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2017年11月22日

「ジャポニスム2018」で『マハーバーラタ』上演決定!

「アヴィニョン演劇祭」で大絶賛された『マハーバーラタ』が再びフランスへ!

二つの王家の熾烈な争いを軸に、神々と人間の壮大な物語が展開するインドの国民的大叙事詩『マハーバーラタ』。その中で敢えて戦争を描かず夫婦の深い愛情を謳い上げた珠玉の挿話『ナラ王物語』を、宮城聰は絵巻物のように壮麗なビジュアルで、祝祭音楽劇に昇華させました。本作は、2014年7月、世界最高峰の演劇の祭典「アヴィニョン演劇祭」(仏)で約1,000席の会場を連日満席にし、スタンディング・オベーションを巻き起こすと、その後も各地で上演を重ね、進化を続けています。客席の360度を取り囲む“リング状”の舞台、重厚な語りと動き、そして俳優による生演奏—— 17年、『アンティゴネ』で同演劇祭のオープニングを飾り、勢いに乗る宮城=SPACの代表作が、「ジャポニスム2018」で再びフランスの地に舞い降ります。

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▲写真2枚目:アヴィニョン、ブルボン石切場にて

演出:宮城聰
台本:久保田梓美
音楽:棚川寛子
空間構成:木津潤平
出演:SPAC

主催: 国際交流基金/ジャポニスム事務局、ラ・ヴィレット
共催: SPAC-静岡県舞台芸術センター

◆会場
ラ・ヴィレット(仏) https://lavillette.com/

◆公演日時
2018年11月19日(月)~25日(日)

★ジャポニスム2018とは?
【開催概要】
「ジャポニスム 2018:響きあう魂」では、パリ市内を中心に20を超える会場で、展覧会や舞台公演に加えて、さまざまな文化芸術を約8ヶ月間にわたって紹介していきます。古くは日本文化の原点とも言うべき縄文から伊藤若冲、琳派、そして最新のメディア・アート、アニメ、マンガまで、さらには歌舞伎から現代演劇や初音ミクまで、日本文化の多様性に富んだ魅力を紹介します。同時に、食や祭りなど日本人の日常生活に根ざした文化をテーマにした交流イベントも開催します。また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を前に、日本各地の魅力をパリに向け、またパリを通して世界に向けて発信します。さらに日本国内における広報活動を通じて、日本文化を再発見できる機会もつくっていきます。

【背景】
「ジャポニスム 2018:響きあう魂」は、2016 年5月に安倍総理とフランスのオランド大統領(当時)の合意により、日本文化の素晴らしさを世界へ発信する取り組みとして、実施が決定しました。世界的に文化大国として知られ、また以前から日本文化の最もよき理解者でもあるフランスでの開催に向け、日仏両国が共同で取り組んでいます。

【コンセプト】
タイトルである「ジャポニスム 2018:響きあう魂」には、二つの意味が込められています。一つは、過去から現代までさまざまな日本文化の根底に存在する、自然を敬い、異なる価値観の調和を尊ぶ「美意識」です。日本人は、常に外部から異文化を取り入れ、自らの文化と響きあわせ融合させることで、新しい文化を創造してきました。多様な価値が調和し、
共存するところにこそ、善悪を超えた「美」があるとする日本文化ならではの「美意識」を世界に紹介します。二つ目は、日本とフランスの感性の共鳴です。文化芸術を通して日本とフランスが感性を共鳴させ、協働すること、さらには共鳴の輪を世界中に広げていくことで、21世紀の国際社会が直面しているさまざまな課題が解決に向かうことを期待します。
https://www.jpf.go.jp/j/about/area/japonismes/index.html

☆『マハーバーラタ〜ナラ王の冒険〜』アヴィニョン演劇祭詳細はこちら(2014年7月)