SPAC新作・日本初演
ふじのくに野外芸術フェスタ2022静岡
古代メソポタミアの英雄ギルガメシュ王と親友エンキドゥの壮大な冒険物語が、躍動感あふれる祝祭音楽劇に。
世界的人形劇師・沢則行氏とのタッグで、森を守る巨大な怪物フンババが駿府城公園に現る!
VIDEO
フランス国立ケ・ブランリー美術館からの委嘱を受け、宮城聰がSPAC俳優陣と取り組む新作は、古代メソポタミアの冒険物語『ギルガメシュ叙事詩』。粘土板にくさび形文字で刻まれた古代文明の象徴にして現存する世界最古の文学作品で、[ノアの方舟]の原型が見出されたことでも世界を驚嘆させた。そこには紀元前2600年頃に実在したとされるメソポタミア南部の都市国家、ウルクの王ギルガメシュを主人公に、大自然に暮らす親友エンキドゥとの出会いと別れ、自然破壊、そして永遠の生命を求める旅が描かれる。宮城はこれが「口承文芸」であった点を重視し、俳優によるコーラスと生演奏で、叙事詩本来の音楽性を立体的に立ち上げる。さらに今回、チェコを拠点に世界的に活躍する人形劇師・沢則行氏と初めてタッグを組み、舞台全面を覆いつくす巨大な操り人形「フンババ」(レバノン杉を守護する怪物)が空間をダイナミックに変化させ、大小様々な操り人形は太古の空想世界へと誘う。そこで語られるのは自然と人間との関係、そして人間の奢り。4000年の時を超え、現代の私たちに響く壮大な物語がここに始まる。
台本・演出:宮城聰
翻訳:月本昭男(ぷねうま舎刊『ラピス・ラズリ版 ギルガメシュ王の物語』)
音楽:棚川寛子
人形デザイン:沢則行
キャスト
出演:阿部一徳、大高浩一、石井萠水、大内米治、片岡佐知子、貴島豪、榊原有美、桜内結う、佐藤ゆず、鈴木陽代、関根淳子、大道無門優也、舘野百代、本多麻紀、森山冬子、山本実幸、吉植荘一郎、吉見亮
/沢則行(操演)、桑原博之(操演)
あらすじ
暴君として怖れられるウルクの王・ギルガメシュは、無二の親友・エンキドゥと出会い、民に愛される立派な王へと成長する。ある時、二人は都市の建設のためレバノン杉を求め、森へと向かう。巨大で恐ろしい森の番人・フンババが現れ、二人は力を合わせ打ち倒すが、エンキドゥはその罪により命を失ってしまう。ギルガメシュは悲しみから心を病み、死を恐れるようになり、そして永遠の命を求める旅に出るのであった-。
公演情報
公演日時:2022年
5月2日(月)、3日(火・祝)、4日(水・祝)、5日(木・祝)
各日18:40開演
会場:駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場
上演時間:未定(120分以内)
日本語上演/英語字幕、全席指定【客席図はこちら】
\ 同 時 開 催 /
★ハシゴ観劇★『私のコロンビーヌ』
5/3(火・祝)14:00、5/4(水・祝)13:00
会場:静岡芸術劇場
詳細は以下のバナーをクリック!
チケット
◆SPACの会 会員先行予約開始:3月21日(月・祝)10:00
◆一般 前売り開始:3月27日(日)10:00
◎チケット購入方法
SPACチケットセンター
●電話予約 054-202-3399 (受付時間 10:00〜18:00)
●窓口販売 静岡芸術劇場チケットカウンター (受付時間 10:00〜18:00)
※休業日は、電話予約受付と窓口販売をお休みさせていただきます。
●ウェブ予約 https://spac.or.jp/ticket
[当日券]
残席がある場合のみ、開演1時間前より公演会場の受付で販売します。
※当日券販売の有無を、公演当日に必ずお電話もしくはTwitter(@_SPAC_)でお確かめください。
◎チケット料金
※全てのチケット代金は税込価格です。
●一般: 4,200円
●ペア割引: 3,700円 (2名様で1枚につき)
●グループ割引: 3,300円 (3名様以上で1枚につき)
※10名様以上の場合は電話・窓口にてお取り扱い
●ゆうゆう割引: 3,500円 (満60歳以上の方)
※公演当日、受付にて身分証をご提示ください。
●学生割引: [大学生・専門学校生] 2,000円 [高校生以下] 1,000円
※公演当日、受付にて学生証をご提示ください。
●障がい者割引: 2,900円 [障害者手帳をお持ちの方]
※公演当日、受付にて障害者手帳をご提示ください。
※付添の方(1名様)は無料 ※電話・窓口のみのお取り扱い
●SPACの会
一般:
3,500円
ペア割引:
3,300円 (2名様で1枚につき)
◎割引をご利用の際は、必ずご予約時にお知らせください。各種割引の併用はできません。
[託児サービス]
以下の公演では、「保育支援グループすわん」による託児サービスをご利用いただけます。
5月3日(火・祝)18:40開演
託児場所:静岡市民文化会館 会議室 託児時間:開演30分前~終演後まで
利用料:お子様1人500円 対象:6カ月~7歳
お申込み:<要予約/定員あり/先着順>
各公演1週間前までにSPACチケットセンター(電話:054-202-3399)へお申込みください。
スタッフ
美術デザイン:深沢襟
照明デザイン:吉本有輝子
衣裳デザイン:駒井友美子
ヘアメイク:梶田キョウコ
舞台監督:山田貴大
舞台監督助手:小川哲郎
音響:澤田百希乃
照明操作:花輪有紀
美術担当:佐藤洋輔、吉田裕梨
美術制作:塚本かな、鈴木里恵
ワードローブ:駒井友美子
字幕操作:大石多佳子
演出補:中野真希
対位法プランナー:寺内亜矢子
技術監督:村松厚志
芸術局長:成島洋子
制作:大石多佳子、高林利衣、入江恭平
