『病は気から』は本番初日となる、一回目の中高生鑑賞事業公演(10月2日)まで1週間を切りました。
着々と劇場での稽古が進んでいます。
▲俳優全員が集合している冒頭のシーン、左から牧山、大高、榊原、山口、阿部、石井、本多、泉
劇場に入ってからの稽古は、身体の動きや時間の使い方についての、より具体的なやり取りが飛び交っています。
ノゾエさん「このシーンは準備に時間かかりますか?」
俳優「余裕あります」
ノゾエさん「それじゃあ、今くらいの長さが理想だからこのままでいきましょう」
ノゾエさん「そこで動きを付けてみてください」
・・・やってみる俳優達。
そして現場に笑いが・・・
演出家のノゾエさんは本当に「ちょっとしたこと」も見ていて、その「ちょっとしたこと」をちょっと変えるだけで、舞台に新たな面白さが生まれてきます。
今回も初演の動きをベースに、細かな部分で新たな演出をどんどん付け加えていきます。
(躍動感ある新キャストの山口。体格を生かした動きのあるシーンが増えています。)
俳優の演技に加え、照明や音響の変更や試行錯誤も進めています。
こちらも、光ひとつ音ひとつ、それらのタイミングひとつで、観ている側の受け取るイメージや印象が大きく変わっていきます。
常に結果をイメージしながら演出を考えているノゾエさんの頭の中には、俳優やスタッフにもまだ見えていない景色がたくさんあるようです。
そこに俳優やスタッフが考えていることが加わり、だんだんと目に見えるものになっていきます。
この楽しさを、少しでも写真でお伝えできれば・・・
初日の幕が上がるまでの限られた時間の中で、俳優・スタッフは全力を尽くしつつも、笑いの絶えない稽古が続いています。
ところで、5年前と現在で、静岡芸術劇場の舞台のつくりには変化した部分があります。
下の2つの写真で、それが分かるでしょうか。
そう、2014年の大規模改修工事の際に、舞台の左右の袖にある壁(袖壁)を無くしたのです。
この違いについて照明デザインの大迫浩二に聞いてみると、
「(舞台の中央にセットがあるので)すごく大きな変化というわけではないけれど、5年前よりも空間が開けて見えます。演出家の意向をくみながら、最終的にどのように舞台を見せるか考えています」
とのこと。
▲照明について話し合うノゾエさん(右)と大迫(左)
ご観覧の際のお座席は、1階中央ブロックのほか、左右のバルコニー席1列目も見やすくなっております。
まだまだ見やすい席をお選びいただけますので、是非お早めにご予約ください!
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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯1
『病は気から』
2017年10月7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
潤色・演出:ノゾエ征爾
原作:モリエール (「モリエール全集」臨川書店刊/秋山伸子訳より)
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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