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関連シンポジウム
◎5月1日(金)
〈革新としての伝統―フォークロアとコンテンポラリーダンス―〉
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林麗珍 (リン・リーチェン)
林麗珍プロフィール写真 Lin1950年、台湾生まれ。振付家、無垢舞蹈劇場芸術総監督。45年以上にわたり多くの舞踊作品を手がけ台湾舞踊界を牽引、95年の無垢舞蹈劇場結成後は主要な国際フェスティバルへ参加し、高い評価を得ている。2002年には、ヨーロッパの重要な文化系テレビ局ARTEで「世界を代表する振付家8人」の一人として選出されている。08年、北京五輪芸術祭に参加し、北京国家大劇院で台湾の劇団としてはじめて公式の招聘を受けて公演。『醮』『花神祭』に続く『觀』によって「天地人三部作」がついに完成。これまでにアヴィニョン演劇祭、シャイヨー国立劇場、リヨン・ダンス・ビエンナーレ、チェーホフ国際演劇祭、セルバンティーノ国際フェスティバル等で上演を重ねてきた。
 
無垢舞蹈劇場 www.legend-lin.org.tw
無垢舞蹈劇場の歴史は芸術総監督・振付家の林麗珍の歩みそのものである。中国文化大学を卒業した彼女は、台湾の精神と文化を反映させたスケールの大きな表現活動を求め、無垢舞蹈劇場を結成した。土着の宗教儀式や自然の恵みへ感謝を捧げる祭祀などを原点としつつ、鮮やかな美的感覚と「動きの詩」ともいえる独特の振付を融合させている。1998年にアヴィニョン演劇祭で上演した『醮』は、旧暦7月の盆の時期に行われる道教の祭祀「醮」の影響が色濃く表れている。何世紀もの間この祭祀が行われてきた基隆市の港町で育った彼女は、この鎮魂の祭祀の力強さと美しさにふれており、この土地への感謝の念を込めて『醮』を創った。無垢舞蹈劇場は多くの海外公演をとおして世界中で称賛されてきた。季節の移り変わり、陰と陽の共存に敬意を示した作品『花神祭』は、2000年のリヨン・ダンス・ビエンナーレで最優秀観客賞を獲得し、翌年はスペインのフェスティバル・デ・オトーニョにて観客動員記録を更新した。その作品はのちにイタリア、ドイツ、オーストリア、アメリカ、メキシコで上演され、無垢舞蹈劇場は世界へより展開していった。2009年、9年間の準備期間を経てシリーズ完結編『觀』を國家表演藝術中心‐國家兩廳院の年度代表演目として発表。林麗珍は故郷・基隆の港で見かけたタカに霊感を得て、思索の末に、人間の強欲が自然環境だけでなく人間そのものをも破壊するさまを映し出す独自の神話を織りなした。長い時を経て「天地人三部作」は完成し、再び世界を驚愕させた。2011年、コンテンポラリーダンス界で最も重要な劇場のひとつ、シャイヨー国立劇場にて『觀』の公演をおこない、その後、香港世界文化祭、ブラジルのテアトロ・アルファ、モスクワでのチェーホフ国際演劇祭、メキシコのセルバンティーノ国際フェスティバルでも大きな成功をおさめた。
 




日本初演  ダンス/台湾
芸術総監督・振付: 林麗珍 (リン・リーチェン)
製作: 無垢舞蹈劇場

公演情報

5/2(土) 13:30
5/3(日) 14:30
静岡芸術劇場 (全席指定) アクセス
■上演時間: 120分

◎各公演、開演20分前よりプレトークを行います。
◎5月3日(日)の終演後に林麗珍(無垢舞蹈劇場芸術総監督)によるアーティストトークを行います。

チケット

一般大人:4,100円/SPACの会会員割引:3,400円
☆ペア割引/グループ割引/ゆうゆう割引(満60歳以上対象)/学割など
 各種割引がございます。詳しくはこちら

※未就学児との観劇をご希望の方は、お問い合わせください。

作品紹介

アジアの至宝! 美しき身体の儀式。

これはダンスなのか?
大河の流れのように、大宇宙の真実のように

無垢舞蹈劇場は、1995年に活動を開始し、これまでにたったひとつのシリーズの中の三作品を生み育ててきた。それらは陽と陰を互いに刺激しあい、人・霊・神が共存する多元的な宇宙観を形成している。今回上演される『觀』は、その三部作最後の作品で、9年の歳月をかけて創られた。空を飛ぶタカの目を借り、慈悲の眼差しで霊魂、欲望の流転を俯瞰し、肉体の神話への旅路を完成させる。圧倒的で濃厚な身体の力強さと、洗練された美の配置。それは曼荼羅のように、対立と共存、歳月の中で循環するおごそかさと調和を描き、私たちの心に、解脱にも似た感動を呼び起こす。

泰然として自由!
台湾の文化を牽引する 世界的振付家・林麗珍

世界各国で絶賛される無垢舞蹈劇場を率いるのは林麗珍。服飾デザイナーでもある彼女の創る世界は、実に精巧だ。先人たちの残した工芸品の中にこそ彼らの魂が宿っていると考え、視覚的要素にその色彩や意匠を巧みに取り込む。郷土である台湾を原点としながら、地元意識にとどまることはなく、舞踊作品を創造しつつも、その世界は遥かに舞踊の枠を超える。長く濃密なクリエイションの果てに生まれる珠玉の舞台には、誰もが目を見張らずにいられない。それはきわめて伝統的であり、かつ高度に前衛的で、霊魂が大地に回帰し、生命の幸福を祈るさまを描いている。

キャスト・スタッフ

芸術総監督・振付: 林麗珍
ビジュアルコンセプト: 林麗珍
題字: 程延平
照明デザイン: 鄭國揚
衣裳デザイン: 葉錦添
舞台美術デザイン: 張忘、陳念舟
撮影: 金成財、陳點墨
リハーサルマスター: 蔡必珠
副リハーサルマスター: 鄭傑文
テキスト: 鄭傑文、羅毓嘉、陳緯翔

歌唱: 許景淳
演奏: 黃子翎、賀毅明
ダンサー:
 [白い鳥] 吳明璟
 [白い鳥の死] 王芊懿
 [Samo] 平彥寧
 [Yaki] 鄭傑文
女性ダンサー:
 林瑞瑜、馮凱倫、吳佳倩、陳懿儀、張雅涵、
 伍姵蒨、張匀甄、詹惠方、鄭羽書、賴思穎
男性ダンサー:
 黃耀廷、陳軒庭、高伯銓、郭丁瑋、朱政綱

プロデューサー: 陳念舟
技術監督: 鄭國揚
舞台監督: 程子瑋
音響: 捷韻實業有限公司-高弘家
技術助手: 尹皓
執行秘書: 鄭傑文
制作顧問: 廖又臻
制作: 劉姗姗、吳旻芳、陳緯翔
ワードローブ: 張嘉琦
小道具: 黃耀廷
メイク: 林瑞瑜
ヘアアクセサリー: 吳明璟
衣裳: 王芊懿
音楽: 鄭傑文

2009年 國家表演藝術中心-國家兩廳院の年度代表演目として製作

委託製作: 國家表演藝術中心-國家兩廳院
製作: 無垢舞蹈劇場
助成: 台灣文化部
     台北駐日經濟文化代表處台北文化中心
協力: 國家人權博物館籌備處

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