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「おはなし劇場」って、ご存知ですか?

火曜日, 10月 18th, 2016

こんにちは、新人クルーのてらだです。

SPACでは『東海道四谷怪談』を皮切りに秋→春のシーズンの公演がスタートし広報にもますます力が入り、制作さんが奔走しております!

 

SPACのアウトリーチ活動のひとつである「おはなし劇場」。SPACお得意の楽器演奏、手遊び歌や語りを取り入れた、SPAC俳優さんによるパフォーマンスです。今回は、関根淳子さん・仲村悠希さんによる、宮沢賢治原作の『どんぐりとやまねこ』を鑑賞してきました。

劇場のロビーに入ると、たくさんの親子でいっぱいです。普段のSPACの公演ではあまり見られない光景です…!

まずは劇中に出てくる手遊び歌の練習。歌に合わせて真似をする子供達は、早速楽しそうです。練習の後は、仲村さんの歌う「はじまるよ、はじまるよ」の歌で、子供達の手が自然と膝の上に!

そしておはなしが始まると、お二人の綺麗で抑揚のある語りと歌、楽器の効果音、次々出てくる可愛い小道具たち。それらに子供達は終始釘付けな様子。私もつい楽しくなって、手遊び歌に参加してしまいました!

おはなしとお二人の挨拶が終わると、「楽器であそぼう」の時間。子供達は、見たことのない変わった音の出る楽器に興味津々。自由に音を出して楽しんでいました。ちゃっかり私もさりげなく参戦(笑)いやあ、ジャンベをペチペチするのは楽しいですね( ^ω^ )

楽器

 SPACの作品は出演俳優さんによる演奏のあるものが多いですが、セリフや語りだけでなく楽器の音色を楽しめるのもSPAC作品の魅力ですね。楽器の音色を聞くと毎回鳥肌が立ってしまいます…ぞわぞわ!

小道具

劇中で“誰が一番偉いか”を争い騒ぐ、どんぐりの小道具を見せていただきました!とっても丁寧に作られていて感動…!!でんでん太鼓のように動かすと音が出て、騒ぐ様子を表現します。

仲村&関根

 なんと私のワガママに答えてもらい、ツーショットまでいただきました…( ;∀;)ありがとうございます!お二人とも気さくで優しい、きらきらした女優さんです。

どんぐり

 終演後、劇中に出てきた本物のどんぐりはお土産として子供たちにプレゼント。私も一掴み、いただきました!主人公の一郎のようなわくわくした気持ちになれますね。

 静岡芸術劇場で観る迫力あるステージもいいですが、観ると必ずハッピーな気持ちになれる「おはなし劇場」。定期的に各地で開催しており、俳優さんの本格的な語りや演奏を気軽に楽しめますよ♪あなたも休日の昼下がり、足を運んでみてはいかが??

ナラ王様に会いに行く!関西旅~奈良編~2

月曜日, 10月 10th, 2016

こんにちは。新人クルーのてらだです。

先日、大盛況のうちに幕を閉じた『マハーバーラタ〜ナラ王の冒険〜』@奈良・平城宮跡。9/12(月)の千秋楽の公演の様子をお伝えします!食べてばかりのグダグダ関西旅でしたが、ようやく!ナラ王様とご対面です(^◇^)

奈良公園でゆっくりしすぎて、開演まで時間がない!急いで柿の葉寿司を買って、近鉄奈良駅から大和西大寺駅へ。急いでいても食べ物に関しては抜かりありません(笑)

電車を降りて、大和西大寺駅から現地まで15分ほど歩くと、平城京の入り口(佐伯門)にはこんな石碑が。

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710年に平城京に遷都されてから1300年あまり。この時代といえば、イザナミやイザナギ、アマテラス、スサノオが出てくる神話から、天皇の時勢に続く日本の歴史を記した「古事記」や「日本書紀」が編纂された時代。“にほんのはじまり”が綴られた、大切な節目の時代でした。そしてここは遠い遠いご先祖様たちの作った、日本の中心。なんだかとても不思議な気持ちなりました。

…そんなことをしている場合ではない!急げ!!(笑)

早足で草むらの間の遊歩道を歩いていくと南の方角には朱雀門が。…遠い。

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焦るあまり、北の方向に見える大極殿は撮り忘れてしまいました(>_<)

そして東へ東へ歩いていくと・・・見えてきました!!!!

舞台が見えると、わくわくしてきます(*^^*)

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既にお客さんが整列していましたが、セーフ!何せ、取ったチケットの整理番号が3番だったので、何としても最初の方に入りたかったのです・・・。(謎のプライド)

いよいよパンフレットをいただいて入場します。

入り口ではSPAC芸術総監督の宮城さんが笑顔でお迎えしてくださいました。宮城さん!!知らない土地で静岡の人に会うと、ホッとします(笑)

入ってまず、円形ステージの大きさにかなりびっくり。

客席前方には演奏隊のステージがあり、楽器が並んでいます。

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6時を過ぎると、日が暮れるのがあっという間。夕方から雨の予報が出ていて、空はどんよりした曇り空。なんとか持ってほしい!

開演時間を迎えると演奏隊の皆さんが現れ、ひとりずつ打楽器を手にリズムを取り、打ち鳴らし始めます。観客はその様子を静かにじっと見守ります。風が吹きます。

するとステージ正面に見える木に人影がゆらゆらと映り始めます。客席はどよめき、視線は影の正体へ。ナラ王御一行様の登場です(号泣)!!夜の闇に浮かび上がる白く煌めく衣装は、それはそれは美しく、打楽器の音色と共に幻想的な絵巻物の世界に引き込まれていきます・・・!

登場人物はもちろん、小道具や劇中に出てくる動物たちの表現方法も非常に面白く、このブログではすべての感想は語りつくせないのですが、貴族のお姫様とは思えないダマヤンティのサバイバーっぷりにすっかり魅せられ「私も負けてられないぜ!」と思いました(笑)!「ナラ王の冒険」と銘打たれたこの作品ですが、ダマヤンティのひたむきな愛と芯の強さが色濃く出ていて、その強さで夫のナラ王を立てる“賢い女性”の描き方が印象に残りました。

奈良のご当地ネタや“ダマヤン茶”のコマーシャルなど、ユニークで笑いを誘う楽しい場面も多く散りばめられており、これも『マハーバーラタ』が人気演目である理由のひとつなのだと感じました。

終演後、お客さんが口々に「楽しかった!」「これからSPAC観に行っちゃいそう。」と言って帰られるのを聞いて、私も嬉しくなりました!そして、ステージのライトアップされた木々も幻想的でした!

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すったもんだの関西旅ではありましたが(笑)県外だったからこそ、SPACの魅力を再発見できた公演でした!

ナラ王様に会いに行く!関西旅 ~完~


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