SPAC秋→春のシーズン2023-2024 #2
お艶の恋

まるであたしたちは芝居のようだ───

俳優の熟練した語りと動きで現代によみがえる
文豪・谷崎潤一郎の初期小説『お艶殺し』

 

 
裕福な質屋の一人娘・おつやと、奉公人・新助の駆け落ちのてんまつを描いた、文豪・谷崎潤一郎の初期小説『お艶殺し』。SPACでは二度目の演出となる石神夏希は、前作の三島由紀夫『弱法師』に続き、俳優・スタッフたちとともに丹念に小説を読み解き、いまを生きる観客との結節点を探求。のちに耽美派として評価されるフェティシズムあふれる表現や生命力溢れる恋のエネルギーを抽出し、現代に通じる恋物語として描き出す。
 
演出:石神夏希
原作:谷崎潤一郎『お艶殺し』


 

▼『お艶殺し』舞台写真
SCOTサマーシーズン2023
現代舞台芸術の魅力発信──芸術と地域との連携強化に向けて


 

ものがたり

熱帯雨林の奥深く、川の面を一艘の船がたゆたっている。
船の上では、かつて江戸の町で生きていた人々の魂が眠っている。
日本から地球の反対側まで、百年かけて旅してきたらしい。
オウムの語り出す声で、魂たちは目を覚ます。
そして百年前の出来事──『お艶の恋』の芝居を演じ始める。

原作小説『お艶殺し』あらすじ

裕福な質屋「駿河屋」の一人娘・お艶と、奉公人・新助は、ある雪の夜に駆け落ちをする。
情熱のままに突き進む二人は、船宿の船頭・清次にかくまわれるが、
お艶に恋心を寄せる清次は、新助を謀殺しようと企てていた。
かろうじて生きながらえた新助と、清次の策略によって誘拐されたお艶、
数ヶ月後に二人は再会するが、お艶は染吉と名乗る売れっ子芸者になっており・・・。

キャスト/配役

阿部一徳 座長
ABE Kazunori

 

葉山陽代 看板女優
HAYAMA Haruyo

 

たきいみき 花形役者
TAKII Miki

 

大内米治 優形
OUCHI Yoneji

 

大道無門優也 強面
DAIDOMUMON Yuya

 
 

bable(ベイブル) 踊り子

 

公演情報

2023年
12月2日(土)*スペシャルトーク
12月9日(土)*バックステージツアー
12月10日(日)*はじめての谷崎潤一郎講座/街歩き+座談会/アーティストトーク [託児サービス]

各日14:00開演

会場:静岡芸術劇場(グランシップ内)
 
上演時間:80分
日本語上演/英語字幕
※未就学児の方はご入場いただけません。
 

関連企画

プレトーク
2Fカフェ・シンデレラでは、舞台をよりおもしろく観劇できるポイントをご紹介しています。(一般公演日の開演25分前より。)
本作品では、演出の石神夏希が担当します。
 
スペシャルトーク
「桃太郎の会」*参加のアーティストが、利賀での「SCOTサマー・シーズン2023」および拠点各地での上演を経て静岡に集まり、トークを展開。

*鈴木忠志(富山県南砺市)、宮城聰(静岡県静岡市)、平田オリザ(兵庫県豊岡市)、中島諒人(鳥取県鳥取市)が、昨年設立した次世代の日本の演劇人と共同で作品を創造する会。

12月2日(土) 終演後
出演:石神夏希、伊藤全記(『門』演出)、浜野まどか(『楢山節考』出演)、堀川炎(『窓の外の結婚式』演出)
司会:成島洋子(SPAC芸術局長)
 
街歩き+座談会 *11/11(土)~申込受付
観劇前に静岡市内の旧遊郭等を歩き、観劇後は谷崎潤一郎研究者とともに「映画・演劇における近代の女性表象」について考えるツアー。
12月10日(日) 開演前+終演後
参加費 1,000円/要予約 定員15名(先着順)
9:45~11:30 街歩き(静岡市歴史博物館前~静岡県地震防災センター前)
アーティストトーク後 座談会(40分程度)
*別日に観劇のご予約をされている方も参加可能。
*街歩きのみ/座談会のみの参加はできません。
ゲスト:木下千花(映画研究者)、中村ともえ(日本近現代文学研究者)
詳細はこちら
※定員に達しましたため、受付を終了いたしました
 
