グスコーブドリの伝記

宮城聰が山崎ナオコーラとタッグを組み、
日本の国民的作家に挑む!
激動の時代を生き抜いた宮沢賢治、
自伝的童話に込めた切実な願いとは!?


演出:宮城聰
作:宮沢賢治
脚本:山崎ナオコーラ
ドラマトゥルク:西川泰功
音楽:棚川寛子

出演:
美加理、阿部一徳、池田真紀子、大内米治、
木内琴子、大道無門優也、本多麻紀、森山冬子、
山本実幸、吉植荘一郎、渡辺敬彦
 

7.美加理_IMG_9267_2web_s
 美加理
 グスコーブドリ
 
 
1.阿部一徳_IMG_9240_2web_s
 阿部一徳
 グスコーナドリ
 ペンネンナーム
 
2.池田真紀子_IMG_9328_2web_s
 池田真紀子
 となりの席の学生
 タチナの男2
 
3.大内米治_IMG_9286_2web_s
 大内米治
 目の鋭い男
 タチナの男1
 
4.木内琴子_IMG_9412_2web_s
 木内琴子
 サリ
 パン屋
 
5.大道無門優也_IMG_9399_2web_s
 大道無門優也
 赤ヒゲ
 タチナの男3
 
6.本多麻紀_IMG_9388_2web_s
 本多麻紀
 ネリ
 
 
8.森山冬子_IMG_9360_2web_s
 森山冬子
 おじいさん
 看護師
 
9.山本美幸_IMG_9305_2web_s
 山本実幸
 同僚
 
 
10.吉植荘一郎_IMG_9343_2web_s
 吉植荘一郎
 てぐす工場主
 
 
11.渡辺敬彦_IMG_9249_2web_s
 渡辺敬彦
 クーボー大博士
 
 

*スタッフはこちら

作品について

演出家・宮城聰は、宮沢賢治作品の初演出となる今回、等身大の人形を駆使し、変幻自在の劇世界を追求します。初の演劇台本に挑む小説家・山崎ナオコーラとともに、異色のコラボレーションが実現しました。詩人、童話作家として有名な宮沢賢治は、地質学や土壌学の専門家でもあり、貧困を極めていた当時の農民と生活をともにし、収穫量を改善しようと奮闘しました。『グスコーブドリの伝記』は、そんな賢治の人生が反映された物語。「人間は自然とどう向き合うべきか」という難問を身をもって体験する主人公を描いています。先鋭な問いを投げかける名作童話の可能性を見つめ直します。
 
<あらすじ>
きこりの息子・グスコーブドリは、妹のネリと仲良く暮らしていたが、深刻な冷害で両親を失い、蚕の繭から糸をとるてぐす工場で働く。火山の噴火で里へ出て、山師・赤髭と沼ばたけの仕事に精を出すが、日照りが続き、やむなく街へ出ることに。クーボー大博士の講義を受け、火山局の職を得ると、噴火の被害を防いだり、干ばつ対策で雨を降らせたり、仕事に熱中するが、幸せの日々は束の間、再び冷害が到来する。被害を最小限にとどめるため、ブドリは立ち上がる。
 

なぜ、いま『グスコーブドリの伝記』か

いま、火山の噴火をテーマに作品をつくることは容易ではありません。「不用意な表現で、被害にあった方の心を傷つけてしまいやしないか」という心配が先に立ちます。さらに、芸術というものは、広い意味で「人を楽しませる」ものであり、いま火山の噴火という題材で芸術を提供するのは「不謹慎」ではないか、という考えも浮かびます。
しかし(そもそも人類の文明が河川の氾濫する地域から生まれたように)、自然の脅威という困難が目の前に立ち現れたときそれに触れることを避けるのではなく、その脅威についてよく考えることが人間に備わった力を磨くのだ、というのが宮沢賢治の考えだったのではないでしょうか。人間というのは、神の怒りを恐れてただ待っているだけの生きものではなく、こうして脅威と向き合うことで、やがて「脅威」を「恵み」に転じさせることができる存在なのだと、賢治は信じていたと思います。
宮沢賢治は、日本人にとって最大の脅威は火山であると考えて、人生の最後に、火山の噴火という問題と向き合う人物を主人公にした話を書いたのではないでしょうか。
そして同時に、人々がそれについて関心を持つためには、そこに「楽しさ」が必要であり、「楽しさ」がないものには人間は目を向けない、という現実的な認識を持っているところが賢治の凄さに違いありません。
『グスコーブドリの伝記』は、SF小説としての「楽しさ」を魅力として、日本に住む者が活火山という最も身近な脅威に目を向けることを願って書かれた、賢治の芸術的遺言だと思います。
賢治の願いに耳傾けるとき、いまこそ「『グスコーブドリの伝記』をやらないわけにはいかない」と感じます。

── 宮城 聰

公演情報

1月17日(土) 15:00開演     18日(日) 14:00開演
   24日(土) 15:00開演
   31日(土) 15:00開演   2月1日(日) 14:00開演

上演時間:1時間45分

静岡芸術劇場
 

 ★1月17日ご来場のお客様全員に“記念グッズ”をプレゼント!

