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2022年8月25日

夢と錯乱

〈東京芸術祭2022〉
製作:SPAC-静岡県舞台芸術センター

演出:宮城聰
作:ゲオルク・トラークル
訳:中村朝子

 

生の岸辺へ


 

夭折の天才詩人トラークルが死の数ヶ月前に著した自伝的散文詩『夢と錯乱』。突出した文才に恵まれながらも、挫折と罪悪感に苛まれるトラークル自身の人生を映したかのようなこの詩の深い憂鬱を、死の影を、その色彩と音を、俳優とともにたどる―
 
フランス演劇界の巨匠クロード・レジは『夢と錯乱』を最後の演出作として選び、2018年に静岡県舞台芸術公園「楕円堂」で上演、闇と沈黙が織りなすその比類ない世界は、観客を感性の臨界へと連れ去った。伝説の舞台から4年、レジの死から3年。30年以上にわたって創作活動を共にする宮城聰と美加理が、トラークルの、そしてすべての人間の救いへの希求を漆黒の空間に響かせる、亡きレジへの静かなオマージュ。
*関連リンク 【追悼】クロード・レジ(2019/12/17)

あらすじ
夕暮れ、夜、暗い部屋。没落する一族の、痛みと悲しみを抱えた少年。彼の周りには明るい花々や愛してくれる人々はなく、枯れた木々や冷たく砕ける石、そして獣ばかりがいた。欠落した世界の中で汚れ、錯乱し、朽ち、消えゆこうとする少年の前に妹が現れる。
 

悲劇喜劇2020年3月号掲載 [追悼 クロード・レジ]

クロード・レジ、岸辺への案内者 宮城 聰

 ―この世に言葉はあふれているけれど、その中でごくわずか、「生き死にに関わる」言葉というものがある。「絶対的な詩」と呼んでもいいその言葉、書き手にとってのっぴきならないそのような言葉が生まれた瞬間、それを記しながら書き手の身体はしたたかに傷を受けている。もちろんその「傷」は、死に向かうものばかりでなく、俗世の上空にある「喜び」に向かわせてくれるものもある。そのような「深い生き死に」に関わる言葉を、その言葉が書かれた瞬間の詩人の身体の「傷つき」とともに出現させること。つまり俳優があらゆる防具を捨ててその言葉の生まれた瞬間瞬間のからだを生きること。レジさんが求めていたのはそういうことではないか。「絶対的な詩」は、その言葉とほんとうに直面した人間を「生の岸辺」に連れてゆきます。その岸辺の向こうにあるのは、死、あるいは彼岸でしょう。いずれにしても、それは怖ろしいものではない。なぜなら、それを見ることで人はやっと「生」を知ることができるのだから。―

▶全文はこちらからご覧いただけます。

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▼公演情報 
▼チケット ▼スタッフ

出演

美加理(みかり)

東京生まれ。1979年、寺山修司作・演出『青ひげ公の城』でデビュー。80年代小劇場界で活躍後、90年より宮城聰率いるク・ナウカの中心メンバーとして活動。98年、SPACに初参加し、2010年から毎年出演している。“想像力を喚起する身体”“パフォーマーとしての圧倒的な集中力”と評される存在感とパフォーマンスは、国内外で高い評価を得ている。主な出演作は、『天守物語』(富姫)『王女メデイア』(メデイア)『マハーバーラタ』(ダマヤンティ)『アンティゴネ』(アンティゴネ)など。
 

公演情報

2022年
10月14日(金)19:00開演
   15日(土)16:30開演
   16日(日)16:30開演

会場:東京芸術劇場 シアターイースト
※未就学児の方はご入場いただけません。

▼「東京芸術祭2022」公演情報ページはこちら
https://tokyo-festival.jp/2022/program/yume
 

 

チケット

 
◆一般発売:9月10日(土)10:00

◎チケット取扱
●東京芸術祭チケットサイト
 https://tokyo-festival.jp/2022/ticket/
●東京芸術劇場ボックスオフィス
 https://www.geigeki.jp/t/
 TEL 0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)
●チケットぴあ
 https://w.pia.jp/t/tokyo-festival-spac/
●イープラス
 https://eplus.jp/yumetosakuran/
●Conffetti(カンフェティ)
 https://www.confetti-web.com/detail.php?dir=yumetosakur
 TEL 0120-240-540 ※通話料無料(平日10:00~18:00オペレーター対応)
●SPACチケットセンター(SPACの会会員のみ)

