今日は静岡晴れましたね!
久しぶりの青空の下、
『走れメロス』のリーディング・カフェがグリーンハウスで開催されました!
私は永井先輩(『青い鳥』でカリスマ指導中)と
池田先輩(『ドン・ファン』で可愛さ爆発)と一緒に
参加者の皆さんに混じらせていただきました!
グリーンハウスは、舞台芸術公園に上がるパークウェイ沿いにあるレストランです。
お庭の緑が見える店内は、広くてバルコニーにいるみたいな気分になれます。
晴れて本当によかった!
毎回、初対面の方々で集まって、お茶しながら一つの戯曲を読むという、
このリーディング・カフェ。
色んな人が集まれば、色んな声が聞けて、色んな読み方に気づけて、
毎回とても新鮮な感覚を味わえて面白いのです。
特に今回は、多くの人が中学生のときに教科書で読んだことがある
ポピュラーな作品。
どうなるかなーと楽しみにしていました!
始まってみると、
やっぱり皆さん読んだことがあるからなのでしょうか。
激怒したり、困難に立ち向かったり、死力を尽くして走るメロスの様子が
声にのせられて鮮明に店内に響いていました!
現代社会で普通に生活していて、
死を覚悟で困難に立ち向かうことや
命がけで友情を貫くことなんて
なかなかないですよね。
日常に無い熱い思いが込められるからこそ、この作品は現代でも支持されているのだろうなと
皆さんの声を聞いていて思いました。
読んだあとは、『メロス』について皆で話し合いました。
山賊は本当に王の差し金だったのか?
フィロストラトスは何のために登場したのか?
文中でメロスが言っている「恐ろしく大きいもの」とはなんだったのか?
真の友情って?
正義って・・・?
色んな人が集まれば色んな意見が出るもので、
メロスの行動に対しても賛否両論!
色んな視点で作品を見ることができるって
本当に面白いですよ!
ちなみに私は、
中学校の授業では
「メロスは友情物語ではない。太宰治が描いたのは友情や正義の滑稽さだ。」
というような解釈を先生から聞いていて、それがとても印象深かったのです。
「そもそも、なぜ王様が処刑を繰り返すほど人間不信だったのか?
文明を築くにあたって、国や王族は傷や陰というものを絶対に抱えているからだ。
それに対して、悪いことはいかん!という単純明快な考えで立ち向かうことの
無神経なことと言ったら無い。」
という先生の解説を聞いてから、
『メロス』の話はそういうもんだと思っていました。
でも、今日参加者の皆さんの声を聞いたら、
暴君のわりに律儀に日没を待って
最後には改心した王様というのは、
それでも人を信じたい、正義は勝つという希望を僅かでも持っていた
太宰治自身のような気がしてきました。
天気が良かったからですかね。
参加者の皆さん!
会場を提供してくださったグリーンハウスさん!
今日は本当にありがとうございました!
芸術劇場では今週末から『走れメロス』が上演されます!
是非!観に来てください!