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2022年7月6日

SPAC演劇アカデミー 第2期スタート!

いよいよ「SPAC演劇アカデミー」2期生の活動がスタートしました。
今年は、15人の高校生がアカデミー生となり、約1年間、実技、英語、教養、そして新たに加わった小論文の授業を週に1回ずつ受講していきます。
このブログでは随時、2期生の活動をご紹介していきますのでどうぞよろしくお願いいたします。
今回は、6月の活動レポートです!

6月5日、舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」で入校式が行われました。
初めて顔を合わせるアカデミー生たち、緊張しつつも目を輝かせていました。

入校式ではまず、主催である静岡県の関係者よりお話がありました。
ご自身の体験やラグビーの話を交えながら「自分のアイデンティティを見つける場にしてほしい。それぞれを尊重し、多様性を大切に。」とおっしゃっていました。
そのあとは、1年間一緒に活動するアカデミー生や講師の自己紹介が行われました。
校長の宮城聰は、フランスからオンラインで参加。
宮城からは、「このアカデミーで得られる財産は、友達と出会えることとその友達と刺激しあえること。演劇を続けるために大切なのは、遠回りをして世界を知ること。このアカデミーでは世界を広げる手助けをしたい。」という話がありました。

入校式のあとはさっそく実技の授業!
まずは、講師のSPAC俳優・片岡佐知子による演劇史の時間です。
高校生にとって、演劇の歴史を学ぶことはなかなかないかと思います。
演劇経験のあるなしにかかわらず、みんな真剣に聞いていました。


▲モニターを使いながら説明する片岡(写真右端)

座学の後は身体を動かすことに。
みんなの名前を覚えるためのシアターゲームとストレッチを行いました。


▲自分の名前を言いながら身体を動かすアカデミー生

6月12日の授業からは、SPAC俳優が日々取り組んでいるトレーニングを貴島豪の指導のもとで始めました。
26日には、なんとSPAC俳優8名が参加し、合同トレーニングに。
俳優からアドバイスをもらったり、台詞を一緒に読んだりと、スペシャルな授業となりました。


▲SPAC俳優と一緒に『ハムレット』のワンシーンを読みました。

ただ読むだけではなく、SPAC俳優からシェイクスピアについて解説してもらったり、演じ方のアドバイスを受けたりしました。


▲SPAC俳優によるトレーニング実演の様子


▲SPAC俳優から個別にアドバイスをもらっているところ

水曜日は、「『教養の書』を読む」の授業が行われています。
こちらは、昨年度に続き戸田山和久著『教養の書』をみんなで読んでいきます。
この本にはたくさんの映画が登場するのでその予告などを見つつ進めています。
2回目の授業には1期生も来てくれ、一緒に授業を受けました。

日曜日の午前に行っている「ミュージカル映画で学ぶ英語」では、小さいころに遊んだであろう「ハンカチ落とし」をしながら英語で自己紹介をしました。
準備してきた自己紹介を忘れてしまっても、他のアカデミー生がフォローしたり、質問をしあったりとさっそくアカデミー生同士で協力しあっている様子が見受けられました。

昨年度は、静岡芸術劇場のロビーやZoomで行っていましたが今年度は楕円堂でリアルに集まって授業を行っています。
昨年度はいわゆる座学形式で行われていましたが、今年度は広々とした空間で授業を行うことができ、身体を動かしながら英語を楽しく学んでいます。

そして今年から授業に加わった「小論文」。
最初のテーマは「青」。
まずは形式を問わずにひとりひとりが自由に書いてみます。
「青」という言葉から感じることは十人十色、それぞれの言葉で書いてくれました。

年齢も居住地も演劇経験も様々な15人のアカデミー生。
お互いに刺激しあい、たくさんの人や作品と出会うことで1年後にはどんな顔になっているのか楽しみです!

(制作部:北堀瑠香)