ブログ

2022年6月30日

みつばち共和国
La République des Abeilles

ようこそ!みつばちの世界へ。

木々がざわめき、鳥のさえずりが聞こえてくる。そこにおかれた巣箱すばこの中では、まるで一つの生命体のように何万匹ものミツバチがくらしている。春・夏・秋・冬、自然はうつろい、それはこの先もずっと続いていくように見えるけれど・・・。
女王バチやはたらきバチが登場とうじょうし、ミツバチたちの一年を色あざやかにえがいた本作は、“面白くてためになる”大人と子どもに向けたお芝居しばいとして2020年より上演を重ねてきました。「よくよく目をこらして見てごらん」、<自然の声>があなたを巣の中の冒険ぼうけんへとさそいます。

払い戻しのお知らせ/2022年9月20日

『みつばち共和国』及び『弱法師』(ともに9月17日~19日)公演は、予定通り全公演を実施しましたが、台風14号による公共交通機関の計画運休や乱れによりご来場いただけなかったお客様には、チケット代金の払い戻しを行います。
払い戻しには、半券が切られていないチケットが必要となりますので、ご購入いただいたチケットは、破損や紛失をしないようにお願いいたします。
▶詳しくはこちら

 
▼『みつばち共和国』(2020年、2021年公演より)/2020年公演詳細ページ2021年公演詳細ページ


  

(メーテルリンク作『蜜蜂の生活』に基づく)
作・演出:セリーヌ・シェフェール
日本語台本:能祖將夫

 
あらすじ
春。女王バチは卵を産みはじめ、数千のミツバチが毎日生まれる。働きバチが巣では子育て、掃除に門番、外では花粉や蜜を集めるために花から花へ飛びまわる。/初夏。女王バチは巣から飛びたち、吸い寄せられた雄バチと空中で結婚式!/秋。巣には死の影が忍び寄る。ハチミツを蓄え、身を寄せあい、冬をしのぐ。/再び春。命はめぐる・・・

 

キャスト

出演(五十音順)

23_たきいみき s
たきいみき
27_永井健二 s
永井健二
29_仲村悠希 s
仲村悠希
 

声の出演

13_木内琴子 s
木内琴子

 

公演情報

<静岡公演>

自然ゆたかな公園の中でみる、
みつばちたちの物語。

2022年
9月17日(土)10:30開演  
9月18日(日)10:30開演 
9月19日(月・祝)13:30開演 

会場:静岡県舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」

…ふじのくに地球環境史ミュージアム 岸本年郎教授による自然観察会あり
★…株式会社JTB静岡支店企画・実施<『みつばち共和国』鑑賞とツアー>あり 詳細はこちら

ハシゴ観劇でもっと舞台を楽しもう!

9/19(月・祝)(13:30開演)の『みつばち共和国』公演は、
『弱法師』(15:30開演/静岡県舞台芸術公園 BOXシアター)とのハシゴ観劇ができます。

 
チケット販売状況(9月15日現在)

9月17日(土)   10:30開演 残席僅か
9月18日(日)   10:30開演 予定枚数終了
9月19日(月・祝) 13:30開演 予定枚数終了

★予定枚数の販売終了後は、電話・窓口にてキャンセル待ちを承ります。
 
 
<浜松公演>『公文協アートキャラバン事業 劇場へ行こう2』参加作品

人気の舞台が、浜松に初登場!

2022年
9月23日(金・祝)16:30開演

会場:浜松市勤労会館 Uホール (浜松市中区城北1-8-1)
 
 
静岡公演・浜松公演共通 
上演時間:約60分
日本語上演
推奨年齢:7歳~
*各日関連企画について詳しくはこちら

 
 

《新型コロナウイルス感染症対策》
ご来場のお客様へご協力のお願い

下記とあわせて、【重要】新型コロナウイルス感染拡大予防への取り組みとご来場の皆様へのお願いも必ずお読みください。

●ご来場前に体調チェックをお願いいたします。
(発熱等ある場合はご来場をご遠慮いただきますようお願いいたします。)
●ご来場の際はかならずマスクの着用をお願いいたします。
●会場入口にて、サーモグラフィ/非接触型体温計にて検温を行ないます。37.5 度以上の場合はご入場をお断りいたします。

関連企画

<静岡公演>

 ふじのくに地球環境史ミュージアム presents 特別企画

 自然観察会 in 舞台芸術公園 
岸本年郎教授による自然観察会。
舞台芸術公園の園内を巡ります。(雨天時はレクチャーに変更)
日時:9月17日(土)・18日(日) 9:30〜10:00
定員:20名様 [先着順]
*チケットをお持ちの方ならどなたでもご参加いただけます。
*参加無料/要予約
*定員に達し次第、受付を終了いたします。

【自然観察会|お申込方法】
SPACチケットセンターへ直接お電話をいただくか、以下のフォームよりお申し込みください。
※17日の回は定員に達しましたので申込受付を終了しました。(9/9追記)
※18日の回は定員に達しましたので申込受付を終了しました。(9/7追記)

▼予約フォームはこちら
https://forms.gle/NzuUM1w8s4gHSDLJ7

お申込期間:〜 9月16日(金)18:00まで
*予約フォームからお申込みされた場合、お申し込みから3日以内にメールまたは電話にて折り返しご連絡いたします。

 
 標本展示「ハチの世界」
「楕円堂」ロビーにミュージアムがやってくる!
ミュージアム研究員がセレクトしたハチの標本を、公演期間中ロビーに展示します。
日時:9月17日(土)~19日(月・祝)9:30-15:30
*見学無料/予約不要

