ブログ

2024年7月5日

SPAC 秋→春のシーズン 2024 – 2025

世界の名作戯曲を、現代の演出でお届けするSPACのシーズンプログラム。今年は3作品が並びます。フランス国立ケ・ブランリー美術館からの委嘱作品として創作初演されたSPAC人気作『イナバとナバホの白兎』。そしてSPAC初登場となる気鋭の演出家、EMMA(旧・豊永純子)による別役実の『象』。さらに2019年度に新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受け上演中止となった今井朋彦演出、遠藤周作の『メナム河の日本人』が待望の再演を迎えます。秋から春のシーズンも珠玉の作品を取り揃え、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 

#1

イナバとナバホの白兎

2024年
10月19日(土)・20日(日)・27日(日)、11月3日(日・祝)・4日(月・休)・9日(土)各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場
日本語上演/英語字幕

いなばの白うさぎの物語は、北米先住民の伝承神話にも存在していた?!20世紀最大の思想家・文化人類学者クロード・レヴィ=ストロースによる仮説を、演劇的想像力で読み解く壮大な祝祭音楽劇です。

構成・演出:宮城聰
台本:久保田梓美 & 出演者一同による共同創作
音楽:棚川寛子

出演:石井萠水、大内米治、蔭山ひさ枝、春日井一平、河村若菜、木内琴子、貴島豪、桜内結う、杉山賢、鈴林まり、大道無門優也、武石守正、舘野百代、ながいさやこ、野口俊丞、本多麻紀、宮城嶋遥加、山崎皓司、吉見亮、若宮羊市、渡邊清楓[五十音順]
 

演出家プロフィール
宮城聰 (みやぎ・さとし)

1959年東京生まれ。演出家。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督。東京大学で小田島雄志・渡邊守章・日高八郎各師から演劇論を学び、90年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出で国内外から高い評価を得る。2007年4月SPAC芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、またアウトリーチにも力を注ぎ「世界を見る窓」としての劇場運営をおこなっている。17年『アンティゴネ』を仏・アヴィニョン演劇祭のオープニング作品として法王庁中庭で上演、同演劇祭史上初めてアジアの劇団が開幕を飾った。他の代表作に『王女メデイア』『マハーバーラタ』『ペール・ギュント』など。近年はオペラの演出も手がけ、22年6月に世界的なオペラの祭典、仏・エクサン・プロヴァンス音楽祭にて『イドメネオ』、同年12月には独・ベルリン国立歌劇場における初の日本人演出家として『ポントの王ミトリダーテ』を演出し大きな反響を呼んだ。04年第3回朝日舞台芸術賞受賞。05年第2回アサヒビール芸術賞受賞。2018年平成29年度第68回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。19年フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。23年度第50回国際交流基金賞を受賞。

【出張公演】
〈浜松公演〉12月7日(土)13:30開演 会場:浜松市福祉交流センター
〈沼津公演〉12月21日(土)13:30開演 会場:沼津市民文化センター

◉過去の上演時のページはこちら
 
 

#2  新作 

2024年
12月7日(土)18:30開演/8日(日)・14日(土)・15日(日)各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場
日本語上演/英語字幕

原爆で背中にケロイドを負い入院中の「病人」と、そこに訪ねてくる「甥」。1962年に鈴木忠志(SPAC初代芸術総監督)らとともに結成した新劇団自由舞台のために書き下ろし、以後の世代に多大な影響を与えた別役実の歴史的傑作を、演劇界期待のホープEMMAが演出します。

演出: EMMA(旧・豊永純子)
作:別役実

出演:阿部一徳、小長谷勝彦、榊原有美、牧山祐大、吉植荘一郎、渡辺敬彦[五十音順]
 

演出家プロフィール
EMMA(旧・豊永純子) (エマ/とよなが・じゅんこ)

1988年神戸市生まれ。演出家。瀬戸内国際芸術祭にて、小豆島の農村歌舞伎保存会や地域の方々と共に創作するなど、特有の文化や歴史をリサーチし、その地域に寄りそいながら制作することを大切にしている。演劇をつくること自体が、人と人との結びつきを高め、心を癒すものであると考え、社会における表現の有用性を探っている。近作は、劇団劇作家『玄海灘』『短篇集「覧古考新」』(2024年、演出)、壁なき演劇センター『Light on Tennessee Williams』(2023年、作・演出)、ワールド・シアター・ラボ『ロッテルダム』(2023年、演出)など。京都芸術大学2024年度劇場実験として、EMMAが代表を務める共同研究「遠隔通信技術を用いた《瀬戸内の離島》と《都市》同時上演による地方課題の解決、および地方と都市の共創モデルの開発」が採択を受け、島にフィールドワークへ行くなど創作中。現在、東京藝術大学非常勤講師。日本演出者協会 常務理事。2022年より活動名をEMMA(エマ)へ変更。