 
◎チケット料金
※全席指定
※全てのチケット代金は税込価格です。

●一般: 5,000円
●25歳以下: 3,000円
●高校生以下: 1,000円
●豊島区民割: 4,500円

●SPACの会会員: 4,000円

★一般発売日に先駆けて、9月3日(土)より、SPACの会会員割引チケット発売!
5,000円→4,000円
※SPACチケットセンターにて一般チケットのみ、各公演日の3日前まで取扱
※他の割引と併用は出来ません。

SPACチケットセンター
●電話予約 054-202-3399(受付時間 10:00〜18:00)
●窓口販売 静岡芸術劇場チケットカウンター (受付時間 10:00〜18:00)
※休業日の9月12日(月)は 電話予約受付と窓口販売をお休みさせていただきます。
●ウェブ予約 https://spac.or.jp/ticket
 

 

 

スタッフ

照明デザイン:大迫浩二
音響デザイン:澤田百希乃
衣裳デザイン:清千草

舞台監督:渡部景介
演出部:杉山悠里 土屋克紀
選曲:宮城聰
照明:小早川洋也
美術担当:吉田裕梨
制作:大石多佳子 久我晴子 宍戸円(東京芸術祭)
広報協力:西原栄
宣伝美術:小見大輔

製作:SPAC-静岡県舞台芸術センター

主催:東京芸術祭実行委員会〔豊島区、公益財団法人としま未来文化財団、公益財団法人東京都歴史文化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)、東京都〕、SPAC-静岡県舞台芸術センター
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
協賛:アサヒグループジャパン株式会社
協力:一般社団法人日本障害者舞台芸術協働機構


 

演出家プロフィール

宮城聰(みやぎ・さとし)

1959年東京生まれ。演出家。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督。東京大学で小田島雄志・渡邊守章・日高八郎各師から演劇論を学び、90年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出で国内外から高い評価を得る。2007年4月SPAC芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、「世界を見る窓」としての劇場づくりに力を注いでいる。14年7月アヴィニョン演劇祭から招聘された『マハーバーラタ』の成功を受け、17年『アンティゴネ』を同演劇祭のオープニング作品として法王庁中庭で上演、アジアの演劇がオープニングに選ばれたのは同演劇祭史上初めてのことであり、その作品世界は大きな反響を呼んだ。他の代表作に『王女メデイア』『ペール・ギュント』など。04年第3回朝日舞台芸術賞受賞。05年第2回アサヒビール芸術賞受賞。18年平成29年度(第68回)芸術選奨文部科学大臣賞(演劇部門)受賞。19年4月フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。

作家プロフィール

ゲオルク・トラークル Georg Trakl (1887-1914)

1887年オーストリア・ザルツブルク生まれ。詩人。幼少より文学に傾倒し、兵役を終えた1912年から詩作が定期的に雑誌に掲載され、1913年には作品集『詩集』を出版。第一次大戦が始まると衛生兵として戦地へ赴くが、ピストルで自殺未遂を図り、クラクフの精神病院に強制送還される。鬱に悩まされ、薬物の過剰摂取により27歳の若さで死去。活動期間は短いものの、ヴィトゲンシュタインから支援を受けるなど同時代の芸術家からも支持され、表現主義の代表的な詩人として知られている。

2022年8月14日

SPAC版 
守銭奴 あるいは嘘の学校

 モリエール生誕400年記念 

笑っちゃうほど刺激的
喜劇王モリエールの代表作に、新たな風が吹き込まれる!

ドケチな主人公アルパゴンが再婚相手に選んだのは、貧しい家の娘…しかも息子の恋人?!
結婚をあきらめさせようとする息子たちに、助っ人も加わりだまし合いが始まった。
が、その時アルパゴンの金が盗まれてしまう! 怒り狂ったアルパゴン、犯人探しの先に待ち受けるのは───
フランス人演出家ジャン・ランベール=ヴィルドが、SPACの俳優とともに喜劇王の名作に切り込んでいく。
ピリリと効いた皮肉に人間味がにじみ出る、ドキドキと笑いがノンストップの痛快コメディ!
 