*ふじのくに地球環境史ミュージアム:https://www.fujimu100.jp/

 
<浜松公演>

 長坂養蜂場 協賛企画 

子どもチケットプレゼント
対象:高校生以下の子ども [先着40名様]
*1組あたり3枚までお申込みいただけます。
*チケットは当日受付にてお受け取りください。
*小学生以下の方は保護者の同伴をお願いいたします。
同伴の方のチケットは1名様につき3,300円(税込)となります。当日受付にてお支払いください。
*定員に達し次第、受付を終了いたします
提供:長坂養蜂場

特別企画「子どもミツバチ教室」[無料/要申込]
ミツバチ博士とミツバチお姉さんがやってくる♪
ミツバチの生態やはちみつのすごさをクイズを使って楽しく伝えながら食や自然の大切さを学びます。
日時:9月23日(金・祝) 14:15~15:15(60分)
対象:公演チケットをお持ちの小学生・中学生
会場:浜松市勤労会館Uホール 23会議室
定員:20名様 [先着順]
*定員に達し次第、受付を終了いたします
*同伴の保護者の方もご参加いただけます。


【応募方法】
いずれもこちらのフォームよりお申し込みください。
※「子どもミツバチ教室」は定員に達しましたので申込受付を終了しました。(8/26追記)
▼予約フォームはこちら
https://forms.gle/ZJKfSr2S3cEpAZCKA
【お申込期間】
7月30日 (土) 10:00 〜 9月22日 (木) 18:00まで
※お申込期間を延長しました。(9/19追記)
*申込結果と公演詳細について、フォームでのお申し込みから3日以内にメールまたは電話でご連絡いたします。

*長坂養蜂場:https://www.1183.co.jp/      

アクセス

<静岡公演>
静岡県舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」
〒422-8003 静岡市駿河区平沢100-1
詳しくはアクセスページをご確認ください。
舞台芸術公園の駐車場(バスロータリー)から「楕円堂」へは徒歩約10分。
自家用車でお越しの方は、日本平パークウェイ沿い、舞台芸術公園内の駐車場をご利用ください。

◎路線バス
しずてつジャストライン「日本平線」をご利用ください。

行き *詳しい時刻表はこちらをご覧ください。(静鉄バス)

[42] 小黒・曲金・日本平動物園方面経由 日本平ホテル・日本平ロープウェイ行き

【10:30の回】
 9:23 静岡駅前(北口)発→ 9:36 東静岡駅南口 発→ 9:48 舞台芸術公園 降車

【13:30の回】
 12:23 静岡駅前(北口)発→ 12:36 東静岡駅南口発 → 12:48 舞台芸術公園 降車
 
帰り *詳しい時刻表はこちらをご覧ください。(静鉄バス)

日本平線 東静岡駅経由 静岡駅・新静岡バスターミナル行き
11:4414:44 舞台芸術公園 発をご利用いただけます。
 
<浜松公演>
浜松市勤労会館 Uホール
〒432-8011 静岡県浜松市中区城北1丁目8番1号
詳しくはこちらのページをご確認ください。
電車:JR「浜松駅」より徒歩約25分
   遠州鉄道「遠州病院駅」、「八幡駅」より徒歩約20分
バス:遠鉄バス「浜松駅」より乗車約10分

行き*詳しい時刻表はこちらのページをご確認ください。(遠鉄バス)

16番のりば [48] 遠州病院・下池川経由

16:02浜松駅発 → 16:10 Uホール 降車

自家用車/駐車場あり(約80台)
*駐車場台数には限りがあり、満車になる場合がございます。できるだけ公共交通機関をご利用ください。駐車場が満車の場合は近隣の有料駐車場をご利用ください。

 

チケット

 
◆SPACの会会員先行予約開始:7月23日(土)10:00
◆一般前売り開始:7月30日(土)10:00

◎チケット購入方法
SPACチケットセンター
●電話予約 054-202-3399 (受付時間 10:00〜18:00)
●窓口販売 静岡芸術劇場チケットカウンター (受付時間 10:00〜18:00)
※休業日の8月13日(土)は電話予約受付と窓口販売をお休みさせていただきます。
●ウェブ予約 https://spac.or.jp/ticket

[当日券]
残席がある場合のみ、開演1時間前より会場受付にて販売
※当日券販売の有無を、公演当日に必ずお電話もしくはTwitter(@_SPAC_)でお確かめください。
 
◎チケット料金
※全てのチケット代金は税込価格です。

●一般: 4,200円
●ペア割引: 3,700円 (2名様で1枚につき)
●グループ割引: 3,300円 (3名様以上で1枚につき)
※10名様以上の場合は電話・窓口にてお取り扱い
●ゆうゆう割引: 3,500円 (満60歳以上の方)
※公演当日、受付にて身分証をご提示ください。
●学生割引: [大学生・専門学校生]2,000円 [高校生以下]1,000円
※公演当日、受付にて学生証をご提示ください。
●障がい者割引: 2,900円 [障害者手帳をお持ちの方]
※公演当日、受付にて障害者手帳または ミライロIDをご提示ください。
※付添の方(1名様)は無料 ※電話・窓口のみのお取り扱い

ファミリー割引
高校生以下を同伴の大人1名につき3,300円
※電話・窓口にてお取り扱い

 

SPACの会
一般: 3,500円  ペア割引: 3,300円 (2名様で1枚につき)

 
◎割引をご利用の際は、必ずご予約時にお知らせください。各種割引の併用はできません。
 

スタッフ

日本語下訳:井上由里子
舞台監督:山﨑馨
演出部:森部璃音、葉佳欣
照明:樋口正幸
音響:澤田百希乃、大朏 実莉(静岡公演のみ)
ワードローブ:牧野紗歩
演出補:中野真希
制作:北堀瑠香、宮川絵理、豊島勇士

