一般公演は残すところ今週末のみ!となったSPAC版『守銭奴 あるいは嘘の学校』。
ひと癖もふた癖もある人たちが登場し、出演者たちのキラリと光る個性が見どころ!ということで、こちらのブログで制作担当・計見が味わい深い登場人物たちを舞台写真とともにご紹介しています。
今回ご紹介するのは、木内琴子さん演じるフロズィーヌ。
主人公アルパゴンとマリアンヌの仲人を務めますが、そこには何やらウラがあるしたたかな女性です。
SPAC版フロズィーヌはゴージャスなドレスをまとい、いつも“おさるのシャネル”と一緒。
やや毒舌なシャネルは、お上品にふるまっていても腹の底に何かを抱えているフロズィーヌの本音なのかも?!
先日のバックステージレクチャーで、衣裳デザインの駒井友美子さんから少し説明がありましたが、SPAC版はセリフや衣裳など総じて現代的な仕上がりに。そんななかで、お金や恋愛に対して古い価値観を持つアルパゴンやフロズィーヌは過去のもの=モリエールが生きた時代を思わせるアイテムを身につけているそうです。
さて、木内さんのフロズィーヌは、見返りを期待して貴島さんのアルパゴンにゴマをすってお世話を焼き、ときには色仕掛けも試みますがなかなかうまくいかず、つい本性がでてしまったり…本多さん演じるラ・フレッシュとの軽快なコンビネーションは見ていて楽しく、作品に華を添えています。
ジャンさん曰く、「エレガントでエキセントリック!」な木内さん。
腹黒いのにどこか憎めない、木内さんのチャーミングなSPAC版フロズィーヌにみなさんも虜☆になるはず!
(制作部:計見葵)
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SPAC秋→春のシーズン2022-2023 #2
モリエール生誕400年記念/新作
SPAC版『守銭奴 あるいは嘘の学校』
2022年
11月26日(土)、27日(日)
12月3日(土)、4日(日)、10日(土)、11日(日)
各日 14:00 開演
会場:静岡芸術劇場
演出:ジャン・ランベール=ヴィルド
翻訳・通訳・ドラマツルギー:平野暁人
アーティスティック・コラボレーター:ロレンゾ・マラゲラ
音楽:棚川寛子
出演:貴島豪、大高浩一、木内琴子、永井健二、ながいさやこ、本多麻紀、
三島景太、宮城嶋遥加、山崎皓司、吉植荘一郎
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