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2007年11月4日

SPAC演劇講座 近代編

「SPAC秋のシーズン」のスタートを切る演劇講座が開催されました。「歴史の中の文学と演劇」と題して全2回でお送り [1]するこの講座。第1回目は、近代編 新劇の誕生として、木村直恵さん(学習院女子大学専任講師)を講師に迎え、「明治の欧化主義と演劇・文学の『改良』」というテーマでお話いただきました。木村さんは1971年生まれの気鋭の文化史家。明治の転換期の時代背景をとても分かり易く解説してくださいました。

明治19年(1887年)に結成されたという「演劇改良会」のことや日本語の語彙の転換期のことなど、初めて知ることが一杯。そもそも、それまではsocietyに対応する「社会」という言葉や概念がなかったという話は驚きでした。

次回は15日、現代編 現代演劇のことば として劇作家・演出家の松田正隆さんを講師に迎えます。

[1] http://otsukimi.net/spac/blog/wp-content/uploads/2007/autum/IMG_6354_2.JPG