小町風伝

 
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関連シンポジウム
◎4月29日(水・祝)
〈アングラ演劇は死なず!―小劇場運動の50年―〉
詳細はこちら

 
イ・ユンテク(李潤澤)
イ・ユンテク1952年、韓国・釜山生まれ。詩人、劇作家、演出家、シナリオ作家など全方位的な芸術活動を展開している。86年、劇団「演戯団コリぺ」を旗揚げ。数々の権威ある韓国の演劇賞を受賞している。現在は韓国・密陽に自ら造った演劇村を中心とする共同体を運営しながら、劇団員とともに演劇への実験および執筆活動を続けている。伝統を取り入れた独特な演技メソッドを用いた舞台表現は世界的にも評価が高い。SPACでは「Shizuoka春の芸術祭」に参加。2008年からは、SPACとの日韓共同制作作品『ロビンソンとクルーソー』を演出。
 


 
演劇/韓国
演出: イ・ユンテク(李潤澤)
作: 太田省吾
出演: 演戯団コリペ

公演情報

5/4(月・祝) 16:00
5/5(火・祝) 12:00
5/6(水・祝) 15:00
舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」(全席自由) アクセス
上演時間: 120分  韓国語上演/日本語字幕

◎各公演、開演20分前よりプレトークを行います。
◎5月4日(月・祝)と5日(火・祝)の終演後にイ・ユンテク(演出)と宮城聰(SPAC芸術総監督)によるアーティスト・トークを行います。
◎4月29日(水・祝)シンポジウム
 〈アングラ演劇は死なず!―小劇場運動の50年―〉 詳細はこちら

チケット

一般大人:4,100円/SPACの会会員割引:3,400円
☆ペア割引/グループ割引/ゆうゆう割引(満60歳以上対象)/学割など
  各種割引がございます。詳しくはこちら

作品紹介

あたしはきれいだった

「崇高」か「俗悪」か!? 蘇る太田省吾の世界
饒舌な魂の叫びを聞け

日本のアングラ演劇界、その第一世代と称される個性的な一群の中で、独自の位置を占めていたのが太田省吾だ。彼に岸田戯曲賞をもたらした本作『小町風伝』の特徴は、主役である老婆がひと言も発しないことである。戯曲そのものには、様々な台詞が書かれているが、それらは「決して発せられない言葉」であり、同時に登場人物たちが「心の底から発したいと願っている言葉」である。観念に陥りやすい言葉に代わり、極端にゆっくりな動作を用いて、人間の生の営みを表現したその世界は「沈黙劇」という言葉で語られることが多く、アングラの時代を疾走した太田の真骨頂でもある。

遂に実現!日韓合作
文化と時代が錯綜し、アジアの新しい舞台が。

演戯団コリペは、「叙事的リアリズム」と称される、独特の様式性を持つ韓国の劇団である。その演出家・イ・ユンテク(李潤澤)といえば、再演を重ねている名作『ロビンソンとクルーソー』をはじめ、SPACでも数多くの作品を上演している、韓国演劇界の巨匠だ。本作では「トップェギ덧뵈기」(伝統的な動き)や「南道ソリ남도소리」(民謡の一種)、シャーマンの儀式である「クッ굿」など、韓国伝統芸能の多彩な要素が、太田省吾のテクストに新たな息吹を与え、語られなかった台詞を解き放つ。まさに文化の相互的な疎通と融合を示す、アジアの新しい舞台芸術の誕生と言えよう。

あらすじ

安アパートに独りきりで暮らす老婆。目覚めて朝食のインスタントラーメンを作る間に思い出すのは、若かりし頃の恋物語。かつて自分を激しく愛した軍服姿の少尉が目の前に現れると、彼女の記憶は蘇って来る。そして今度は、幻想の中で隣家の息子と無言で濃密な逢瀬を楽しむが、やがて現実は再び彼女の世界を侵食し始める。夢と現のはざまのように曖昧な時間が過ぎると、そこには孤独な老婆がただひとり残されているのであった。

スタッフ

演出 : イ・ユンテク(李潤澤)
作 : 太田省吾
出演 : キム・ミスク、イ・スンホン、チョン・ヨンジン
    キム・ハヨン、パク・インファ、カン・ホソク
    イ・ヘミン、キム・ヨンハク、ソ・ヘジュ
    クォン・スミン、ソン・ジュンヒョン
音楽家 : キム・アラナ、クォン・ジョンウン

音響 : イ・セイン
照明デザイナー : ゾ・インゴン
照明スタッフ : キム・ハンソル
装置デザイナー : キム・キョンス
メイクアップアーティスト : イ・ジウォン
翻訳 : シム・ヂヨン、キム・セイル
通訳・字幕操作 : シム・ヂヨン
プロダクション・マネージャー : イ・チェギョン
通訳 : イ・ジヨン

後援 : 駐日韓国大使館 韓国文化院