古代インドの国民的大叙事詩のなかで最も美しいロマンスといわれる「ナラ王物語」。
『マハーバーラタ ~ナラ王の冒険~』は、その物語を日本の平安時代へスリップさせ、美しい舞台絵巻へと昇華させた宮城聰の代表作です。
2023年秋、世界が再演を熱望する本作は、東京のランドマーク東京駅を背景に行幸通りに舞台を移し、生演奏と俳優たちの動きと語りが三位一体となった天上の祝祭劇・東京芸術祭2023バージョンでお届けします。
▲『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~』舞台写真(2012~2018年/13枚)
あらすじ
その美しさで神々をも虜にするダマヤンティ姫が夫に選んだのは、人間の子・ナラ王だった。その結婚を妬んだ悪魔カリの呪いによって、ナラ王は弟との賭博に負け国を手放すことになる。落ちのびていく夫に連れ添おうとしたダマヤンティ。だが疲れて眠っている間に、彼女の衣の切れ端を持ってナラは去る。夫を捜して森をさまようダマヤンティを様々な困難が襲う。行く先々で危機を乗り越えた彼女はやがて父親の治める国へ。一方ナラも数奇な運命を経てその国にたどり着く。果たして夫婦は再会し、国を取り戻すことが出来るのか…。
公演情報
2023年10月19日(木)、20日(金)、21日(土)、22日(日)、23日(月)各日:12:00開演
会場:行幸通り 特設会場(東京都千代田区丸の内2丁目2)
上演時間:約90分
日本語上演・英語字幕タブレット貸出あり
*開場は開演の30分前
*雨天決行 荒天中止
*開演の2時間30分前に開催情報を「東京芸術祭2023」特設サイト、SNSで告知
*チケットなどの詳しい情報は「東京芸術祭2023」特設サイトをご確認ください。(SPACでのチケットお取扱いはございません。)
https://tokyo-festival.jp/2023/program/spac/
スタッフ/キャスト
演出:宮城聰
台本:久保田梓美
音楽:棚川寛子
空間構成:木津潤平
衣裳デザイン:高橋佳代
美術デザイン:深沢襟
ヘアメイク:梶田キョウコ
[出演]
赤松直美、阿部一徳、池田真紀子、石井萠水、大内米治、大高浩一、春日井一平、加藤幸夫、榊原有美、桜内結う、佐藤ゆず、鈴林まり、関根淳子、大道無門優也、武石守正、寺内亜矢子、ながいさやこ、葉山陽代、本多麻紀、牧野隆二、美加理、宮城嶋遥加、森山冬子、吉見亮、若宮羊市、渡辺敬彦 [五十音順]
[スタッフ]
舞台監督:秡川幸雄
音響:澤田百希乃、エス・シー・アライアンス
照明:小早川洋也
衣裳:清千草
演出部:杉山悠里、葉佳欣
初演照明デザイン:大迫浩二
技術監督:村松厚志
制作:〔SPAC〕大石多佳子、北堀瑠香〔東京芸術祭実行委員会〕馬場順子、根本晴美
主催/お問い合せ
主催:東京芸術祭実行委員会〔公益財団法人東京都歴史文化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)、東京都〕
後援:読売新聞社
協賛:アサヒグループジャパン株式会社
協力:一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会
<お問い合わせ>
東京芸術祭実行委員会事務局(マハーバーラタ)
TEL: 050-1752-2687(平日12:00-18:00)
E-mail: tf2023outdoor@gmail.com
【演出家プロフィール】
宮城聰(みやぎ・さとし)
演出家。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督。静岡県コンベンションアーツセンターグランシップ館⻑。東京芸術祭総合ディレクター。東京大学で小田島雄志・渡辺守章・日高八郎各師から演劇論を学び、1990年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出で国内外から高い評価を得る。2007年4月SPAC芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、またアウトリーチにも力を注ぎ「世界を見る窓」としての劇場運営をおこなっている。2017年『アンティゴネ』をフランス・アヴィニョン演劇祭のオープニング作品として法王庁中庭で上演、アジアの演劇がオープニングに選ばれたのは同演劇祭史上初めてのことであり、その作品世界は大きな反響を呼んだ。他の代表作に『王女メデイア』『マハーバーラタ』『ペール・ギュント』など。近年はオペラの演出も手がけ、2022年6月フランス・エクサンプロヴァンス音楽祭にて『イドメネオ』、同年12月にはドイツ・ベルリン国立歌劇場における初の日本人演出家として『ポントの王ミトリダーテ』を演出。2004年第3回朝日舞台芸術賞受賞。2005年第2回アサヒビール芸術賞受賞。2018年平成29年度第68回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2019年4月フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。
◎『マハーバーラタ』2014年アヴィニョン公演 報告書(ebooks)