第18回SPACこども大会


シアタークルー仁科です。

日も長くなり気温も暖かくなり、春の訪れを感じる今日この頃。SPACでは毎年この年度が変わる時期に「SPACこども大会」を開催しているようで、今年でなんと18回目!2日間にわたりフェスティバルが開催されました。
1日目は34人16組、2日目は25人14組の子どもたちがそれぞれのパフォーマンスを見せてくれました。毎年これだけの参加者がいるなんてびっくり!連続出演、常連さんもいるそうです。「SPACこども大会」は参加する子どもとその家族にとって特別なイベントなんでしょうね。
劇場のロビーは普段と違って、可愛らしいヒゲ面の風船がずらりと並んでいたり、簡単なゲートが設置されていたりして、フェスティバルらしい賑わいを見せていました(仁科も飾りつけのお手伝いしました)。

こども大会(飾り)

オープニングを飾ったのは勢いあるドラム。何の気負いもなく思う存分にドラムを叩き回る姿は見ていてとっても清々しい。音楽に合わせて正確にリズムを刻んでいきます。さまざまなテクニックもさることながら、スティックを舐める仕草をしたり、中指を立てたりとロックな身振りを合間合間にちゃっかり差し込んできます。この生意気な感じがすごくよかったです。

こども大会(ドラム)

パフォーマンスの順番はジャンルごとにある程度まとめられているようで、オープニングのドラムのあとはダンスが続きました。ダンスといってもインド舞踊からレゲエ系と多種多様です。インド舞踊のグループは衣装やメイクが本格的で、歩くと鈴の音がします。レゲエ系のダンスは、ドラム同様リズムにしっかりのっていてノリが良いです。後半では、恋ダンスを踊るグループもありました。衣装が手作りらしく、曲が終わるときに背中を向けて並ぶと「Happy」の文字が浮かび上がります。思わず頬が緩んでしまいました。

ダンス以外にはジャグリングや縄跳びなど、テクニックの凄さを見せるものもありました。ジャグリングは大道芸できっちりお金が取れそうなほど技が決まっていて、種類が多く、構成もしっかりしていました。恐るべし。縄跳びを見せてくれた3人のグループも凄まじかったです。1組あたり持ち時間が4分くらいなのですが、その間にありとあらゆる技を見せてくれました。跳び続けている間に、10秒に1回ほどで技の名前が呼ばれます。後半になるにつれ、技は複雑さを増していき、途中で縄に引っかかることもありましたが、ほとんど安定して技をこなしていて驚きました。

音楽を演奏するグループもいくつかありました。ピアノとバイオリンでバッハを演奏してくれたグループは、バッハの衣装が決まっていて可愛らしい。ピアノの音がきれいでした。バイオリンは硬い音だったんですが、それもそれで面白かったです。伝統的な太鼓の演奏を披露したグループは、最初の掛け声から迫力がありました。1人が安定したリズムを刻み続け、そこに2人が演舞しながらメロディを鳴らします。3人がアンサンブルとしてまとまっていました。

劇を行うグループもありました。3人組の浴衣姿の女の子が干支の動物の逸話が演じてくれました。台詞を話す人と、演じる2人がころころと変わっていきます。なかなかうまく構成されていますが、複雑です。練習の努力が感じられました。カップスというコップでリズムを刻むテクニックを見せたグループは、パフォーマンスの導入として簡単な劇を演じていました。女子の気だるい会話からリズムの良いパフォーマンスに切り替わります。落語を披露してくれた組は、その内の一人の声がやたら大きくて、その声芸で会場を沸かせていました。

他にもたくさんのパフォーマンスがありました。何の恐れもなしに思う存分に演じてみせる様子に、子どもの無限の可能性を感じてとても元気が出ました。大人顔負けのすごいテクニックを見せてくれた子も、パフォーマンス外ではやんちゃに振る舞っていて、どこかホッとしてしまいました。ぜひこれからも好きなことを思う存分やっていってほしいですね。

こども大会(クロージング)

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