宣伝美術:阿部太一(TAICHI ABE DESIGN INC.)
宣伝イラスト:落合恵

〈オリジナルスタッフ〉
舞台美術:エリ・バルテス、セリーヌ・シェフェール、ロラ・セルジャン
映像:エリ・バルテス
ドラマトゥルク:ジュリアン・アヴリル 
音楽:ピーター・チェイス 

 
主催・製作:SPAC-静岡県舞台芸術センター
後援:静岡県教育委員会

<静岡公演>
文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業

<浜松公演>
主催: 公益社団法人 全国公立文化施設協会
助成: 文化庁 統括団体によるアートキャラバン事業(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)
 2018_gmark


上の画像↑をクリックするとチラシ(PDF)をご覧いただけます。


上の画像↑をクリックするとチラシ(PDF)をご覧いただけます。
 

【演出家プロフィール】
セリーヌ・シェフェール
Céline Schaeffer

演出家、ビジュアル・アーティスト。フランス生まれ。造形美術を学んだのち、1995年より演出助手として舞台芸術分野で活動を始め、1999年からは現代フランスを代表する劇作家ヴァレール・ノヴァリナのコラボレーターを務める。2019 年にはカンパニー・ル・メロドローム(Le mélodrOme)を設立し、フランス・アヴィニョン演劇祭で本作を創作・初演し、反響を呼んだ。演劇・言語・美術を横断する創作スタイルで注目を集めている。

 

★ブログ


 

★劇場文化

寄稿文:魂の関係、詩のリレー(能祖將夫)

★グランシップマガジン「GRANSHIP」vol.27 2021秋号 掲載

演出セリーヌ・シェフェールのインタビューが掲載されています。こちらからお読みいただけます。(PDFが開きます。)

  

SPAC 2020–2021 programs
Promotional videos

  • [ENGLISH]

  • [FRENCH]

 
 
 
 
 
 
 

沼津公演もあります!

2022年9月4日(日) 14:00開演
会場:沼津市民文化センター 小ホール
〒410-0832 
静岡県沼津市御幸町15-1

チケット料金[全席指定・税込]
一般: 1,800円
高校生以下: 900円
推奨年齢:7歳~ 
※3歳未満入場不可

チケット購入方法
沼津市民文化センター
チケットコーナー
TEL:055-933-2059
ローソンチケット
(Lコード:42459)
https://l-tike.com/
チケットぴあ
(Pコード:212-794)
https://t.pia.jp/

お問い合わせ
沼津市民文化センター
(静岡県沼津市御幸町15-1)
TEL:055-932-6111
詳細はこちら

製作:SPAC-静岡県舞台芸術センター
主催:(公財)沼津市振興公社
共催:沼津市教育委員会

 

2022年6月29日

Reborn [リボーン] -灰から芽吹く-

静岡の中高生&55歳以上のメンバーによる世代をつなぐダンス。3年にわたる創作を経て、いよいよ新作公演───!

 

▲クリックするとチラシが開きます(PDF)
 
SPAC-ENFANTS-PLUS=スパカンファン-プラス 2022
Rebornリボーン -灰から芽吹く-
 
振付・演出:メルラン・ニヤカム
出演:ダンスかんぱにー「SPAC-ENFANTS-PLUS=スパカンファン-プラス」
振付アシスタント:太田垣悠

日時:2022年8月27日(土)・28日(日) 各日14:00開演

ハシゴ観劇でもっと舞台を楽しもう!

8/27(土)・28(日)(14:00開演)の『Reborn』公演は、
SPAC県民月間 K’s Pro.『KiKi』(19:00開演/静岡県舞台芸術公園 野外劇場「有度」)とのハシゴ観劇ができます。

会場:静岡芸術劇場(グランシップ内)
上演時間:未定(90分以内)

オーディションで選ばれた静岡の中高生と、55歳以上のメンバーたち。カメルーン出身、フランスを拠点に国際的な活動を展開するメルラン・ニヤカムとともに、「スパカンファン-プラス」として2019年から創作に取り組み、3年を経ていよいよ今夏、新作『Reborn』をお披露目します。何度も芽吹く草木のように、人生を祝う歌のように——幸せをもたらす世代をこえたダンスを、ぜひ劇場でご覧ください!

『Reborn』を通じて、私たちは「幸せ」について改めて問いかけていこうと思います。もしかしたら幸せはちょっとした視線や、笑顔の中にひそんでいるのかもしれない、なんて思いながら・・・。そうして失われた時間を生きなおすのです。燃えつきた灰から新たに生まれ直すのです。そして観客のみなさんと、ルネサンス——芽吹きの喜びを共にかみしめたいと思います。

振付・演出:メルラン・ニヤカム

 

出演:ダンスかんぱにー「SPAC-ENFANTS-PLUS=スパカンファン-プラス」
伊藤 尊、井上 さつき、宇佐美 順子、大石 美亜、落合 久信、笠原 麻美、川上 真央、川本 佳恵、小林 慶子、小林 玲子、長島 美結、平松 奈倖、前田 展子、水上 一美、守屋 歩乃花、山田 としみ、渡邉 愛主華、渡邉 みなみ

 

関連企画

プレトーク
2Fカフェ・シンデレラでは、舞台をよりおもしろく観劇できるポイントをご紹介しています。(開演25分前より、参加無料/予約不要)

おためし劇場
8月6日(土)14:00~15:00
無料の稽古見学会を開催いたします。詳細はこちら
 

メルラン・ニヤカムによるダンスワークショップ
メルラン・ニヤカムさんといっしょに踊ってみませんか?