演出:ジャン・ランベール=ヴィルド
翻訳・通訳・ドラマツルギー:平野暁人
アーティスティック・コラボレーター:ロレンゾ・マラゲラ
音楽:棚川寛子

 

 
▼舞台写真(撮影:三浦興一)


 
▼8月に行われた稽古の様子(撮影:平尾正志)

 

 

キャスト

出演


貴島豪

大高浩一

木内琴子

永井健二

ながいさやこ

本多麻紀

三島景太

宮城嶋遥加

山崎皓司

吉植荘一郎

 

公演情報

2022年
11月26日(土) *アーティストトーク
11月27日(日) *アーティストトーク
12月3日(土) *バックステージレクチャー
12月4日(日) *はじめてのモリエール講座
12月10日(土) *バックステージレクチャー
12月11日(日) *バックステージレクチャー

 
各日14:00開演
上演時間:120分
日本語上演・字幕なし

会場:静岡芸術劇場(グランシップ内)

※未就学児の方はご入場いただけません。
 

《新型コロナウイルス感染症対策》
ご来場のお客様へご協力のお願い

下記とあわせて、【重要】新型コロナウイルス感染拡大予防への取り組みとご来場の皆様へのお願いも必ずお読みください。

●ご来場前に体調チェックをお願いいたします。
(発熱等ある場合はご来場をご遠慮いただきますようお願いいたします。)
●会場内ではマスクの着用を推奨しています。
●会場入口にて、サーモグラフィ/非接触型体温計にて検温を行ないます。37.5 度以上の場合はご入場をお断りいたします。

関連企画

プレトーク
2Fカフェ・シンデレラでは、舞台をよりおもしろく観劇できるポイントをご紹介しています。(一般公演日の開演25分前より。)
参加無料/予約不要
 
アーティストトーク
終演後にトークを開催。
参加無料/予約不要 

11月26日(土)
ゲスト: が~まるちょば <HIRO-PON> / マイムアーティアスト
出演:ジャン・ランベール=ヴィルド (演出)
   平野暁人(翻訳・通訳・ドラマツルギー)
司会:大澤真幸(SPAC文芸部) 


が~まるちょば 
<HIRO-PON> / マイムアーティアスト

ソリストとしての活動ののち、1999年にが~まるちょばを結成。「サイレントコメディー・デュオ」として、パントマイムの固定概念を超えた演劇作品とショーで、世界の35カ国以上で公演を行う。2019年、約20年におよぶデュオ活動に終止符を打ち、ソロアーティストとしてが~まるちょばを継続。たったひとりで全てを表現する言葉のない物語の世界は、唯一無二の舞台公演として国内外で展開中。2021年、東京2020オリンピック開会式では、クリエイティブチームのクリエイターとして参加。ロック、バイク、革ジャンをこよなく愛し、その造詣は限りなく深い。
【公式サイト】http://www.gamarjobat.com/

 
11月27日(日)
出演:ジャン・ランベール=ヴィルド (演出)
   平野暁人(翻訳・通訳・ドラマツルギー)
   貴島豪、木内琴子、本多麻紀、三島景太(俳優)
司会:大岡淳(SPAC文芸部)
 

はじめてのモリエール講座
SPAC・文芸部の大澤真幸が、ご観劇前にモリエール作品の魅力をご紹介いたします。
観劇が初めてでない方もご参加いただけます。
12月4日(日)12:30~13:30
参加無料/要予約
※定員に達したため、予約受付を終了いたしました。

 
バックステージレクチャー
終演後にSPAC創作・技術部スタッフが舞台裏を解説します。
12月3日(土)、12月10日(土)、12月11日(日)
所要時間:約30分
参加無料/予約不要

 

中高生鑑賞事業公演 「SPACeSHIPげきとも!」

SPACでは「劇場は世界を見る窓である」という理念のもと、平日には静岡県内の中学生・高校生を対象とした招待公演を行っています。

は一般販売のお席もございます。(限定数販売)
鑑賞事業公演の一般販売は電話・窓口のみでのお取り扱いになります。お問い合わせはSPACチケットセンターまで。

11月21日(月)14:00、22日(火)13:30、24日(木)13:30、25日(金)13:30、28日(月)13:3014:00、30日(水)13:30
12月1日(木)13:30、2日(金)13:30、5日(月)13:307日(水)13:00、8日(木)13:30、13日(火)13:30、14日(水)10:00/14:30、15日(木)18:00

アクセス

静岡芸術劇場(グランシップ内)
〒422-8019 静岡市駿河区東静岡2丁目3-1
詳しくはアクセスページをご確認ください。
 

チケット

◆SPACの会 会員先行予約開始:10月8日(土)10:00
◆一般 前売り開始:10月15日(土)10:00
 
◎チケット購入方法
SPACチケットセンター
●電話予約 054-202-3399 (受付時間 10:00〜18:00)
●窓口販売 静岡芸術劇場チケットカウンター (受付時間 10:00〜18:00)
※休業日(10/18、11/14)は、電話予約受付と窓口販売をお休みさせていただきます。
●ウェブ予約 https://spac.or.jp/ticket