◎平日の中高生鑑賞事業公演あり。詳細はこちら
◎特別プレイベントあり!詳細はこちら
◎アーティストトーク、バックステージツアーなど関連企画あり!詳細はこちら
◎東京、三島・沼津からの劇場往復バスあり!詳細はこちら
◎1月24日(土)に、グランシップ託児サポーター(ボランティア)による無料託児サービスがあります。
◎チケット詳細はこちら

中高生鑑賞事業公演 「SPACeSHIPげきとも!」

SPACでは「劇場は世界を見る窓である」という理念のもと、静岡県内の中学生・高校生を対象に招待公演を行っています。一般のお客様もご観劇いただけます。


1月
13日(火)13:30、14日(水)13:30、15日(木)13:30、16日(金)14:30
19日(月)12:30、21日(水)13:30、22日(木)13:30、23日(金)13:30
26日(月)13:30、27日(火)13:30、28日(水)13:30、29日(木)13:30
30日(金)13:30
 
※鑑賞事業公演の一般販売は電話・窓口のみでのお取り扱いになります(現定数販売)。
 お問い合わせはSPACチケットセンターまで。

1月13日、16日、23日、28日、29日は一般販売はございません。

特別プレイベント

大澤真幸稽古見学会&トーク
「大澤真幸は『グスコーブドリの伝記』をこう読んだ!」

公演初日を目前に控えた新作の緊張感あふれる舞台稽古を公開!稽古見学のあとは、社会学者の大澤真幸によるトーク。独自の視点から“グスコーブドリの伝記”をとらえ、その魅力を語ります。
 
1月10日(土) 13:30〜16:00 静岡芸術劇場
参加無料/要予約 定員30名

プラスワン!関連企画

どれも気軽に参加できるものばかり。
SPAC初観劇の人もそうでない人もウェルカム。
観劇に「プラスワン」すれば
劇場体験が何倍にも楽しくなること間違いなし!
※一般公演にて実施
予約・お問い合わせ:SPACチケットセンター TEL.054-202-3399 (10:00〜18:00)
 
アーティストトークアーティストトーク
終演後、宮城聰(演出)とゲストによるアーティストトークを行います。
1月17日(土)
ゲスト:たいらじょう (人形劇俳優/演出家)
司会:横山義志 (SPAC文芸部)
 *たいらじょうホームページはこちら
1月24日(土)
ゲスト:小山真人 (静岡大学防災総合センター教授/専門は火山学、地震・火山防災など)
司会:西川泰功 (ライター・DARA DA MONDE編集代表)
 *小山真人ホームページはこちら
2月1日(日)
ゲスト:片山杜秀 (音楽評論家、思想史研究者)
司会:大岡淳 (SPAC文芸部)
 
プレトーク
開演20分前から、2Fカフェ・シンデレラにて開催。SPAC文芸部の大岡淳と横山義志が、よりおもしろく観劇できるちょっとしたポイントをご紹介します。
 
はじめての演劇鑑賞講座はじめての演劇鑑賞講座
演劇初心者におススメ。SPAC俳優の永井健二があらすじや演出のポイントなどをご紹介しつつ、観劇のお手伝いをいたします。終演後に舞台裏を見学するバックステージツアー付き。
1月17日(土)、24日(土) 13:30〜14:30
参加無料/要予約 定員20名
※対象年齢:12才以上(主に中高生対象) ※観劇が初めてでない方もご参加いただけます。
 
バックステージツアーバックステージツアー
「あの仕掛けはどうやって動かしているの?」「舞台裏を覗いてみたい!」そんなお客様の声におこたえして、SPAC創作技術部のスタッフが、日頃ご覧いただくことができない舞台裏をご案内します。
1月18日(日)、31日(土) 終演後
所要時間:約30分
参加無料/要予約 定員40名
 
カフェ・シンデレラで逢いましょう!カフェ・シンデレラで逢いましょう!
終演後、出演者との交流ができます。舞台衣裳をまとった俳優との記念写真や握手も!
 