はじめての谷崎潤一郎講座
SPAC文芸部の大岡淳が観劇前に谷崎潤一郎作品の魅力をご紹介します。観劇が初めてでない方もご参加いただけます。
12月10日(日)12:30~13:30
参加無料/要予約 定員30名(先着順)
(※ご予約はSPACチケットセンターまで)
※定員に達しましたため、受付を終了いたしました
 
アーティストトーク
終演後にトークを開催。参加無料/予約不要
12月10日(日)
出演:石神夏希、阿部一徳、大内米治、大道無門優也、たきいみき、葉山陽代、bable
司会:大岡淳(SPAC文芸部)
 
バックステージツアーバックステージツアー
終演後にSPAC創作・技術部スタッフが舞台裏を解説します。
12月9日(土)
所要時間:約30分
参加無料/要予約 定員40名
(※ご予約はSPACチケットセンターまで)
 
カフェ・シンデレラで逢いましょう!
終演後は、出演者が舞台衣裳でお見送りに登場します!写真撮影など俳優との交流をお楽しみください。
 

中高生鑑賞事業公演 「SPACeSHIPげきとも!」

SPACでは「劇場は世界を見る窓である」という理念のもと、平日には静岡県内の中学生・高校生を対象とした招待公演を行っています。

は一般販売のお席もございます。(限定数販売)
鑑賞事業公演の一般販売は電話・窓口のみでのお取り扱いになります。お問い合わせはSPACチケットセンターまで。

2023年 12月4日(月)13:30、5日(火)13:30、6日(水)10:00/14:30、7日(木)13:30、12日(火)18:0013日(水)13:30

アクセス


静岡芸術劇場(グランシップ内)
〒422-8019 静岡市駿河区東静岡2丁目3-1
詳しくはアクセスページをご確認ください。
 

チケット

◆SPACの会 会員先行予約開始:10月7日(土)10:00
◆一般 前売り開始:10月14日(土)10:00
 
◎チケット購入方法
SPACチケットセンター
●電話予約 054-202-3399 (受付時間 10:00〜18:00)
●窓口販売 静岡芸術劇場チケットカウンター (受付時間 10:00〜18:00)
※休業日(10/23、11/14~16、12/25、12/29~1/4、1/15、2/3、3/9)は、電話予約受付と窓口販売をお休みさせていただきます。
●ウェブ予約 https://spac.or.jp/ticket

グランシップチケットセンター(10/16より開始)
取り扱い券種:一般4,200円、高校生以下1,000円(土日祝の一般公演)のみ。
●電話予約  054-289-9000
●窓口販売  グランシップチケットセンター(グランシップ正面玄関を入って左手)
(電話・窓口 受付時間 10:00~18:30 ※グランシップ休館日を除く)
●ウェブ予約 https://www.granship.or.jp/visitors/ticket/ (24時間受付)
※グランシップチケットセンターでご予約したチケットにつきましては、コンビニエンスストアでの支払・発券手数料はかかりませんので、そちらも合わせてご利用ください。
グランシップチケットセンターの詳細はこちら

[当日券]
残席がある場合のみ、開演1時間前より劇場受付にて販売。
※当日券販売の有無を、公演当日に必ずお電話もしくはX(@_SPAC_)でお確かめください。
 
◎チケット料金
※全てのチケット代金は税込価格です。

●一般: 4,200円
●U25・学生割引:
 [25歳以下および大学生・専門学校生]2,000円
 [高校生以下]1,000円
 ※公演当日、受付にて年齢の分かる身分証または学生証をご提示ください。
●障がい者割引: 2,900円 [障害者手帳をお持ちの方]
 ※公演当日、受付にて障害者手帳または ミライロIDをご提示ください。
 ※付添の方(1名様)は無料 ※電話・窓口のみのお取り扱い

静岡県内の小学生ご招待(1公演5名様まで)
 ※電話・窓口にてお取り扱い
 ※座席位置はお選びいただけません。

 

