聖★腹話術学園

 
 
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関連企画
◎4月26日(日) 上映会&トーク
〈アングラ!カルト!アヴァンギャルド!!!〉
ホドロフスキー『ホーリー・マウンテン』、寺山修司『田園に死す』を上映
大岡淳、横山義志によるギャライートークあり
詳細はこちら

 
ジャン=ミシェル・ドープ
ジャン=ミシェル・ドープ 撮ベルギーの演出家。ワロニー=ブリュッセル国立高等演劇学校(INSAS)を卒業後、俳優として活躍。ポワン・ゼロを立ち上げ、ブリュッセルの獣医学校跡に新たなパフォーミングスペース「レ・ヴェテ」を開設。1993年、初の演出作品『王女イヴォナ』(作:ゴンブロヴィッチ)が反響を呼び、フランス語圏委員会(COCOF)演劇大賞新人賞を受賞。その後、同市のラ・バルサミーヌ劇場に拠点を移す。その他の代表作に『狂人と尼僧』(作:ヴィトキエヴィッチ)、『三人の老女』(作:ホドロフスキー)など。人間の怪物的な部分を拡大して見せ、悲劇とグロテスクなユーモアを探る演出が高く評価されている。
 
アレハンドロ・ホドロフスキー
ジャン=ミシェル・ドープ(左1929年、チリ生まれ。53年に渡仏、人形遣いとして放浪生活を送る中でマルセル・マルソーと出会い、演劇活動を共にする。67年にアラバール原作で初の長編映画『ファンドとリス』を完成させる。70年には代表作『エル・トポ』を発表、73年の『ホーリー・マウンテン』はアメリカで一年半に及ぶロングランを記録した。バンド・デシネ原作、小説、エッセイ、詩集も手がける。2013年の『リアリティのダンス』に続き、16年にはチリ・フランス・日本の共同製作による新作『エンドレス・ポエトリー』が完成予定。
 
ポワン・ゼロ www.pointzero.be
Ventriloques-Place-Rouge演出家ジャン=ミシェル・ドープの周辺で形成されたアーティスト集団。ホドロフスキー、ヴィトキエヴィッチ、ファスビンダー、ヒューホ・クラウスなど、生々しいリアリティーと夢想の世界とをつなぐような、上演機会の少ない作家の作品を精力的に紹介してきた。テクストに合わせて作品の作り方を根底から問い直し、新たな方法を探る。


 
日本初演  演劇/ベルギー
演出: ジャン=ミシェル・ドープ
作: アレハンドロ・ホドロフスキー
出演: ポワン・ゼロ

公演情報

5/5(火・祝) 16:00
5/6(水・祝) 12:00
静岡芸術劇場(全席指定) アクセス
上演時間: 85分  フランス語上演/日本語字幕

◎各公演、開演20分前よりプレトークを行います。
◎5月5日(火・祝)の終演後にジャン=ミシェル・ドープ(演出)と宮城聰(SPAC芸術総監督)によるアーティストトークを行います。

チケット

一般大人:4,100円/SPACの会会員割引:3,400円
☆ペア割引/グループ割引/ゆうゆう割引(満60歳以上対象)/学割など
 各種割引がございます。詳しくはこちら

※未就学児との観劇をご希望の方は、お問い合わせください。
※【おとな向け】一部刺激の強い表現があります。

作品紹介

自分の人形なんて、気味が悪い。

あなたは「操る者」か「操られる者」なのか?
不思議の国の人形たち

これはコメディである。しかし、ただのコメディではない。暗く冷たい、疎外と抑圧に満ちた宇宙のような、形而上学的で、夢のような、等々の形容が似つかわしい摩訶不思議な作品だ。等身大の人形を操りながら、奇妙な「腹話術学園」の生徒を演じる俳優たち。人形の顔は、彼らにどこか似ている。どちらが「操る者」で、「操られる者」なのか?本作を演出するジャン・ミシェル・ドープは、「まず言語そのものを問うことが不可欠」と語る。公演ごとに異なる創作方法を提示し続けてきた彼だが、その哲学は、多面の鏡に映るかのように物語の各所に仕込まれ、現代人が持つ人格の、あらゆる側面を鮮やかに映し出す!

必見!人形劇?になったホドロフスキーの世界
哲学的空想系滑稽悲劇!

いま注目を集めるカンパニー「ポワン・ゼロ」(ベルギー)。これまでにゴンブロヴィッチ、キャロル・フレシェットなどを手がけてきた彼らが辿り着いたのは『エル・トポ』『リアリティのダンス』等の映画で話題を呼び、カルト的人気を誇る鬼才アレハンドロ・ホドロフスキーであった。1929年にチリで生まれたこの映画監督は、パントマイムにのめりこみ、パリでマルセル・マルソーと出会い、百本以上の舞台を演出したという、実は筋金入りの「演劇人」なのだ。そのホドロフスキーが書き下ろした、リズミカルで、野蛮で、創意に溢れる台本と、その言葉を「問う」ポワン・ゼロの真っ向対決が実現した異色作!

あらすじ

主人公のセレストはある日、さびれた路地から「落下」してしまう。突然の出来事に混乱して逃げ惑う彼がたどり着いたのは、外部からの干渉を許さず、24時間生徒を監視する奇妙な「腹話術学園」だった。学園に入学し人形を操りながら、自分の進むべき道を探ろうとするセレスト。しかし「人形を操っていたはずの自分」は、次第に人形から操られるようになっていた…。

スタッフ/キャスト

演出: ジャン=ミシェル・ドープ
作: アレハンドロ・ホドロフスキー
演出補: コラリー・ヴァンデルリンデン
出演:
 シリル・ブリアン、セバスチャン・ショレ、
 ピエール・ジャックマン、エマニュエル・マチュー、
 ファブリス・ロドリゲス、エロイーズ・メール、イザベル・ヴェリ
製作: ポワン・ゼロ

衣裳・人形製作: ナターシャ・ベロヴァ
人形操作指導: ネヴィル・トランテール (Stuffed Puppet Theater)
衣裳・人形製作助手: サンドリーヌ・カルマン、オレリー・ボレマンス、エミリー・プラゾール、フランソワーズ・ヴァン・ティーネン
音楽: ピエール・ジャックマン
挿入映像: ミシェル・エベール
舞台美術: オレリー・ドロッシュ、ミシェル・エベール、ナターシャ・ベロヴァ、ジャン=ミシェル・ドープ
照明: グザヴィエ・ローウェルス
翻訳: ブロンティス・ホドロフスキー
制作: カトリーヌ・アンセー
後援: ベルギー大使館