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2022年6月23日

★特別対談★ 古舘寛治×宮城聰





古舘寛治 (ふるたち・かんじ)
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大阪府出身。20代で単身ニューヨークに渡り、演劇学校HBスタジオにてウタ・ハーゲンらに師事する。帰国後、平田オリザの主宰する劇団青年団と松井周が主宰する劇団サンプルに所属。近年では映画、ドラマにも活躍の場を広げている。静岡ローカルCM『コンコルド』にメインキャラクターとして出演中。
 
 
宮城聰 (みやぎ・さとし)
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東京都出身。東京大学で小田島雄志・渡辺守章・日高八郎各師から演劇論を学び、1990年ク・ナウカ旗揚げ。2007年4月SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、また、静岡の青少年に向けた新たな事業を展開し、「世界を見る窓」としての劇場づくりに力を注いでいる。

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コンコルゲンはテアトルゲン(演劇人)だった!
素晴らしい作品に出逢う、驚きと喜びを体験してほしい


古舘寛治(俳優)×宮城聰(SPAC芸術総監督・演出家)

静岡では知らない人がいないという某企業TV-CMの人気キャラクター「コンコルゲン」。不思議な踊りを披露する、ヒゲの男を記憶している人は多いだろう。その男の正体は俳優・古舘寛治―。宮城聰は、舞台で活躍する古舘の姿に注目していたと言う。個性派俳優と実力派演出家が「劇場ビギナー」へ向けて語りかける。演劇祭への期待感がますます高まる、異色の対談が実現した。
 
 
コンコルゲンは舞台俳優!?

古舘: 今回の対談は「コンコルゲン」のおかげですね。東京ではCMを見ることができないので、反響はツイッターで確認していますが、「コンコルゲン」と検索すると大量のツイートが検索されます。本当に驚いています! 月光仮面の気持ちです。「どこの誰だか知らないけれど、誰もがみんな知っている」(笑)
宮城: 確かに(笑)。
古舘: ぼくは29歳までアメリカ・ニューヨークで演技の勉強をしていました。高校の時にマーティン・スコセッシ監督の映画『タクシードライバー』にハマりましてね。アメリカ映画に惚れ込んだのが俳優を目指すきっかけになりました。日本に帰り、33歳の時に劇作家・平田オリザさんの劇団青年団に入団しました。
宮城: 青年団に入った頃は、映画の演技を演劇に持ち込んだという意識があったのかな?
古舘: アメリカの演技学校では舞台の演技を学ぶのですが、多くのハリウッド映画俳優もそうした教育を受けていますから、演劇も映画も一緒という感覚があります。ぼくもそういう感覚を身につけていきました。
宮城: いい役者ってどういうスタイルの芝居に出ていようがやっぱりうまい。ある演出家のもとでだけ輝く役者がすごいと思われていた頃もありましたが、実際に俳優のよしあしはそういうものでもないですね。どういう人生を選ぶかという選択は、俳優としての才能とは別にありますが。
古舘: アメリカへ渡ったのは23歳の時。日本料理屋でアルバイトをしながら演技の勉強を始めたんです。その頃はダンスが流行っていて、ぼくも最初はダンス学校のビザを取って渡米したんですが、学校に行くと全く楽しめなかった。周りの人たちはいかにもダンサーっぽい。ぼくはそうじゃないでしょう(笑)。それで演技の学校へ移ったんです。
宮城: 日本に帰ってから青年団に入るまで、4年くらいありますね。
古舘: その間、様々な演出家に「俳優に向いてない!」と言われていました(笑)。俳優は基本的に、演出家から言われたことをやる仕事ですよね。ぼくは「これはつまらない!」とか口を出してしまうタイプで…。演出家とよく衝突していました。社会的な価値観の違いだと思うのですが、アメリカでは俳優も演出家も対等に語り合う関係でものをつくっている。正直なところ、日本は未熟だなと思うことがあります。
 
