手足を素早く、大胆に動かしながら全身が躍動し続ける本作は、体の柔軟性や俊敏性、そして作品を通じて踊り続ける体力が必須。
振付アシスタントを務める太田垣悠さんのレクチャーの下行われる1時間に及ぶウォーミングアップでは、リズムに合わせながら骨盤、肩甲骨といった体の動きの基礎になる部位を自由にコントロールするためのエクササイズを中心に行います。
■フランス語話者のニヤカムさんの通訳をしながらメンバーの指導をする振付アシスタントの太田垣悠さん
体をかがめたり
伸ばしたり
表現する動きに合わせて連動する体のパーツを注意深く確認します。
ウォーミングアップは徐々に強度を増していきます。
回ったり
蹴ったり
素早い動きの中でダイナミックかつ表現豊かな踊りの数々。
稽古場で繰り広げられているのは、舞台芸術でありながらも「エクストリームスポーツ」のよう!
■世代を超えたダンス作品の本作。中高生も55歳以上のメンバーもウォーミングアップからガッツリハードです!
強靭な体幹、手足の柔軟性、そして持久力を高めるトレーニングを日々繰り返しながら挑むスパカンメンバーの逞しさはまさにアスリートのようで、稽古を見守る坂中はそんな彼らに憧れてしまうのでした、、、!
■ウォーミングアップ中もキラッキラに輝くメンバー達
ウォーミングアップが終わり、稽古スタート。『Reborn -灰から芽吹く-』の再演のために振付や段取りの確認を行います。
沢山の装置や仕掛けに溢れる舞台上で縦横無尽にメンバーが踊る本作では、安全に公演を行うために正確な立ち位置やタイミングを覚えることが不可欠です。
静岡芸術劇場での稽古が始まる時には、舞台監督からの注意事項をメンバーに向けてアナウンス。
真剣な眼差しで舞台を確認するメンバーを見ていると、いよいよ近づく幕開けに身が引き締まります。
■天井からの舞台機構についての説明をする舞台監督の杉山悠里さんとメンバー。どんな時でも安全第一で稽古は進行していきます。
稽古中は作品の音楽や照明に合わせて振付と進行の確認。
アフリカのリズムに合わせた幸せに溢れるダンスが魅力のこの作品。決まった振付の型にはまらない表情いっぱいの動きに磨きをかけます。
演出アシスタントを務める若宮羊市さんは、SPACの演劇作品に出演する俳優。スパカンメンバーにその表現力を伝授します。
曲や舞台の雰囲気にマッチしたキャラクターを決めてなりきることや、無いものをあるかのように捉えて動きを作る想像力も大切。
存在しない綿毛と戯れてみたり
カラフルな小道具に合わせて軽やかなキャラクターを演じたり
表情豊かに舞い、演じるメンバー達を見ていると、ワクワクが止まりません!!
振り付け、立ち位置、進行、演技、、、沢山の要素を繰り返し練習・確認しながら、さらに進化した『Reborn -灰から芽吹く-』は着々と完成に近づこうとしています。
■表現のレクチャーをする若宮羊市さんとスパカンメンバー。
世代を超えたメンバーが参加しているのもこの作品の大きな特徴です。
学校や職場ではお互いに普段交流する機会がなかなか少ないような世代のメンバーが、世界レベルのダンス作品を一緒に作る。そんなかけがえのない時間を共にしていく中でメンバー間には強い信頼関係が育まれていきます。
本作は2019年から創作をスタートし、コロナ禍を乗り越えて3年越しに去年初演を迎えた作品。今年で4年目になる本作の中で苦楽を共にしたスパカンメンバーだからこその絆がこの作品の醍醐味です。
ハードな稽古の中、稽古場には常に彼らの真剣に取り組む姿と明るい表情で満たされています。
■どんな瞬間でもコミュニケーションと笑顔が絶えないメンバー達
身体能力のピークに差し掛かり成長をする身体と、人生の中で歴史と経験を重ねた身体とが空間を共有し、共に踊る中で幸せがシェアされる、、、。公演日には、きっと劇場の皆さんにもそんな幸せを一緒に感じていただけること間違いありません!
8月5日、6日は、進化した『Reborn -灰から芽吹く-』が静岡芸術劇場でみなさんを幸せの渦に巻き込みます。
世代を超えて躍動するアフリカのリズムをぜひ一緒に感じましょう!
(制作部:坂中季樹)
SPAC-ENFANTS-PLUS=スパカンファン-プラス
『Rebornー灰から芽吹くー』
8月5日(土)・6日(日) 両日14:00開演
(上演時間:約80分)
静岡芸術劇場(グランシップ内)
ニヤカムさんによるダンスワークショップも予約受付中!
詳細はこちら▼
https://spac.or.jp/2023/reborn
新作に向けたメンバーも募集中!オーディションを開催します!
募集締め切りは8月6日(日)。アフリカのリズムを浴びながら、一緒にステージで輝きませんか。
お申し込みはこちら▼
https://forms.gle/3GznahaSSSwdXggP7