SPAC 秋→春のシーズン 2018 – 2019

秋から始まるSPACのシーズンプログラム。
今シーズンは、4人の演出家による4つの新作で世界を巡る旅が待っています。

 
2018年10月-2019年3月
静岡芸術劇場
 
 
#1
授業  *公演詳細はこちら

 演出:西 悟志
 共同演出:菊川朝子
 作:ウジェーヌ・イヨネスコ
 出演:SPAC/貴島豪、野口俊丞、布施安寿香、渡辺敬彦

106日(土)・7日(日)・8日(月祝)・13日(土)・20日(土)・21日(日)・28日(日)

ある教授のもとに、ひとりの生徒が個人授業を受けに訪れる。最初は穏やかだった授業が徐々に変調をきたし…。ルーマニアの劇作家、ウジェーヌ・イヨネスコによって 1950 年に発表され、「喜劇的ドラマ」と副題がつけられたこの作品は、ナンセンスな笑いとともに日常に潜む狂気とコミュニケーション不全を描いている。半世紀以上にわたり世界各地で上演され続ける不条理演劇の傑作に、鬼才・西悟志が挑む。高い評価を得ながらも長らく演劇活動を休止していた稀代の演出家を、宮城聰が大抜擢。

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西 悟志 (にし・さとし)

1974年広島生まれ。演出家。東京大学在学中より劇団を立ち上げ、2002年利賀演出家コンクールにて優秀演出家賞を受賞。翌年、受賞作をモスクワで上演。演出作にイヨネスコ『二人で狂う』(受賞作)、イプセン『人形の家』、ワイルダー『わが町』など。2005年劇団が解散。10年の活動休止を経て、2016年にチョウソンハ・池田有希子の二人芝居『マクベス』を演出。おもしろくする!が信念。

 
#2 
歯車  *公演詳細はこちら

 演出:多田淳之介
 作:芥川龍之介
 出演:SPAC/大内智美、奥野晃士、春日井一平、河村若菜、坂東芙三次、三島景太

1124日(土)・25日(日)
121日(土)・2日(日)・8日(土)・9日(日)・15日(土)

芥川龍之介の最晩年の小説を舞台化。昭和二年に自死した後に発表された本作は、ある男が知人の結婚披露式への出席のために上京し、ホテルに滞在しながら執筆を行なう数日を描いている。義兄の轢死の報せをはじめ、破滅や死への不安に襲われながらも心を平静に保とうと執筆に向かう姿は、死の直前の芥川本人の姿にも重なる。劇団「東京デスロック」主宰として国内外で活躍の場を広げ、埼玉県の富士見市民文化会館キラリふじみの芸術監督を務める多田淳之介の初SPAC演出作。

TADAPF演出家プロフィール
多田 淳之介 (ただ・じゅんのすけ)

1976年生まれ。演出家。東京デスロック主宰。富士見市民文化会館キラリふじみ芸術監督。古典、現代戯曲、ダンス、パフォーマンス作品までジャンルを問わず現代を生きる私たちの当事者性をフォーカスしアクチュアルに作品を立ち上げる。教育機関や地域での演劇を専門としない人との創作、ワークショップも積極的に行い、演劇の持つ対話力・協働力を広く伝える。海外共同製作も数多く手がけ、特に韓国、東南アジアとの共作は多い。2014年韓国の第50回東亜演劇賞演出賞を外国人として初受賞。2010年キラリふじみ芸術監督に公立劇場演劇部門の芸術監督として国内史上最年少で就任。主な演出作に『ハッピーな日々』『再生』『亡国の三人姉妹』『가모메 カルメギ』『奴婢訓』『ROMEO & JULIET』など。高松市アートディレクター。四国学院大学非常勤講師。セゾン文化財団シニアフェロー対象アーティスト。 

