西尾佳織
作家、演出家、鳥公園主宰。1985年東京生まれ。幼少期をマレーシアで過ごす。東京大学にて寺山修司を、東京藝術大学大学院にて太田省吾を研究。2007年に鳥公園を結成以降、全作品の脚本・演出を担当。『カンロ』にて、第58回岸田國士戯曲賞最終候補作品にノミネート。鳥公園以外の主な参加作品としては、カトリ企画『紙風船文様』(構成・演出)や、F/T14主催プログラム『透明な隣人〜-8 エイト-によせて〜』(作・演出)など。
鈴木一郎太
(株)大と小とレフ取締役。1977年生まれ。97年に渡英、アーティストとして活動。帰国後、浜松市を拠点に置くNPO法人クリエイティブサポートレッツにて、社会の多分野と連動し、様々な文化事業(場づくり・展覧会・トーク・人材育成事業・町歩き等)の企画を担当。2013年、(株)大と小とレフを大東翼とともに設立。主にプロジェクト企画、マネジメント、アートディレクションに携わる。Central St. Martins College of Art & Design, MAファインアート修了。
大東翼
建築家。工務店勤務を経て、大阪にて建築設計事務所を設立。2011年拠点を浜松に移して大東翼建築設計事務所を運営し、建築設計や地域プロジェクトに携わる。13年、(株)大と小とレフを鈴木一郎太とともに共同設立。関西大学経済学部卒業。
鳥公園
2007年7月結成。作・演出の西尾佳織と俳優・デザインの森すみれによる演劇ユニット。「正しさ」から外れながらも確かに存在するものたちに、少しトボケた角度から、柔らかな光を当てようと試みている。生理的感覚やモノの質感をそのままに手渡す言葉と、空間の持つ必然性に寄り添い、「存在してしまっていること」にどこまでも付き合う演出が特徴。海沿いの元倉庫、日本家屋、商店街の空き店舗などでのサイトスペシフィックな作品制作や、鳥取、北九州、広島、大阪など、さまざまな土地での滞在制作も積極的に行っている。芸創CONNECT vol.5、広島市現代美術館主催「ゲンビどこでも企画」優秀賞、千代田芸術祭「おどりのば」スカラシップなど、受賞歴多数。
(株)大と小とレフ
プロジェクトやイベントの企画・マネジメント、建築設計を行う会社として2013年に設立。一見関係ないようなことでも簡単に切り分けず地続きなものと捉えるという姿勢を元に、様々な案件に対してクリエイティブなアウトプットを編み出している。分野の越境、異質なものの掛け合わせ、専門家との連携により、ものごとに新たな展開を提供。これまでの主な仕事はセミナールーム「黒板とキッチン」企画運営、複合トークイベント「楽×学2014」企画、花博2014花みどりアート回廊ディレクション。
鳥公園「緑子の部屋」2014年
㈱大と小とレフ「セミナールーム黒板とキッチン」2014年
世界初演 参加型演劇/日本(静岡)
演出: 大東翼[㈱大と小とレフ]、鈴木一郎太[㈱大と小とレフ]、西尾佳織[鳥公園]
製作: SPAC-静岡県舞台芸術センター
協力: 池田自治会
演出:大東翼[㈱大と小とレフ]、鈴木一郎太[㈱大と小とレフ]、西尾佳織[鳥公園]
出演:赤松直美、上蓑佳代、遠藤麻衣[二十二会]、尾國裕子、佐藤ゆず、高瀬弥生[KOTOBAKO]、立蔵葉子[青年団]、峰桜花、山崎皓司[快快]
<エキストラ>大間知賢哉、加東サユミ[ハイカラ/さゆみ企画]、早瀬花音、樫田那美紀、鈴木靖宏、利波友季子、登立和真、ピンク地底人5号[ピンク地底人]、宮嶋七彩、武藤月子、室伏珠美、山本寛子
<特別出演>片岡祐介
演出助手:伊藤知咲[BANANAディストピア]、大田景子、中込遊里[鮭スペアレ]
制作協力:萩谷早枝子[鳥公園]
ボランティアスタッフ:大石夢子、梶谷智、小宮山菜子、宮澤寛幸
制作ボランティアスタッフ:大村直子
制作:高林利衣
製作: SPAC-静岡県舞台芸術センター
協力: 池田自治会
公演情報
5/2(土) 11:00、14:30
5/3(日) 11:00、15:00
5/4(月・祝) 11:00、16:00
5/5(火・祝) 11:00、16:00
5/6(水・祝) 11:00、15:00
池田地区周辺〈集合場所:池田公民館〉
上演時間: 70分(予定) 日本語上演
集合場所へのアクセス
池田公民館 (静岡市駿河区池田983)
※駐車場はございません。
東静岡駅、静岡芸術劇場との間で無料チャーターバスをご利用いただけます。「池田公民館」もしくは「畑守稲荷前停留所」が乗降場となります。
チケット
一般大人:2,000円/SPACの会会員割引:1,700円/大学生・専門学校生以下:1,000円
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作品紹介
演劇版RPG―小さな冒険の旅
駿河路や花橘も茶の香り
不思議なまち歩きで「参加」する演劇!
「知らない街を歩いてみたい」と、人の心をかき立てるものは何だろう。旅をする理由は人様々だけれど、演劇を愛するみなさんなら、観劇のために旅をしたことがあるのでは?この舞台が観たいから、「今ここでしか観られないから」とか。昔から、大きな町には劇場があって、住む人たちの交流の場となるだけでなく、遠くからやって来た旅人にとっても、その土地の歴史や文化を知る手がかりとなっていた。けれども最近は交通機関の発達により、旅も随分と便利になった。でも、せっかく演劇祭に足を運びながら、静岡の街を知る暇もなく、帰ってしまう人は少なくない。そこで…?
異色のタッグが実現!
町が劇場に変わる 小さな冒険の旅へ
だからといって、演劇を観に来たのにフィールドワークをさせられても…とご心配のあなた、いえいえ、これはれっきとした「演劇」作品。様々な土地で滞在型製作を重ね、サイトスペシフィックな創作活動を続けてきた演劇ユニット「鳥公園」の西尾佳織と、建築・設計やイベント等を手がける静岡のユニークな会社「大と小とレフ」がタッグを組んで、かつてない、街そのものを舞台にした演劇作品に挑戦する。「ありのままの」街の姿にうっすらと被せられた、架空の街を旅することで「せかい」の姿が見えて来るかもしれない。それはまるで、演劇版ロールプレング・ゲーム!どんな冒険が待っているのか?