〈利賀公演〉
SCOTサマー・シーズン2024
9月7日(土)12:00開演
9月8日(日)14:00開演

会場:富山県利賀芸術公園 創造交流館

SCOTサマー・シーズン2024ウェブサイトはこちら

委託:令和6年度日本博2.0事業(委託型)
主催:公益財団法人利賀文化会議、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
共催:公益財団法人静岡県舞台芸術センター


 
 

#3

メナム河の日本人

2025年
1月18日(土)・19日(日)、2月15日(土)・16日(日)、3月1日(土)・2日(日)各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場
日本語上演/英語字幕

17世紀初頭、アユタヤ王朝(タイ)で重用された静岡県出身の英雄・山田長政の波乱万丈の生涯を描く、壮大な歴史活劇。人間模様を丁寧に読み解く今井朋彦の演出が光ります。

演出:今井朋彦
作:遠藤周作

出演:阿部一徳、大内智美、大高浩一、加藤幸夫、小長谷勝彦、佐藤ゆず、たきいみき、bable、布施安寿香、三島景太、山本実幸、吉植荘一郎、渡辺敬彦[五十音順]
 

演出家プロフィール
今井朋彦 (いまい・ともひこ)

1992年に文学座座員となり、2020年に退団。俳優として数多くの舞台に出演するほか、映像の分野でも精力的に活動中。また演出家としても、『パンドラの鐘』(野田秀樹作)、『Noises Off』(マイケル・フレイン作)、『セチュアンの善人』(ベルトルト・ブレヒト作)、『メモリアル』(松原俊太郎作)、『ねー』(小野晃太朗作)などを手掛けている。SPACでは2010年・13年に『わが町』(ソーントン・ワイルダー作)を演出し、深い感動を呼んだ。

<近年の主な出演作品>【舞台】『ショウ・マスト・ゴー・オン』『カミの森』『月とシネマ2023』『中村仲蔵』『未来少年コナン』【TV】『半沢直樹』『緊急取調室season4』『ラストマンー全盲の捜査官ー』など。第31回紀伊國屋演劇賞個人賞、第9回読売演劇大賞優秀男優賞、第62回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

◉初演時のページはこちら
 
 

チケット情報

◎発売日 ※公演ごとに発売日が異なります。

#1『イナバとナバホの白兎』
〈静岡公演〉
◆SPACの会 会員先行予約開始:8月31日(土)10:00
◆一般 前売り開始:9月7日(土)10:00

〈浜松公演・沼津公演〉
◆10月を予定

#2『象』
◆10月を予定

#3『メナム河の日本人』
◆10月を予定
 
◎チケット購入方法
SPACチケットセンター
●電話予約 054-202-3399 (受付時間 10:00〜18:00)
●窓口販売 静岡芸術劇場チケットカウンター (受付時間 10:00〜18:00)
●ウェブ予約 https://spac.or.jp/ticket

※休業日は、電話予約受付と窓口販売をお休みさせていただきます。
【2024年度 休業日のご案内】

 
[当日券]
残席がある場合のみ、開演1時間前より劇場受付にて販売。
※当日券販売の有無を、公演当日に必ずお電話もしくはSPAC公式サイトでお確かめください。
 
◎チケット料金
※全てのチケット代金は税込価格です。

●一般: 4,200円
●U25・学生割引:
 [25歳以下および大学生・専門学校生]2,000円
 [高校生以下]1,000円
 ※公演当日、受付にて年齢の分かる身分証または学生証をご提示ください。
●障がい者割引: 2,900円 [障害者手帳をお持ちの方]
 ※公演当日、受付にて障害者手帳または ミライロIDをご提示ください。
 ※付添の方(1名様)は無料 ※電話・窓口のみのお取り扱い

SPACの会
一般: 3,500円

【SPACの会】2024年度会員募集のご案内

お得な会員になって秋→春のシーズンを楽しもう♪
年間3作品にご招待!先行予約やチケット割引などの特典もございます。
詳細はSPACチケットセンター、またはウェブにて。
〈年会費〉個人会員:10,500円

 
◎割引をご利用の際は、必ずご予約時にお知らせください。各種割引の併用はできません。
 
 
[『イナバとナバホの白兎』『メナム河の日本人』]
主催・製作:SPAC-静岡県舞台芸術センター
ふじのくに芸術祭共催事業


助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会

助成:一般財団法人地域創造(『イナバとナバホの白兎』に対し)

 
[『象』]
委託:令和6年度日本博2.0事業(委託型)
主催:公益財団法人利賀文化会議、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
共催:公益財団法人静岡県舞台芸術センター

 
2018_gmark 


 

~SPACオープン・クリエーション~
創作過程に立ち会う伴走者、募集

劇団SPACの稽古場に足を踏み入れ、創作過程を目撃する「サロン企画」。2023年度の『ばらの騎士』サロンの好評を受けて、今年度は「SPAC秋→春のシーズン」3作品での実施が決定いたしました。
3作品の稽古見学と合わせて、SPAC文芸部がお届けする講座や出演俳優によるワークショップ、交流会もお楽しみいただけます。シーズンプログラムを味わい尽くす「SPAC演劇サロン」にぜひご参加ください。

▼昨年のサロンの様子