いよいよ8月に突入し、本番まで残り2週間ほどとなりました! 今回はシアタースクール『十二夜』の見どころのひとつとなる、“言動分離”についてご紹介します。
SPAC作品では、「二人一役」の手法をとることがあります。「二人一役」とは宮城聰(SPAC芸術総監督)が考案した演出手法で、ひとつの役を「ムーバー」(動きだけを担当する人)と「スピーカー」(台詞だけを担当する人)に分け、まるで人形浄瑠璃のように「二人で一つの役を演じる」スタイルです。
▲前方にいるのがムーバー。スピーカーはその後ろから声を届けます。
今年のシアタースクールではこの「動き」と「言葉」を分けるということに挑戦しています。相手の言葉・動きをよく感じて、呼吸を合わせることが求められるため、子どもたちにとってはとても難しいスタイルです。はじめてやってみると少し戸惑うかもしれませんが、慣れてくると、表現の幅がとても広がることが分かってきます。 “言動分離”を取り入れることによって、語りが上手だったり、動きのキレがよかったりと、それぞれに得意なことを活かすことができるようです。
▲ムーバー・スピーカーが複数になる場合もあります。
◆ベース衣裳のフィッティングを行いました
7月29日はベース衣裳のフィッティングでした。“ベース衣裳”とは、役柄に関係なく出演者全員が着るもので、毎年変わらないシアタースクールおなじみの基本衣裳です。
ワンピースやタイパンツなど、いくつかバリエーションがあり、このベース衣裳の上に、それぞれの役に合わせた衣裳を着ることになります。
▲一人一人に合わせて、衣裳班が微調整をします。
◆修了生たちが遊び来てくれました!
稽古場には連日、保護者の方やシアタースクール修了生などが見学にいらっしゃいます。先日は、昨年の『オフェリアと影の一座』に出演してくれた修了生がたくさん来てくれたので、1年ぶりのプチ同窓会となりました。
シアタースクールは今年で12年目。学年を超えて縦のつながりが生まれるのも、シアタースクールならではですね。
◆そのほか稽古風景
▲ムーバー(トービー役)の稽古をしている男子チーム
▲こちらもムーバー(フェステ役)の稽古
▲喧嘩の場面。一触即発!?
▲稽古が終わって、おやつタイム。
本番までの稽古日はあと10日間!いよいよ大詰めです。
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SPACシアタースクール2018
『十二夜』
演出:中野真希
原作:ウィリアム・シェイクスピア
出演:静岡県内の中高生
8月17日(金)17時開演
18日(土)16時開演
会場:静岡芸術劇場
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