SPAC 秋→春のシーズン 2019 – 2020


 
SPACのレギュラーシーズン(秋→春のシーズン)では、「時の淘汰とうたに耐える古典」を「洋の東西、時代の古今」にわたりあまねく紹介してゆきます。かよってくださるうちに「演劇の世界地図、演劇の世界年表」が見えてきます。そして今はまだ案外知られていないけれどやがては「古典」とたたえられるようになるだろう隠れた傑作も発掘してゆくつもりです。日本中で、ここでしか観られません!
-宮城聰(SPAC芸術総監督)

 
2019年10月-2020年3月
静岡芸術劇場

 
#1  再演 

寿歌ほぎうた
 演出:宮城聰
 作:北村想
 出演:奥野晃士、春日井一平、たきいみき

1012日(土)、13日(日)、19日(土)、20日(日)、26日(土)
 各日14時開演

核戦争後の荒野をさすらう旅芸人ゲサクと無垢な少女キョウコ、そこに現れる謎の男ヤスオ。アッケラカンとした会話と、チンドンの歌と
踊りが繰り広げられる世紀末喜劇。1979年に劇作家の北村想が発表し、80年代の小劇場演劇の潮流を決定づけたとも言われる伝説の戯曲『寿歌』を、宮城は「現代の預言の書」と捉え、寿ぐ。2018年、愛知県芸術劇場との共同企画で、全国7都市を巡演。美術家のカミイケタクヤが手掛ける圧巻の終末世界が、静岡芸術劇場に出現する。

演出家プロフィール
宮城聰 (みやぎ・さとし)

1959年東京生まれ。東京大学で演劇論を学び、90年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出で国内外から高い評価を得る。2007年4月SPAC芸術総監督に就任。14年アヴィニョン演劇祭から招聘された『マハーバーラタ』の成功を受け、17年『アンティゴネ』を同演劇祭のオープニング作品として法王庁中庭で上演。アジアの演劇がオープニングに選ばれたのは同演劇祭史上初めてのことであり、その作品世界は大きな反響を呼んだ。平成29年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。19年4月フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。

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#2  新作 

ペール・ギュントたち ~わくらばの夢~

 原作:ヘンリック・イプセン
 演出:ユディ・タジュディン
 共同創作:
 ウゴラン・プラサド(ドラマトゥルク)
 川口隆夫(パフォーマー/ダンサー/振付家)
 ヴェヌーリ・ペレラ(振付家/ダンサー)
 美加理(俳優)
 モハマッド・ヌル・コマルディン(俳優/ダンサー)
 森永泰弘(サウンドアーティスト/作曲家)
 グエン・マン・フン(ヴィジュアル・アーティスト)
 アルシタ・イスワルダニ(俳優/パフォーマー)
 グナワン・マルヤント(俳優/作家)

 出演:
 大内米治、佐藤ゆず、舘野百代、牧山祐大、宮城嶋遥加、若宮羊市
 および共同創作アーティスト

119日(土)・10日(日)・16日(土)・17日(日)
 各日14時開演

ノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンによる戯曲『ペール・ギュント』。自由奔放なペール・ギュントが旅に出て年老いて帰ってくるまでの荒唐無稽な物語を、インドネシア屈指の芸術家集団「テアトル・ガラシ」を率いるユディ・タジュディンが創作、初演する。SPAC俳優と、インドネシア、日本、ベトナム、スリランカからもメンバーが加わり、国籍やジャンルを越えた交流のもとに、かつてない『ペール・ギュント』が生まれる。

演出家プロフィール
ユディ・タジュディン

演出家。インドネシア屈指の芸術家集団、テアトル・ガラシ/ガラシ・パフォーマンス研究所の創立者の一人で芸術監督。 演劇、ダンス、ビジュアル・アート、音楽など分野を横断したプロジェクトを手掛け、インドネシアの演劇シーンを牽引する演出家として知られる。SPACとの共同制作『サーカス物語』(13年、16年)のほか、北村明子など日本のアーティストとのコラボレーションも多数行なう。