 
#3
顕れ(あらわれ)~女神イニイエの涙~
*公演詳細はこちら

 作:レオノーラ・ミアノ
 翻訳:平野暁人
 上演台本・演出:宮城聰
 音楽:棚川寛子
 出演:SPAC/鈴木陽代、美加理、阿部一徳、本多麻紀、寺内亜矢子、石井萠水、山本実幸、大高浩一、永井健二、吉見亮、横山央、たきいみき、大石宣広、加藤幸夫、牧山祐大、大道無門優也(登場順)

2019年
114日(月祝)・19日(土)・20日(日)・26日(土)・27日(日)
22日(土)・3日(日)

現代作家の作品のみを上演するフランス・コリーヌ国立劇場がシーズン開幕作を日本の劇団へ委嘱する、という前代未聞のリクエストに応じ、宮城聰=SPACがパリと静岡で新作を発表する。扱う戯曲はアフリカ・カメルーン出身、フランス在住の女性作家レオノーラ・ミアノの衝撃作。アフリカ社会の分断を生んだ奴隷貿易の実態に深く切り込む戯曲を、宮城がその独特の死生観で祝祭音楽劇に紡ぎなおし、俳優たちの声と身体そして音楽が、人間の尊厳を謳いあげる。

MIYAGI Satoshi Photo by ATARASHI Ryota演出家プロフィール
宮城 聰 (みやぎ・さとし)

1959年東京生まれ。演出家。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督。東京大学で小田島雄志・渡辺守章・日高八郎各師から演劇論を学び、90年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出で国内外から高い評価を得る。2007年4月SPAC芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、「世界を見る窓」としての劇場づくりに力を注いでいる。14年7月アヴィニョン演劇祭から招聘された『マハーバーラタ』の成功を受け、17年『アンティゴネ』を同演劇祭のオープニング作品として法王庁中庭で上演、アジアの演劇がオープニングに選ばれたのは同演劇祭史上初めてのことであり、その作品世界は大きな反響を呼んだ。他の代表作に『王女メデイア』『ペール・ギュント』など。04年第3回朝日舞台芸術賞受賞。05年第2回アサヒビール芸術賞受賞。平成29年度(第68回)芸術選奨文部科学大臣賞(演劇部門)受賞。

★フランス公演の詳細はこちら

  
#4 
妖怪の国の与太郎
*公演詳細はこちら

 演出:ジャン・ランベール=ヴィルド、ロレンゾ・マラゲラ
 台本・翻案・ドラマツルギー:ジャン・ランベール=ヴィルド、平野暁人、出演俳優一同
 翻訳:平野暁人
 音楽:ジャン=リュック・テルミナリアス、棚川寛子
 出演:SPAC/大内米治、木内琴子、貴島豪、小長谷勝彦、三島景太、宮城嶋遥加、森山冬子、吉植荘一郎、渡辺敬彦 (五十音順)

2019年
216日(土)・17日(日)・24日(日)
32日(土)・3日(日)・9日(土)・10日(日)

『スガンさんのやぎ』『隊長退屈男』『リチャード三世 ~道化たちの醒めない悪夢~』と幅広い世代が楽しめる舞台をコミカルに、時に詩的に描くジャン・ランベール=ヴィルドが、SPACとともに創作する日仏共同制作作品。主人公は死後、おかしな妖怪の世界に迷い込む。魑魅魍魎に翻弄されながら、壮絶な人生を回想し、試練を乗り越えて辿り着いた先に待っていたのは――。自由と情熱に溢れた主人公の生涯を通して「生きること」の喜びを描く愉快な音楽劇。

Jean Lambert-wild © Thierry Laporte (HD recadrée)演出家プロフィール
ジャン・ランベール=ヴィルド 
Jean Lambert-wild