 
演出家は「宇宙人」である
 
宮城: ぼくの演出する芝居を観たお客さんの中には、ぼくが舞台上のことを全部決めているという印象を持つ人もいるようです。かつてヨーロッパで、自然主義への反発として、俳優を「スーパー・マリオネット」と見なす考え方が生まれたんですが、宮城という演出家はまるでスーパー・マリオネットのように芝居をつくっているのではないかと思われることがあるんです。しかし実際には、俳優に場面を創ってもらうことが大半です。
古舘: そうなんですか!?
宮城: ぼくの場合、稽古の最初にコンセプトを示します。ぼくの取り上げる戯曲は古典が多いので、わざわざ今上演するにあたって、こういうことをしないと意味がないという話をします。戯曲の上演史に新しい1ページを書き込むための作戦を話すわけです。その上で、俳優や技術スタッフに、さあどうぞ、と創作を手渡します。俳優やスタッフから案が出てくると、こんどはぼくはそのバランスを取っていきます。稽古当初の話は思想家としての演出家の仕事。バランスを見るのは職人としての演出家の仕事です。
古舘: なるほど。
宮城: ぼくが自分は俳優ではなく演出家なんだと痛感する瞬間は、旅公演に行った時。長い旅をしていると、色々な体験を共有しますよね。その土地の気候や食事に慣れずに体調を崩したりもする。こういう時、自然体でいれば気持ちが寄り添っていく。でも演出家としては寄り添いすぎると芝居を客観的に観られなくなる気がするんです。特に異国の場合、お客さんは他者そのもの。観客は今までとは全然違う目で芝居を見るかもしれない。そんななかでぼくがあまりにも寄り添って「そりゃみんな疲れてるよね…」とか一体感に浸ってしまうといい芝居ができない感じがする。そこで自分に言い聞かせるんです。「ぼくは宇宙人でないといけない!」って。
古舘: 宇宙人(笑)。
宮城: そう。いまでは条件反射的にそういう態度を取るようになりました。集団にくっついて行きそうになる自分を引きはがして、冷たくなる。俳優と一緒になれない寂しさがあります。演出家と俳優は宇宙人と地球人くらい違いますね。
古舘: 宮城さんにそう言われると、何と言っていいのか…。
 
 
テレビと舞台はどこが違う?
 
古舘: テレビと演劇を並べた時に、ルーツは演劇にありますね。演劇は人類の歴史とともにずっとある。演劇をいまだにやっていることが驚き! というくらい昔から…。映画やテレビが、娯楽としての演劇の代わりになったんでしょうね。映画やテレビは手頃な価格で気軽に見ることができますから…。でも演劇から映像に移行するにあたって、削ぎ落とされたものが色々あるんだと思う。
宮城: 舞台の現場は90分なら90分ずっと続きます。テレビの撮影では一つ一つのシーンは短いですよね。時間の流れがずいぶん違うのではないでしょうか。
古舘: テレビドラマをつくるサイクルはもの凄く速いんです。舞台では2ヶ月も稽古を重ねて、俳優はベストの状態を追求できる。色んなことを試して一番おもしろいことを見つける過程があります。テレビではそれはできないですね。撮影現場に入って初めて台詞を言うときに100%を求められます。少し修正が入ってすぐに撮影ですから、「こだわりの料理」にはどうしてもなりにくいんです。
宮城: 俳優としてシーンごとの撮影をどう感じますか?
古舘: 初めの頃は戸惑ったと思いますが、舞台でも場面が分かれていますからそんなに大きい差は感じなくなりました。最も大きい違いはテレビでは試行錯誤を重ねる時間がないこと。映画はもうちょっと時間があります。俳優としてはやはり時間のある現場の方が嬉しいです。
宮城: 演劇は同じことを二度とできない。繰り返せないという特徴があります。
古舘: 舞台は生だということですね。目の前で行われている。観客にはそこを楽しんでほしいと思います。20世紀の演劇にはストーリーがあり、お客さんはそれを追いかけて楽しむ。その楽しみ方は映画やテレビドラマと変わりませんが、最近の演劇にはもっと色々な要素があります。
宮城: どういう演劇をおもしろいと感じる?
古舘: ぼくがおもしろいと感じるのは、この場で今起きていることを利用しようとしている演劇です。演劇には台本があり、ある程度やることは決まっているとしても、本番の瞬間に何が起こるかわからない。その場で地震が起これば、舞台上の役者も揺れているし、お客さんも揺れている。ぼくらが生きている現在のちょっと先のことは全くわからない。舞台ではこの〈いま〉を共有できるんです。演劇だけにある魅力だと思います。
 