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#3  新作 

RITA&RICO(リタとリコ)~「セチュアンの善人」より~

 原案:ベルトルト・ブレヒト
 構成・演出・台本:渡辺敬彦
 台本協力:守山真利恵
 出演:泉陽二、大内智美、木内琴子、貴島豪、小長谷勝彦、三島景太、山本実幸、吉植荘一郎

1214日(土)・15日(日)・21日(土)・22日(日)
 各日14時開演

20世紀ドイツ最大の劇作家ベルトルト・ブレヒトの代表作の一つ。善良な人間を探すため、セチュアンの街に降り立った3人の神。彼らに部屋を世話したのは、貧民街の女シェン・テだった。善人である報奨として神から与えられた金を元手に、彼女は商売を始めるが…。善良な人間は残酷と貪欲の仮面なしには生きていけないことを描く寓話劇。演出は、SPACの俳優として高い評価を得る一方、近年は自主企画の演出も行う渡辺敬彦が挑む。

演出家プロフィール
渡辺敬彦(わたなべ・たかひこ)

「残酷で美しく、悲劇でもあり喜劇でもある舞台を創りたい」
様々な役を自在に演じ分ける個性派俳優。これまで数多くの舞台作品に出演。演劇のみならずダンス、舞踏、映画、テレビと活動の幅は広い。2010年よりSPACに参加し『マハーバーラタ』『真夏の夜の夢』『アンティゴネ』等に出演、2016年『青森県のせむし男』を演出した。2009年利賀演劇人コンクール優秀演劇人賞受賞。

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#4  再演 

グリム童話~少女と悪魔と風車小屋~

 演出:宮城聰
 作:オリヴィエ・ピィ
 原作:グリム兄弟
 訳:西尾祥子、横山義志
 音楽:棚川寛子
 出演:池田真紀子、大内米治、貴島豪、鈴木真理子、大道無門優也、武石守正、永井健二、宮城嶋遥加、森山冬子、若宮羊市

2020年
118日(土)・19日(日)・25日(土)
21日(土)・2日(日)
 各日14時開演

風車小屋に住む粉屋は森で見知らぬ男に出会い、「風車小屋の裏にあるものをくれるなら金持ちにしてやろう」と言われる。提案を受け入れた粉屋は瞬く間に金持ちに。だが、風車小屋の裏にいたのは粉屋の一人娘。男は悪魔だった・・・。グリム童話を、フランスの劇作家オリヴィエ・ピィが戯曲化し、宮城聰が演出。珠玉の言葉、俳優による歌と生演奏、そして白い折り紙のような美しい舞台美術・衣裳に息を呑む。奇跡のハッピーエンドは、現代の私たちの心を大きく揺さぶる。
★2012年の公演についてはこちら

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#5  新作 

メナム河の日本人

 演出:今井朋彦
 作:遠藤周作
 出演:阿部一徳、大内智美、大高浩一、奥野晃士、加藤幸夫、小長谷勝彦、佐藤ゆず、たきいみき、林大樹、布施安寿香、三島景太、山本実幸、吉植荘一郎、渡辺敬彦

2020年
215日(土)・16日(日)・23日(日)・24日(月祝)・29日(土)
31日(日)・7日(土)
 各日14時開演

17世紀初頭、日本を離れてアユタヤ王朝(タイ)にわたり、日本人傭兵部隊の隊長や貿易商として活躍しながら理想の王国を築こうとした山田長政。静岡出身でもある長政の波乱万丈の生涯のなかに、作家・遠藤周作は〈日本人〉の特質を見出し、歴史活劇として鮮やかに描いた。演出を手掛けるのは、俳優としても活躍する「文学座」の今井朋彦。2010年・13年 SPAC『わが町』で深い感動を呼んだ今井の手で、隠れた名作がよみがえる。

