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2013年8月19日

<制作部よもやまブログ#49>SPACの夏はこどもが主役!

こんにちは。
制作部の丹治です。
ひさしぶりによもやまブログが回ってきました。
4回目です。

さて、夏です。

SPACの夏といえば、
「SPACシアタースクール」
「SPAC – ENFANTS(スパカンファン)プロジェクト」

このふたつの事業は、
「若い人たちが劇場にアクセスできるチャンネルを増やす」
ことを掲げた宮城芸術総監督の発案によってスタートしました。

シアタースクールは、「学校教育の中では触れることのできない演劇の面白さ、奥深さを地域の若い人たちに知ってもらうこと」を目的に2007年に、
スパカンファンは、「子どもたちが世界水準に挑戦するコンテンポラリー・ダンス」を制作するという理念のもと2010年に始まり、それから毎年実施されています。

共通するのは、子どもたち自らが「つくる」ということ。
それも、
シアタースクールの場合はSPACの俳優と、
スパカンファンの場合は国際的に活躍するダンサー メルラン・ニヤカム氏とともに、です。

「つくる」プロセスにおけるアーティストとの共同作業を経て、
こどもたちは実に様々なことを吸収し、身体を思いっきり使って表現します。
そのエネルギーには、本当に驚かされっぱなし。
そう、これらのプロジェクトは、われわれ大人が子どもたちを指導していながら、
子どもたちから受け取るもの、気づかされることが実に多くあるのです。

昨日までの3日間、
静岡芸術劇場と舞台芸術公園で
シアタースクール『青い鳥』
スパカンファン『タカセの夢』の公演がありました。

子どもたちが舞台上でお客さんを前にパフォーマンスをしている姿を見ていると、何とも言えない感動をおぼえます。
それはつまるところ、宮城監督がよく我々に語ってくれる、
「ひとはみな違う」ということ、「芸術はその違いが魅力になる」ということ、
に尽きるような気がします。

2007年のシアタースクール立ち上げ時に担当させていただいてから早6年。
第1回目に参加していた子どもたちは、
いま、大学に進学していたり、働いていたり、静岡を離れて一人暮らしをしていたり・・・
ひとりひとりがそれぞれの道を歩んでいることと思います。
久しぶりに彼らに会うとその成長ぶりに驚かされるわけですが、
子どもの頃に「舞台芸術をつくる」ことに出会った彼らがこれからどんな大人になっていくのか、
楽しみで楽しみで仕方がありません。

シアタースクール『青い鳥』
↑『青い鳥』終演後、ロビーでお客さんを見送る出演者たち

スパカンファン『タカセの夢』
↑『タカセの夢』終演後、お客さんも舞台に上がり、出演者とともにダンス!