 
どこまでも演技を追求する
 
宮城: 今年の演劇祭で上演する『マハーバーラタ』は2003年に初演しました。規模の大きい作品なので再演はなかなかできなかったのですが、2012年の初頭に久しぶりにパリ公演が実現しました。幸いこれが好評を得て、以来、あちこちから招聘のお話をいただいています。今回の演劇祭での上演は、海外へ出発する前の壮行公演です。舞台芸術公園の野外劇場で上演しますから、その魅力も味わってほしいですね。日本には野外劇場が数少ない。おもしろい体験をしてもらえると思います。
古舘: 野外劇場は珍しいですね。
宮城: 雨が降ってもそれはそれでおもしろいんです。ポツっと雨粒が来て、もっと降るのかなと思うと止んだり、しっかりザーザー降りになったり。役者も濡れるけど観客も濡れる(笑)。こういう体験は野外劇場特有のものです。
古舘: 上演時間は2時間弱なんですね。
宮城: 歴史的に有名なピーター・ブルック演出の『マハーバーラタ』は夜中に始まり明け方に終るという長大な芝居でした。ぼくらの『マハーバーラタ』は俳句みたいなもので、あっという間に終ります。
古舘: うまいことを言いいますね(笑)。
宮城: 今回の演劇祭では『ピーター・ブルックのマハーバーラタ』の映像上映もあります。ブルックさんの稽古場を記録した映画『ピーター・ブルックのザ・タイトロープ』も興味深いですよ。ブルックさんは80歳を越えてもいまだに大学の劇団みたいなことをやっているんです。ずっと同じ問題意識を持ち続けていることを確認できます。
古舘: ヨーロッパでピーター・ブルックの舞台を何度か観たことがあるのですが、ぼくの印象は、歳を重ねて無駄なものをどんどん削ぎ落としていったという感じでした。女優さんが一人で舞台中央に立ってしゃべるだけなんです。そのシンプルさ。やっぱり俳優が大切なんだというメッセージが伝わってきて、嬉しかったのを憶えています。
宮城: 『ピーター・ブルックのザ・タイトロープ』では、稽古場でえんえんエチュード(即興劇)をする光景が撮影されています。エチュードの内容は、床に綱渡りのロープがあると思って、その上を歩けという単純なもの。ブルックさんは、意識をどれだけ研ぎ澄ますことができるかと指導します。ロープと言っても実際は床ですから、その上で何かやろうとすればできるわけです。でもそうすると意識が敏感でなくなってしまう。本当に体が綱渡りの状態にあるならば、全身に相当な集中が行き渡るはずだ、とブルックさんは言って、それをただ求めるんです。
古舘: いつ頃、撮られたものですか?
宮城: 2年くらい前ですね。ブルックさんの劇団は多国籍なので、色々な国の若い人が登場します。
古舘: 俳優として興味深いです。
 
 
自分だけの傑作を発見しよう!
 