[当日券]
残席がある場合のみ、開演1時間前より劇場受付にて販売。
※当日券販売の有無を、公演当日に必ずお電話もしくはTwitter(@_SPAC_)でお確かめください。
 
◎チケット料金
※全てのチケット代金は税込価格です。

●一般: 4,200円
●ペア割引: 3,700円 (2名様で1枚につき)
●グループ割引: 3,300円 (3名様以上で1枚につき)
※10名様以上の場合は電話・窓口にてお取り扱い
●ゆうゆう割引: 3,500円 (満60歳以上の方)
※公演当日、受付にて身分証をご提示ください。
●学生割引: [大学生・専門学校生]2,000円 [高校生以下]1,000円
※公演当日、受付にて学生証をご提示ください。
●障がい者割引: 2,900円 [障害者手帳をお持ちの方]
※公演当日、受付にて障害者手帳または ミライロIDをご提示ください。
※付添の方(1名様)は無料 ※電話・窓口のみのお取り扱い
静岡県内の小学生ご招待(1公演5名様まで)
※電話・窓口にてお取り扱い ※座席位置はお選びいただけません。

ファミリー割引もございます♪
高校生以下を同伴の大人1名につき3,300円
※電話・窓口にてお取り扱い

 

SPACの会
一般: 3,500円  ペア割引: 3,300円 (2名様で1枚につき)

◎割引をご利用の際は、必ずご予約時にお知らせください。各種割引の併用はできません。

〔親子室〕
乳幼児と一緒にご観劇いただける親子室がございます。
チケット料金:大人1名様につき2,900円
座席の必要なお子様は高校生以下料金1,000円/座席不要のお子様は無料
※電話・窓口のみでのお取り扱いとなります。
 
[託児サービス] 要予約/定員3名/先着順
以下の公演では、「保育支援グループすわん」による託児サービスをご利用いただけます。
12月4日(日)14:00開演 静岡芸術劇場
託児場所:グランシップ1階託児室
利用料:お子様1人500円 
対象:6カ月~6歳(未就学児)
託児時間:13:30~16:30
お申込み:2022年11月27日(日)18:00までにSPACチケットセンター(電話:054−202-3399)へお申込みください。
  
[私のあしながおじさんプロジェクト 2022]
企業・団体・個人の皆さまのご支援のもと、静岡県内の子どもたちを劇場にご招待し、「本格的な演劇作品を鑑賞する」体験をお届けします。

スタッフ

衣裳デザイン:駒井友美子
照明デザイン:小早川洋也
演出助手:エメ・ランベール=ヴィルド、守山真利恵
舞台監督:森部璃音
演出部:葉佳欣、市川一弥、山﨑馨
照明:盛田穂乃歌
音響:林哲也、大朏実莉、牧大介
美術担当:佐藤洋輔、塚本かな
ワードローブ:牧野紗歩
技術監督:村松厚志、秡川幸雄
制作:雪岡純、計見葵、カトリーヌ・ルフーヴル
宣伝美術:阿部太一(TAICHI ABE DESIGN INC.)
宣伝写真:加藤孝
 
  
製作:SPAC-静岡県舞台芸術センター
共同制作:La coopérative 326
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会

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上の画像↑をクリックするとチラシ(PDF)をご覧いただけます。

【演出家プロフィール】

ジャン・ランベール=ヴィルド
Jean LAMBERT-WILD

1972年、南インド洋に位置するフランス海外県・レユニオン島生まれ。劇作家・演出家・俳優。特異な風土で培われた詩的想像力と、魔術的演出術が高く評価され、異例の若さでフランス各地の国立演劇センターの芸術監督を歴任。代表作に、偽自伝的作品群である『ヒュポゲウム(墓)』、ブラジルの原住民と制作した『脱皮』、『ゴドーを待ちながら』等。2014年フランス芸術文化勲章シュヴァリエ受賞。22年4月『UBU CABARET(ユビュ キャバレー)』を発表し各地でツアー(2022-2023)。10月には仏リュマニテ紙にて、SPACでの『守銭奴』について全5回にわたるコラムを連載。SPACでは『スガンさんのやぎ』(11年)、『ジャン×Keitaの隊長退屈男』(14年)、『リチャード三世 ~道化たちの醒めない悪夢~』(18年)、国際共同製作『妖怪の国の与太郎』(19年、20年)を上演。

