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2021年4月11日

忠臣蔵2021

市民参加者とSPAC俳優 総勢50名による、討ち入り!・・すんの?

決められない、流される、日本人特有の・・・空気。
あなたにおくる令和の『忠臣蔵』内幕劇!

平田オリザが1999年に書き下ろした『忠臣蔵』には、「拙者」も「ソレガシ」も出てこない。もはや武士道は忘れられた平和な時代に、残された武士達は「田中さん」「鈴木さん」と呼び合って「殿が吉良を斬っちゃった」後の始末を考える・・・。時代劇の常識を打ち破る、平易な言葉で書かれた現代人のための『忠臣蔵』には、この時代を生きるヒントが詰まっている。

 
▼『忠臣蔵2021』舞台写真


 

上演によせて
宮城聰(SPAC芸術総監督)

 演劇は、絵画や小説あるいは映画と違って形には残りませんが、心の中には残ります。形が残らないからこそ、自分の心のなかに刻まれた感動をなんとか次の世代につないで、2500年もの演劇の歴史は作られてきました。「形のないものを受け継いでいく営み」、これが人類が滅びずに続いてきた理由なんじゃないか、と僕は思ったりします。その営みのひとつとして、今回の『忠臣蔵2021』は大事なものになるだろうと確信しています。
 この『忠臣蔵』は、1999年のシアター・オリンピックスのために平田オリザさんに書き下ろしてもらった戯曲です。その1999年、そして2004年の再演を経て、今回僕は総合演出という役回りになり、演出を牧山君と寺内さんの二人に任せました。22年前、僕が120%のエネルギーを出しながら演出していた貴重な場を、二人が踏むことになります。劇場はグランシップ大ホールから野外劇場「有度」に変わり、アイディアもゼロから新しく考えていかなくてはなりません。雲が晴れて富士山が見えていくように、少しずつ形が見えていく。その新しいものが生まれる瞬間を、ぜひ参加者の皆さんとともに目撃し、楽しんでもらいたいと思っています。

 

公募によって選ばれた市民参加者43名。
今回舞台に立つのがはじめての方から
SPACの人材育成事業を経て演劇のとりこになった方、
これまで数々の舞台に立ってきた方まで、
10代から80代までの幅広い世代が
「この舞台を仲間と一緒に創り上げたい」
という共通の思いで集まった。
SPAC俳優を合わせ総勢50名による
群衆の対話、舞い、打楽器生演奏が交錯し
野外の劇空間に“このメンバーにしかできない”
『忠臣蔵2021』が立ち上がる。

 

 

▲ 画像をクリックすると拡大できます。

作:平田オリザ
総合演出:宮城聰
演出:寺内亜矢子、牧山祐大
音楽:棚川寛子
振付:北村明子
劇中曲作曲:山貫憲彦

出演者

吉植荘一郎、大高浩一、加藤幸夫、貴島豪、大道無門優也、若宮羊市、武石守正

石井萠水、吉見亮、榊原有美、大石宣広[劇団渡辺]、蔭山ひさ枝[劇団渡辺]

伊藤清美、井上さつき、井上萌、宇佐美順子、内山怜菜、大石夢子、大野博美、小又旭、笠原麻美、片山晴絵、川上司恩、小林清美、小林紅葉、小林玲子、小谷野桂子、佐伯彰彦、澤田唯、柴田彰、白神久吉、髙澤利衣、竹内芳、土屋保子、戸塚博之、中川瑛梨、仲澤剛志、中村彩乃、生井みづき、藤江灰(Ash)、藤見花、星善之、細田あい、前田展子、松本真由美、水野樹里、森崎沙南英、山田としみ、山梨まどか、山本真緒、山本佑次、山本幸恵、湯澤祐美子、吉田美音子
 

公演情報

2021年 6月5日(土)・6日(日)
各日19:30開演
(雨天決行)
会場:静岡県舞台芸術公園 野外劇場「有度」
上演時間:約100分(予定)

*追加販売分を含め、6月5日(土)・6日(日)両日とも販売予定枚数を終了いたしました。今後はキャンセル待ちの受付(お電話のみ)となります。[6月1日再掲]

※背もたれのない客席になります。
※雨天でも上演いたします。客席では傘をご利用いただけませんので、雨ガッパなどをお持ちください。
 夕方以降は冷え込みますので、防寒着をご用意ください。
※未就学児との入場はご遠慮ください。

 
《新型コロナウイルス感染症対策》
ご来場のお客様へご協力のお願い

下記とあわせて、【重要】新型コロナウイルス感染拡大予防への取り組みとご来場の皆様へのお願いも必ずお読みください。

●ご来場前に体調チェックをお願いいたします。
(発熱等ある場合はご来場をご遠慮いただきますようお願いいたします。)

●ご来場の際はかならずマスクの着用をお願いいたします。

●会場入口にて、サーモグラフィ/非接触型体温計にて検温を行ないます。37.5 度以上の場合はご入場をお断りいたします。

●来場者カードへのご記入、提出をお願いいたします。
(万が一感染が発生した場合、保健所等の公的機関に提供する場合がございます。)

アクセス

静岡県舞台芸術公園 野外劇場「有度」 
〒422-8003 静岡市駿河区平沢100-1 *マップはこちら

<お願い>
舞台芸術公園の駐車場は台数に限りがございます。自家用車でお越しのお客様は、グランシップ一般駐車場等に駐車のうえ、無料チャーターバスのご利用をおすすめいたします。
バスロータリーから会場「有度」へは徒歩約5分です。