古舘: 演劇では、わざわざその日のその時刻に劇場に集まって、大勢の人と肩をぶつけながら観るわけでしょう。今の時代になかなかお客さんが増えないのはわかるんですよ(笑)。
宮城: (笑)
古舘: おもしろい演劇に出逢って初めて演劇はおもしろいと思うわけで…おもしろい演劇を観てもらうしかないですね。でもなかなかそういう作品に出逢えない! それでも言いたいのは、おもしろい演劇は確かにあるんです! 特にSPACの演劇祭では海外の本当に凄い演劇を呼んでいるでしょう。日本で一番そういうことに力を入れている劇場ではないかと思います。これまで何回静岡に行きたいと思ったことか。ワールドスタンダードの作品に触れられる劇場ですから、きっと心に響く作品を見つけられると思います。
宮城: そう思ってもらえると嬉しいです。
古舘: 舞台の上の異世界を見つけに劇場へ来てほしいんですよ。創り手が創ろうとした世界が必ずある。それは非日常の世界かもしれないけれど、人間には絶対必要なもの。日々の生活をただ送るだけでは、人生はつまらないんだろうなと思います。
宮城: コンコルゲンの存在も日常の中の非日常という感じだよね。古舘さんの存在感の中にどこかしら非日常を感じさせるものがあるんでしょうね。
古舘: そんな褒め言葉をいただいて嬉しいですけど、照れますね(笑)。
宮城: あれだけ視聴者の記憶に残るというのは、狂気とか逸脱とか過剰とか、そういうものがあるんだと思う。
古舘: 最近よく思うのは、フィクションは大事だということ。日常生活で得られる体験は限られます。誰もが非日常、異世界を体験できる、それがぼくらのやっている舞台の仕事なんじゃないでしょうか。
宮城: 『タクシードライバー』を見てアメリカに渡ったことと通底してますね。あの話はまさに狂気、逸脱、過剰。タクシー運転手役のロバート・デ・ニーロがわずかに狂っていく。
古舘: あんなことが起こるリアリティと、それができるフィクションという構造がおもしろいですよね。嘘だから表現できる本当がある。俳優をやっている価値はそこにあると思うんです。演劇は目の前でそういう世界をつくろうとするわけですからね。そりゃ大変なことですよ。
宮城: 今回の演劇祭も日常の中に一瞬、非日常が現れるという演目ばかりです。オープニング作品『ファウスト 第一部』は話自体がそう。人生をえんえん生きてきて、ふと悪魔が現れる話。これは古舘さんにもぜひ観てほしい。役者の魅力だけでここまでできるのか! という舞台だから。ドイツ人の俳優ですが、器用とかルックスがいいとかそういう魅力とは違う。観始めると、この人が主役なの? 脇役じゃないの? と思っているうちに、目が離せなくなるんです。
古舘: 日本人はイケメンが大好きですけど、海外では一見素朴な俳優が大きい役をやるんですよね。観てみたいですねえ。静岡の皆さんはうらやましい! ぜひ足を運んでほしいな。
宮城: 古舘さんもぜひ静岡に来てください。
古舘: 実は、4月5日から18日まで静岡シネ・ギャラリーで上映予定の映画『ほとりの朔子』に出演しています。舞台挨拶にも出ます。コンコルゲンが始まってから初静岡なので緊張してます(笑)。

2014年1月22日

協力/こまばアゴラ劇場、ルヴェ ソン ヴェール駒場
構成/西川泰功 写真/中尾栄治

2019年4月27日

タカセの夢

タカセの夢

【振付・演出家プロフィール】
メルラン・ニヤカム 
nyakam振付家、ダンサー、歌手、俳優、ラ・カルバス・カンパニー主宰。
14歳でカメルーン国立バレエ団に入団。16歳で主席ダンサーとなる。2007年、08年、「Shizuoka春の芸術祭」に参加。2010年より、SPAC-ENFANTSプロジェクトで振付・演出を手がける。

【スパカンファン・プロジェクトとは】
spacenfants_logo-550x4962010年よりスタートしたSPAC‐ENFANTS(スパカンファン)プロジェクトは、SPACが、フランスを拠点に国際的な活動を展開する振付家・ダンサーのメルラン・ニヤカム氏を迎え、オーディションで選ばれた静岡のティーンエイジャーとともに新しい舞台を創造する国際共同制作プロジェクトです。「世界中の子どもたちが未来への希望を取り戻すことができるダンス」をコンセプトに、芸術表現として世界に通用するクオリティーを持ったダンス作品を目指します。
※ENFANTS=フランス語で「子どもたち」の意味

宮城聰のひとこと宮城聰のひとこと

現代社会の抑圧をいちばん嘘偽りなく引き受けているのはティーンエイジャーの身体だ。

タカセの夢
タカセの夢

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☆2011年トレーラー

☆2012年トレーラー

<推薦文・劇評>
『タカセの夢』2011年 劇評
『タカセの夢』の夢 横山義志(SPAC文芸部)2013年

未来への希望を取り戻せ!

