2010年秋、野外劇場でふたつの県民参加による作品を上演します。
ひとつは、フランス・ジュヌビリエ国立演劇センター芸術総監督であるパスカル・ランベール氏と、SPAC文芸部・大岡淳による共同演出作品、県民参加体験創作劇場!
プロの俳優と共に、県内のごく一般の参加者たちが、その存在感と身体・言語表現によって舞台を作りあげていきます。
もうひとつは、県内の参加者の力でひとつの作品をつくりあげていく、SPAC県民劇団!俳優として出演するだけでなく、演出・制作もすべて参加者の手によって行われる、県民の劇団です。
どちらも演劇に興味のある皆さんのご参加をお待ちしております。
あなたはどちらに参加しますか?
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県民参加体験創作劇場2010『世界は踊る~ちいさな経済のものがたり』出演者募集
●県民参加体験創作劇場ってなに?
SPACでは、専属劇団による独自の創造・上演活動と並行し、地域における舞台芸術活動のより豊かな環境の創出と優れた人材の輩出、様々な教育・支援活動を行っています。1997年よりスタートした県民参加による体験創作劇場もその一環として、県民がSPACのスタッフ・俳優と共に数々の舞台を作ってきました。
今秋、フランス・ジュヌビリエ国立演劇センター芸術監督であるパスカル・ランベールとSPAC文芸部・大岡淳による共同演出で、新たな体験創作劇場の幕が開きます!
●大岡淳(共同演出/SPAC文芸部)からのメッセージ
平田オリザ氏との交流で日本でも知られる、フランス演劇界の俊英パスカル・ランベール。彼が芸術監督を務めるジュヌビリエ国立演劇センターが制作し、今年1月に初演した『世界は踊る~ちいさな経済のものがたり~』は、経済哲学者エリック・メシュラン、4人のプロ女優と、数十名のノンプロ出演者が共演する、ヨーロッパ最先端の舞台作品である。今秋この作品の日本版が、埼玉、静岡、宮崎の3都市で、日本人若手演出家3名とパスカルとの共同演出により上演される。ノンプロ出演者は各都市で公募される。
出演者たちは、物々交換の時代から、近代資本主義の発生を経由して、現代アメリカの金融危機に至る、世界経済の歴史=物語を、その身体で演じてみせる。ここでノンプロが果たす役割は、決してプロ俳優の添え物、「アマチュアのエキストラ」ではない。彼らの存在感と身体表現と言語表現こそが、この舞台の主役である。その様は、現に世界史の主役は名もなき人々であったではないか、と語っているかのようだ。
私はフランスで1ヶ月間パスカルの稽古に立ち会い、静謐で鋭利で時にユーモラスな彼の美学が、日本人を魅了するだろうことを確信した。この舞台であなたは、他人を演じるのではなく、自分の存在そのものを提示する――ただし、いつもとはちょっと違ったやりかたで。さあ、勇気を出してSPAC版『世界は踊る』に出演し、世界を生き、歴史を生きることの意味を、来日するパスカル達と共に、野外劇場で表現してみよう!
●『世界は踊る~ちいさな経済のものがたり~』に出演するには?
公演日・会場 2010年10月23日(土)、24日(日) 舞台芸術公園 野外劇場「有度」
稽古日程 [第一期]大岡淳(共同演出)によるワークショップ 13時~18時(予定)
(※原則全日参加。やむをえない場合はご相談に応じます。)
8月22日(日)、29日(日)
9月12日(日)、19日(日)、25日(土)、26日(日)
10月2日(土)、3日(日)、9日(土)、10日(日)、16日(土)、17日(日)
会場:静岡芸術劇場、舞台芸術公園稽古場棟
[第二期]パスカル・ランベールによる劇場稽古(※欠席不可)
10月18日(月)~22日(金) 18時~22時(予定)
会場:舞台芸術公園野外劇場「有度」・稽古場棟
募集内容 出演者約20名
応募資格 県内在住の15歳以上の老若男女で舞台に挑戦したい方。舞台経験の有無は問いません。 意欲的で、好奇心旺盛で、エネルギーに溢れた方を探しています。上演中に文章を書いたり、読んだりすることがあるため、文章を書くことに関心がある方も歓迎します。上記の稽古日程に参加できる方。(中学生以下の方は応募できません。)
参加費 無料
応募方法 こちらの申込み用紙に必要事項を記入し、返信用封筒(80円切手貼付)を添えてお申込ください。
募集締切 4月18日(日) 必着
選考試験 予備選考 書類審査
本選考 4月25日(日) 詳細は予備選考通過者へ連絡いたします。
会場 静岡芸術劇場
参加申込書送付先 財団法人静岡県舞台芸術センター
〒422-8005 静岡県静岡市駿河区池田79-4 体験創作劇場係
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SPAC県民劇団出演者・スタッフ募集
●SPAC県民劇団ってなに?
・SPACの人材育成事業参加者を中心に結成する県民の劇団です。
・公演にともなう稽古を舞台芸術公園内の稽古場で行います。
・2010年9月中旬に、舞台芸術公園野外劇場「有度」で公演を行います。
・最大2年間の助成期間を経て、劇団として自立することを目標とします。
県民劇団は、俳優として出演するだけでなく、衣裳を縫ったり、小道具や舞台装置を作ったりもします。アイデアを出し合ってチケットの販売促進をしたり、チラシの配布もします。何でも自分たちの力でつくりあげる「劇団」なんですね。みんなでひとつの作品を創りあげ、客席を満杯にして得られる喜びは何ものにも代えがたいものです。興味をもったらまずプレゼンテーションに参加してみましょう!
●SPAC県民劇団に参加するには?
①「SPAC県民劇団」を立ち上げたい人(演出家・制作者)から「上演企画」を募集しました。
②審査の結果、佐藤剛史さんの企画が選出されました。以下の日程で佐藤さんによる上演企画のプレゼンテーションを開催します。SPAC県民劇団に参加したい人(出演者・スタッフ)は、プレゼンテーションに参加し、自分が参加したいと思ったらその企画に応募してください。プレゼンテーションへの参加は事前の申込みが必要です。
上演企画プレゼンテーション
日時:4月18日(日) 13:00開始(受付は12:30より開始します)
上演候補企画:『真昼のインディ(仮題)』(作 佐藤剛史)
企画提案者:佐藤剛史(伽藍博物堂主宰/静岡市在住)
会場:静岡芸術劇場 ホワイエ 応募資格:15歳以上の方
参加申込先:SPACチケットセンター TEL054-202-3399
受付開始日:3月28日(日) 10:00開始 参加費:無料
③応募の結果、SPACの人材育成事業参加者が劇団員の半数以上かつ10名以上集まれば、「SPAC県民劇団」が結成され、5月から活動がスタートします。
*SPACの人材育成事業=県民劇団、県民参加体験創作劇場、シアタースクールなど
●人材育成事業に参加したことのない人はどうするの?
以下の講座に参加してSPAC県民劇団の参加資格を得てください。
SPAC演劇講座「朗読のためのワークショップ」
日時:4月11日(日) 16:00開始
会場:静岡芸術劇場 ホワイエ 定員:50名
参加申込先:SPACチケットセンター TEL054-202-3399
講師:大岡淳(SPAC文芸部)
受付開始日:3月28日(日) 10:00開始
参加費 :無料
お問い合わせ 財団法人静岡県舞台芸術センター
〒422-8005 静岡市駿河区池田79-4
TEL.054-203-5730 FAX.054-203-5732