SPAC版『守銭奴 あるいは嘘の学校』 鑑賞パンフレット
クリックすると電子書籍ポータルサイト「しずおかイーブックス」にリンクします。

▼リーディング・カフェやります☆

 

守銭奴ブログ♪

 

2022年8月10日

ふじのくに野外芸術フェスタ2022 in 伊東/浜松

『公文協アートキャラバン事業 劇場へ行こう2』参加事業
Open-air Performing Arts Festival under Mt. Fuji 2022 in Ito / Hamamatsu

身近な場所で演劇に出会えるお祭り、
「ふじのくに野外芸術フェスタ」。
今年もSPACが劇場を飛び出し、東へ、西へ出かけます!

伊東市は宇佐美留田浜辺公園で毎年行われている「Usamiフェス」にて、浜松市は認定NPO法人クリエイティブサポートレッツによる「オン・ライン・クロスロード2022」にて、大人から子どもまでお楽しみいただける野外劇を上演します。

in 伊東 9/11(日) ちんどん海遊記

in 浜松 10/23(日) 松菱跡地のさかさま姫

上演作品

in 伊東 Usamiフェス

架空の旅劇団「すっぱぐー」が繰り広げるドタバタ風刺劇

ちんどん海遊記
『白い病』カレル・チャぺック作 阿部賢一訳(岩波文庫)より

2022年9月11日(日)13:00開演
会場:宇佐美留田浜辺公園 Usamiフェス会場
伊東市宇佐美252
(宇佐美駅より徒歩10分、伊東駅よりバス20分)
 
台本・演出:山田裕幸(ユニークポイント)
出演:SPAC/大内智美、河村若菜、小長谷勝彦、杉山賢、武石守正、牧山祐大、渡辺敬彦(五十音順)
ゲスト出演:チンドンのまど舎/紺野しょうけい(ちんどん太鼓)、ほりごめみほ(アコーディオン・作曲)
共催:Usamiフェス実行委員会
 
チンドンの賑やかな音色と共にやってきた旅芸人。そこに突如として流行り始める、死に至る〈白い病〉。
人々が恐怖と混乱におちいる中、「特効薬を発見した」という町医者が現れる。彼は治療にあたり“ある条件”を提示して――。
藤枝を拠点に活動する劇団ユニークポイントの山田裕幸とSPACが贈る、おかしくも恐ろしいドタバタ風刺劇、Usamiフェスバージョン!

Usamiフェス
9月11日(日)11:00~20:00

http://usamifes.jp/
「伊豆」「宇佐美」「海」をテーマに、地元に住む多様な業種の方々と訪れたお客様が交流する場を目指して、飲食や体験、ステージイベントを行うフェスティバル。

▼左より:野外芸術フェスタin御殿場「アークラ大サーカス」内『ちんどん見聞録』より(2枚)/Usamiフェス・ステージ写真


 

in 浜松 オン・ライン・クロスロード2022

なんでもさかさまから読むお姫様「さかさま姫」のおはなし

松菱跡地のさかさま姫

2022年10月23日(日)14:00開演
会場:松菱百貨店跡地
浜松市中区鍛治町120
(浜松駅より徒歩5分、バス停「かじ町」下車すぐ)
 
作・演出:山田裕幸(ユニークポイント)
出演:
 たきいみき(SPAC)
 梅田大三(劇団渡辺)
 古市裕貴(ユニークポイント)
衣裳:泉舞
作曲・編曲・演奏:島崎敦史
作曲:山田愛
共催:認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ

藤枝を拠点に活動する劇団ユニークポイントの山田裕幸の作・演出で、松菱跡地の特設ステージに、言葉をなんでも”さかさま”から読むお姫様、さかさま姫の不思議な世界を立ち上げます。クリエイティブサポートレッツとのコラボにより、あなたの世界を見る目も変わるかも。
 
※出演者変更のお知らせ(2022/10/19追記)
体調不良のため、赤松直美に代わり、古市裕貴(ユニークポイント)が出演いたします。(新型コロナウイルス感染症によるものではございません)
 
オン・ライン・クロスロード2022
10月22日・23日・29日・30日 10:00~20:00(最大)

浜松の人なら誰もが知っている、でもあんまり入ったことはない。そんな松菱百貨店跡地で、誰でも利用できる遊び場が出現。ライブやパフォーマンスもあるよ。

▶認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ ウェブサイト http://cslets.net/
▶イベント詳細はこちら
▶10月23日 演劇ステージ「風と砂利とこと」 出演者詳細はこちら