往路 復路
JR「東静岡駅」南口 17:30 18:05 18:40
静岡芸術劇場
舞台芸術公園 17:45 18:20 18:55

◎終演後、JR「東静岡駅」南口行きのバスを随時運行します。

チケット

 
◆SPACの会会員先行予約受付開始:5月8日(土)10:00
◆一般前売り開始:5月9日(日)10:00

◎チケット購入方法
SPACチケットセンター

●電話予約 054-202-3399 (受付時間 10:00〜18:00)
※休業日5/17(月)は電話窓口をお休みさせていただきます。
※静岡芸術劇場チケットカウンターは、改修工事に伴いご利用いただけません。

●ウェブ予約 https://spac.or.jp/ticket

[当日券]
残席がある場合のみ、開演1時間前より劇場受付にて販売
※当日券販売の有無を、公演当日に必ずお電話もしくはTwitter(@_SPAC_)でお確かめください。

◎チケット料金
※全てのチケット代金は税込価格です。

●一般: 4,200円

●ペア割引: 3,700円 (2名様で1枚につき)

●グループ割引: 3,300円 (3名様以上で1枚につき)
※10名様以上の場合は電話にてお取り扱い

●ゆうゆう割引: 3,500円 (満60歳以上の方)
※公演当日、受付にて身分証をご提示ください。

●学生割引: [大学生・専門学校生]2,000円 [高校生以下]1,000円
※公演当日、受付にて学生証をご提示ください。

●障がい者割引: 2,900円 [障害者手帳をお持ちの方]
※公演当日、受付にて障害者手帳をご提示ください。
※付添の方(1名様)は無料 ※電話のみのお取り扱い

●SPACの会
一般: 3,500円  ペア割引: 3,300円 (2名様で1枚につき)

◎割引をご利用の際は、必ずご予約時にお知らせください。各種割引の併用はできません。
◎乳幼児の客席へのご入場はご遠慮ください。

スタッフ

照明デザイン:大迫浩二
美術デザイン:深沢襟
衣裳デザイン:高橋佳代
演出補:中野真希
演出助手:佐藤剛史(伽藍博物堂)/狐野トシノリ(演劇ユニットFOX WORKS)/木田博貴(劇団Z・A)/大橋美月(演劇ユニットHORIZON)
舞台監督:小川哲郎
演出部:山﨑馨、土屋克紀、三輪絢香
美術担当:吉田裕梨
照明:小早川洋也、盛田穂乃歌、水野ヒカル
音響:澤田百希乃、竹島知里
ワードローブ:駒井友美子、清千草、佐藤里瀬、山本佳奈、牧野紗歩
技術監督:村松厚志
英語字幕翻訳協力:田中伸子
英語字幕操作:片岡佐知子
制作:丹治陽、米山淳一、西村藍、鈴木達巳、坂中希樹
宣伝美術:アドクック

舞台照明機材提供:丸茂電機株式会社
楽器協力(クェンガリ):静岡コリア打楽器教室ミンドゥルレ

製作:SPAC-静岡県舞台芸術センター
共催:静岡県文化プログラム推進委員会
助成:(一財)地域創造
   文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会

  

▲ 画像をクリックするとPDFが開きます。

 

【演出】
寺内亜矢子(てらうち・あやこ)

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1997年、ク・ナウカ シアターカンパニーにて演劇活動開始。2007年の劇団休止後は、SPACを主な拠点に国内外の舞台に出演するほか、東京藝術大学にて身体表現教育に携わる。俳優のみならず、演奏構成・演出・通訳も手がける国際派マルチプレイヤー。SPACではふじのくに野外芸術フェスタ2020 in 掛川『おぉっと えぇっと ええじゃないか』ほか、数作品を演出。

 
牧山祐大(まきやま・ゆうだい)

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早稲田大学演劇研究会に入会後、劇団東京オレンジに入団。退団後、フリーとして個人ユニットで作・演出として活動。2006年『東海道四谷怪談』(演出:宮城聰)よりSPACに参加し、これまで『中原中也~打つも果てるも火花の命~』、『高村光太郎~智恵子抄~』などの小作品を演出。

 

【音楽】
棚川寛子(たなかわ・ひろこ)

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舞台音楽家。演劇作品の音楽を作曲し、俳優への演奏指導を併せて行うスタイルで活動している。主な作品に『マハーバーラタ』『アンティゴネ』(演出:宮城聰)などがある。また、小学校や児童養護施設でのワークショップを行うなど、精力的な活動を続けている。正規の音楽教育をまったく受けていない、いわばこの分野での“アウトサイダーアーティスト”ともいえる稀有な存在である。

 

【振付】
北村明子(きたむら・あきこ)

ダンサー・振付家、信州大学人文学部准教授。1995年文化庁派遣在外研修員としてベルリンに留学。1994年ダンスカンパニー レニ・バッソを設立。2010年より、東南〜南アジア各地域のフィールドリサーチから舞台創作を展開する、国際協働制作プロジェクトを開始。2020年からはアイルランド~中央アジア~日本を越境する を始動。第13回日本ダンスフォーラム大賞受賞、ACC個人フェローシップグランティスト(2015)、令和2~3年度文化庁文化交流使(2020)。
http://akikokitamura.com

 

<ブログ>


 

<『忠臣蔵』(宮城聰演出)主な上演歴>

1999年
第2回シアター・オリンピックスにて初演
会場:清水港イベント広場
市民参加含め出演者約100名

2000年
室内劇バージョン(出演者14名)を初演
会場:静岡芸術劇場

2004年
グランシップ開館5周年記念公演として上演
会場:グランシップ大ホール
市民参加含め出演者約100名

2013年
「SPAC秋のシーズン2013」で室内劇バージョンを再演
会場:静岡芸術劇場