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2017年11月23日

宮城聰演出・新作『寿歌』、愛知・静岡にて来春上演!

宣伝美術:松本久木

宣伝美術:松本久木


このたびSPACは、愛知県芸術劇場との共同企画で、
北村想作/宮城聰演出の寿歌ほぎうた
新作として製作します。

2018年3月愛知県芸術劇場での初演に続き、
SPACがゴールデンウィークに開催する
「ふじのくに⇄せかい演劇祭2018」での上演が
決定しました!

本作は、劇作家・北村想氏が
1979年に発表した氏の代表作で、
80年代に演劇の歴史を変えたとも言われる戯曲です。

核戦争後の廃墟と化した世界を放浪する男女3人の物語。
近未来的な世界観がまさに現実に迫る今、
宮城聰が新たな演出で手掛けます。

『寿歌』
作:北村想 / 演出:宮城聰
美術:カミイケタクヤ / 照明:木藤歩

出演:[SPAC] 奥野晃士、春日井一平、たきいみき

◆愛知公演◆
公演日:2018年3月24日(土)14:00/18:00、25日(日)14:00、26日(月)14:00/19:00
会場:愛知県芸術劇場 小ホール
※詳細は愛知県芸術劇場サイトをご覧ください。

◆静岡公演◆
「ふじのくに⇄せかい演劇祭2018」
ゴールデンウィークに開催
詳細は、2018年2月中旬、演劇祭特設サイトにて発表いたします。

『寿歌』という戯曲がいかに特別なものであるかは、近年まで優れた上演が途絶えないという事実からもじゅうぶん証されていると思います。
では僕がその優れた上演史に「錦上花を添える」ことができるかどうか。それはまだわかりません。
じゃあ自信もないのになぜ演出する気になったかと言えば、僕は北村想という人のことをあまり知らないなあと思ったからです。

ん?
それがなぜ演出する理由になる?
いや、ひどく自分勝手な理由なのですが、「その人のことを知りたいときはその人の戯曲を演出する」というのが、僕が上演戯曲を選ぶ際のいちばんの動機だからです。
『寿歌』を演出すれば、北村想という人の、ものの考え方とか、外界との距離の取り方とか、生理とかがわかってくるんじゃないかと思います。
いま僕はそれを知りたいんですね。今を乗り越えるために、それを知りたい。
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いかがですか?
ご一緒に、このプロセスを、たどりませんか?
 
 

──宮城 聰

 
北村想近影北村想
1952生。独居独身。84年『十一人の少年』で第28回岸田國士戯曲賞。90年『雪をわたって…第二稿・月の明るさ』で第24回紀伊國屋演劇賞個人賞。96年より兵庫県伊丹市のアイホールにて、戯曲講座「伊丹想流私塾」(2017年より『伊丹想流劇塾』と改名、現在は名誉塾長)を開塾、後進の指導、育成にあたる。2014年『グッドバイ』で第17回鶴屋南北戯曲賞。