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2022年12月14日

守銭奴ブログvol.12 <人物紹介⑩〜?編〜>

グランドフィナーレ目前!SPAC版『守銭奴 あるいは嘘の学校』

出演者たちのキラリと光る個性が見どころ!ということで、制作担当・計見が味わい深い登場人物をご紹介しているこちらのブログもとうとう最後です。

最後をしめくくるのは…三島景太さん演じる「?」。
こちらは原作には登場しない、SPAC版オリジナルのキャラクターです。


 
役名が「?」となっているとおり、何に見えるのかは人によって違ってくると思います。
貴島さん演じるアルパゴンの古い友人のようであり、妖精や天使に見えたり死を感じさせたりと、セリフはなくとも常に強烈な存在感を放つ三島さん。道化役として笑いを誘いながらも、戯曲本来の奇妙さを浮かび上がらせて、アルパゴンに厚みをプラス+。作品全体がなんとも味わい深くなっています。


 
最初はスーツで登場しますが、羽が生えてきたりと徐々に姿を変え…
お金と恋をめぐって大騒ぎするアルパゴンたちを楽しそうにながめながらも、最後は全てを丸くおさめてしまいます。

そしてなんといっても、豪快で軽快なステップと艶やかな舞!
華麗なダンスでも、たくさん楽しませてくれる三島さんの「?」に、みなさんも夢中になったのでは?


 
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11月に開幕した、SPAC版『守銭奴 あるいは嘘の学校』もゴール間近。
こちらのブログも今回で最後となりますが、このブログ執筆を通じて、モリエールの偉大さや『守銭奴』の奥深さ、そしてひと癖もふた癖もある登場人物を演じる俳優の魅力にも、あらためて触れることができたように思います。

このブログを読んでくださった皆様、お付き合いいただきありがとうございました!
そして、公演にご来場くださいました皆様、応援してくださった皆様にも心より感謝申し上げます。

また、劇場でお会いしましょう♪
A bientôt!
 

(制作部:計見葵)

 

 
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SPAC秋→春のシーズン2022-2023 #2
モリエール生誕400年記念/新作

SPAC版『守銭奴 あるいは嘘の学校』

2022年
11月26日(土)、27日(日)
12月3日(土)、4日(日)、10日(土)、11日(日)
各日 14:00 開演
会場:静岡芸術劇場

演出:ジャン・ランベール=ヴィルド
翻訳・通訳・ドラマツルギー:平野暁人
アーティスティック・コラボレーター:ロレンゾ・マラゲラ
音楽:棚川寛子
出演:貴島豪、大高浩一、木内琴子、永井健二、ながいさやこ、本多麻紀、
三島景太、宮城嶋遥加、山崎皓司、吉植荘一郎
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