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2023年7月25日

【シアタースクール2023の伝記#2】ワクワクの稽古~楽器演奏とフィッティング~

みなさん、「シアタースクール2023の伝記」へようこそ!
梅雨もあけ、とうとう真夏の到来ですが、スクール生も負けず劣らず熱く稽古に取り組んでいます!
稽古が始まった週末から一週間ぶりに集まりましたが、スクール生のほとんどが発声練習用に使用する台詞も覚えていてとても驚きました。

 
さて!今回の稽古を覗いてみると、スクール生はストレッチ・発声練習に続き、早速「歩行」のトレーニングをしていました。しかし今回は、前回紹介した「歩行」とは違うようです…!


▲「歩行」トレーニングの写真

前回のテーマは周囲に意識を向けること。今回のテーマは自分の身体をコントロールすることのようです。「When You Return」という音楽に合わせて、自分の膝に糸がついているイメージを持ち、その糸を指先でつまみ、足を動かします。曲のゆっくりとしたテンポに合わせながら身体をコントロールしていくこのトレーニングはなかなか一筋縄ではいかないようです…!練習あるのみ!!!
 
つづいては楽器演奏の稽古。スクール生は待ってました!と言わんばかりに元気よく楽器を手にしていました。
今回は「エッグシェーカー」という卵型の楽器を使います。

この楽器、一見簡単そうに見えますが、音のコントロールがとても難しい奥が深い楽器です。
中身の粒を想像し、音をどう鳴らし止めていくか感覚を掴みます。
アシスタントの俳優が叩く拍子に合わせてエッグシェーカーを鳴らしていきますが、かなり集中力が必要のようです!
 

演じ手から生み出される声、身体、音は全て舞台上では「意味」を持つものになります。
お客様と物語を共有するためにはこれらをコントロールできなくてはなりません。
そのためにスクール生はひとつひとつの稽古に真剣に向き合っています!!
 
そして、この日はフィッティングも行いました!

こちらはシアタースクールでおなじみの「ベース衣裳」というものです。全員このベース衣裳を着て、この上にそれぞれの役に応じて衣裳を付けていきます。


▲衣裳スタッフが一人ひとりサイズをチェックしていきます

実際に舞台に立つ時の衣裳を着て、みんなわくわくが止まらない様子でした。
本番はどんな衣裳になっているでしょうか!

次回のブログもお楽しみに!

(制作部・佐藤飛子)


SPACシアタースクール2023 発表会
『グスコーブドリの伝記』

演出・脚色:中野真希
原作:宮沢賢治
出演:静岡県内の中学校1年生から高校3年生/20名
8月19日(土)、20日(日)各日16時開演
会場:静岡芸術劇場
★公演詳細はこちら

🌻おまけ🌻
今回の上演作品『グスコーブドリの伝記』の作者である宮沢賢治のことばを紹介していきます♪

「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでも
それがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上り下りも
みんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」 
(『銀河鉄道の夜』より)