アフリカと日本は一番深い根っこのところでつながっている。
子どもたちがほほ笑み、踊る。ただそれだけで世界は明るい。
ティーンエイジャーによる世界レベルのコンテンポラリー・ダンス!

みどころ

静岡から世界にはばたくコンテンポラリー・ダンス
舞台に弾ける希望の未来!

『ユ メ ミ ル チ カ ラ』というタイトルでの初演から4年。この作品は『タカセの夢』と名前を変え2011年「ふじのくに⇄せかい演劇祭」で上演され、さらに東京、大阪、韓国で、多くの観客たちの喝采を浴び、成長を続けて来た。舞台にそびえる巨大なバオバブの木からこぼれるアフリカの陽光を受けて、子どもたちは生命のエネルギーを噴出させる!国際都市・静岡の未来が、ここから動き出す。

希望の伝道師ニヤカムと
静岡のティーンエイジャーの奇跡のコラボ!

初演時、演出のニヤカム氏について尋ねられた出演者の女の子は、こう語っていた。「ニヤカムさんは、私たちを全力で愛してくれます。だから私たちも彼が大好き!」家族以外から無償の愛情を注がれるという経験をした子どもたちは、あらゆる不安から解き放たれ、その幸福を別の誰かに手渡そうとするかのように踊っていた。「夢見る力」を舞台上に結晶化し、表現として完成させた氏の包容力と稀有な才能に脱帽!

あらすじ

タカセはクラスメイトの女の子にモテモテで追いかけ回される。しかしそれは夢で、目が覚めると現実の殺伐とした人間関係が広がっており、テレビゲームのような戦闘的なダンスが展開する。やがてタカセはそこを抜け出し、自然のなかで開放的に遊ぶ。やがて時が流れ、おじいちゃんおばあちゃんになった彼らは、再びバオバブの木のもとに集い、いつものようにあそびはじめる。人生のすべてがつまっているというトランクの中身は何なのか?最後に彼らが手にするものとは?

公演情報

5/3(土)15時15分開演 5/4(日)16時30分開演
5/5(月・祝)18時開演

上演時間:80分

舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」(全席自由)
※乳幼児を連れてのご入場はご遠慮ください。

ゴールデンウィーク期間中は交通機関などで混雑が予想されますのでご注意ください。

【お願い】舞台芸術公園へは無料チャーターバスをご利用ください。

☆無料チャーターバス運行予定
演劇祭期間中(GW)の日中は、日本平動物園周辺は大規模な渋滞が予想されます。自家用車・タクシーをご利用の場合は、開演に間に合わない恐れがございます。そのため、舞台芸術公園での公演にご来場の際は、無料チャーターバスをご利用ください。お車でお越しのお客様は、自家用車をグランシップ一般駐車場等に駐車のうえ、上記の無料チャーターバスに乗り換えていただくことをおすすめいたします。なお、交通渋滞による遅延のためのチケット代の払い戻しには対応できませんので予めご了承ください。

チケット

一般大人:4,100円/SPACの会会員割引:3,400円
☆ペア割引/グループ割引/ゆうゆう割引(満60歳以上対象)/学割など各種割引がございます。詳しくはこちら

スタッフ/キャスト

振付・演出: メルラン・ニヤカム
出演: スパカンファン(秋山実優、朝羽愛純、石垣繭子、井原未来、髙瀬竣介、田中香帆、永田茉彩、宮城嶋静加、吉田燦、渡邊清楓)

振付アシスタント:木野彩子
音響デザイン:山貫憲彦
映像:ニシモトタロウ
舞台装置デザイン:鈴木里恵
衣裳デザイン:竹田徹
照明デザイン:樋口正幸
録音協力:音楽青葉会・静岡児童合唱団

舞台監督:三津久
音響:原田忍
照明操作:神谷怜奈
映像操作:大塚翔太
衣裳:畑ジェニファー友紀、清千草
舞台:市川一弥、永野雅仁

制作:尾形麻悠子、山川祥代

主催:SPAC-静岡県舞台芸術センター
後援:駐日カメルーン共和国大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
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公演記録

2010 年
9月4日、5日  SPAC公演(静岡芸術劇場)
9月12日  磐田公演(磐田市竜洋なぎの木会館)
9月23日  伊豆の国公演(伊豆の国市長岡総合会館)

