パネル展示

パネル展示

01 古代ギリシア劇場と古代ローマ劇場
02 中世の聖史劇
03 イタリア・ルネサンスの劇場
04 イギリス・シェイクスピア劇場
05 オペラ劇場
06 アジアの伝統劇場
07 日本の古典劇場
08 劇場改革と大演出家
10 SPACの劇場史

ようこそ、MMてあとろんへ!
~劇場という双眼鏡~

 東京タワーとか通天閣とか、あるいは見晴らしのいい展望台などに、コインを入れると起動するでっかい双眼鏡があったりしますよね。コイン投入とともにカチャっと音がしてシャッターが開き、肉眼では航空写真のように見えていた街並みが、急に人々の体温を感じる近さで目の前に現れます。ああ、ここで人間の営みがおこなわれている、と感じると、その街がなんだかドラマのロケーションのように思えてきます。

 MMてあとろんは、「劇場」という双眼鏡を使って世界各地を覗いていただくミュージアムです。世界史や地理の教科書でちらっと見ただけの縁遠い世界も、ここで皆さんにお渡しする双眼鏡を使って覗き込んでいただければ、たちまちそこでドラマが始まります。
 そうしてこの小さなミュージアムを一周すると、「劇場」という切り口で世界一周旅行ができるようになっています。MMてあとろんはいわば、『八十日間世界一周 Around the World in 80 Days』ならぬ『八十分間(←短縮可能!)世界一周 Around the World in 80 Minutes or Less!』の旅です。

 旅はしばしば読書に喩えられますが、このミニミュージアムもちょうど書物のように、読み返すたびに新たな景色が見えてくることを狙いました。演劇の舞台がそうであるように、生きて呼吸をしている展示を心がけています。
 日常を離陸するひとときを、どうぞごゆっくりお楽しみください。

SPAC-静岡県舞台芸術センター 芸術総監督
宮城聰

監修・執筆
清水裕之
名古屋大学名誉教授。建築計画、都市・地域計画を専門とし、新国立劇場、東京芸術劇場、彩の国さいたま芸術劇場、世田谷パブリックシアター、愛知県芸術劇場、ゆだ文化創造館、石垣市市民会館など多数の公立文化施設計画に参画した。創造型施設の提案、舞台技術者の設計参加の必要性を説くなど、設計水準の向上に貢献。市民参加型の公立文化施設計画も多数コーディネート。著書に『劇場の構図』『21 世紀の地域劇場』『新訂アーツ・マネジメント』『公立文化施設の未来を描く』など。