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2014年5月28日

<制作部よもやまブログ#76>『マハーバーラタ』アヴィニョン演劇祭に向けての稽古スタート!

みなさま、こんにちは。SPACの仲村悠希(なかむらゆうき)です。

よもやまブログに久々の登場です。

ふじのくに⇄せかい演劇祭が終わって3週間経ちました。
そしていよいよ今週末からは野外芸術フェスタが始まります!

この3週間の間、私は、演劇祭の後片付けをしたり、職場体験の生徒さんたちを迎え入れたり、毎年夏に行うシアタースクールの準備をしたり、などなどあっという間の3週間でした。

シアタースクールというのは、毎年夏に行っているSPACの人材育成事業のひとつです。中学生1年生から高校2年生を対象に参加者を募集し、夏休みの約1か月間SPAC俳優による指導の下、「舞台に立つための身体づくり」を行い、そして最後はSPACの劇場で発表会を行います。今年はなんと、初めて野外劇場「有度」で発表会を行います。作品は私が大好きな『モモ』(ミヒャエル・エンデ作)。今年はどんな子どもたちが集まり、野外の劇場でどれだけ生き生きと輝く姿を見せてくれるのか、今からとても楽しみです!

ただ今参加者募集中ですので、ぜひ興味を持った方はこちらをご覧ください。

さて、実は先週末から『マハーバーラタ』アヴィニョン演劇祭公演に向けての稽古が始まりました。私はこの『マハーバーラタ』に2012年から演奏隊として出演しています。

エンゲル
(エンゲル写真)

冒頭のシーンで私が演奏する「エンゲル」という楽器。三角錐をつぶしたような形の金属楽器で、とても響きがよく、連なる3つはそれぞれ音の高さが違います。冒頭ではこの3つの音を使ったメロディを奏でていました。私は、この楽器を前にすると「これから始まる~」と緊張しつつも、ワクワクした気持ちになります。

このブログを読んでくださっている方の中には、先日のふじのくに⇔せかい演劇祭での野外劇場「有度」での公演を観てくださった方もいらっしゃると思います。(ご来場いただき本当にありがとうございました! )

今度は、アヴィニョンの「ブルボン石切場」での上演です。私も以前一度だけ足を運んだことがあるのですが、石の絶壁に囲まれたとても広大なところに、約1000席の客席が仮設で設置されます。

石切り場
(石切場写真:写真はお客さんたちが、石切場に設置された客席に向かって歩いていくところ。写真ではよくわかりませんが、左側の奥の方に客席と舞台があります。)

屋根がないのは、野外劇場「有度」と同じ。めったに雨は降らないのですが、強い風が吹くことがあるそうです。夏場のヨーロッパは日が沈むのが遅いため、開演はなんと夜中の22時、終演したら24時近くです。

アヴィニョン演劇祭の期間中は、小さな町が演劇祭に訪れた多くの観光客でにぎわいます。小さな町の中にあるたくさんの劇場や広場、中庭、石畳の道、ともかくいたるところで、朝から夜遅くまで数えきれないほどの作品が上演されます。なんとも楽しい演劇祭です。

街の様子1

街の様子2

街の様子3

街の様子4
(街の様子)

さぁ、これから約1ヵ月みっちり稽古して、世界最大の演劇祭に臨みます!静岡から世界へ!SPACの最高の舞台を世界中から集まるお客様に届けたいと思います。