2011年
6月5日、19日  「ふじのくに⇄せかい演劇祭2011」参加公演 (舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」)
8月10日、11日 東京公演 (シアタートラム)
8月19日、20日、21日 SPAC公演(舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」)

2012年
9月1日、2日 ワーク・イン・プログレス公演(舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」)

2013年
8月3日、4日 韓国・密陽公演(韓国密陽市Theatre UriDongnae)
8月9日、10日 大阪公演(大阪市阿倍野区民センター)
8月17日、18日、19日 SPAC公演(舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」)

2014年5月5日

ピーター・ブルックのマハーバーラタ

ピーター・ブルックのマハーバーラタ



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『マハーバーラタ』は、善悪・生死・愛など人間のあり方を問うテーマが織り込まれたヒンドゥー教の聖典であり、『ラーマーヤナ』と並びインドの国民的叙事詩として名高い。原本はサンスクリット語で書かれ、18巻より成る。他に類を見ないほど壮大なこの叙事詩をピーター・ブルックが舞台化し、1985年にアヴィニョン演劇祭で初演。9時間にも及ぶ上演時間とともに世界的な反響を巻き起こし、演劇史に残る「伝説」となった。この映画は89年に製作され、舞台と同様に土取利行氏が音楽監督を務めている。

公演情報


5/5(月・祝)13時上映開始
◎上演後、本作に出演しているミリアム・ゴルトシュミット(俳優)と宮城聰(SPAC芸術総監督)によるアーティスト・トークを行います。

静岡芸術劇場(全席自由)

上映時間:171分(途中休憩含む) 英語上映/フランス語・日本語字幕

チケット

無料(要予約)

スタッフ

監督: ピーター・ブルック
脚本: ピーター・ブルック、ジャン=クロード・キャリエール、マリー=エレ
ーヌ・エスティエンヌ
音楽: 土取利行ほか
後援:  在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
rogo

SPAC スタッフ
舞台監督: 村松厚志
照明: 樋口正幸
音響: 加藤久直、青木亮介(株式会社アス)
舞台: 坂田ゆかり、降矢一美、廣﨑ナギ子、武石守正
制作: 丹治陽、佐伯風土、平田大

2014年4月27日

マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜

アヴィニョンバナーのコピー
マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜



【演出家プロフィール】
宮城聰(みやぎ・さとし)
1959年東京生まれ。演出家。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督。東京大学で小田島雄志・渡辺守章・日高八郎各師から演劇論を学び、90年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出は国内外から高い評価を得ている。07年4月SPAC芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、また、静岡の青少年に向けた新たな事業を展開し、「世界を見る窓」としての劇場づくりに力を注いでいる。代表作に『王女メデイア』『マハーバーラタ』『ペール・ギュント』など。04年第3回朝日舞台芸術賞受賞。05年第2回アサヒビール芸術賞受賞。
「芸術総監督」ページ


宮城聰のひとこと宮城聰のひとこと

私のような者に、
どうしてこんな作品が
授けられたのか――。
 


マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜
マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜
マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜
マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜
 
特別対談
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宮城聰演出による祝祭音楽劇の頂点!

ふじのくに⇄せかい演劇祭2012では連日超満員。2013年のフランスツアーでも大成功をおさめた『マハーバーラタ』が、ふたたび日本平の野外劇場に舞い降りる。古代の森に囲まれて、神々の宴に立ち会おう!

みどころ

演劇祭のオープニングを飾る野外劇場での祝祭音楽劇!
神々とともに舞い踊れ!

ダマヤンティ姫の、大地のように豊穣で尽きることのない夫への愛が感動を呼ぶ。古代インドより伝わる国民的叙事詩『マハーバーラタ』の中で最も美しく壮大な愛の物語を、絵巻物のように壮麗なビジュアルで、祝祭音楽劇に昇華させた宮城聰。野外劇場を震わす打楽器の響き、軽やかに舞う俳優たち。この世に生あるもの全てに祝福が降り注ぐ!

フランスツアーでも大絶賛!
世界を震わせる、宮城聰とSPACの金字塔!

