上演時間8時間の超大作!
舞台は、大航海時代の黄金世紀スペイン。
美しき人妻と新大陸制覇の野望に
燃える征服者との禁じられた恋が、ここに蘇る。
作: ポール・クローデル『繻子の靴』(岩波文庫)
翻訳・構成・演出: 渡邊守章
出演:
剣幸/吉見一豊、石井英明、阿部一徳(SPAC)、小田豊、豊富満、瑞木健太郎、牧山祐大(SPAC)、吉植荘一郎(SPAC)、若宮羊市(SPAC)、片山将磨、山本善之/武田暁、岩澤侑生子、岩﨑小枝子、鶴坂奈央、川谷亜縫紗/藤田六郎兵衛(能管)/野村萬斎(映像出演)
★出演を予定しておりました能管の藤田六郎兵衛師は、急病につき、本人出演による演奏はございません。事前に録音した音源を使用いたしますので、あらかじめご了承いただきますようお願い申し上げます。(2018.6.8)
映像・美術: 高谷史郎
照明: 服部基
音楽: 原摩利彦
衣装: 萩野緑
演出助手: 鹿島将介、岩﨑小枝子
映像プログラミング: 濱哲史、白木良、古舘健
技術監督: 小坂部恵次
舞台監督: 夏目雅也、大鹿展明
小道具・演出部: 相澤伶美
制作(京都): 川原美保(京都造形芸術大学舞台芸術研究センター)、堂岡佐和子
初演: 2016年12月 京都芸術劇場 春秋座
剣 幸
吉見一豊
石井英明
阿部一徳
小田豊
豊富満
瑞木健太郎
牧山祐大
吉植荘一郎
若宮羊市
片山将磨
山本善之
武田暁
岩澤侑生子
岩﨑小枝子
鶴坂奈央
川谷亜縫紗
藤田六郎兵衛(能管)
野村萬斎(映像出演)
作品について
日仏の演劇交流を長年にわたり牽引してきた渡邊守章が、研究者そして演出家の全精力を傾けた集大成。現代演劇史に燦然と輝く金字塔『繻子の靴』、スケールの大きさゆえ日本上演は困難とされてきた超大作が、京都での歴史的な初演の成功を受け、静岡で再び上演されます。豪華スタッフ、そして宝塚・伝統芸能・現代演劇から様々な俳優陣が、観客を“世界大演劇”の旅へといざないます。
*初演時のウェブサイトはこちら
あらすじ
大航海時代の16世紀末。アフリカ北西海岸の総司令官ドン・ペラ―ジュの美しき妻プルエーズは、新大陸制覇の野望に燃える騎士ロドリッグと出会い、互いに強く惹かれ合う。年老いたペラージュはその恋心に気付き、わざと妻を禁じられた道へと誘惑し、プルエーズは苦悩する。夫の死後、プルエーズはアフリカ西海岸の守備のため、カミーユとの再婚を選ぶ。彼女を想い続けるかつての征服者ロドリッグは、スペイン国王の寵愛を失い日本に渡り・・・。
公演情報
6月9日(土)・10日(日)
11:00開演 20:15終演予定
両日とも「一日目」から「四日目」までの一挙通し上演
(途中約30分の休憩が3回入ります)
※本作は四部構成にて、スペイン・バロック演劇の慣習より四部構成にて「一日目」「二日目」「三日目」「四日目」と題されています。
会場:静岡芸術劇場 (静岡市駿河区東静岡2丁目3-1 グランシップ内)
◎公演当日のお食事のご案内はこちら
チケット
◆SPACの会会員先行予約受付開始:4月15日(日)10:00
◆一般前売り開始:4月22日(日)10:00
◎チケット購入方法
SPACチケットセンター
●電話予約 054-202-3399 (受付時間:10:00〜18:00)
●窓口販売 静岡芸術劇場チケットカウンター (受付時間 10:00〜18:00)
●ウェブ予約 https://spac.or.jp/ticket
●携帯電話予約 https://spac.or.jp/m/
●セブン‐イレブンでの販売 店内のマルチコピー機をご利用ください。
[当日券] 残席がある場合のみ、開演1時間前より劇場受付にて販売
※当日券販売の有無を、公演当日に必ずお電話もしくはTwitter(@_SPAC_)でお確かめください。
◎チケット料金 ※全てのチケット代金は税込価格です。
●SPACの会一般: 5,500円
●SPACの会ペア割引: 5,200円 (2名様で1枚につき)
●一般: 6,500円
●ゆうゆう割引: 6,000円 (満60歳以上の方)
※公演当日、受付にて身分証をご提示ください。
●学生割引: 3,000円 [大学生・専門学校生以下]
※公演当日、受付にて学生証をご提示ください。
●障がい者割引: 4,500円 [障害者手帳をお持ちの方]
※公演当日、受付にて障害者手帳をご提示ください。
※付添の方(1名様)は無料 ※電話・窓口のみのお取り扱い
※各種割引の併用はできません。
※乳幼児を連れてのご入場はご遠慮ください。
[親子室] (要予約・先着3名様)
静岡芸術劇場では、乳幼児と一緒にご観劇いただける親子室がございます。
主催: SPAC‐静岡県舞台芸術センター
共同主催: 京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター
助成: 文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
協力: ㈱タケナカ、演劇集団円、空中庭園
作:ポール・クローデル
Paul CLAUDEL
20世紀フランスの著名な劇詩人・外交官。1921(大正10)年より約5年間、駐日フランス大使を務める。滞日中、関東大震災に罹災しながらも代表作『繻子の靴』を完成。主な作品『黄金の頭』、『真昼に分かつ』、日本文化論『朝日のなかの黒鳥』など。
翻訳・構成・演出:
渡邊守章
WATANABE Moriaki
演出家・フランス演劇研究家。訳書『繻子の靴』(岩波文庫2005年)にて毎日出版文化賞、日本翻訳文化賞、小西財団日仏翻訳文学賞受賞。他に『マラルメ詩集』(14年)等訳書・著書多数。主な演出作品ラシーヌ『フェードル』、ジュネ『女中たち』、ミュッセ『ロレンザッチョ』など。
私事を記すことをお許し下さい。
僕は中学の頃に落語が好きになり、ラジオやレコードで昭和の名人をよく聴いていました。
その後、演劇も観るようになったのですが、どういうわけか目の前にいる俳優の大半が、声しか知らない五代目志ん生や八代目文楽よりも「実在感」が希薄なのでした。
この重大な謎を解いてくださったのが渡邊守章先生です。守章先生のゼミで僕は初めて「身体性」(としか言いようのないもの)を知り、それは演出家としての僕の方向を決定づけてくれました。
『繻子の靴』には、「声の身体性」が達成しうる極みが示されています。
演劇を愛しそして演劇を疑うかたがた全てに、これを体験していただきたいと切望します。