SPACの会
一般: 3,500円
ペア割引: 3,300円 (2名様で1枚につき)

【SPACの会】2023年度会員募集のご案内
詳細はSPACチケットセンター、またはウェブにて。
〈年会費〉個人会員:10,500円/ゆうゆう個人会員:9,500円
*先行予約、年間3回ご招待など特典あり。

 
◎割引をご利用の際は、必ずご予約時にお知らせください。各種割引の併用はできません。

 
〔親子室〕
乳幼児と一緒にご観劇いただける親子室がございます。
チケット料金:大人1名様につき 2,900円
座席の必要なお子様は高校生以下料金 1,000円/座席不要のお子様は無料
※電話・窓口のみでのお取り扱いとなります。
 
[託児サービス] 要予約/定員3名/先着順
以下の公演では、「保育支援グループすわん」による託児サービスをご利用いただけます。
12月10日(日)14:00開演 静岡芸術劇場
託児場所:グランシップ1階託児室
利用料:お子様1人500円 
対象:6カ月~7歳
託児時間:13:30~17:30
お申込み:2023年12月3日(日)18:00までにSPACチケットセンター(電話:054−202-3399)へお申込みください。
  
[私のあしながおじさんプロジェクト 2023]
企業・団体・個人の皆さまのご支援のもと、静岡県内の子どもたちを劇場にご招待し、「本格的な演劇作品を鑑賞する」体験をお届けします。

スタッフ

照明デザイン:大迫浩二
舞台美術デザイン:吉田裕梨
音響デザイン/操作:和田匡史
衣裳デザイン:佐藤里瀬

舞台監督:森部璃音
演出部:土屋克紀
音響:林哲也
照明:神谷怜奈
美術担当:佐藤洋輔、森正吏
衣裳製作:塚本かな、牧野紗歩、清千草
衣裳製作ボランティア:赤堀澪奈、安部カイナ、久保田こころ、野畑遥菜、深津彩音、藤原妃奈乃(静岡デザイン専門学校)
英語字幕操作:横山央

技術監督:村松厚志
制作:西村藍、丹治陽、入江恭平
 

主催・製作:SPAC-静岡県舞台芸術センター

ふじのくに芸術祭共催事業

助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(劇場・音楽堂等機能強化総合支援))|独立行政法人日本芸術文化振興会

[静岡一般公演に対し]
令和5年度日本博2.0事業(委託型)
主催:公益財団法人利賀文化会議、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
共催:公益財団法人静岡県舞台芸術センター

【演出家プロフィール】
石神夏希 ISHIGAMI Natsuki

劇作家。1999年よりペピン結構設計を中心に活動。国内外で都市やコミュニティのオルタナティブなふるまいを上演する演劇やアートプロジェクトを手がける。近年の主な仕事に「東アジア文化都市2019豊島」舞台芸術部門事業ディレクターおよび『Oeshiki Project ツアーパフォーマンス《BEAT》』作演出、2019台北芸術祭ADAM Artist Labゲストキュレーター、静岡市まちは劇場『きょうの演劇』企画・ディレクター(2021年度)他。SPACでは2022年に『弱法師』を演出。

 

◎メディア掲載
グランシップマガジン「GRANSHIP」vol.35 2023冬号
・2023年9月1日 ステージナタリー
原作は谷崎潤一郎「お艶殺し」、SPAC「お艶の恋」演出は石神夏希
・カルチャーメディア「NiEW」(JP)(EN)
・2023年11月30日 静岡新聞
SPAC新作 小説「お艶殺し」 谷崎潤一郎原作 現代の恋模様に

<利賀公演>
SCOTサマーシーズン2023
現代舞台芸術の魅力発信──芸術と地域との連携強化に向けて

『お艶殺し』
9月8日(金)16:00開演
9月9日(土)13:00開演

会場:利賀山房

SCOTサマーシーズン2023ウェブサイト

令和5年度日本博2.0事業(委託型)
主催:公益財団法人利賀文化会議、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
共催:公益財団法人静岡県舞台芸術センター

*2023年1〜12月、静岡県が中国・韓国の都市と連動し、県内各地で行う文化イベント。
「東アジア文化都市2023静岡県」SPAC関連情報はこちら