静岡市葵区羽鳥に縁のある小説家、中勘助(明治18年~昭和40年)。
生誕130年・没後50年にあたる今年、代表作『鳥の物語』をSPAC俳優の朗読でお贈りします。
『SPAC俳優の朗読で楽しむ中勘助』
日時:6 月 21 日(日) 14:00~15:30 (13:30 開場)
出演:木内琴子、鈴木陽代(SPAC)
会場:中勘助文学記念館(静岡県静岡市葵区新間1089-120)
会費:無料
定員: 30 人(定員間近)
申込:5 月 25 日(月)必着、往復ハガキまたはHPからお申込み(多数抽選、1 枚 2 人)
申込み・問い合わせ:
藁科生涯学習センター指定管理者 静岡市文化振興財団共同事業体 TEL:054-278-4141
静岡市生涯学習センターHP
★詳細はこちらのチラシから
◎中勘助生誕130年 没後50年・中勘助文学記念館開館20周年記念事業◎
「縁[えにし]の作家、中勘助 ~静岡の人々と共に~」
中勘助[なかかんすけ](明治18年~昭和40年)は夏目漱石の推薦で自伝的小説『銀の匙[さじ]』を『東京朝日新聞』に連載(前篇大正2年・後篇同4年)し、小説家としての地位を築きました。その後『提婆達多』[だいばだった]等インド三部作で小説の幅を広げつつ、雑誌『思想』(岩波書店)連載の『しづかな流』等、日常生活に取材した詩情溢れる日記体随筆で独自の世界を発表しました。
第二次世界大戦終戦をはさみ昭和18年10月~23年4月まで、中勘助、和[かず]夫妻は静岡市郊外の安倍郡服織村[はとりむら](現・静岡市葵区羽鳥)に移住しています。それが縁で、平成6年には夫妻が住んだ杓子庵[しゃくしあん]を整備復元し「中勘助文学記念館」を開館、翌年秋には遺族より草稿や蔵書を含む遺品が寄贈されました。
来静前、東京で兄嫁・親友の娘・兄と立て続けに心の支えを亡くした中は、創作意欲が湧かない時期がありましたが、静岡移住後は『鳥の物語』に収録された珠玉の童話『白鳥の話』等のほか、人生を振り返る内容の随筆、羽鳥の自然を詠んだ俳句や短歌、詩も数多く発表する等、中勘助文学は再生に向かったと言っても過言ではありません。
中勘助生誕130年、没後50年、中勘助文学記念館開館20周年にあたる本年度、その創作の秘密や作品の魅力に迫る8つの事業を、静岡からお届けします。