初心者向け
日時:8月6日(土)19:00~20:30
ダンスの経験に関わらず、どなたでもご参加いただけます。
未経験者歓迎
過去のWS開催の様子(ブログ)

ダンス経験者向け
本格的に踊ってみたい方に向けたWSを開催します。
日時:8月27日(土)16:30~18:00
対象:『Reborn』公演のチケットをご予約の方
大学生・専門学校生・ダンス好きの方歓迎
過去のWS開催の様子(ブログ)

共通
会場:静岡芸術劇場
参加費(各回):一般1,000円、中高生500円
*要事前予約
対象:中学生以上
定員(各回):20名
ご用意いただくもの:動きやすい服装、水分補給用の飲み物、不織布マスク

アンケートより
「ダンス体験ワークショップ」参加者の声

-ダンスは言葉が通じなくても関係なしに楽しいし分かり合えるモノなんだなと、感動しました。
-いつもとは少しちがう自分がみえた!またやりたいです!

チケット

◎チケット発売日
◆SPACの会 会員先行予約:7月16日(土)10:00
◆一般予約開始:7月24日(日)10:00

◎チケット購入方法
SPACチケットセンター
●電話予約 054-202-3399 (受付時間 10:00〜18:00)
●窓口販売 静岡芸術劇場チケットカウンター (受付時間 10:00〜18:00)
※休業日(8/13)は、電話予約受付と窓口販売をお休みさせていただきます。
●ウェブ予約 https://spac.or.jp/ticket

[当日券]
残席がある場合のみ、開演1時間前より劇場受付にて販売。
※当日券販売の有無を、公演当日に必ずお電話もしくはTwitter(@_SPAC_)でお確かめください。

◎チケット料金
※全てのチケット代金は税込価格です。

●一般: 4,200円
●ペア割引: 3,700円 (2名様で1枚につき)
●グループ割引: 3,300円 (3名様以上で1枚につき)
※10名様以上の場合は電話・窓口にてお取り扱い
●ゆうゆう割引: 3,500円 (満60歳以上の方)
※公演当日、受付にて身分証をご提示ください。
U-25/学生割引
 [25歳以下の方・大学生・専門学校生]2,000円
 [高校生以下]1,000円
※公演当日、受付にて学生証または身分証をご提示ください。
●障がい者割引: 2,900円 [障害者手帳をお持ちの方]
※公演当日、受付にて障害者手帳またはミライロIDをご提示ください。
※付添の方(1名様)は無料 ※電話・窓口のみのお取り扱い
 
静岡県内の小学生ご招待(1公演5名様まで)
※電話・窓口にてお取り扱い ※座席位置はお選びいただけません。
 

SPACの会
一般: 3,500円  ペア割引: 3,300円 (2名様で1枚につき)

◎割引をご利用の際は、必ずご予約時にお知らせください。各種割引の併用はできません。

〔親子室〕
乳幼児と一緒にご観劇いただける親子室がございます。
各回1組受付
チケット料金:大人1名様につき2,900円
座席の必要なお子様は高校生以下料金1,000円/座席不要のお子様は無料
※電話・窓口のみでのお取り扱いとなります。
 

《新型コロナウイルス感染症対策》
ご来場のお客様へご協力のお願い

下記とあわせて、【重要】新型コロナウイルス感染拡大予防への取り組みとご来場の皆様へのお願いも必ずお読みください。

●ご来場前に体調チェックをお願いいたします。
(発熱等ある場合はご来場をご遠慮いただきますようお願いいたします。)

●ご来場の際はかならずマスクの着用をお願いいたします。

●会場入口にて、サーモグラフィ/非接触型体温計にて検温を行ないます。37.5度以上の場合はご入場をお断りいたします。

 

スタッフ

振付・演出:メルラン・ニヤカム
振付アシスタント:太田垣悠

照明デザイン:樋口正幸
美術デザイン:吉田裕梨
衣裳デザイン:清千草
音響デザイン:原田忍

舞台監督:杉山悠里
演出部:秡川幸雄
照明:盛田穂乃歌
音響:竹島知里、大野紘
美術担当:佐藤洋輔
演出アシスタント:若宮羊市
振付サブアシスタント:佐川健之輔
制作:髙林利衣、久我晴子
制作補助:森崎沙南英

宣伝美術:阿部太一[TAICHI ABE DESIGN Inc.]
宣伝写真:猪熊康夫、平尾正志
ポートレート写真:牧田奈津美(F4,5)

主催・製作:SPAC‐静岡県舞台芸術センター

助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会

 

【振付・演出】
メルラン・ニヤカム 

nyakam振付家、ダンサー、歌手、俳優、ラ・カルバス・カンパニー主宰(Compagnie La Calebasse)。
14歳でカメルーン国立バレエ団に入団。16歳で主席ダンサーとなる。1990年にラ・カルバス・カンパニーを立ち上げ、91年金の穂賞、最優秀ダンサー賞などを受賞。92年よりフランスに拠点を移し、同国で絶大な人気を誇るモンタルヴォ・エルヴュ・カンパニーなどの作品に出演するほか、振付家としても活躍。2010年よりSPAC-ENFANTSプロジェクトを手がける。

 
【振付アシスタント】
太田垣悠

otagaki_photo15歳で単身渡仏。リヨン国立高等コンセルヴァトワールを卒業後、リヨンオペラ座バレエ団やスイスのグラン・テアトル・ドゥ・ジュネーブで10年以上にわたり幅広い作品を踊る。2016年よりフリーとして様々な振付家の作品を踊るかたわら、フランスのダンス教師国家資格を生かしコンテンポラリーダンスやバレエを教える。17年に帰国後、SPAC-ENFANTSプロジェクトにて振付アシスタント・通訳のほか、宮城聰演出作品にて振付を務める。

