【演出家プロフィール】
宮城聰(みやぎ・さとし)
1959年東京生まれ。演出家。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督。東京大学で小田島雄志・渡辺守章・日高八郎各師から演劇論を学び、90年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出は国内外から高い評価を得ている。07年4月SPAC芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、また、静岡の青少年に向けた新たな事業を展開し、「世界を見る窓」としての劇場づくりに力を注いでいる。代表作に『王女メデイア』『マハーバーラタ』『ペール・ギュント』など。04年第3回朝日舞台芸術賞受賞。05年第2回アサヒビール芸術賞受賞。
→「芸術総監督」ページ
私のような者に、
どうしてこんな作品が
授けられたのか――。
宮城聰演出による祝祭音楽劇の頂点!
ふじのくに⇄せかい演劇祭2012では連日超満員。2013年のフランスツアーでも大成功をおさめた『マハーバーラタ』が、ふたたび日本平の野外劇場に舞い降りる。古代の森に囲まれて、神々の宴に立ち会おう!
みどころ
演劇祭のオープニングを飾る野外劇場での祝祭音楽劇!
神々とともに舞い踊れ!
ダマヤンティ姫の、大地のように豊穣で尽きることのない夫への愛が感動を呼ぶ。古代インドより伝わる国民的叙事詩『マハーバーラタ』の中で最も美しく壮大な愛の物語を、絵巻物のように壮麗なビジュアルで、祝祭音楽劇に昇華させた宮城聰。野外劇場を震わす打楽器の響き、軽やかに舞う俳優たち。この世に生あるもの全てに祝福が降り注ぐ!
フランスツアーでも大絶賛!
世界を震わせる、宮城聰とSPACの金字塔!
2006年、パリ「ケ・ブランリー美術館クロード・レヴィ=ストロース劇場」のこけら落としとして上演された本作は、連日の大入りで伝説を作った。昨年、同劇場で待望の再演を果たし、さらにフランスツアーを敢行。各地で絶賛を浴びた。アジア演劇人との交友も深い宮城ならではの演出は、ジャポニズムの枠を越え世界の人々を魅了している。宮城作品に不可欠となった棚川寛子の音楽も、ますます冴える。
あらすじ
その美しさで神々をも虜にするダマヤンティ姫が、夫に選んだのは、人間の子・ナラ王だった。その結婚を妬んだ悪魔カリの呪いによって、ナラ王は弟との賭博に負け国を手放すことになる。落ちのびていく夫に連れ添おうとしたダマヤンティ。だが疲れて眠っている間に、彼女の衣の切れ端を持ってナラは去る。夫を捜して森をさまようダマヤンティを様々な困難が襲う。行く先々で危機を乗り越えた彼女はやがて父親の治める国へ。一方ナラも数奇な運命を経てその国にたどり着く。果たして夫婦は再会し、国を取り戻すことが出来るのか…。
公演情報
4/27(日) 5/3(土) 5/6(火・祝) 各日17時30分
※全日程、予定枚数を終了いたしました。今後はキャンセル待ちにて承ります。(TEL. 054-202-3399)
◎開演前と終演後にカチカチ山で「フェスティバルbar」を営業いたします。
舞台芸術公園 野外劇場「有度」(全席自由)
※背もたれのない客席になります。
※雨天でも上演いたします。客席内では傘はご利用いただけませんので、雨ガッパなどをご用意ください。
※未就学児でもご覧いただけますが、ほかのお客さまの鑑賞のさまたげになる場合は、係員が対応をお願いすることになりますので、あらかじめご了承ください。
※防寒対策として上着をお持ちになることをお勧めします。
上演時間:110分 日本語上演/英語字幕
チケット
一般大人:4,100円/SPACの会会員割引:3,400円
☆ペア割引/グループ割引/ゆうゆう割引(満60歳以上対象)/学割など各種割引がございます。詳しくはこちら
スタッフ / キャスト
演出: 宮城聰
台本: 久保田梓美
音楽: 棚川寛子
空間構成: 木津潤平
出演:
[語り]阿部一徳
[ダマヤンティ]美加理
[ナラ王]大高浩一
[御者バールシュネーヤ]大内米治
[乳母ケーシニー]赤松直美
[ナラの弟プシュカラ]大石宣広
[悪魔カリ]横山央
[猟師/ビーマ王]中野真希
[母后]本多麻紀
[母后の娘スナンダー]石井萠水
[リッパルナ王]大道無門優也
[僧侶ステーヴァ]牧野隆二
[帝釈天]舘野百代(M)/榊原有美(S)
[火天]本多麻紀(M)/桜内結う(S)
[水天]鈴木麻里(M)/山本実幸(S)
[閻魔]片岡佐知子(M)/木内琴子(S)
[カルコータカ]榊原有美(M)/鈴木麻里(S)
[演奏]寺内亜矢子、石井萠水、加藤幸夫、桜内結う、佐藤ゆず、仲村悠希、
森山冬子、山本実幸、吉見亮、若宮羊市
(M=ムーバー/S=スピーカー)
照明デザイン: 大迫浩二
衣裳デザイン: 高橋佳代
美術デザイン: 深沢襟
音響デザイン: 水村良、加藤久直
舞台監督: 山田貴大
舞台: 佐藤洋輔、神谷俊貴
照明: 小早川洋也、山森栄治(KAAT)
音響操作: 山﨑智美
衣裳: 大岡舞
美術担当: 佐藤洋輔、三輪香織
ヘアメイク: 梶田キョウコ
字幕翻訳: スティーヴ・コルベイ
字幕操作: 西尾祥子
演出補: 中野真希
技術協力: 岩崎健一郎
バンドミストレス: 寺内亜矢子
制作: 大石多佳子、内田稔子
後援: インド大使館
製作: SPAC-静岡県舞台芸術センター