劇作家・演出家・俳優。1972年、アフリカ・アジア・ヨーロッパの文化が混在するレユニオン島(フランス海外県、マダガスカル島の東方)生まれ。その特異な風土で培われた詩的想像力と、舞台技術に関する豊富な知識に支えられた魔術的演出術が高く評価される。2007年より2014年までノルマンディー国立演劇センター「コメディ・ド・カーン」の芸術監督、2015年よりリムーザン国立演劇センターの芸術監督を務める。SPACでは2011年に『スガンさんのやぎ』を、また「ふじのくに⇄せかい演劇祭2014」にて、SPAC俳優の三島景太とともに創作した『ジャン×Keitaの隊長退屈男』を上演。さらに2018年の同演劇祭で『リチャード三世 ~道化たちの醒めない悪夢~』を上演した。2014年、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ受章。
 

チケット情報

◎発売日 ※公演ごとに発売日が異なります。

『授業』
 SPACの会 会員先行予約開始: 8月18日(土)10:00
 一般 前売開始: 8月25日(土)10:00

『歯車』
『顕れ ~女神イニイエの涙~』
SPACの会 会員先行予約開始: 9月23日(日)10:00
 一般 前売開始: 9月30日(日)10:00

『妖怪の国の与太郎』
SPACの会 会員先行予約開始: 12月8日(土)10:00
 一般 前売開始: 12月15日(土)10:00

◎チケット購入方法
SPACチケットセンター
●電話予約 054-202-3399 (受付時間:10:00〜18:00)
●窓口販売 静岡芸術劇場チケットカウンター (受付時間 10:00〜18:00)
●ウェブ予約 https://spac.or.jp/ticket
●携帯電話予約 https://spac.or.jp/m/
●セブン‐イレブンでの販売 店内のマルチコピー機をご利用ください。

[当日券] 残席がある場合のみ、開演1時間前より各公演会場受付にて販売
※当日券販売の有無を、公演当日に必ずお電話もしくはTwitter(@_SPAC_)でお確かめください。

◎チケット料金 ※全てのチケット代金は税込価格です。
●一般: 4,100円
●ペア割引: 3,600円 (2名様で1枚につき)
●グループ割引: 3,200円 (3名様以上で1枚につき)
 ※10名様以上の場合は電話・窓口にてお取り扱い
●ゆうゆう割引: 3,400円 (満60歳以上の方)
 ※公演当日、受付にて身分証をご提示ください。
●学生割引: [大学生・専門学校生]2,000円 [高校生以下]1,000円
 ※公演当日、受付にて学生証をご提示ください。
●障がい者割引: 2,800円  [障害者手帳をお持ちの方]
 ※公演当日、受付にて障害者手帳をご提示ください。
 ※付添の方(1名様)は無料 ※電話・窓口のみのお取り扱い
※各種割引の併用はできません。
※乳幼児を連れてのご入場はご遠慮ください。

●SPACの会
一般: 3,400円  ペア割引: 3,200円 (2名様で1枚につき)
♪素敵な特典もたくさん!お得な会員になって秋→春のシーズンを楽しもう♪
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[親子室] (先着3名様)
静岡芸術劇場では、乳幼児と一緒にご観劇いただける親子室がございます。
[託児サービス] (対象:2歳以上の未就学のお子様)
グランシップ託児サポーター(ボランティア)による無料託児サービス。公演ごとに託児日がございます。
※親子室、託児サービスの詳細は、SPACチケットセンターまでお問い合せください。

2018年度 SPACの会 会員募集中!

お得な会員になって秋→春のシーズンを楽しもう♪
シーズン中、静岡芸術劇場で上演される公演からお好きな3作品にご招待。
そのほか先行予約やチケット割引などの特典もございます。

<年会費>
個人会員/10,300円(税込)
ゆうゆう個人会員/9,300円(税込) ※お申し込み時満60歳以上の方が対象

<ご入会・お問い合せ>
SPACチケットセンター TEL. 054-202-3399

*詳細はこちら

主催:SPAC‐静岡県舞台芸術センター
   ふじのくに芸術祭共催事業
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
   独立行政法人日本芸術文化振興会

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