▼左より:「ストレンジシード2022」ver.『芝生の上のさかさま姫』より(1枚)/オン・ライン・クロスロード2021より(2枚)


  

ご来場のお客様へご協力のお願い

●ご来場前に体調チェックをお願いいたします。
(発熱等ある場合はご来場をご遠慮いただきますようお願いいたします。)
●ご来場の際はかならずマスクの着用をお願いいたします。
●会場入口にて検温を行ない、37.5度以上の場合はご入場をお断りいたします。
●来場者カードへのご記入、提出をお願いいたします。
(万が一感染が発生した場合、保健所等の公的機関に提供する場合がございます。)
●ご来場者多数の場合、入場を制限させていただく場合がございます。

スタッフ

舞台監督:渡部景介
音響:杉山国俊(sound office K)
制作協力:ユニークポイント
制作:西村藍、髙林利衣
制作アシスタント:草野冴月

主催:ふじのくに野外芸術フェスタ実行委員会、公益社団法人全国公立文化施設協会
助成:文化庁 統括団体によるアートキャラバン事業(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)


▲クリックするとチラシが開きます(PDF)
 
【演出家プロフィール】
山田裕幸(やまだ ひろゆき)

劇作家、演出家、ユニークポイント代表、白子ノ劇場芸術監督。約25年間、東京を拠点に国内外で上演活動を行ってきたが、2015年より静岡に移り、18年藤枝市に白子ノ劇場を開設。地域に根差した創作で活動の幅を広げている。

2022年8月9日

ペール・ギュント

スパック祝祭音楽劇ノ原点!冒険ハ此レヨリ始マル!
スッテン転ンデ マタ起キテ・・・愛し愛され旅する世界!

世界をめぐるペール・ギュントが、あらゆる欲望を痛快に満たす冒険劇。今からおよそ150年前、劇作家イプセンがノルウェーの民話をもとに書き上げた壮大なドラマを、SPAC宮城聰は俳優の生演奏による躍動感あふれる音楽劇に仕立てた。主人公の歩む物語は、世界へと奔走する当時の〈日本〉と奇しくも重なり・・・?!宮城×SPAC初期の大作、10年越しに再び幕をあける!
 

演出:宮城聰
作:ヘンリック・イプセン
翻訳:毛利三彌
音楽:棚川寛子

 
あらすじ 
母親オーセとふたりで暮らすペール・ギュントは村の笑い者。「皇帝になる」と言ってはばからないほど、嘘つきで、夢想家で、お酒を飲めば大暴れする乱暴者。地主の娘イングリの結婚式で運命の娘ソールヴェイに出会うものの、花嫁イングリをさらって逃亡してしまう。しかしすぐにペールはイングリを捨て、今度は精霊トロルの国で、王の娘と結婚しようとするが、トロルになりきれずに命がけで村へ逃げ帰る。故郷に戻るも村から追放されたペールが森の中で暮らしはじめると、そこへソールヴェイがやってきた。ペールとともに暮らすためにすべてを捨ててやって来たのだった。そうして二人は幸せに暮らすかのように思われたが、そこへトロルの王の娘が訪ねて来て・・・
 

 

キャスト

出演


武石守正

池田真紀子

石井萠水

大内智美

春日井一平

河村若菜

榊原有美

桜内結う

佐藤ゆず

杉山賢

鈴木真理子

舘野百代

牧山祐大

森山冬子

吉見亮

若宮羊市

渡辺敬彦

 

公演情報

2022年
10月8日(土) *アーティストトーク
10月9日(日) *はじめてのイプセン講座
10月29日(土) *バックステージレクチャー
10月30日(日) *バックステージレクチャー
11月5日(土) *バックステージレクチャー
11月6日(日) *バックステージレクチャー

 
各日14:00開演
上演時間:2時間30分を予定
日本語上演・英語字幕

会場:静岡芸術劇場(グランシップ内)

※未就学児の方はご入場いただけません。
 

《新型コロナウイルス感染症対策》
ご来場のお客様へご協力のお願い

下記とあわせて、【重要】新型コロナウイルス感染拡大予防への取り組みとご来場の皆様へのお願いも必ずお読みください。

●ご来場前に体調チェックをお願いいたします。
(発熱等ある場合はご来場をご遠慮いただきますようお願いいたします。)
●会場入口にて、サーモグラフィ/非接触型体温計にて検温を行ないます。37.5 度以上の場合はご入場をお断りいたします。

関連企画

プレトーク
2Fカフェ・シンデレラでは、舞台をよりおもしろく観劇できるポイントをご紹介しています。(一般公演日の開演25分前より。)
参加無料/予約不要
 
アーティストトーク
終演後にゲストを招いてトークを開催いたします。
参加無料/予約不要

●10月8日(土)
(株)NTT ArtTechnology 代表取締役社長の国枝学さんをお迎えし宮城とのトークをお聴きいただけます。同社は、文化財のデジタル保存を手掛け、地域活性化への貢献を目指しており、ICT×文化芸術に関心のある方にとっては興味深いトークになること間違いなし。どうぞお聴き逃しなく!