 
ダンスかんぱにー「SPAC-ENFANTS-PLUS=スパカンファン-プラス」

振付家・ダンサーのメルラン・ニヤカムとともに、オーディションで選ばれた静岡の中高生と、55歳以上のメンバーたちが新しい舞台を創造する、世代をつなぐダンスプロジェクト。
「スパカンファン」として2010年に活動を開始し、これまでに中高生のメンバーによる『タカセの夢』『ANGELS~空は翼によって測られる~』の2作品を創作。10年目となる2019年より人生経験を重ねた55歳以上のメンバーが加わり、「スパカンファン-プラス」として、新しい段階に突入。ワーク-イン-プログレスを経ていよいよ本年、新作『Reborn』を上演します。

ダンスかんぱにー「SPAC-ENFANTS-PLUS=スパカンファン-プラス」は本プロジェクトにかかわるメンバーの総称です。(※ENFANTS=フランス語で「子どもたち」の意味)
これまでの活動はこちら

2022年6月28日

青い鳥


 


SPACシアタースクール2022 発表会

構成・演出:中野真希
出演:静岡県内の中学校1年生から高校3年生/ 29名
メーテルリンク作 末松氷海子訳 岩波書店刊『青い鳥』より
 

SPAC‐静岡県舞台芸術センターでは、専属劇団による舞台作品の創造とともに、様々な人材育成事業にも力を入れています。そのひとつである「SPACシアタースクール」は、学校では触れる機会の少ない「演劇の面白さ・奥深さ」を、子どもたちとその保護者の方々に知っていただくことを目的として、2007年にスタートしました。
県内各地から集まった参加者は、SPACの俳優による指導のもと、発声、俳優のための基礎的なトレーニング、楽器演奏などを通して「舞台に立つためのからだづくり」を学んでいきます。また、作品をつくるための共同作業を通して、子どもたちは人それぞれの感じ方や考え方の違いに気づきます。
劇場とは、自分自身と出会い、他者と交流する場。人間の「多様性」に光を当て、その違いを楽しみ、「創造性」をまなぶ場でもあります。1ヶ月のプログラムを通してぐんと大きくなった参加者が、舞台の上で身体いっぱいに表現する、その輝きをご覧ください!

作品紹介

時はクリスマスの前夜。まずしい木こりの家の兄妹チルチルとミチルが魔法使いにたのまれ、猫、犬、パン、光とともに幸福の象徴である青い鳥を探す冒険に旅立ちます。「思い出の国」「夜の御殿」「森」「幸福の楽園」と旅をつづけ、こわい出来事やトラブルにあいながらも、さまざまな出会いを重ねていきます。はたしてチルチルたちは青い鳥をつかまえることができるのでしょうか…?

公演情報

8月20日(土)、21日(日) 両日16時開演
静岡芸術劇場(JR「東静岡駅」前グランシップ内)
全席指定
 

チケット

一般:1,000円
高校生以下:無料
※高校生以下のチケットも事前予約が必要です。(電話・窓口予約のみ)

SPACの会
一般:850円
2名様以上:800円 (1名様につき)

 
SPACの会会員先行予約受付開始:7月23日(土)10:00
一般前売り開始:7月24日(日)10:00
 
◎チケット購入方法
SPACチケットセンター
●電話予約 054-202-3399 (受付時間 10:00〜18:00)
●窓口販売 静岡芸術劇場チケットカウンター (受付時間 10:00〜18:00)
※休業日(8/13)は、電話予約受付と窓口販売をお休みさせていただきます。
●ウェブ予約 https://spac.or.jp/ticket
※チケットのご予約は公演前日の18時までとなります。
 
[当日券]
残席がある場合のみ、開演1時間前より劇場受付にて販売いたします。
※当日券販売の有無を、公演当日に必ずお電話もしくはTwitter(@_SPAC_)でお確かめください。
 
〔親子室〕
乳幼児と一緒にご観劇いただける親子室がございます。(各回先着1組3名様まで)
ご希望の方はご予約時にお伝えください。
※電話・窓口のみでのお取り扱いとなります。
 

《新型コロナウイルス感染症対策》
ご来場のお客様へご協力のお願い

下記とあわせて、【重要】新型コロナウイルス感染拡大予防への取り組みとご来場の皆様へのお願いも必ずお読みください。

●ご来場前に体調チェックをお願いいたします。
(発熱等ある場合はご来場をご遠慮いただきますようお願いいたします。)

●ご来場の際はかならずマスクの着用をお願いいたします。

●会場入口にて、サーモグラフィ/非接触型体温計にて検温を行ないます。37.5度以上の場合はご入場をお断りいたします。

アクセス

静岡芸術劇場(グランシップ内)
〒422-8019 静岡市駿河区東静岡2丁目3-1
詳しくはアクセスページをご確認ください。

◎電車
JR「東静岡駅」南口から徒歩約5分。グランシップの東側(清水寄り)に入口があります。

◎自家用車
JR「東静岡駅」を目標にお越しください。グランシップ一般駐車場をご利用いただけます。
※駐車料金は劇場内の精算機で1時間100円に割引となります。

スタッフ

構成・演出:中野真希
アシスタント:
 大内米治、片岡佐知子、榊原有美、桜内結う、鈴木真理子

舞台監督:降矢一美
演出部:森部璃音
照明:花輪有紀、水野ヒカル
音響:大朏実莉、林哲也
美術:吉田裕梨
衣裳:山本佳奈
衣裳製作:牧野紗歩
衣裳製作ボランティア:大高彩(静岡デザイン専門学校)、佐野楓香(静岡デザイン専門学校)
宣伝美術:伊藤美真(静岡デザイン専門学校)
制作:布施知範、米山淳一、関澤里菜、春日井一平
インターン:澤田莉々花(静岡文化芸術大学)

