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2010年10月24日

<『わが町』のちょっといい話22>松本泰幸さん(音楽)にちょっと聞いてみました

明日は中高生鑑賞事業の初日を迎えます!

ついに『わが町』のお披露目です。

2ヶ月かけて創り上げてきた『わが町』を、高校生はどんな反応で観てくれるのか楽しみです。 

 

今回のインタビューは、『わが町』の音楽を担当されている音楽家の松本泰幸さんです!

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 Q)今回の音楽のコンセプトについて教えてください

 A)人の鼓動っていうんですかね。それを音にしたかったんです。生きていることはなんだろう?死ぬことはなんだろう?・・・脈々と続くこのリズムを底辺に流したかったんです。そして、役者さんには歌の負担を出来るだけ軽くしようと。だから今回の音楽には音が3つしかないんですよ。いかにシンプルにそれを伝えるかということを考えましたね。

 Q)もし死んでから、生きている頃の世界に戻れるとしたら、いつを選びますか?

 A)死んでからという前提を抜きにして、今井君と会った日を思い出したいなと・・・。彼とは20年以上前からの付き合いで、彼の若い頃からの芝居を見ているのは僕が一番じゃないかなって話をしたりするんですけどね。最初の出会いの日を、どんな会話をしたのかというのを死んでからではなく、あえて今、その日をのぞいてみたいなと思いますね。

 Q)『わが町』の見所について。

 A)僕は今井さんから受けとった作品の解釈を通して、役者にエネルギーを渡していく役割だと思うんですよね。例えば冒頭シーンで、僕の奏でる音が天井の方に上がって行くんですよ。そしてその音がだんだんと下がって来て、役者たちのところにスッと落ちていく。その音が降りてきた瞬間、役者はすでに僕のマジックにかかっているんですよ(笑)。僕は芝居の中での繋ぎ役です。僕だけが演奏するのではなく、演ずる側、観る側と線引きをせずにひとつの世界を創りあげていくという面白さを味わって欲しいですね。

 静岡県出身の松本さん。「今までにないタイプの新しい『わが町』の捉え方だと思います。ここでしか観られない作品ですので、足を運んでもらいたいですし、僕のマジックを是非客席で聞いて欲しいですね!」松本さんがどのようなスタイルで、どのような演奏をされるのかは当日のお楽しみです!