ゲスト:国枝学(株式会社NTT ArtTechnology 代表取締役社長)

1987年東京大学法学部卒。同年NTT入社。
電話局を活用した業態開発プロジェクト、宣伝部広告部門を経て1994年より日本の電話事業100周年を記念して構想された科学技術と芸術文化の融合をテーマとする文化施設「NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)」の開設準備~運営に携わる。1998年から2020年までマルチメディアビジネス開発部~NTT-X~NTTレゾナントに在籍し、ポータルサイトgooに従事。主に検索サービス、インターネット広告/デジタルマーケティングを担当。その間にインターネット広告会社、クロスリスティングを2005年に立ち上げ15 年にわたり経営に携わる。2020年12月にNTT ArtTechnologyを設立し代表取締役社長に就任。再び「NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)」に携わるとともに、文化財のデジタル化およびデジタル化したデータを活用した新しい鑑賞方法の開発、それらを通じた地域活性化に取り組んでいる。

 

出演:宮城聰(演出)



 

はじめてのイプセン講座
SPAC・文芸部の大岡淳が、ご観劇前にイプセン作品の魅力をご紹介いたします。
観劇が初めてでない方もご参加いただけます。
10月9日(日)12:30~13:30
参加無料/要予約

※定員に達したため、予約受付を終了いたしました。(9/20追記)
 
バックステージレクチャー
終演後にSPAC創作・技術部スタッフが舞台裏を解説します。
10月29日(土)、10月30日(日)、11月5日(土)、11月6日(日)
所要時間:約30分
参加無料/予約不要
 
 

中高生鑑賞事業公演 「SPACeSHIPげきとも!」

SPACでは「劇場は世界を見る窓である」という理念のもと、平日には静岡県内の中学生・高校生を対象とした招待公演を行っています。
鑑賞事業公演の一般販売は電話・窓口のみでのお取り扱いになります(限定数販売)。お問い合わせはSPACチケットセンターまで。
10月3日、11月2日・4日・9日・11日は一般販売はございません。)

9月29日(木)13:30
10月3日(月)13:30、4日(火)13:30、7日(金)13:30、12日(水)13:00、13日(木)13:30、14日(金)13:30、26日(水)18:00、27 日(木)13:30、28 日(金)13:30、31日(月)18:00
11月1日(火)13:30、2日(水)13:30、4日(金)13:30、9日(水)13:30、10日(木)13:30、11日(金)13:30

アクセス

静岡芸術劇場(グランシップ内)
〒422-8019 静岡市駿河区東静岡2丁目3-1
詳しくはアクセスページをご確認ください。
 

チケット

◆SPACの会 会員先行予約開始:8月27日(土)10:00
◆一般 前売り開始:9月3日(土)10:00
 
◎チケット購入方法
SPACチケットセンター
●電話予約 054-202-3399 (受付時間 10:00〜18:00)
●窓口販売 静岡芸術劇場チケットカウンター (受付時間 10:00〜18:00)
※休業日(9/12、10/18)は、電話予約受付と窓口販売をお休みさせていただきます。
●ウェブ予約 https://spac.or.jp/ticket

[当日券]
残席がある場合のみ、開演1時間前より劇場受付にて販売。
※当日券販売の有無を、公演当日に必ずお電話もしくはTwitter(@_SPAC_)でお確かめください。
 
◎チケット料金
※全てのチケット代金は税込価格です。

●一般: 4,200円
●ペア割引: 3,700円 (2名様で1枚につき)
●グループ割引: 3,300円 (3名様以上で1枚につき)
※10名様以上の場合は電話・窓口にてお取り扱い
●ゆうゆう割引: 3,500円 (満60歳以上の方)
※公演当日、受付にて身分証をご提示ください。
●学生割引: [大学生・専門学校生]2,000円 [高校生以下]1,000円
※公演当日、受付にて学生証をご提示ください。
●障がい者割引: 2,900円 [障害者手帳をお持ちの方]
※公演当日、受付にて障害者手帳をご提示ください。
※付添の方(1名様)は無料 ※電話・窓口のみのお取り扱い
 