主催:SPAC‐静岡県舞台芸術センター
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)│独立行政法人日本芸術文化振興会

2022年6月23日

★特別対談★ 古舘寛治×宮城聰





古舘寛治 (ふるたち・かんじ)
furutachi
大阪府出身。20代で単身ニューヨークに渡り、演劇学校HBスタジオにてウタ・ハーゲンらに師事する。帰国後、平田オリザの主宰する劇団青年団と松井周が主宰する劇団サンプルに所属。近年では映画、ドラマにも活躍の場を広げている。静岡ローカルCM『コンコルド』にメインキャラクターとして出演中。
 
 
宮城聰 (みやぎ・さとし)
miyagi
東京都出身。東京大学で小田島雄志・渡辺守章・日高八郎各師から演劇論を学び、1990年ク・ナウカ旗揚げ。2007年4月SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、また、静岡の青少年に向けた新たな事業を展開し、「世界を見る窓」としての劇場づくりに力を注いでいる。

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コンコルゲンはテアトルゲン(演劇人)だった!
素晴らしい作品に出逢う、驚きと喜びを体験してほしい


古舘寛治(俳優)×宮城聰(SPAC芸術総監督・演出家)

静岡では知らない人がいないという某企業TV-CMの人気キャラクター「コンコルゲン」。不思議な踊りを披露する、ヒゲの男を記憶している人は多いだろう。その男の正体は俳優・古舘寛治―。宮城聰は、舞台で活躍する古舘の姿に注目していたと言う。個性派俳優と実力派演出家が「劇場ビギナー」へ向けて語りかける。演劇祭への期待感がますます高まる、異色の対談が実現した。
 
 
コンコルゲンは舞台俳優!?

古舘: 今回の対談は「コンコルゲン」のおかげですね。東京ではCMを見ることができないので、反響はツイッターで確認していますが、「コンコルゲン」と検索すると大量のツイートが検索されます。本当に驚いています! 月光仮面の気持ちです。「どこの誰だか知らないけれど、誰もがみんな知っている」(笑)
宮城: 確かに(笑)。
古舘: ぼくは29歳までアメリカ・ニューヨークで演技の勉強をしていました。高校の時にマーティン・スコセッシ監督の映画『タクシードライバー』にハマりましてね。アメリカ映画に惚れ込んだのが俳優を目指すきっかけになりました。日本に帰り、33歳の時に劇作家・平田オリザさんの劇団青年団に入団しました。
宮城: 青年団に入った頃は、映画の演技を演劇に持ち込んだという意識があったのかな?
古舘: アメリカの演技学校では舞台の演技を学ぶのですが、多くのハリウッド映画俳優もそうした教育を受けていますから、演劇も映画も一緒という感覚があります。ぼくもそういう感覚を身につけていきました。
宮城: いい役者ってどういうスタイルの芝居に出ていようがやっぱりうまい。ある演出家のもとでだけ輝く役者がすごいと思われていた頃もありましたが、実際に俳優のよしあしはそういうものでもないですね。どういう人生を選ぶかという選択は、俳優としての才能とは別にありますが。
古舘: アメリカへ渡ったのは23歳の時。日本料理屋でアルバイトをしながら演技の勉強を始めたんです。その頃はダンスが流行っていて、ぼくも最初はダンス学校のビザを取って渡米したんですが、学校に行くと全く楽しめなかった。周りの人たちはいかにもダンサーっぽい。ぼくはそうじゃないでしょう(笑)。それで演技の学校へ移ったんです。
宮城: 日本に帰ってから青年団に入るまで、4年くらいありますね。
古舘: その間、様々な演出家に「俳優に向いてない!」と言われていました(笑)。俳優は基本的に、演出家から言われたことをやる仕事ですよね。ぼくは「これはつまらない!」とか口を出してしまうタイプで…。演出家とよく衝突していました。社会的な価値観の違いだと思うのですが、アメリカでは俳優も演出家も対等に語り合う関係でものをつくっている。正直なところ、日本は未熟だなと思うことがあります。
 
 
演出家は「宇宙人」である
 
宮城: ぼくの演出する芝居を観たお客さんの中には、ぼくが舞台上のことを全部決めているという印象を持つ人もいるようです。かつてヨーロッパで、自然主義への反発として、俳優を「スーパー・マリオネット」と見なす考え方が生まれたんですが、宮城という演出家はまるでスーパー・マリオネットのように芝居をつくっているのではないかと思われることがあるんです。しかし実際には、俳優に場面を創ってもらうことが大半です。
古舘: そうなんですか!?
宮城: ぼくの場合、稽古の最初にコンセプトを示します。ぼくの取り上げる戯曲は古典が多いので、わざわざ今上演するにあたって、こういうことをしないと意味がないという話をします。戯曲の上演史に新しい1ページを書き込むための作戦を話すわけです。その上で、俳優や技術スタッフに、さあどうぞ、と創作を手渡します。俳優やスタッフから案が出てくると、こんどはぼくはそのバランスを取っていきます。稽古当初の話は思想家としての演出家の仕事。バランスを見るのは職人としての演出家の仕事です。
古舘: なるほど。
宮城: ぼくが自分は俳優ではなく演出家なんだと痛感する瞬間は、旅公演に行った時。長い旅をしていると、色々な体験を共有しますよね。その土地の気候や食事に慣れずに体調を崩したりもする。こういう時、自然体でいれば気持ちが寄り添っていく。でも演出家としては寄り添いすぎると芝居を客観的に観られなくなる気がするんです。特に異国の場合、お客さんは他者そのもの。観客は今までとは全然違う目で芝居を見るかもしれない。そんななかでぼくがあまりにも寄り添って「そりゃみんな疲れてるよね…」とか一体感に浸ってしまうといい芝居ができない感じがする。そこで自分に言い聞かせるんです。「ぼくは宇宙人でないといけない!」って。
古舘: 宇宙人(笑)。
宮城: そう。いまでは条件反射的にそういう態度を取るようになりました。集団にくっついて行きそうになる自分を引きはがして、冷たくなる。俳優と一緒になれない寂しさがあります。演出家と俳優は宇宙人と地球人くらい違いますね。
古舘: 宮城さんにそう言われると、何と言っていいのか…。
 
 
テレビと舞台はどこが違う?
 