演出家プロフィール
今井朋彦(いまい・ともひこ) 
文学座所属。俳優として劇団内外で数多くの舞台に出演するほか、映像の分野でも精力的に活動中。また演出家としても『星の王子さま』(寺山修司作)、『パンドラの鐘』(野田秀樹作)、『Noises Off』(マイケル・フレイン作)、『セチュアンの善人』(ブレヒト作)などを手掛けている。SPACでは『わが町』以来、2作目の演出となる。

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チケット情報

◎発売日 ※公演ごとに発売日が異なります。

『寿歌』
 SPACの会 会員先行予約開始: 7月27日(土)10:00
 一般 前売開始: 8月3日(土)10:00

『ペール・ギュントたち』(仮題)
『セチュアンの善人』(仮題)
 SPACの会 会員先行予約開始: 9月21日(土)10:00
 一般 前売開始: 9月28日(土)10:00

『グリム童話~少女と悪魔と風車小屋~』
『メナム河の日本人』
 SPACの会 会員先行予約開始: 11月16日(土)10:00
 一般 前売開始: 11月23日(土)10:00

◎チケット購入方法
SPACチケットセンター
●電話予約 054-202-3399 (受付時間 10:00〜18:00・休業日を除く)
●窓口販売 静岡芸術劇場チケットカウンター (受付時間 10:00〜18:00・休業日を除く)
●ウェブ予約 https://spac.or.jp/ticket
●セブン‐イレブンでの販売 店内のマルチコピー機をご利用ください。

[当日券] 残席がある場合のみ、開演1時間前より各公演会場受付にて販売
※当日券販売の有無を、公演当日に必ずお電話もしくはTwitter(@_SPAC_)でお確かめください。

◎チケット料金
※本シーズンよりチケット料金を変更させて頂きます。
※全てのチケット代金は税込価格です。
●一般: 4,200円
●ペア割引: 3,700円 (2名様で1枚につき)
●グループ割引: 3,300円 (3名様以上で1枚につき)
 ※10名様以上の場合は電話・窓口にてお取り扱い
●ゆうゆう割引: 3,500円 (満60歳以上の方)
 ※公演当日、受付にて身分証をご提示ください。
●学生割引: [大学生・専門学校生]2,000円 [高校生以下]1,000円
 ※公演当日、受付にて学生証をご提示ください。
●障がい者割引: 2,900円 [障害者手帳をお持ちの方]
 ※公演当日、受付にて障害者手帳をご提示ください。
 ※付添の方(1名様)は無料 ※電話・窓口のみのお取り扱い
※各種割引の併用はできません。
※乳幼児を連れてのご入場はご遠慮ください。

●SPACの会
一般: 3,500円  ペア割引: 3,300円 (2名様で1枚につき)
♪素敵な特典もたくさん!お得な会員になって秋→春のシーズンを楽しもう♪

 
[親子室] (先着3名様)
静岡芸術劇場では、乳幼児と一緒にご観劇いただける親子室がございます。
[託児サービス] (対象:2歳以上の未就学のお子様)
グランシップ託児サポーター(ボランティア)による無料託児サービス。公演ごとに託児日がございます。
※親子室、託児サービスの詳細は、SPACチケットセンターまでお問い合せください。

2019年度 SPACの会 会員募集中!

お得な会員になって秋→春のシーズンを楽しもう♪
シーズン中、静岡芸術劇場で上演される公演からお好きな3作品にご招待。
そのほか先行予約やチケット割引などの特典もございます。

<年会費> ※9月30日までに年会費をお支払いいただく場合。
個人会員/10,300円(税込)
ゆうゆう個人会員/9,300円(税込) ※お申し込み時満60歳以上の方が対象

◎2019年10月1日より年会費を【個人会員:10,500円、ゆうゆう個人会員9,500円】に変更させて頂きます。ご理解の程、よろしくお願いいたします。

<ご入会・お問い合せ>
SPACチケットセンター TEL. 054-202-3399

*詳細はこちら

主催:SPAC‐静岡県舞台芸術センター
   ふじのくに芸術祭共催事業
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会