夜叉ヶ池の秘密に近づき、失踪した東大生。
その足跡を追う友人が見た真実とは―
泉鏡花が母=自然への思慕の念を昇華させた、
人と異界のちぎりの物語!
演出:宮城聰
作 :泉鏡花
音楽:棚川寛子
舞台美術:深沢襟
衣裳:竹田徹
出演:永井健二、布施安寿香、奥野晃士、たきいみき、春日井一平、木内琴子、黒須芯、桜内結う、鈴木真理子、大道無門優也、中野真希、牧野隆二、三島景太、吉植荘一郎、若宮羊市
公演情報
静岡芸術劇場
9月29日(土)16時開演、30日(日)14時開演、10月6日(土)16時開演
上演時間:90分
◎「アーティスト・トーク」
9月29日(土)、10月6日(土)の終演後に宮城聰(演出)とゲストによるアーティスト・トークを行います。
9月29日(土) ゲスト:甲賀雅章(大道芸ワールドカップin静岡プロデューサー) 司会:横山義志(SPAC文芸部)
10月6日(土) ゲスト:加納幸和(劇団「花組芝居」座長)
司会:柾木博行(演劇評論家・シアターアーツ編集長)
◎「カフェ・シンデレラで逢いましょう!」
終演後に、お客様が出演者と交流できる「カフェ・シンデレラで逢いましょう!」を開催します。
◎『夜叉ヶ池』キモノ鑑賞デー(詳細はこちら)
★前日までに公演チケットをご購入・ご予約いただいた方、当日キモノでのご来場で特典プレゼント!
★さらに!当日券:キモノでのご来場で通常4,000円が3,500円に!
関連企画の詳細はこちら
泉鏡花×宮城聰。舞台の醍醐味が凝縮されたSPACの人気作品!
大正初めの山深い村里を舞台に、神・霊・妖怪・伝説が織りなす美しい幻想世界を描いた、泉鏡花の傑作戯曲『夜叉ヶ池』を、SPAC芸術総監督・宮城聰が壮麗に描いた本作。現代演劇としてのクオリティの高さはもちろん、“お芝居”の醍醐味を楽しめるSPACの人気作品です。美しく艶やかな衣裳、舞台に満ち心を揺さぶる棚川寛子の音楽と俳優たちの生演奏、迫(せ)りや紗幕(しゃまく)など、演劇専門の劇場ならではの仕掛けを駆使した演出は、観客の目と耳を捉えて離しません。また俳優ひとりひとりの個性が際立つ、魅力的な作品でもあります。「ふじのくに⇔せかい演劇祭2011」でも上演され絶賛を博した『天守物語』とともに、鏡花作品を心躍る舞台に昇華させた本作にご期待ください。
あらすじ
京大の教授・山沢学円は、訪れた山奥の村で、美しい孤児の娘・百合と出逢う。彼女と共に暮らしていたのは、2年前から行方不明の学友・萩原晃であった。その昔、村人たちは夜叉ヶ池の竜神とある約束を交わしていた。「日に三度の鐘をつくこと。さもなければ竜神は池を飛び出し、大水で村を池の底に沈めてしまう…。」その伝説を聞いた萩原は、百合と村の人々を守るために、鐘つきの老人からその役目を引き継いでいたのだ。一方、夜叉ヶ池の主・白雪姫は、山向こう千蛇ヶ池の若君に恋をしていた。先祖代々の約束により池を離れられない白雪姫は、恋しい人に会いたい一心で鐘を壊そうとするが……。そんな中、日照りが続いた村では、村人たちが百合を生贄に雨乞いをしようと企んでいた。
中高生鑑賞事業公演
SPACでは静岡県の中高生のための公演を行っています。
一般のお客様もご観劇いただけます。
9月25日(火)、10月1日(月)、2日(火)、3日(水)、4日(木)、5日(金)
各日13時30分開演
※このほか、磐田市での鑑賞事業もございます。
※9月25日の『夜叉ヶ池』鑑賞事業公演は、学校側の事情により、公演中止となりました。
チケット情報
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宮城聰
Satoshi MIYAGI
1959年東京生まれ。演出家。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督。東京大学で小田島雄志・渡邊守章・日高八郎各師から演劇論を学び、90年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出は、国内外から高い評価を得ている。07年4月SPAC芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、また、静岡の青少年に向けた新たな事業を展開し、「世界を見る窓」としての劇場づくりに力を注いでいる。代表作に『天守物語』『王女メデイア』『マハーバーラタ』『ペール・ギュント』など。04年第3回朝日舞台芸術賞受賞。05年第2回アサヒビール芸術賞受賞。