古舘: テレビと演劇を並べた時に、ルーツは演劇にありますね。演劇は人類の歴史とともにずっとある。演劇をいまだにやっていることが驚き! というくらい昔から…。映画やテレビが、娯楽としての演劇の代わりになったんでしょうね。映画やテレビは手頃な価格で気軽に見ることができますから…。でも演劇から映像に移行するにあたって、削ぎ落とされたものが色々あるんだと思う。
宮城: 舞台の現場は90分なら90分ずっと続きます。テレビの撮影では一つ一つのシーンは短いですよね。時間の流れがずいぶん違うのではないでしょうか。
古舘: テレビドラマをつくるサイクルはもの凄く速いんです。舞台では2ヶ月も稽古を重ねて、俳優はベストの状態を追求できる。色んなことを試して一番おもしろいことを見つける過程があります。テレビではそれはできないですね。撮影現場に入って初めて台詞を言うときに100%を求められます。少し修正が入ってすぐに撮影ですから、「こだわりの料理」にはどうしてもなりにくいんです。
宮城: 俳優としてシーンごとの撮影をどう感じますか?
古舘: 初めの頃は戸惑ったと思いますが、舞台でも場面が分かれていますからそんなに大きい差は感じなくなりました。最も大きい違いはテレビでは試行錯誤を重ねる時間がないこと。映画はもうちょっと時間があります。俳優としてはやはり時間のある現場の方が嬉しいです。
宮城: 演劇は同じことを二度とできない。繰り返せないという特徴があります。
古舘: 舞台は生だということですね。目の前で行われている。観客にはそこを楽しんでほしいと思います。20世紀の演劇にはストーリーがあり、お客さんはそれを追いかけて楽しむ。その楽しみ方は映画やテレビドラマと変わりませんが、最近の演劇にはもっと色々な要素があります。
宮城: どういう演劇をおもしろいと感じる?
古舘: ぼくがおもしろいと感じるのは、この場で今起きていることを利用しようとしている演劇です。演劇には台本があり、ある程度やることは決まっているとしても、本番の瞬間に何が起こるかわからない。その場で地震が起これば、舞台上の役者も揺れているし、お客さんも揺れている。ぼくらが生きている現在のちょっと先のことは全くわからない。舞台ではこの〈いま〉を共有できるんです。演劇だけにある魅力だと思います。
 
 
どこまでも演技を追求する
 
宮城: 今年の演劇祭で上演する『マハーバーラタ』は2003年に初演しました。規模の大きい作品なので再演はなかなかできなかったのですが、2012年の初頭に久しぶりにパリ公演が実現しました。幸いこれが好評を得て、以来、あちこちから招聘のお話をいただいています。今回の演劇祭での上演は、海外へ出発する前の壮行公演です。舞台芸術公園の野外劇場で上演しますから、その魅力も味わってほしいですね。日本には野外劇場が数少ない。おもしろい体験をしてもらえると思います。
古舘: 野外劇場は珍しいですね。
宮城: 雨が降ってもそれはそれでおもしろいんです。ポツっと雨粒が来て、もっと降るのかなと思うと止んだり、しっかりザーザー降りになったり。役者も濡れるけど観客も濡れる(笑)。こういう体験は野外劇場特有のものです。
古舘: 上演時間は2時間弱なんですね。
宮城: 歴史的に有名なピーター・ブルック演出の『マハーバーラタ』は夜中に始まり明け方に終るという長大な芝居でした。ぼくらの『マハーバーラタ』は俳句みたいなもので、あっという間に終ります。
古舘: うまいことを言いいますね(笑)。
宮城: 今回の演劇祭では『ピーター・ブルックのマハーバーラタ』の映像上映もあります。ブルックさんの稽古場を記録した映画『ピーター・ブルックのザ・タイトロープ』も興味深いですよ。ブルックさんは80歳を越えてもいまだに大学の劇団みたいなことをやっているんです。ずっと同じ問題意識を持ち続けていることを確認できます。
古舘: ヨーロッパでピーター・ブルックの舞台を何度か観たことがあるのですが、ぼくの印象は、歳を重ねて無駄なものをどんどん削ぎ落としていったという感じでした。女優さんが一人で舞台中央に立ってしゃべるだけなんです。そのシンプルさ。やっぱり俳優が大切なんだというメッセージが伝わってきて、嬉しかったのを憶えています。
宮城: 『ピーター・ブルックのザ・タイトロープ』では、稽古場でえんえんエチュード(即興劇)をする光景が撮影されています。エチュードの内容は、床に綱渡りのロープがあると思って、その上を歩けという単純なもの。ブルックさんは、意識をどれだけ研ぎ澄ますことができるかと指導します。ロープと言っても実際は床ですから、その上で何かやろうとすればできるわけです。でもそうすると意識が敏感でなくなってしまう。本当に体が綱渡りの状態にあるならば、全身に相当な集中が行き渡るはずだ、とブルックさんは言って、それをただ求めるんです。
古舘: いつ頃、撮られたものですか?
宮城: 2年くらい前ですね。ブルックさんの劇団は多国籍なので、色々な国の若い人が登場します。
古舘: 俳優として興味深いです。
 
 
自分だけの傑作を発見しよう!
 
