1993年に創設された国際的な舞台芸術の祭典「シアター・オリンピックス」。
第9回の今年は日本とロシア、初の2か国共同開催となり、日本での開催は富山県の利賀と黒部が会場となります。SPACは<黒部会場>前沢ガーデンにて、宮城聰演出『天守物語』を上演いたします。
宮城聰演出『天守物語』は1996年、利賀と黒部で初演されました。世界各地で上演を重ねている本作を、実に23年ぶりに黒部の地で上演いたします!
23年前、利賀と黒部ではじめて上演したこの『天守物語』を持って、僕とスタッフと俳優たちはいろいろな場所へと旅をしました。韓国、中国、インド、パキスタン、チベット、エジプト、台湾、そしてアメリカ、フランス——。それは「自分が変わること」を強いられる旅であり、そして「変わること」に、しんどさを超える喜びがあるということを、たえず発見させてくれる旅でもあったのです。
▲舞台写真「ふじのくに⇄せかい演劇祭2011」より(撮影:三浦興一)
『天守物語』
演出:宮城聰
作:泉鏡花
音楽:棚川寛子
出演:
美加理、阿部一徳、大高浩一、本多麻紀、石井萠水、片岡佐知子、木内琴子、貴島豪、榊原有美、桜内結う、大道無門優也、舘野百代、永井健二、布施安寿香、吉植荘一郎
公演日:8月28日(水)19:30/8月29日(木)19:30
上演時間:65分
会場:<黒部会場> 前沢ガーデン 野外ステージ(富山県黒部市前沢3418番地)
公演詳細はこちら
◆「シアター・オリンピックス」とは?
鈴木忠志、テオドロス・テルゾプロス、ロバート・ウィルソン、ユーリ・リュビーモフ、ハイナー・ミュラーら、世界各国で活躍する演出家・劇作家により、1993年にギリシアのデルフォイにおいて創設された国際的な舞台芸術の祭典。
芸術家同士の共同作業によって企画されることを特徴としていて、世界の優れた舞台芸術作品の上演のほか、次世代への教育プログラムも実施される。
1995年のギリシア(デルフォイ、アテネ、エピダウロス)を皮切りに、日本(静岡)、ロシア(モスクワ)、トルコ(イスタンブール)、韓国(ソウル)、中国(北京)、ポーランド(ヴロツワフ)、インド(ニューデリーなど)と8カ国で開催されてきたが、2つの国で共同開催されるのは今回が初めてとなる。
https://www.theatre-oly.org/
第9回シアター・オリンピックス
日本/ロシア共同開催
テーマ Creating Bridges
日本開催:2019年8月23日(金) ― 9月23日(月)
芸術監督:鈴木忠志
会場:<利賀>富山県利賀芸術公園
<黒部>宇奈月国際会館「セレネ」、前沢ガーデン野外ステージ(YKK)
ロシア開催:2019年6月15日(土) ― 12月15日(日)
芸術監督:ヴァレリー・フォーキン
会場:サンクトペテルブルク
国立アレクサンドリンスキー劇場 他