文芸:横山義志
<以下、静岡公演に対して>
主催:ふじのくに野外芸術フェスタ実行委員会
製作:SPAC-静岡県舞台芸術センター
<以下、パリ公演に対して>
主催:フランス国立ケ・ブランリー美術館
製作:フランス国立ケ・ブランリー美術館、SPAC-静岡県舞台芸術センター
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(国際芸術交流支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
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【演出】
宮城聰 (みやぎ・さとし)
1959年東京生まれ。演出家。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督。東京大学で小田島雄志・渡邊守章・日高八郎各師から演劇論を学び、90年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出で国内外から高い評価を得る。2007年4月SPAC芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、「世界を見る窓」としての劇場づくりに力を注いでいる。14年7月アヴィニョン演劇祭から招聘された『マハーバーラタ』の成功を受け、17年『アンティゴネ』を同演劇祭のオープニング作品として法王庁中庭で上演、アジアの演劇がオープニングに選ばれたのは同演劇祭史上初めてのことであり、その作品世界は大きな反響を呼んだ。他の代表作に『王女メデイア』『ペール・ギュント』など。04年第3回朝日舞台芸術賞受賞。05年第2回アサヒビール芸術賞受賞。18年平成29年度(第68回)芸術選奨文部科学大臣賞(演劇部門)受賞。19年4月フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。
【人形美術デザイン・操演】
沢 則行 (さわ・のりゆき)
北海道小樽市出身。1991年にフランス、1992年に文化庁在外研修派遣でチェコへ。以後、プラハを拠点に世界20ヶ国以上で公演、また、チェコ国立芸術アカデミー演劇・人形劇学部を始め、多くの教育現場で講座、ワークショップを行う。ヨーロッパ文化賞「フランツ・カフカ・メダル」授与、EU文化都市賞など、国際的受賞多数。日本国内では、NHK「みんなのうた」映像制作、「SWITCHインタビュー達人達」出演、東京オリパラ大会の公式文化プログラム「東京2020 NIPPONフェスティバル〜巨大人形プロジェクト『モッコ』」の人形デザイン設計および人形製作操演総指揮を担う。極小から巨大まで、あらゆる人形(=フィギュア)を創造し操演するところから、フィギュアアートシアターの第一人者とされる。
『ギルガメシュ叙事詩』パリ公演
GILGAMESH
3月24日(木)20:00、25日(金)20:00、26日(土)18:00、27日(日)14:30/17:00 <全5公演>
会場:フランス国立ケ・ブランリー美術館 クロード・レヴィ=ストロース劇場
Le musée du quai Branly, Théâtre Claude Lévi-Strauss
出演:阿部一徳、大高浩一、石井萠水、大内米治、片岡佐知子、貴島豪、榊原有美、桜内結う、佐藤ゆず、鈴木陽代、関根淳子、大道無門優也、舘野百代、本多麻紀、森山冬子、山本実幸、吉植荘一郎、吉見亮、
/沢則行(操演)、桑原博之(操演)
*ケ・ブランリー美術館ウェブサイトでの公演案内はこちら (仏語のみ)
◆ケ・ブランリー美術館 Musée du quai Branly
ルーブル、オルセー、ポンピドゥーとともにパリの四大美術館のひとつに数えられるケ・ブランリー美術館は、当時の大統領、故ジャック・シラク氏が「諸文化の対話する場所」として構想し、非ヨーロッパ圏の文明や文化の多様性に焦点を当てる美術館として2006年に開館した。25,000平方メートルの広大な敷地に、およそ35万点の作品が収蔵されている。館内に、人類学者クロード・レヴィ=ストロースの名を冠した劇場を有し、同劇場のこけら落とし公演として、宮城聰の代表作『マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜』が上演された。 www.quaibranly.fr
◆宮城聰と同美術館のあゆみ
2006年:同館内クロード・レヴィ=ストロース劇場のこけら落とし公演として『マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜』を上演。
2013年:SPACフランス公演ツアーの一環として、同劇場で『マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜』を上演。(他、ル・アーヴル、ルヴァロワ=ペレ、カーンの3都市を巡演し、全9公演を実施)
2016年:フランス国立ケ・ブランリー美術館開館10周年記念委嘱作品『イナバとナバホの白兎』を演出、5月の静岡市・駿府城公園でのプレ公演を経て、6月世界初演。
2019年(レヴィ=ストロース没後10年):6月、静岡公演を経て、『イナバとナバホの白兎』を同劇場で再演
*2016年初演時の詳細はこちら
*2019年再演時の詳細はこちら
▲2016年ケ・ブランリー美術館 舞台写真 ©Jean Couturier