古舘: 演劇では、わざわざその日のその時刻に劇場に集まって、大勢の人と肩をぶつけながら観るわけでしょう。今の時代になかなかお客さんが増えないのはわかるんですよ(笑)。
宮城: (笑)
古舘: おもしろい演劇に出逢って初めて演劇はおもしろいと思うわけで…おもしろい演劇を観てもらうしかないですね。でもなかなかそういう作品に出逢えない! それでも言いたいのは、おもしろい演劇は確かにあるんです! 特にSPACの演劇祭では海外の本当に凄い演劇を呼んでいるでしょう。日本で一番そういうことに力を入れている劇場ではないかと思います。これまで何回静岡に行きたいと思ったことか。ワールドスタンダードの作品に触れられる劇場ですから、きっと心に響く作品を見つけられると思います。
宮城: そう思ってもらえると嬉しいです。
古舘: 舞台の上の異世界を見つけに劇場へ来てほしいんですよ。創り手が創ろうとした世界が必ずある。それは非日常の世界かもしれないけれど、人間には絶対必要なもの。日々の生活をただ送るだけでは、人生はつまらないんだろうなと思います。
宮城: コンコルゲンの存在も日常の中の非日常という感じだよね。古舘さんの存在感の中にどこかしら非日常を感じさせるものがあるんでしょうね。
古舘: そんな褒め言葉をいただいて嬉しいですけど、照れますね(笑)。
宮城: あれだけ視聴者の記憶に残るというのは、狂気とか逸脱とか過剰とか、そういうものがあるんだと思う。
古舘: 最近よく思うのは、フィクションは大事だということ。日常生活で得られる体験は限られます。誰もが非日常、異世界を体験できる、それがぼくらのやっている舞台の仕事なんじゃないでしょうか。
宮城: 『タクシードライバー』を見てアメリカに渡ったことと通底してますね。あの話はまさに狂気、逸脱、過剰。タクシー運転手役のロバート・デ・ニーロがわずかに狂っていく。
古舘: あんなことが起こるリアリティと、それができるフィクションという構造がおもしろいですよね。嘘だから表現できる本当がある。俳優をやっている価値はそこにあると思うんです。演劇は目の前でそういう世界をつくろうとするわけですからね。そりゃ大変なことですよ。
宮城: 今回の演劇祭も日常の中に一瞬、非日常が現れるという演目ばかりです。オープニング作品『ファウスト 第一部』は話自体がそう。人生をえんえん生きてきて、ふと悪魔が現れる話。これは古舘さんにもぜひ観てほしい。役者の魅力だけでここまでできるのか! という舞台だから。ドイツ人の俳優ですが、器用とかルックスがいいとかそういう魅力とは違う。観始めると、この人が主役なの? 脇役じゃないの? と思っているうちに、目が離せなくなるんです。
古舘: 日本人はイケメンが大好きですけど、海外では一見素朴な俳優が大きい役をやるんですよね。観てみたいですねえ。静岡の皆さんはうらやましい! ぜひ足を運んでほしいな。
宮城: 古舘さんもぜひ静岡に来てください。
古舘: 実は、4月5日から18日まで静岡シネ・ギャラリーで上映予定の映画『ほとりの朔子』に出演しています。舞台挨拶にも出ます。コンコルゲンが始まってから初静岡なので緊張してます(笑)。

2014年1月22日

協力/こまばアゴラ劇場、ルヴェ ソン ヴェール駒場
構成/西川泰功 写真/中尾栄治

2022年6月23日

SPACこども大会2014(第15回 )

おとなになんて、まねできない!
オンリーワンなパフォーマンス!

「SPACこども大会」は、生き生きとした個性を持った子どもたちをはぐくみ、応援することを目的として、2001年にスタートしました。これまでの14回の大会には、538組1147名の小学生が参加し、歌やダンス、演奏、奇術、落語やコントなど得意の身体芸を披露してくれました。SPACの劇団員が1組につき1名付き添い、舞台の上で100パーセントの力を発揮する秘訣をアドバイスしながら、リハーサルから本番までの1日をともに過ごします。あっと驚くような、魅力的な個性と素晴らしい身体芸の持ち主である子どもたちに、その才能を静岡芸術劇場で存分に発揮してもらいます!

☆チラシ
☆出演者一覧
(名前の記載はあいうえお順です。当日の出演順ではありません。)

発表日 2014年3月23日(日)14時開演(13時より受付開始)
※全17組、発表時間は1組につき約4分です。
会場   静岡芸術劇場(JR東静岡駅前グランシップ内)
入場無料(要予約)

☆予約受付開始:3月9日(日)10:00
 SPACチケットセンター Tel.054-202-3399 受付時間10:00〜18:00
 入場ご希望の方は、事前にお電話でご予約ください。

※座席は自由席となっております。開演の1時間前より受付にて入場整理券を配布いたします。(先着順)
※当日グランシップ託児サポーター(ボランティア)による無料託児サービスがあります。ご希望の方は、3月16日(日)までにSPACチケットセンターへご連絡ください。(対象は2歳以上の未就学のお子様に限ります)
※乳幼児をお連れのお客様は親子室(遮音有り)をご利用いただけます。事前にお電話でお問い合わせください。(先着3名様)

後援:静岡県教育委員会

第15回 SPACこども大会

☆発表会の様子


☆ブログ「萌目線。」より

☆昨年の様子→ブログ「萌目線。」より
 
☆メディアでご紹介いただきました。
・2013年 テレビ静岡「スーパーニュース(県内版)」
・2011年 「ふじのくにネットテレビ」(視聴できます)