 
 
 
 
《観劇体験を深める》ワールド・カフェ《観劇体験を深める》 ワールド・カフェ
参加者同士で感想をシェアしよう!観劇を通してどんなことを感じ考えたのか、それを自分の言葉にし、また他の人の言葉を聞くことによって、見えてくるものがあります。新しい物語を見つけにきてください。
1月17日(土) アーティストトーク終了後
所要時間:2時間 2Fカフェ・シンデレラ 参加費500円/要予約 定員40名
*ワールド・カフェとは・・・テーブルごとに小グループに分かれ、フォーマルな会議ではなくカフェのようなオープンな雰囲気の中で話し合いをする。メンバーチェンジを数度行うことで、多くの人と情報の共有ができ、また、そこから多くのアイディアが生まれたり、人間関係をつないだりする、創造的な話し合いの方法。

◆同時開催◆
静岡から社会と芸術を考える合宿ワークショップ vol.3
3回目の実施となる今年は「フェスティバルと私→たち」をテーマに、ちょっとガチ&かなりワクワクな3日間のワークショップを行います。(プログラムの中には上記のワールド・カフェも含まれます。)
1月17日(土)〜19日(月)
申込受付:11月9日(日)〜12月7日(日)
定員20名
※詳細はこちら

劇場直行往復バス

東京、三島・沼津から静岡芸術劇場までの劇場直行往復バスを運行いたします。
乗車条件:乗車日の『グスコーブドリの伝記』公演をご予約済みの方
往路集合時間:出発時刻の10分前
※東京バスの配車・乗務員配置は出発時刻の15分前を予定しております。

<東京バス>
1月17日(土)
[往路] 10:30渋谷発→14:00劇場着
往路集合場所:渋谷クロスタワー前 (青山通り沿い/〒150-0002東京都渋谷区渋谷2-15-1)
※往路集合場所が、
「渋谷クロスタワー前(青山通り沿い)」から「渋谷クロスタワー前(首都高速沿い)」に変更となりました。ご了承ください。

乗車料金:片道1,000円
*お申し込み締切1月15日(木)
*お帰りの便はアーティストトーク後に劇場前より出発します。

<三島・沼津バス>
1月18日(日)
[往路] 11:10三島発→11:40沼津発→13:00劇場着
往路集合場所:JR三島駅北口/JR沼津駅北口 (Bivi沼津前)
乗車料金:無料
*お申し込み締切1月15日(木)
*お帰りの便はバックステージツアー後に劇場前より出発します。

劇場往復バスの詳細はこちら↓
劇場直行バス

チケット

◆SPACの会会員先行予約受付開始:11月2日(日)10:00
◆一般前売り開始:11月9日(日)10:00

一般:4,100円 / SPACの会会員割引:3,400円
ペア割引:1名様3,600円
グループ割引:3名様以上で1名様3,200円
 ※学割対象者は人数に含みません。
 ※10名様以上の場合は電話・窓口のみでのお取り扱いになります。
ゆうゆう割引:3,400円
 ※満60歳以上の方が対象になります。
 ※公演当日、年齢のわかる身分証をご提示ください。
学割:2,000円  [大学生・専門学校生]
    1,000円  [高校生以下]
 ※公演当日、学生証をご提示ください。
障がい者割引:2,800円  [障害者手帳をお持ちの方]
 ※付き添いの方(1名様)は無料となります。
 ※電話・窓口のみでのお取り扱いになります。
 
静岡県内の小学生ご招待(1公演5名様まで)
 
◎各種割引の併用はできません。
◎割引をご利用の際は、必ずご予約時にお知らせください。
◎乳幼児の客席へのご入場はご遠慮ください。大人と一緒にご観劇いただける親子室がございます。(要予約)
◎1月24日(土)に、グランシップ託児サポーター(ボランティア)による無料託児サービスがあります。ご希望の方は、1月17日(土)までにSPACチケットセンターへご連絡ください。

 ・お預かりできるのは、2歳以上の未就学のお子様に限ります。
 ・お預かり時間は、公演開演30分前からです。
 ・お預かり場所は、グランシップ1階託児室です。
 
電話予約
SPACチケットセンター

TEL.054-202-3399 (受付時間:10:00〜18:00)

ウェブ予約

窓口販売 [12月1日(月)開始*]
静岡芸術劇場チケットカウンター(受付時間 10:00〜18:00)
*グランシップのスレート安全対策改修工事等による静岡芸術劇場の休館に伴い、11/30(日)までSPACチケットセンターの窓口業務はお休みさせていただきます。12/1(月)より営業を再開いたします。ご了承ください。

