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2011年10月1日

アメリカツアー日記(8)

アメリカツアー日記

SPAC文芸部 横山義志

9/27(火)

※ニューヨークの残り分は追ってアップいたします。

今日でエンパイア・ステートともお別れ。

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朝8時にホテルを出てバスに乗り、ピッツバーグへ。「バスで7時間なんて想像できない。」「鳥取はどのくらいでした?」「あ、7時間くらいだった。急に生々しく思えてきた・・・」などという会話。

ニューヨークを出るとすぐにカントリーロードに。

出たらどこに行けばいいんだろう

出たらどこに行けばいいんだろう

実際に着いたのは午後5時半で、結局9時間半バスに揺られていたことになる。ほとんどみんなぐったりと寝ていた。

ピッツバーグ到着!

ピッツバーグ到着!

ホテルに荷物を置き、舞台班はすぐに劇場に向かう。装置等はすでに着いていて、搬入済み。

CAPAの舞台

CAPAの舞台

今回は”CAPA (Pittsburgh School for the Creative and Performing Arts)”という芸術高校のなかの劇場なのだが、すごく立派。

http://www.pps.k12.pa.us/144220517105738920/site/default.asp

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ホテルではペンシルヴァニア日米協会の方々、劇場では劇場責任者のクリスさんと、ピッツバーグ大学のスメサースト夫妻が出迎えてくれた。みんなすごく流暢な日本語で、驚かされる。クリスさんは2003年の『天守物語』ツアーでもお世話になった方らしい。スメサースト夫妻に至っては、Shizuoka春の芸術祭2005で上演された宮城演出『トロイアの女』を野外劇場「有度」でご覧になったという。リチャード・スメサーストさんは日本近現代史が専門で、1957年に米軍の軍務で初めて日本にいらしたそうで、宮城演出『トロイアの女』の冒頭のポセイドンがなんとマッカーサー元帥になっていたのが最高に面白かった、とおっしゃっていた。

リチャード・スメサーストさんの著書

http://www.amazon.co.jp/高橋是清-―日本のケインズ-その生涯と思想-リチャード-J-スメサースト/dp/4492395385

メイ・スメサースト(Mae J. Smethurst)さんはギリシア悲劇の専門家で、宮城演出『アンティゴネ』(2004年、東京国立博物館)についての論文を書いていらして、最近出版されたとのこと。ニューヨークで『メデイア』を見てくださったコロンビア大学のヘレーヌ・フォリー(Helene P. Foley)さんが今週ギリシャ悲劇に関するシンポジウムをオーガナイズするので、そこでメイ・スメサーストさんが宮城演出『メデイア』についての発表をしてくださるらしい。

メイ・スメサーストさんの宮城演出『アンティゴネ』論は以下の本に

http://www.amazon.com/Antigone-Contemporary-World-Classical-Presences/dp/0199586195/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1317345133&sr=8-1

今日は現地の技術スタッフは不在で作業ができないので、午後7時半、ちょっと早めに解散。