SPACの創作・技術部、制作部スタッフ募集・・・
締切りまであとわずか!
さて、以前私がいた会社で受けた、新人研修のはなしです。
レゴブロックで船を作ろう、というワークショプがありました。
ルール:
・班ごとに、ブロックがいくつか入った封筒を渡される。
・班によって、渡されるブロックの形や数は全くバラバラ。
・初めの封筒に入っているブロックで基礎を作り、2回目、3回目と追加されるブロックでオリジナルの船を作り上げる。
目的がよくわからないまま、なんとなくスタート。
初めに与えられるのは、わずかばかりのブロック。
できるのは質素なボートか、寂しいところは筏(いかだ)程度で
船とは呼べないものばかり。
しかし中にはラッキーな班もあって、
いきなり中型のプレジャーボートができたところも。
2回目。
次の封筒には中身がたっぷり入っていて、それなりに船になってくる。
班によって、ちょっとずつ形が違ってきて、特色がでてくる。
一方、プレジャーボートの班の封筒にはほとんど中身が入っておらず、
あまり大きくならない。
ラスト3回目。
今までにないブロックも混じって、
班によっては大型豪華客船になったり、軍艦級の迫力がでてたり、
いかにも速そうな巡回艇になったり。
プレジャーボートも遅れを取り戻して、他の船並みにパワーアップ。
お互いに見せあうと、色々できてておもしろい。
はい。
つまり、「ブロック」は仕事を通じて獲得する『経験値』や『スキル』。
「船」というのはその時点での自分自身の『能力』。
新入社員たちが「若手→中堅→ベテラン」と
人それぞれにキャリアアップしていく様を
お互いに縮図体験したわけです。
入社したてのころは、他の同期がどんなことをやっているか、気になるものです。
出張でバンバン海外に行く他部署の友人を見ると、焦りを覚えたほど…(笑)
そんなときに出会ったこのワークショップ。
今を焦ることよりも、もっと遠く先も見てみること。
辿る道が人と違っても、辿り着くところには着く。
自分は将来どんな「船」を思い描くのか、
そんな船を作るためには今何をしたらいいか。
・・・みたいなことを気づかせてくれたような気がします。
その結果、私はそこを辞めて演劇を選んだわけですが・・・ (_ _)
SPACに来る前は、東京の小劇場界で活動しながら
現場の中で舞台のイロハを学びました。
大学で演劇や舞台関係のことを勉強してきた同僚ももちろんいますが
私は体系的な学問として学んだわけではありません。
SPACの劇団員は、年齢だけでなく、
それまでのキャリアや経歴もさまざまで
多様なにんげん性が集まって、
ひとつの舞台をいっしょに作っていきます。
時には海外のアーティストと、文化の交換をしながら。
ひとりひとりが自分のキャリアを思い描き、
作品創りを通して経験値を重ね、
舞台人として成長していきます。
劇場は、人と人が交わる場所です。
お客さまにとってそうであるように、
そこで働くスタッフにとっても
新たな価値観に出会えるのが劇場です。
研修を受けてた当時は、数年後、
自分の「船」が静岡に寄港することになるとは思ってもおらず・・・
住み心地がよく、長いこと停泊中です。
みなさんの<船>を舞台芸術でカタチにする。
静岡で、劇場で、劇団SPACでキャリアアップしてみませんか?
お待ちしてます!
●SPAC芸術局 創作・技術部、制作部スタッフ募集
2014年10月30日(木)〆切
http://spac.or.jp/news/?p=10363
制作部・佐伯風土