セブン‐イレブンでの販売
店内のマルチコピー機をご利用ください。

当日券
残席がある場合のみ、開演1時間前より静岡芸術劇場受付にて販売します。
※当日券販売の有無を、公演当日に必ずお電話もしくはTwitter(@_SPAC_)でお確かめください。

スタッフ

演出補:中野真希
舞台監督:内野彰子
舞台:林哲也、神谷俊貴
舞台美術デザイン:深沢襟
舞台美術助手:佐藤洋輔、三輪香織、徳舛浩美
照明デザイン:小早川洋也
照明協力:大迫浩二
照明操作:中野真希
音響デザイン:加藤久直
音響操作:大塚翔太
衣裳デザイン:堂本教子
衣裳:大岡舞
衣裳製作:畑ジェニファー友紀、清千草、梅原正子、杉山浩子、諏訪部翔子、駒井友美子
ヘアメイク:梶田キョウコ

英語字幕翻訳:スティーブ・コルベイユ
英語字幕操作:鈴木麻里

制作:丹治陽、中澤翠

宣伝美術:絵・清川あさみ(絵本『グスコーブドリの伝記』リトルモア刊より)
       デザイン・榊原幸弘
プロモーションビデオ:フリーライディング
 
 
主催:SPAC – 静岡県舞台芸術センター
後援:静岡県教育委員会、静岡市、静岡市教育委員会
支援:平成26年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業

 
  
 

◆プロモーションビデオ第2弾 (稽古風景中心)

 
◆プロモーションビデオ第1弾 (宮城聰インタビュー中心)

 
◎アーティスト・トーク【ゲスト:片山杜秀氏】

◎アーティスト・トーク【ゲスト:小山真人氏】

◎アーティスト・トーク【ゲスト:たいらじょう氏】

 
◆劇場文化 寄稿

 
◆ブログ (毎週火・金更新)
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◆カルチャーニュースサイトCINRA
  宮城聰・山崎ナオコーラ対談

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↓チラシ表紙(画像をクリックすると拡大できます。)

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【演出】
宮城聰
Satoshi Miyagi1959年東京生まれ。演出家。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督。東京大学で小田島雄志・渡辺守章・日高八郎各師から演劇論を学び、90年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出は国内外から高い評価を得ている。07年4月SPAC芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、また、静岡の青少年に向けた新たな事業を展開し、「世界を見る窓」としての劇場づくりに力を注いでいる。14年7月アヴィニョン演劇祭から招聘されブルボン石切場にて『マハーバーラタ』を上演し絶賛された。その他の代表作に『王女メデイア』『ペール・ギュント』など。04年第3回朝日舞台芸術賞受賞。05年第2回アサヒビール芸術賞受賞。

【作】
宮沢賢治
Kenji Miyazawa1896年岩手県稗貫郡花巻町(現・花巻市)生まれ。少年時代、鉱石採集に熱中、あだ名は「石コ賢さん」。父親の影響から仏教に関心が強く、青年期より法華経に傾倒していった。農学校教諭に就任し、生徒から慕われるも、花巻を理想郷にすべく、教諭生活に別れを告げる。音楽にも造詣が深く、レコード・コンサートを開いたりした。農民への稲作指導や肥料設計に情熱を注いだが、急性肺炎で倒れ、やむなく断念。砕石工場のセールスマンになるが、再び倒れ、法華経1000部を配布するよう遺言し、1933年に逝去。代表作に『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』『注文の多い料理店』『雨ニモマケズ』等。

【脚本】
山崎ナオコーラ
Nao-cola Yamazaki作家。1978年、福岡県生まれ。2004年に、会社員をしながら書いた「人のセックスを笑うな」が第41回文藝賞を受賞し、デビュー。14年、『ニキの屈辱』(河出文庫)の解説を、宮城聰さんに書いていただく。著書に、『指先からソーダ』(河出文庫)、『論理と感性は相反しない』(講談社文庫)などがある。目標は、「誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書きたい」。趣味は観劇。演劇を勉強したい。
*オフィシャルサイト*


◎チラシ(A3二つ折り)
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↑チラシ中面(画像をクリックすると拡大できます。)

 
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↑チラシ裏面(画像をクリックすると拡大できます。)

↑鑑賞パンフレット(クリックするとご覧いただけます)

 
★宮城聰演出SPAC作品 スライドショー