一次審査を終えて
宮城 聰
『若き俳優への手紙』舞台美術コンペティションはわれわれの予想以上の反響を呼び、44人(ないし団体)からのエントリーから最終的に31案の力作が寄せられて、高レベルのコンペとなりました。
一次審査は、あらかじめ氏名と履歴を隠した提出物と作文によっておこなわれました。まず大岡・横山・村松の3審査員が、各自5票の持ち票を、それぞれに投票しました。そして複数の得票のあった作品に関して、私(宮城)を含めた4審査員が討議し、ファイナリストを決定しました。決定後に、ファイナリストの氏名と経歴が事務部門から発表されました。
ファイナリストおふたりは別記の通りです。
なお、今回の審査は平面のみによっておこなわれたため、平面でのプレゼンテーションの巧みさが審査結果に影響いたしました。今回応募された方々の中には平面でのプレゼンテーションという手法になじみがなく、真価を伝えきれなかった向きもあろうかと思います。
今後もSPACでは演劇界の活性化に寄与すべく、さまざまな企画をおこなっていく所存です。今回は残念ながら協働できなかった皆さんとも、この先に刺激的な出会いを持てればと願っております。
― 一次審査結果 ―
ファイナリスト 青木 祐輔 石原 敬