静岡県内の小学生ご招待(1公演5名様まで)
※電話・窓口にてお取り扱い ※座席位置はお選びいただけません。
 

SPACの会
一般: 3,500円  ペア割引: 3,300円 (2名様で1枚につき)

◎割引をご利用の際は、必ずご予約時にお知らせください。各種割引の併用はできません。

〔親子室〕
乳幼児と一緒にご観劇いただける親子室がございます。
チケット料金:大人1名様につき2,900円
座席の必要なお子様は高校生以下料金1,000円/座席不要のお子様は無料
※電話・窓口のみでのお取り扱いとなります。
 
[託児サービス] 要予約/定員3名/先着順
以下の公演では、「保育支援グループすわん」による託児サービスをご利用いただけます。
11月6日(日)14:00開演 静岡芸術劇場
託児場所:グランシップ1階託児室
利用料:お子様1人500円 
対象:6カ月~6歳(未就学児)
託児時間:13:30~17:30
お申込み:2022年10月30日(日)18:00までにSPACチケットセンター(電話:054−202-3399)へお申込みください。
  
[私のあしながおじさんプロジェクト 2022]
企業・団体・個人の皆さまのご支援のもと、静岡県内の子どもたちを劇場にご招待し、「本格的な演劇作品を鑑賞する」体験をお届けします。

スタッフ

照明デザイン:大迫浩二
美術デザイン:深沢襟
衣裳デザイン:竹田徹
音響デザイン:原田忍
へアメイクデザイン:梶田キョウコ
舞台監督:秡川幸雄
演出部:降矢一美、杉山悠里、市川一弥、藤代修平
照明:花輪有紀、水野ヒカル
音響:竹島知里
美術担当:佐藤洋輔
衣裳:佐藤里瀬、山本佳奈、清千草
ヘアメイク:高橋慶光、若林あかね
英語字幕翻訳:サビン・シタドレー奥野
英語字幕操作:大石多佳子、片岡佐知子
演出補:中野真希
技術監督:村松厚志
制作:米山淳一、坂中季樹、大石多佳子
宣伝美術:阿部太一(TAICHI ABE DESIGN INC.)
 
  
製作:SPAC-静岡県舞台芸術センター
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会

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上の画像↑をクリックするとチラシ(PDF)をご覧いただけます。
 

静岡芸術劇場1Fロビーにフォトスポットできました!


 
【演出家プロフィール】
宮城聰(みやぎ・さとし)

1959年東京生まれ。演出家。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督。東京大学で小田島雄志・渡邊守章・日高八郎各師から演劇論を学び、90年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出で国内外から高い評価を得る。2007年4月SPAC芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、「世界を見る窓」としての劇場づくりに力を注いでいる。14年7月アヴィニョン演劇祭から招聘された『マハーバーラタ』の成功を受け、17年『アンティゴネ』を同演劇祭のオープニング作品として法王庁中庭で上演、アジアの演劇がオープニングに選ばれたのは同演劇祭史上初めてのことであり、その作品世界は大きな反響を呼んだ。他の代表作に『王女メデイア』『ペール・ギュント』など。04年第3回朝日舞台芸術賞受賞。05年第2回アサヒビール芸術賞受賞。18年平成29年度(第68回)芸術選奨文部科学大臣賞(演劇部門)受賞。19年4月フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。

『ペール・ギュント』 2022年度版 鑑賞パンフレット
クリックすると電子書籍ポータルサイト「しずおかイーブックス」にリンクします。

 

磐田公演もあります!

2022年10月21日(金) 18:30開演
会場:磐田市民文化会館かたりあ
〒438-0831 
静岡県磐田市上新屋678-1

チケット料金[全席指定・税込]
一般: 3,800円
高校生以下: 1,000円
※未就学児入場不可

チケット購入方法
電話予約
磐田文化振興会
TEL:0538-37-8551(9:00~17:00)

磐田市民文化会館 かたりあ オンラインチケット
https://yyk1.ka-ruku.com/iwata-s/showList

お問い合わせ
磐田文化振興会
TEL:0538-37-8551
月曜休館(月曜が祝日の場合は、翌日火曜以降の平日)

主催:磐田文化振興会
共催:磐田市
後援:磐田市教育委員会
製作:SPAC-静岡県舞台芸術センター
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会