「SPAC秋→春のシーズン2017-2018」の開幕を飾る『病は気から』の稽古が始まりました。
『病は気から』ブログでは、これからこの舞台が出来上がるまでの稽古の様子や裏話、作品の魅力や見どころなどなど、ご紹介していきます。どうぞ、お楽しみに!
9月9日(土) 稽古初日!
2012年に静岡芸術劇場を笑いに包んだ作品の5年ぶりの再演ということで、顔合わせでは出演者、スタッフがそれぞれ一言コメントし、近況や思い出話にも花が咲きます。
そして、潤色・演出のノゾエ征爾さんからは、「再演だからと言って、初演と変えなきゃとあまり強く意識はせずに、初演のいいところは残して、今やってみると、今の感覚とズレているようなところは、どんどんブラッシュアップしていきましょう」と。いよいよ第1回の稽古の始まりです。
本日の稽古は読み合わせ。
読み合わせが始まり、俳優が発する台詞を聞くと、5年前の作品の景色が頭の中に鮮やかに浮かびながらも、5年という長い時間による変化や、今回SPAC初参加の山口航太さんが加わったことで、作品の新たな一面が開かれていくような感覚を覚えました。
読み合わせでは、ノゾエさんが5年前に書かれた台本を俳優たちの今の声で聞き、台本の一部を今の言葉に変えるような一面も。
読み合わせの後は感想を共有。
台本を読み、聞いて、それぞれ良かったところや違和感があったところや、そこから改めてこの物語をどのような芝居にしていくかを話し合います。
ノゾエさんは、すぱっく新聞に掲載のインタビューでもおっしゃっていましたが、あざとい笑いではなく、一生懸命な人の必死さやその滑稽さからくる笑いを皆様に感じてもらうために、まだまだ考えていることがあるようです。
9月10日(日) 稽古2日目
次の日からは動きながらの稽古です。
この日は、既にセットが組まれた劇場で舞台美術などを確認するところから始まりました。
演出部の降矢と秡川が説明していくと、前回の初演から引き続き参加されている俳優は、そのひとつひとつに「あぁ〜」とうなずき、記憶がよみがえっているようでした。
(舞台裏も確認します!)
その後は、リハーサル室(ここも本番で使うセットのように椅子が並んでいます)で、頭からおさらいする思い出し稽古です。
作品の冒頭部分では、制作担当の私・佐藤も一部をお手伝いしました。(冒頭にどんな演出がされているかは、観てのお楽しみ!)
映像も台本も何度も読んでいましたが、稽古とは言え「いざ」となるとスムーズにいかず、俳優の皆さんからたくさんフォローしてもらう事態に。
俳優の凄さが身にしみます。
この日も稽古の中でも、早くも一部、台詞が追加されたりしましたが、それによってこれまで台詞が別のおかしさを持って聞こえ、演じている俳優も思わず吹き出してしまう場面も見られました。
作品は着実にパワーアップ中。
初演を見た方にも新鮮な驚きがたくさんある作品になる、そんな予感がする稽古が進んでいます。
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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯1
『病は気から』
2017年10月7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
潤色・演出:ノゾエ征爾
原作:モリエール (「モリエール全集」臨川書店刊/秋山伸子訳より)
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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