2006年、パリ「ケ・ブランリー美術館クロード・レヴィ=ストロース劇場」のこけら落としとして上演された本作は、連日の大入りで伝説を作った。昨年、同劇場で待望の再演を果たし、さらにフランスツアーを敢行。各地で絶賛を浴びた。アジア演劇人との交友も深い宮城ならではの演出は、ジャポニズムの枠を越え世界の人々を魅了している。宮城作品に不可欠となった棚川寛子の音楽も、ますます冴える。

あらすじ

その美しさで神々をも虜にするダマヤンティ姫が、夫に選んだのは、人間の子・ナラ王だった。その結婚を妬んだ悪魔カリの呪いによって、ナラ王は弟との賭博に負け国を手放すことになる。落ちのびていく夫に連れ添おうとしたダマヤンティ。だが疲れて眠っている間に、彼女の衣の切れ端を持ってナラは去る。夫を捜して森をさまようダマヤンティを様々な困難が襲う。行く先々で危機を乗り越えた彼女はやがて父親の治める国へ。一方ナラも数奇な運命を経てその国にたどり着く。果たして夫婦は再会し、国を取り戻すことが出来るのか…。

公演情報


4/27(日)  5/3(土)  5/6(火・祝) 各日17時30分
※全日程、予定枚数を終了いたしました。今後はキャンセル待ちにて承ります。(TEL. 054-202-3399)
◎開演前と終演後にカチカチ山で「フェスティバルbar」を営業いたします。

舞台芸術公園 野外劇場「有度」(全席自由)
※背もたれのない客席になります。
※雨天でも上演いたします。客席内では傘はご利用いただけませんので、雨ガッパなどをご用意ください。
※未就学児でもご覧いただけますが、ほかのお客さまの鑑賞のさまたげになる場合は、係員が対応をお願いすることになりますので、あらかじめご了承ください。
※防寒対策として上着をお持ちになることをお勧めします。

上演時間:110分  日本語上演/英語字幕

チケット

一般大人:4,100円/SPACの会会員割引:3,400円
☆ペア割引/グループ割引/ゆうゆう割引(満60歳以上対象)/学割など各種割引がございます。詳しくはこちら

スタッフ / キャスト

演出: 宮城聰
台本: 久保田梓美
音楽: 棚川寛子
空間構成: 木津潤平
出演:
[語り]阿部一徳
[ダマヤンティ]美加理
[ナラ王]大高浩一
[御者バールシュネーヤ]大内米治
[乳母ケーシニー]赤松直美
[ナラの弟プシュカラ]大石宣広
[悪魔カリ]横山央
[猟師/ビーマ王]中野真希
[母后]本多麻紀
[母后の娘スナンダー]石井萠水
[リッパルナ王]大道無門優也
[僧侶ステーヴァ]牧野隆二
[帝釈天]舘野百代(M)/榊原有美(S)
[火天]本多麻紀(M)/桜内結う(S)
[水天]鈴木麻里(M)/山本実幸(S)
[閻魔]片岡佐知子(M)/木内琴子(S)
[カルコータカ]榊原有美(M)/鈴木麻里(S)
[演奏]寺内亜矢子、石井萠水、加藤幸夫、桜内結う、佐藤ゆず、仲村悠希、
    森山冬子、山本実幸、吉見亮、若宮羊市
(M=ムーバー/S=スピーカー)

照明デザイン: 大迫浩二
衣裳デザイン: 高橋佳代
美術デザイン: 深沢襟
音響デザイン: 水村良、加藤久直

舞台監督: 山田貴大
舞台: 佐藤洋輔、神谷俊貴
照明: 小早川洋也、山森栄治(KAAT)
音響操作: 山﨑智美
衣裳: 大岡舞
美術担当: 佐藤洋輔、三輪香織

ヘアメイク: 梶田キョウコ
字幕翻訳: スティーヴ・コルベイ
字幕操作: 西尾祥子

演出補: 中野真希
技術協力: 岩崎健一郎
バンドミストレス: 寺内亜矢子

制作: 大石多佳子、内田稔子
 
後援: インド大使館
製作: SPAC-静岡県舞台芸術センター