あっという間に11月！制作担当の計見です。
SPAC版『守銭奴 あるいは嘘の学校』も稽古が進み、ずいぶん全体像が見えてきましたよ♪

『守銭奴』というタイトルにもあるように、この作品はドケチで頑固な性格の主人公アルパゴンを中心に物語は展開していきますが、ひと癖もふた癖もあるのに妙に愛くるしい登場人物たち全員が見どころでもあります。特に、出演者ひとりひとりのアイデアを発展させ、衣裳や美術にもそれぞれのカラーが投影されているSPAC版には、俳優の魅力がたくさん詰まっています。

稽古を見ていて、「これは出演者全員にご注目いただきたい！」とかき立てられ、こちらのブログでご紹介していこうと思っています。これを書き始めた現在は「10名分全然いける！」と、書き手のモチベーションは非常に高いですが、あくまでも書き手個人の見解ですので、その点ふまえてお付き合いくださいませ。

さて！トップバッターは永井健二さん。
SPAC版『守銭奴』で、主人公アルパゴンの息子クレオントを演じます。
クレオントは父親相手にあやうく借金しそうになったり、恋人を取られそうになったり何かとアルパゴンと衝突する血気盛んな若者です。

宮城演出作品をはじめ、さまざまなSPAC作品でカッコイイ役を演じている姿が印象的ですが、SPAC版のクレオントは、とにかくチャラいです。見た目も中身も（笑）。

永井さんは、舞台上で見る俳優として顔以外にも制作部の一員としてデスクワークをこなしたり、ワークショップで講師を務めたり、ときにはカフェ・シンデレラの頼もしい店長だったりと、これまでもいろんな顔を見てきたつもりですが、クレオントでは未だかつてない、ずいぶんと振り切った姿が見られます。稽古見学に来たほかのスタッフも、「永井さんが…意外！」とみんな興味津々。そして、貴島さん演じる父親アルパゴンとの口論のシーンは、さすがの迫力です。

みなさんも、永井さんの見た目も性格も超イケイケなクレオントが好きになるはず！

▲8月の第1期稽古の様子。こちらはまだ仮衣装ですが、本番はどのような装いになるのか…

▲クレオントのおしゃれアイテムをちょい見せ。キラキラしたものをたくさん身につけています。

　
そんな永井健二さんがナビゲーターを務める『守銭奴』リーディング・カフェがございます。
今回は原作の『守銭奴』（秋山伸子訳）を一緒に声に出して読んでいくのですが、SPAC版を創作するにあたって、原作はもちろん日本での上演歴やそのほかの翻案版など、作品にまつわることを色々調べて議論を重ねたので、いろんな解説が聞けるかも？！そして、11月7日は本多麻紀さん、11月28日は木内琴子さんをゲストにお迎えしますので、爆笑連発の稽古場のウラ話にも期待ですね♪

　
　
【SPAC オンラインリーディング・カフェ】
11月7日(月)、28日(月)
各日 19:30〜21:30
オンライン開催（Zoomを使用）
『守銭奴』（作：モリエール、訳：秋山伸子）
ナビゲーター：永井健二
ゲスト：本多麻紀(7日)、木内琴子(28日)
参加費：1,500円
詳細はこちら↓
https://spac.or.jp/news/?p=22377
　
　
本多さんも木内さんも、くせになる味わい深いキャラクターを演じているので、またこちらのブログでもご紹介していきます。乞うご期待！

（制作部：計見葵）

　

　
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SPAC秋→春のシーズン2022-2023 #2
モリエール生誕400年記念／新作
SPAC版『守銭奴 あるいは嘘の学校』

2022年
11 月 26 日（土）、27 日（日）
12 日 3 日（土）、4 日（日）、10 日（土）、11 日（日）
各日 14:00 開演
会場：静岡芸術劇場

演出：ジャン・ランベール＝ヴィルド
翻訳・通訳・ドラマツルギー：平野暁人
アーティスティック・コラボレーター：ロレンゾ・マラゲラ
音楽：棚川寛子
出演：貴島豪、大高浩一、木内琴子、永井健二、ながいさやこ、本多麻紀、
三島景太、宮城嶋遥加、山崎皓司、吉植荘一郎
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