「ある朝グレゴール・ザムザが不安な夢からふと覚めてみると、
ベッドのなかで自分の姿が一匹のとてつもなく大きな毒虫に変わってしまっているのに気がついた。」
この印象的な一文で始まるカフカの『変身』は、社会からの断絶や家族からの疎外を描き、現代人の孤独や不安を映し出しています。
社会学者・大澤真幸が、11-12月に上演される小野寺修二演出『変身』の舞台を手掛かりに、
参加者のみなさまと『変身』の現代性について考えていきます。
社会学者・大澤真幸と読み解く現代社会の『変身』
12月3日(日)16:30~18:30
対象:SPAC『変身』公演をご覧いただいた方(*12月3日当日のご観劇でなくてもご参加いただけます)
会場:静岡芸術劇場 カフェシンデレラ
参加費:500円(ワンドリンク込み)
☆要予約
お申込み先:SPACチケットセンター TEL.054-202-3399(10:00~18:00)
<プロフィール>
大澤 真幸(おおさわ まさち)
SPAC文芸部。1958年長野県松本市生。東京大学大学院社会学研究科修了。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授等を歴任。
『身体の比較社会学』(勁草書房)、『ナショナリズムの由来』(講談社、毎日出版文化賞)、『〈世界史〉の哲学』(講談社)、『自由という牢獄』(岩波書店、河合隼雄学芸賞)、『山崎豊子と〈男〉たち』(新潮社)、『憎悪と愛の哲学』(角川書店)、『ふしぎりキリスト教』(講談社現代新書、共著、中央公論新書大賞)等著書多数。個人思想誌『Thinking「O」』(左右社)主宰。
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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯2
『変身』
2017年11月18日(土)、19日(日)、25日(土)、26日(日)、
12月3日(日)、9日(土)、10日(日) 各日14時開演
演出:小野寺修二
原作:フランツ・カフカ
音楽:阿部海太郎
出演:大高浩一、貴島豪、榊原有美、鈴木真理子、たきいみき
武石守正、舘野百代、野口俊丞、宮城嶋遥加、吉見亮
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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